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2025/11/16(13:24:44)

入荷済みのものからおもだったおすすめ盤をピックアップしています。
もちろん入荷はこれらだけではありませんからぜひご来店下さい。
在庫に関しては、電話(03-5389-6721)にてお気軽におたずね下さい。

表示金額は全て税込みです
BS-19733 EBLEN MACARI / Un Producto De Los Sesentas CD \3500
 JORGE REYESやARTURO MEZAに並ぶメキシコ気鋭の音楽家による1981年のデビュー・アルバムが初CD化。アルゼンチン産にも通じるような歌心と、アコースティカルなサウンドを軸にプログレッシヴ&シンフォニック・テイストを交えた、内省的でメランコリックなサウンドが心に響く。クラシカルな趣のある2曲目では美声女性ヴォーカリストとのデュエットを、アレンジが美しい3曲目ではフルートを導入し、また、シンセやチェロがプログレッシヴな様相を持ち込む場面もあり、技巧的なアコギのアンサンブルでエレガントなカデンツァを紡ぐ。そして、荘厳なチャーチ・オルガンやシンセがシンフォニック・テイストを醸し出す8曲目を経て、叙情的なラストまで、繊細かつ幽玄な雰囲気に彩られた作品となっている。EBLEN MACARIの、アコ&12弦ギター、クラシック・ギター、ベース、ヴォーカルに、チェロ、パーカッション、キーボードによるトリオ編成のバンドにて。300枚限定・見開き紙ジャケット仕様。 MEXICO
BS-19386 HALLOWEEN / Psy-Ko 2CD \4200
 再入荷。とんでもない傑作となった、復活24年振りの、それも2枚組での2025年作。過去のフレンチ・シンフォを振り返っても、大枠で取り上げたいトップクラスだろう。本バンドの要のヴァイオリニストと女性ヴォーカリスト、そしてキーボーディスト、ドラマーらのオリジナル・メンバーを中心に再編。新メンバーのギタリストのプログレッシヴなセンスもバツグンで、奇怪でスリリングでドラマチックで幻想的なシンフォを最高の美学で描き出している。まず、なんと言ってもカタルシスを絞り出すような哀愁のエレクトリック・ヴァイオリン、魅惑的であり魔女が戯れる仏語の女性ヴォーカル、クラシカルなエレメンツが光るキーボード、ブルーフォード・タイプのドラムスらが一体となり、現在の一級バンドも凌駕する超絶高速キメやアヴァンギャルドな攻撃性も見せ、ラストは荘厳な大合唱団も加わり、ギターとヴァイオリンが炸裂し襲い掛かってくる。正に恐るべし内容だ。3面開きデジパック。 FRANCE
BS-19542 JEAN-CLAUDE VINCENT / Lettre Au Passe CD \3200
 再入荷。<ラスト・ストック品> ARCANE/CRYPTOレーベルの創設者で、アンジュのマネージャーでもあったJEAN-CLAUDE POGNANTが1977年にCRYPTOレーベルからリリースした唯一作。アンジュのクリスチャン・デカンが作曲、アレンジ、プロデュースを手掛け、JEAN-CLAUDE POGNANTのヴォーカルと痛烈な歌詞、そして、TANGERINE、CARPE DIEM、WURTEMBERG といった当時のフレンチ・プログレ界のミュージシャンがサポートした9人編成でのバンドにて。彼らの多彩な才能を惜しみなく発揮したシンフォ&プログレを基調に、シアトリカルでファンタジックな摩訶不思議な世界、フルート、12弦ギターも用いたクラシカルなアコースティック・アンサンブルの美しさ、TANGERINEの女性ヴォーカリストVALERY BTESCHが美声を響かせる曲も印象的。クリスチャン・デカンが変名HUBERT DE NAVARREにて、ハモンド、ハープシコード、ピアノ、シンセを弾き、時にヴォーカルでも参加し、全ての作曲を手掛けているため、まさにアンジュをイメージさせるところが多々あり。ファンには見逃せないアルバムだ。フレンチ・プログレの歴史を刻んだ1枚。 FRANCE
BS-19732 LEAP DAY / When Gravity Wins CD \3800
 FLAMBOROUGH HEADから派生したロマンティックな美メロ派シンフォ・バンドの2025年作。ややダークかつオランダ然としたノリが新たなヴォーカリストの個性と共に展開される1曲目でイメチェンかと思わせるものの、キャメルを緻密に21世紀シンフォ化したようなハートフルな2曲目など本バンドならではだろう。ピアノをバックに寂寥の哀愁を歌い上げる3曲目もオランダのバンドならではで引きの美学にあふれ、トランペットがヨーロッパの郷愁を奏でストリングスにドラマチックに受け継がれる。至福の時間だ。FLAMBOROUGH HEADやTRIONで知られるEDDIE MULDERの泣きのギターをたっぷりフィーチャーした後半も良く、メロトロンも配し追想の儚さを描き出す。ラストは22分越えの大作で、オルガンやシンセやピアノらのツイン編成のキーボード群に甘美なギターが変化に富む曲想を優雅に彩っていく。甘美メロ系ファンはぜひ! 3面開きデジパック。 HOLLAND
BS-19703 GAZPACHO / Magic 8-Ball CD \3800
 再入荷。美しくも切なさがこぼれ落ちる1曲目。ヴァイオリンとシンセとピアノらの研ぎ澄まされた究極の美と叙情。静寂からのドラマチックな展開。そして、その後も多彩な曲想で独創的なアレンジをGAZPACHO然と聴かせる5年振りにリリースされた2025年作。本作もまた前作に続き、傑作だろう。平坦になりがちなこの手の音楽性に、幾つも張り巡らされた仕掛け。それらが天才芸術家の手による生命の造形の如く曲が進むにつれ完成されていく。デコラティヴが独りよがりにならず、メロディアスさと肌感が交じり合う不思議な世界を生み出している。カタルシスが壮大に噴き出す壮絶なラスト。バンド史上、最も変化に富む作品となった。ロマン主義、象徴主義をテーマにしてきた彼らだが、本作では運命をテーマに、運命が予期せず襲い掛かり、各曲はそれぞれ異なる登場人物の劇的な変化を描いている。デジパック。 NORWAY
BS-19731 RARAOVIS / Ne Sveleremo L'essenza CD \3800
 イタリア然とした叙情とロマンが溶け込んでいるクラシカルなシンフォニック・ロック・プロジェクト2025年作。バッティアートそっくりのヴォーカルと甘くチャーミングな女性ヴォーカルを伊語フィーチャーし、ファビオ・ズッファンティ監修の下、数年掛けて制作。作曲家兼キーボーディストとギタリストを中心に、魅惑的なピアノを聴かせるHOSTSONATENやLA COSCIENZA DI ZENOで知られるルカ・スケラーニや、LA MASCHERA DI CERAのドラマーのアンドレア・オルランドといったズッファンティ周辺の気鋭ミュージシャンが参加。ヴァイオリン、ヴィオラ、ファゴット、フルート、クラリネットらの生管弦を配し、イタリアならではのラビリンスなシンセや、エレクトリック・ギター、アコギ、メロトロンらが中世色を交えたシアトリカルでロマンチックな世界観を紡ぎ出していく。特に22分越えのラストは圧巻。バンコやPFMといったイタリアン・プログレの伝統を受け継ぎながら一味違う奥行きの一大コンセプト作。伊ファンはぜひ!!!! デジパック。 ITALY
BS-19730 ARIANUOVA / Volevo Andare Altrove CD \3800
 カラフルなイメージで空想的な美シンフォを聴かせる2025年デビュー作。クラシカルで時にメタモルフォーシも彷彿させるサヴォーナのバンド、QIRSHのリーダーでキーボーディストが新たに始めた4人組のバンドで、彼が通して持つ人の内面や旅をテーマに、幻惑的なコンストラクションにスペーシィさも交え壮大に展開。イタリア語で哀愁を帯びメロディアスに歌われ、魅力的な彩光のシンセやストリングス、オルガンやピアノをマジカルに配し、泣きが効いたドラマチックなギターが見せ場を作る。合唱やアコギも効果的。ジェネシスを感じさせる部分もありつつ、15分を越える7曲目などNUOVA ITALIAとでも言える伝統と革新が交じり合う傑出の出来だ。広大な情景のオーケストレーションが放たれるラストまで、一味違う力作となっている。6分を超えるゴースト・トラック入り。 ITALY
BS-19729 ALFIO COSTA & STEFANO PIAZZI / Morgana 1994-2024 An Unconventional Celebration CD \3800
 女性ヴォーカル・シンフォ・バンドのPROWLERSの94年のデビュー作「Morgana」を女性ヴォーカリストも含む主要メンバーで新たに録音した2025年作。まったくの新しい姿の新作と言える内容で、元のドリーミィで清楚な作風をダークな幻想感に沈めたような耽美な作風に生まれ変わっており、キーボーディストのアルフィオ・コスタが立ち上げている幾つかのプログレ・バンドの中のDAALミーツPROWLERSといった感じだ。オリジナルの女性ヴォーカリストは幽幻なコーラスに回り、ギタリストと共に男性2人でヴォーカルを担当。とは言え、DAALのようなサイケ色は無く、オリジナルの記憶を辿りながら、シンセ、ピアノ、ギター、リズム、パーカッション、アンビエントなど、30年経った現在の手法で探求し録音された幻想に満ちた作風となっている。TILION、PROWLERS、DAAL、FUFLUNSといったアルフィオ・コスタのバンドに新たなプロジェクトが加わったと言えるのでは。オリジナル未収ボーナス1曲入り。3面開き紙ジャケット。 ITALY
BS-19728 IL SEGNO DEL COMANDO / Sublimazione - Live CD \3800
 邪悪なヘヴィ・シンフォを聴かせる彼らの結成30周年記念として行われた2025年ライヴ。以前のアルバムにはクラウディオ・シモネッティやジャンニ・レオーネもゲスト参加し、ジャッロ系と呼ばれるイタリア特有の文学/映像ジャンルのイメージやイルバレを彷彿させる退廃的な雰囲気を継承。23年の最新作を含む近年作2作の曲を中心に、97年のデビュー作から衝撃的だったビリエット系の2曲取り上げ、ベース以外は全員入れ替わっている現メンバーでのテクニカルでドラマチックなサウンドに落とし込んでいる。陰鬱で暗い様相ながら伊語のヴォーカルは典型的なイタリアそのもので、切り裂くツイン・ギターに時にパイプ・オルガン系やシンセ、ピアノ、ストリングスなどキーボードがプログレ然と配される。中でも鮮烈、猛烈に展開されていくバンド名になった6曲目の「Il Segno Del Comando」はイタリア・ファン必聴の怪演だ。2022年のオランダでのライヴから3曲ボーナス入り。自主盤。 ITALY
BS-19726 PORSUIGIECO / Same CD \3600
 アルゼンチンのスーパーグループが76年に残した唯一作が2025年リマスター盤にて再発。SUI GENERISの2人CHARLY GARCIA、NITO MESTREと、LEON GIECO、RAUL PORCHETTO、女性ヴォーカリストMARIA ROSA YORIOの5人で、SUI GENERISの解散前に録音され解散後にリリースされた。それぞれのメンバーが曲を持ち寄っており、各人のカラーがよく出ているが、1曲目のロック然とした曲以降はSUI GENERISに近い印象で、MARIAの可憐な美声ヴォーカルや、柔らかな男女ヴォーカル、コーラスを加えたメロディアスで独自の美学を感じさせる美しいサウンドにまとめられている。OSCAR MORO、JOSE LUIS FERNANDEZ (ex CRUCIS)といった、その後のLA MAQUINA DE HACER PAJAROSに参加するメンバーら、多くの有名ミュージシャンもゲストに名を連ね、アルゼンチンのロック・シーンの時代を切り取った外せない1枚だ。検閲により発禁とされたCHARLY GARCIAの曲「EL FANTASMA DE CANTERVILLE」(原盤レコードの初回プレス盤数枚のみに秘密裏に収録された)も収録した全12曲。 ARGENTINA
BS-19725 LITTO NEBBIA / Melopea - 50th Aniversario 2CD \4200
 <50周年記念盤> 数多くのアルバムを残している重鎮ヴォーカリストでキーボーディストが74年にRCAからリリースした「MELOPEA」をディスク1に、ディスク2には「ALBUM TRIBUTO 2024」を収録した2枚組。自身のピアノ、オルガン、アコ&エレクトリック・ギターに、ドラムスとベーシストを迎えたトリオ編成でのアルバムで、ジャズ・ミュージシャンのコンバスのプレイも渋く光り、バンドネオンやサックス、フィドル、バッキングに女性コーラスも加え、クラシカルなオーケストラを導入したシンフォニックな趣の曲もあり、南米ならではのメロディアスなサウンドに乗せてハートフルな歌心で聴かせる。70年代のアルゼンティーナ・ロックの礎を築き、PASTORALのプロデュースも手掛けた彼らしい叙情的なサウンド。ボーナス・トラック7曲を追加収録。ディスク2の「ALBUM TRIBUTO 2024」は、アルバム収録の全曲を著名ミュージシャンらがカヴァーした2024年録音のトリビュート・アルバムで、今のサウンドと感性で紡ぎ出し、さらに自身による新録ヴァージョンやライヴも含む。原曲とはまた違う良さがあり聴き比べてみるのも面白い。ボーナス・トラック4曲を追加。 ARGENTINA
BS-19647 AUFKLARUNG / Nell'Idea Di Un Tempo Che CD \3800
 再入荷。伊シンフォ・ファン必聴となった30年振りの新作2nd。メロトロンをふんだんに用い、伊語ヴォーカルをフィーチャーし、クラシカルさが哀愁と共にプログレッシヴなラビリンスを見せる。その年の最高峰と言われたデビュー作後の97年から98年頃に2作目へ向けて書かれたパーツも含む新曲で構成されており、2020年に再編されて以降、オリジナル・メンバーのキーボーディストとギタリストによって熟考された楽曲は正に闇に紛れ命を燃やすイタリアン・ロックそのもので、デビュー作には無かったヴィンテージ感と探っていきたくなる複雑さと物語性を秘め、アープ系シンセなど若干ジェネシス色も残しながら、レスリーオルガンや邪悪なギター、郷愁のアコギや儚いフルート、生々しいメロトロン、中世的なブラスなどなど憂愁のラストまで非常に満足度の高い内容となっている。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-19724 PAR LINDH PROJECT / Nagelfar CD \3800
 物静かな幕開けが印象的な14年振りとなる2025年作。ハモンドやシンセを配した攻撃的なパートとハープなど叙情パートから成す組曲の1曲目。続く2曲目ではヴォーカルも加わり、堂々のELPスタイルからメロトロンも加わりドラマチックな展開へ。これぞPAR LINDH PROJECT!といったサウンドだ。ドラムスは元ANGLAGARDのMATTIAS OLSSON。3曲目ではアコギと華麗なピアノでのアコーステイックなパートからメロトロンを伴ってシンフォへ。円熟の幽玄さが漂う。ブラスのファンファーレで始まる4曲目、チェンバロで中世へ誘う5曲目もPAR LINDH PROJECTならではだが、オペラチックな女性ヴォーカリストをフィーチャーし、ホルストの惑星を取り上げた6曲目やプロコフィエフをピアノで演奏する7曲目でのクラシックへのリスペクトも聴き逃せない。ラグタイム風のジャージィな8曲目を経て、ラストは97年に録音された盟友の女性ヴォーカリストをフィーチャーしたELPに近いアレンジのJERUSALEM。94年に突如リリースされたGOTHIC IMPRESSIONSの衝撃が未だ忘れられないが、本作もまたクラシックの高貴さとプログレッシヴ・ロックが融合した、ファン万歳の出来となっている。3面開きデジパック自主盤。 SWEDEN
BS-19723 FLORENCE + THE MACHINE / Everybody Scream CD \4980
 プログレ&シンフォ・ファンにもおすすめの女性ヴォーカリストの2025年新作6th。魔術、ホラー、神秘主義、詩、そして狂気といったテーマに傾倒した作品で、ダークな呪文のように、叫びのように、荘厳にと、形を変え響き渡るコーラスをダイナミックに取り入れ、シネマティックな幻影がドラマチックに昇華し、ゴシックとポップを融合させた中に究極の美しさを見出す、彼女の音楽の進化における新時代を告げるアルバムと言える傑作が誕生した。ジュディ・ツークの再来と当店ではデビュー当時から話題となったが、一級のサウンドとアレンジで聴かせる、ユーロ系女性ヴォーカル・ファンにおすすめの必聴作。今までになく挑発的なジャケットにもその変化が如実に表れている。ミニポスターを封入。見開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-19722 APOGEE / The Two-edged Sword CD \3800
 ドイツのシンフォ・バンドの2025年新作。全体に翳りを帯びた哀調の曲想で構成されており、7〜14分の長尺曲を中心とし、曲中での叙情的でクラシカルな引きのパートが良く、1曲目などクリムゾンの詩情を思わせる。ハートフルなヴォーカル、ギター、シンセ、オルガン、ピアノ、そしてメロトロンやラストなどオーケストレーションも配し、アコギのアルペジオ、フルート&トランペット音らアンサンブルに変化を持たせ、70年代の英国プログレの影響を下地にしたサウンドで聴かせているが、レジェンドに思いを馳せながらも英国に寄せるのではなく、ドイツならではの深い幽玄さを持っている。同傾向のバンドVERSUS XのメンバーARNE SCHAFERによるプロジェクトで、彼のマルチプレイとドラマーによるユニット作品。 GERMANY
BS-19721 LUNATIC SOUL / The World Under Unsun - Limited 2CD Mediabook 2CD \5800
 RIVERSIDEのリーダーでヴォーカリスト、メイン・コンポーザーのMARIUSZ DUDAのプログレッシヴ・ソロ・プロジェクトの5年振り2025年作。モダン・ロマンチシズムとでも言える2枚組の大作で、今回はすべての楽器をマルチ録音。テクノロジーを駆使しながらのヒューマンなサウンドをダークなスケールで編み出すスタジオの至芸と言える作風は驚くほどブラッシュアップされ、悲しみや痛みが秘められたヴォーカルを、ギター、キーボード、リズムに、プログラミングされたストリングスやブラスらのレイヤーの厚みにて聴かせる力作となっている。幽幻でありながらヒリヒリとし、幻想的でありながら精緻、時にクラシカルでもあり、時にハード。アコギやブズーキ系も効果的だ。常に生と死の輪廻を根底に描いてきた彼の、孤独な旅人が生と死の間を揺れ動く姿を描いた最終章となっている。ずばり最高作。限定メディアブック仕様。 POLAND
BS-19706 FLAMING ROW / Keeper Of The Scriptures + Huterin Der Schriften 2CD \4800
 再入荷。クリスティーナにも似た伸びやかな美声を聴かせる女性ヴォーカリストMELANIE MAUと、才能豊かなギタリストMARTIN SCHNELLA 、今のSTERN-COMBO MEISSENにも参加しているキーボード&サックス奏者のMAREK ARNOLDらが結成した4人組シンフォ・バンドの2025年新作4th。それぞれがプログレ・バンドで活動している多国籍のゲストを迎えた総勢34名のミュージシャンにより、変拍子も用いスリリングに、テクニカルに、ハードに、そしてドイツ特有の叙情を帯びドラマチックにと展開する。本作ために書き下ろされたオリジナルのファンタジー・ストーリーに基づいたコンセプト・アルバムで、エモーショナルかつヘヴィなギターや、技巧的なアコギもフィーチャーし、また、ヴァイオリン、チェロ、ハープ、リュート、イリアンパイプ等の生楽器も加えたアコースティカルなアレンジも美しい。男女ヴォーカルにて紡ぐ、ディスク1に英語ヴァージョンを、ディスク2にドイツ語ヴァージョンを収録した2枚組。ストーリー:ミティラー国の首都ガンダーラに住む二人のヒロイン、ニタとミーラ。未知の脅威が帝国に迫ると、ミーラはガンダーラの守護者として戦いに挑む。一方、ニタは聖典の守護者として、あらゆる人々の知識、文化、そして記憶を後世に伝える使命を負っています。彼女達はこのかけがえのない遺産を守ることができるのでしょうか?4面開き紙ジャケット仕様。自主盤。 GERMANY
BS-19711 FLAME DREAM / Elements CD \4500
 再入荷。遂に初CD化! 80年にヴァーティゴからリリースされた彼らの最高作と名高い傑作2nd。ジェネシスやイエスの影響を元にスイス然とした研ぎ澄まされた感性で編み出されていくサウンドは超一級品で、メロディアスなヴォーカル&コーラス、巧みなシンセ、クラシカルなピアノ、ヴィンテージ感のあるオルガン、ミステリアスなメロトロン、強靭なリズム・セクション、叙情そのもののフルート、郷愁のオーボエ、VDGG色をもたらすサックスらで整然とテクニカルに夢のようなロマンチックさを織り込みながら展開していく。サスペンスあふれるのっけからゾクゾクさせられるが、緩急を付けながらもまったく緩むことなく、不穏さからファンタジックなエンディングを迎える終盤も彼らならでは。来年年明けに4作目のSUPERVISIONのCD化が続いて予定されている。リマスター&デジパック自主盤。 SWITZERLAND
BS-19627 FLAME DREAM / Out In The Dark CD \4500
 再入荷。遂に初CD化! 81年にヴァーティゴからリリースされた傑作必聴シンフォ。共同プロデュースに初期ハケットを担当していたJOHN ACOCKを迎え制作された3作目。ジェネシスの影響を強く持ちつつ、スイスならではのクリアーな哀愁をきらめかせる叙情派で、曲の良さ、演奏の上手さなどトップクラスだろう。ピアノやシンセなど精密に作曲されたテクニカルなキーボード、今にも通じるエモーショナルなギター、儚く美しいフルート、哀愁を湛えるメロディアスなヴォーカル、構築が見事なリズム・セクションが緻密に融合。前半も印象に残り素晴らしいが、不穏なパートを挟む後半の組曲もプログレ&シンフォ然としたハイライトだ。79年から86年の間に6枚のアルバムをコンスタントにリリース(スイスだけでなく、ドイツ、イタリア、英国でもリリースされ、日本にもある程度リアルタイムで入荷し多くのファンに知られることとなる)したにもかかわらず、現在までまったく再発されなかった。リマスター&デジパック自主盤。 SWITZERLAND
BS-19712 SHMULIKRAUT / Guts Voyage CD \3200
 イスラエルのネゲヴ砂漠にある街、ミツペ・ラモンのレコメンやカンタベリーから影響を受けたプログレ・バンドの2025年デビュー作。複雑に入り組む変拍子を配し、ピアノ、ローズ、シンセ、ギター、トランペット、フルート、チェロ、クラリネット、グロッケン、チェレスタらが、イタリアのALTROCKレーベルのトップクラスの作品と並ぶクオリティーで、アヴァンギャルドな感性やジャズの精神にてテクニカルかつ瞑想的な美しさも含み、建築的な作曲アプローチが構築する緊張感と即興による技巧的な解放がシームレスでプログレッシヴなタペストリーを緻密に織り成していく。スリリングな展開だけでなく、地を這うようなヘヴィさと破壊力にコーラス・ヴォーカルが加わるあたり、マグマの影響も強いのでは。300枚限定・見開き紙ジャケット。 ISRAEL
BS-19718 RETREAT FROM MOSCOW / The Illusion Of Choice CD \3500
 イギリスの正統派シンフォ・バンドの2025年新作。メロディックなノリの曲を中心に英国然とした叙情を聴かせるナンバーを交えた中に、バンクス風シンセや、ストリングス&合唱のメロトロンを劇的にフィーチャーし、オルガン、今風ながらも哀調が刺さるギターと詩情を紡ぐアコギ、ベース/フレットレス・ベースとタイトなドラムス、フルートに加え、ハープ、マンドリン等も取り入れた新しい試みもあり、ベテランらしい演奏力と瑞々しい感性でドラマチックに描き出す力作となっている。ゲストで参加したMAGENTAの女性ヴォーカリストCHRISTINA BOOTHや、ROBERT REED関連でお馴染みのLES PENNINGのリコーダーも味わい深く英国ならではの幻想を醸し出す。79年から81年にかけてライヴを中心に活動していたウェールズのバンドで、当時アルバムを残すことなく解散した短命バンドの再結成後の3作目となるアルバム。青春時代、ジェネシス、クリムゾン、キャメルのファンだったという彼らが、踏襲しつつ今の英国プログレへとサウンドをダイナミックに進化させた堂々の作品。長尺曲が多く、現在の世界情勢も反映させた内容となっている。見開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-19717 ASH WING / Same CD \3500
 ケイト・ブッシュそっくりのコケティッシュな美声女性ヴォーカリストをフィーチャーしたウェールズのシンフォ・バンドの2025年デビュー・アルバム。エモーショナルかつテクニックのあるギター、タイトなリズムセクションをフィーチャーした4人組で、彼女の妖艶なヴォーカルを最大限に活かしながらも、幽玄なシンフォからダークなハード・プログレまで、ジャンルの軸がブレていないところが良く、彼らの長年のキャリアを感じさせる。アコギ・アンサンブルも取り入れた英国調の細やかなアレンジも光り、また、ROB REED (キーボード)、PETER JONES (サックス/フルート)がゲスト参加し、ここぞというところで咽び泣くサックスも刺さる。ex.MAGENTAのギタリストとドラマーが中心となったバンドTHE C SIDES PROJECTがバンド名を変え、新バンドとしてリリースした意欲作。見開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-19714 TIGER MOTH TALES / A Visit To Trading Boundaries 2CD \3500
 <10周年記念ライヴ盤> 今や英国シンフォ・シーンに欠かせない存在となったPETER JONESの2014年デビュー・アルバムにしてシンフォ・ファンを驚かせた「COCOON」の10周年を記念して、2024年にイギリスの伝説的なライブハウスTRADING BOUNDARIESで収録された2枚組。「COCOON」は、ジェネシス、イエス、ハケットのソロ作品をイメージさせるようなギターをフィーチャーしたダークなシンフォニック・ロックを基調に、夢想的なファンタジー、異国の幻影などを、効果音も取り入れイマジネイティヴに織り成す、21世紀型のダイナミックなプログレッシヴ・コンセプト・アルバムの傑作だった。アルバムは自身のマルチプレイで丁寧に作り上げられた作品だったが、本ライヴではRED BAZARのバンドメイトのギタリストとドラマー、そしてベーシストも迎えた4人編成のバンドならではの臨場感あるサウンドで聴かせる。COCOONの曲と、TIGER MOTH TALESの人気曲、そして、10周年記念盤に収録されたクリアーで美しい新曲「RETURN TO CHIGWICK」も披露している。見開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-19713 BIG BIG TRAIN / Are We Nearly There Yet ? - Live Around The World 2CD \4500
 2024年〜2025年にかけてのワールド・ツアー(イギリス、アメリカ、カナダ、オランダ、ベルギー、ドイツ、ノルウェー、デンマーク、ポルトガル)からのベスト・パフォーマンスを集めた2枚組。近年のPFMに参加経験もあるイタリア人ヴォーカリストALBERTO BRAVINを迎えた、新生ビッグ・ビッグ・トレインの2作目となるライヴ盤で、今までのライヴ盤はロンドンでのライヴを中心にしていたのに対し、ここ数年でライヴ・ツアーをワールドワイドに広げてきた為、2024年3月以降に世界中で行った約40公演から選んだライブアルバムをリリースした。2部構成になっており、ディスク1「PART ONE - THE LIVES OF US」では、最新作「THE LIKES OF US」から1曲を除く全曲を、ディスク2「PART TWO-THE LIVES OF OTHERS」では、名盤ENGLISH LERECTRIC PART ONE からの曲やEP曲など、2012年〜2021年までの曲を演奏。必ずしも技術的に完璧な演奏が選ばれたわけではなく、特定の夜に生まれた独特の雰囲気を称えたい曲も選んだとのこと。臨場感あるライヴに酔いしれたい。3面開きデジパック仕様。自主盤。 UK
BS-19712D GRACIOUS ! / The Recordings 1970-1971 3CD+DVD(NTSC) BOX \6300
 <4枚組・コンプリートボックス> 今回初出となる1970年のワイト島での未発表ライヴ映像DVDと音源CD、そして、70年のVERTIGOの名盤「GRACIOUS!」と、71年の2ndアルバム「THIS IS...GRACIOUS 」の4枚を収録。ハード・プログレッシヴなスタイルの中に、ハープシコードでクラシカルなブリッジを配し、オルガンやメロトロンもフィーチャーしたVERTIGOの必携アイテムで知られる70年の名盤「GRACIOUS!」。レコードのA 面全てを費やした、ブラス・メロトロンとハモンドの重厚なリフが印象に残る組曲を収録した71年の2nd「THIS IS...GRACIOUS 」には、ボーナス・トラックとしてアルバム未収シングルONCE ON A WINDY DAYを追加収録。さらに今回目玉となるプログレ・ファン垂涎のライヴ映像&音源として、70年のワイト島フェスティヴァルでのライヴを収録。ELP、ムーディー・ブルース、ファミリー、ジミ・ヘン、ドアーズらが出演した伝説のライヴで、彼らも負けず劣らずのハードで熱い演奏を繰り広げている。メロトロンMKを使用し、演奏曲は22分の組曲SUPER NOVAと、シングル曲のONCE ON A WINDY DAYの2曲で、約30分の収録となっている。各紙ジャケット収納。
CD1:GRACIOUS!
CD2:THIS IS GRACIOUS +1 BONUS
CD3:GRACIOUS! LIVE AT THE ISLE OF WIGHT FESTIVAL 1970 - PREVIOUSLY UNRELEASED
DVD(NTSC):GRACIOUS! LIVE AT THE ISLE OF WIGHT FESTIVAL 1970 FILM - PREVIOUSLY UNRELEASED
UK
BS-19710 MARCO BERNARD (SAMURAI OF PROG) / Moby Dick + Undercover Deux 2CD \3300
 フラキンのようなドラマチックなナンバーからELPスタイルやイタリアン・シンフォ系まで、吟味された正統派サウンドを聴かせるTHE SAMURAI OF PROGの中心人物の2025年作。ハーマン・メルヴィルの古典にインスパイアされたコンセプト・アルバムで、MAD CRAYONやINNER PROSPEKTのジェネシス愛のキーボーディストや現在TRIPにも加わっているギタリストら伊ミュージシャンらに、JINETES NEGROSのキーボーディストなど、THE SAMURAI OF PROGのメイン&レギュラーメンバーを中心に約30人も参加している壮大なプロジェクトとなっている。本作ではキャッチーかつエモーショナルなバンドとしてのインパクトを強めつつ、ヴァイオリンやフルートなどアコースティック美も散りばめながら、クラシカルな叙情パートからダイナミックな展開まで、本家顔負けの内容となっている。また、UNDERCOVER DEUXと題されたディスク2には、PFM、UK、アル・ディ・メオラ等、彼のお気に入りのカヴァー7曲+未発1曲を収録。3面開き紙ジャケット。 FINLAND/MULTI
BS-19704 ICU / Now And Here - 30th Anniversary Edition CD \3800
 <直筆サイン入り / 30周年記念盤> 95年作「NOW AND HERE」の未発表オリジナル・ミックス(94年録音)が2025年リマスター盤にて初CD化。ドイツの叙情派シンフォ・バンドの2ndアルバムで、ジェネシス影響下のサウンドに、ドイツ特有のロマンチックな幻想を加えた美しくメランコリックな叙情で聴かせる正統派。当時ならではのネオ・プログレ然としたところを持ちながらも、アコギとフルートを多用したアコースティック・パートが抜き出ており、当時の一連のバンドとは一線を画している。アルバムはリリース時自主盤だったため、あまり話題にならなかったが、この年代にしては構成やアレンジなど非常に良く目を見張るものがあり、再評価したいヨーロピアン・シンフォの忘れられた名作と言える。さらに、豊富なボーナス素材を収録した、ダウンロード・コードが付属しており、1995年の2つのコンプリート・ライヴ音源、67分のデモ&レア音源、1995年のミックス、フォトギャラリー、スタジオ映像などが含まれている。デジパック仕様。自主盤。 GERMANY
BS-19702 SPOCK'S BEARD / The Archaeoptimist CD \3800
 キーボーディストの奥本亮がプロデュースも手掛け中心となり、アラン・モーズ(G)、デイヴ・メロス(B)、テッド・レオナルド(Vo/G) 、新加入したニック・ポッターズ(Dr) の5人にて、7年振りにリリースされた2025年新作。レーベルを移籍しての初となる意欲作。本作は、奥本氏とイギリスのジェネシス系シンフォ・バンドI AM THE MANIC WHALEのマイケル・ホワイトマンのアイデアから生まれたもので、曲は2人の共作となっている。その為、ハモンド、シンセ、メロトロン、技巧的なピアノ等、本場仕込みのプログレッシヴなMLB級キーボードを大胆に弾き倒す、お馴染みのソリッドでテクニカルなスポビ・サウンドに加え、マイケルの持ち味が出た英国的な叙情を帯びた曲調とメロディアスなヴォーカル・パートにより、新たな世界観が加味されている。デジパック仕様。 USA
BS-19641 WHIMSICAL CREATURE / Wistful Thinking CD \3800
 再入荷。イギリスのジェネシス系人気シンフォ・バンド I AM THE MANIC WHALEのマイケル・ホワイトマン(奥本亮のソロ作に続き、スポックス・ビアードの新作アルバム「The Archaeoptimist」の作曲にも抜擢!)の、ヴォーカル、6&12弦ギター、ベース、ドラムス、ピアノと、女性フルート奏者の奏でるフルート、オートハープ、グロッケンスピール等による、2025年デビュー・アルバム。全編にフルートの美旋律をフィーチャーしたアコースティカルなサウンドに乗せて、ハートフルなヴォーカルで歌い聴かせる。フループ辺りにも通じるような英国調の美しいメロディラインが印象に残るリリカルで叙情的なシンフォ作となっている。また、6曲目のみキュートな美声女性ヴォーカルがメインで歌い、幻想的な雰囲気に包まれる。フルートはスペインのGOTICを思わせるところもあり、フルート・ファンも是非。デジパック仕様。自主盤。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 UK
BS-19700 LEO NERO / Monitor CD \3800
 初CD化。イル・バレット・ディ・ブロンゾのキーボーディスト(&ヴォーカル)ジャンニ・レオーネが80年にリリースしたアルバムで、A面は本録音の為のバンドTHE OPTICAL BANDと共にレコーディング、B面はリズム・マシーン等を使ったソロ多重レコーディングとなっていた。当時のニュー・ウェイヴの影響を受けつつ、ツイン・ギターを配したバンドとの旧A面は彼らしい実に尖ったエキゾチックなサウンドを生み出しており、前半は高域が刺さるシンセを交えたポップなナンバーを伊語で歌い、後半はテクノ(とは言え音の飛び方が彼らしい)とダークさが渦巻くインストとなっている。旧B面は伊語ヴォイスを交え異端で邪悪な悪戯が飛び交うナンバーや、PAVLOV'S DOGを思わせるようなヴォーカル・ナンバー、耽美なピアノをバックにしたナンバーも。これらの精神は近年のイルバレに引き継がれているところあり。ヴァージョン違いや82年のシングル、84年の未発表曲から4曲ボーナス入り。また、レコード・ジャケットのみにクレジットされるも実際には収録されていなかった「Leonero Messa Beat」を今回初収録! ITALY
BS-19699 ALESSIO TRAPELLA / Icaro CD \3500
 UT NEW TROLLS、LE ORME、ALDO TAGLIAPIETRA BANDらに参加しているヴォーカルも担当するマルチ・ミュージシャンがギタリストやドラマーらとバンドとして録音した2025年作。イカロス神話を現代的に解釈したコンセプト作で、ニュー・トロルスやオルメのDNAを受け継ぎ、プログレのスパイスが効いたオルガンや神秘的なシンセ、エモーショナルなギターをフィーチャーし、アコギも交え甘めの伊語ヴォーカルで聴かせる好作だ。イタリアならではのクラシカルさや、ヘヴィな様相にサックスを配したジャズ・ロック色も見せ、逃避への欲求を星々を旅したい現代のイカロスに重ね、幻想的なヴィンテージ色と未来的な光りとの間で揺れ動く、脆くも力強いメロディアスな内容となっている。3年振りの2作目。デジパック自主盤。 ITALY
BS-19697 MYTH OF LOGIC / The Memory Of After CD \3800
 70年代の英国プログレから影響を受け、ジェネシス、ELP、イエス、UKらをリスペクトする2025年作。シンセ、ピアノ、オルガンらキーボードに特に前述のバンドが表れており、遠く離れた冷たくも美しい異世界で生まれた女性の葛藤と愛をテーマにしたコンセプト作で、前作まではほぼ一人でのマルチ録音だったが、本作ではドラマーを迎え、曲によってギタリストやヴァイオリニストや管楽器奏者を加えての録音となっている。そのメンバー間の空気がよりリアルなバンドへ押し上げており、前半はヴォーカルをメインに聴かせ、15分と20分の2つの長尺ナンバーが占める後半はテクニカルかつストイックに聴かせるプログレッシヴなサウンドを強調し、ギターやヴァイオリンはジャズ・ロック色も見せながら神秘的な叙情を潜ませた独特のカラーが支配する、もはや孤高の作風だ。デジパック自主盤。 USA
BS-19695 ANGE / Cunegonde CD \3200
 フレンチ・シンフォ重鎮の7年振りとなる2025年新作。まさにアンジュならではの他の追従を許さない出来で、重厚でダイナミックに、挑発的なサウンドで圧倒し緊張が張り詰め、そして、ダークでミステリアスなヘヴィさと円熟の叙情性が混然一体となる様は神がかっている。最後に待ち受ける劇的なラストにも感動。トリスタン&クリスチャン・デカン親子のシアトリカルなヴォーカル、パワフルなプレイを聴かせる若手ミュージシャンらが曲作りにも参加し(これが功を奏している!)、JEAN PASCAL BOFFOらとも共演したベテラン・キーボーディストのSERAPHIN PALMERIを迎え、メロトロンやストリングス系を含むTRISTANとのツイン・キーボードにより、さらにパワー・アップした、流石の出来。斬新かつ新鮮な驚きに脱帽し、未だに進化し続ける姿勢には深い敬意を抱く。シンフォニック・ロック必聴作。 FRANCE
BS-19693 ABRETE GANDUL / Suciedad Contemporanea CD \3500
 モダン・クリムゾンをシンフォ化させたような、南米に多いスタイルのバンドの2025年作。ギター/フルート、キーボード、チャップマン・スティック、ドラムスの4人が叩き出すインスト・サウンドは、変拍子系の込み入ったものから、ジャズとヘヴィ・プログレの要素を融合したものまで、統一された趣向の中で変化を見せ、謎めいた雰囲気、奇妙な叙情性といったものが拡散されていく。シンセの劇的な見せ方、正面からの俊敏さ、知的なオーケストレーション、入り交じるサイケデリックさ、さらにはピアノ、フルート、クラリネットのトリオ・パートなど引き出しが多い。ハードでテクニカルながらも、浮遊するリリカルさが溶け合い、凝縮されては発散されていくような音魂が独特で、ラストの不安感と解放的な荘厳さにオーラが満ちる力作となっている。300枚限定・見開き紙ジャケット。 CHILE
BS-19692 SEDMINA / Melita & Veno Dolenc CD \3500
 <廃盤ラスト・ストック!> 長らく入手困難状態のスロヴェニアの必聴傑作で、旧ユーゴスラヴィアのスパイロジャイラと高く評価されてきた80年作1st。男女ヴォーカルで儚く歌われ、ギター、フルート、クラリネット、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、オルガン、ハーモニカ、パーカッション、テルミンらに、スロヴェニアン・リュート、スロヴェニアン・ハーディ・ガーディといった地元の古楽器も用いられた幻想絵巻。哀愁、夢見る逃避性、室内楽的なクラシカルさもあり、他に類を見ない。ジャケットは画家のリーダーの手によるもので、SEDMINAとは民俗伝統を暗示し、過ぎ去りし移ろいを象徴している。プログレ・ファンも、女性ヴォーカル・ファンもぜひ! デジパック。 SLOVENIA
BS-19691 SEDMINA / II Dejanje CD \3500
 <廃盤ラスト・ストック!> 長らく入手困難状態のスロヴェニアの必聴傑作。旧ユーゴスラヴィアを代表するプログレッシヴ・フォーク・バンドの1stと甲乙付け難い82年作2ndで、男女ヴォーカル、特に儚い歌声を聴かせる女性ヴォーカリストが印象的で、まどろみ、世紀末的な憂い、怪奇性すら感じる幻想色に包まれ、民俗楽器がやや後退したものの、ギター、クラリネット、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、パーカッション、スロヴェニアン・リュートらに本作ではサックスも加わり、ヴァイオリンの独奏パートも見られるなど、クラシックやジャズもミックスされた起伏のある絶世アンサンブルと翳りがたまらない。女性ヴォーカル・ファンも、プログレ・ファンもぜひ! デジパック。 SLOVENIA
BS-19688 ERGOT PROJECT / A Family Secret CD \3500
 ルカ・スケラーニを始め、マウリツィオ・ディ・トッロなどファビオ・ズッファンティ周辺で名を見かけるベーシストで、マルチ・ミュージシャンのプロジェクト・バンドの2作目となる2025年作。本作ではパット・マステロットをドラマーに起用し、多重人格障害のビリー・ミリガンの物語をベースに、ヘヴィでダークなクリムゾン風サウンドにゴブリン風のキーボードも交え、欲望、葛藤、そして弱さといった、一人に潜む複数の内なる声を寓話的に表現し、時に恍惚としたヴォーカルで歌われていく。濃密で重層的な雰囲気が、リスナーを感情の迷宮へと誘い込み、何もかもが現実離れした世界へと誘う。狂気に満ちながらも救いを求めて愁嘆を見せるラストなど、イタリアン・プログレならではだろう。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-19686 CAMAHUETO / Reflejo - Limited Edition CD \3800
 シンフォニック・ロック・プロジェクトの2024年デビュー・アルバム。細かくパズルのように弾き込んでいくバッキングが独特で、クリアーで美しいピアノや、ヴィンテージ感のあるシンセ、アコ&エレクトリック・ギターをフィーチャーし、強靭なリズムに支えられたソリッドでテクニカルなプレイで圧倒しつつも、飛翔するようなキャッチーなメロディや、リリカルな叙情と南米然としたスペイン語のヴォーカルが哀愁を誘うメランコリックな3曲目など、変化に富んだアレンジとスタイルに才能を感じさせる、各々がチリの別のバンドで活動してきたベテラン・ミュージシャン5人が集結した堂々の作品だ。DLでリリースした5曲入りEPに、2曲のボーナス・トラックを追加した7曲入りのアルバム。デジパック仕様。 CHILE
BS-19685 ONIRICO / Between Dreams & Beliefs - Limited Edition CD \3800
 アルゼンチンのシンフォ・バンドの2024年デビュー・アルバム。メロトロンもフィーチャーした幻想色のあるシンセやオルガン、ここぞというところでエモーショナルに泣くギターで織りなすドラマ性を帯びたサウンドと、ハートフルなヴォーカルで綴る。ポストやアート・ロックも織り込んだ、研ぎぎ澄まされたテクニカルなプレイと洗練されたアレンジも特筆で、南米と英国を融合させたような印象を受ける。様々な音楽プロジェクトへの参加や、短編映画の作曲家でソロ・アルバムもリリースしている才能あるマルチプレイヤー2人によるユニット・バンド。本作にも収録されたシングル曲「HOUSE OF MIRRORS」は、コーラスワ−クを取り込んだ、シンフォ然とした長尺曲で、IQ, BBTで知られるROB AUBRYがミックス&マスタリングを手掛けている。歌詞はスペイン語と英語。デジパック仕様。 ARGENTINA
BS-19684 PAVLOV'S DOG / Wonderlust CD \3800
 7年振りとなる2025年新作。全編にヴァイオリンをフィーチャーし、ノリの良いメロディアスなサウンドと、叙情たっぷりのシンフォニック・ロック、彼らの真骨頂と言える孤高の世界に満ちたバラードでは哀愁を帯びたメロディ・ラインで泣かせ、一度聴いたら忘れないあのスタイルで聴かせるデヴィッド・サーカンプの悲哀を帯びながらも温かみを感じさせるヴォーカルで聴かせる。後半ではよりプログレッシヴな展開を見せ、オルガンをフィーチャーしたハードな面や、ジャズ・ロック・テイストも織り込み、たおやかなヴァイオリンをメインに聴かせるインスト曲もあり、そしてラストはクラシカルな美曲でしっとりと幕を閉じる、円熟作。3面開き紙ジャケット仕様。 USA
BS-19681 CRAYON PHASE / Synthetic Mind CD \3800
 ヘヴィなギターをフィーチャーし、オルガンやオーケストレーションも含むキーボード、前作から正式加入したブラジル人ヴォーカリストのハイトーン・ヴォーカル等で織り成す5人組プログレ・バンドの2025年新作3rd。現代の課題からディストピア的未来へと向かう社会の刺激的でありながら恐ろしい旅路を描き出すコンセプト・アルバムで、ストーリーに沿って、ハードに、キャッチーに、メロディックにと展開していく。元々は、マリリオン、ジェネシス、サーガ影響下のバンドとしてスタートした彼らだが、本作ではよりオリジナリティに重点を置き、ドイツらしい重厚なドラマ性も持ち合わせたハード・プログレへと変化を遂げた。デジパック仕様。 GERMANY
BS-19446 ROBY FACCHINETTI (I POOH) / Parsifal - L'uomo Delle Stella 2CD \6980
 再入荷。73年のイ・プーのアルバム「パルシファル」の主人公である英雄パルシファルの物語を、まったく新たなコンセプトのプログレッシヴ・ロック・オペラとして完成させたいという、ロビー・ファッキネッティがずっと抱いていた強い願望から生まれた、ファッキネッティの新たな作曲による荘厳な2枚組2025年作。2時間以上、全44曲に及ぶ超大作で、2つのシンフォニー・オーケストラをフィーチャーし、オケ・アレンジはダニーロ・バッロが担当。もう、オーヴァーチュアーから、心臓バクバク。パルシファル役のファッキネッティを含む、キャスティングされた8人の男女ヴォーカリスト、キーボードのファッキネッティを含む、ギターやリズム・セクションの7人のミュージシャンに、混声合唱団も加えた大編成。壮大なクラシカルさと力強い重厚なロックのドラマチックな融合。そして、イ・プー・ファン悶絶の、甘美に炸裂するファッキネッティ節。時にイ・プーかと思うポップなリフやケルト&伊トラッド色もあり、所々で用いられる73年の感動のオリジナル・フレーズ。2016年にステファーノ・ドラーツィオ(作詞)らと共に取り掛かった壮大なプロジェクトで、十字軍の時代や伝説の聖杯探しの過程で、神話の騎士パルシファルが成し遂げた数々の物語にリンクさせたオリジナル・ストーリーで展開していく。イタリアン・ロック史上に残る圧巻の傑作。トールサイズ56ページ(歌詞、イラスト、写真)のエンボス仕様ハードカヴァーブック付き特殊ジャケット限定盤。 ITALY
BS-19671 THE PENTANGLE / Solomon's Seal - Deluxe Edition 2CD \3600
 72年にワーナー傘下のREPRISEからリリースされた名盤が2025年リマスター&英国盤にてリリース。今回初出となる未発表音源が多数収録されており、特筆は、ドキュメンタリー映画「オン・エニー・デイ」のサウンドトラック音源(長らく紛失していたと思われていた)で、他にも、BBC SOUNDS OF THE 70Sの完全版、THE FINAL TOUR- OCTOBER/NOVEMBER 1972(13曲のツアーの内、10曲は未発表音源)など、まだ未発表音源がこんなにもあるのかと驚かされる、ファン垂涎の2枚組となっている。BERT JANSCH、JOHN RENBOURN、JACQUI McSHEE、DANNY THOMPSON、TERRY COXというオリジナル・メンバーによる初期ペンタングル最後のアルバムで、85年に再結成されるまでバンドとしては沈黙が続いた。JACQUIの絶品の美声を生かしたトラッド曲はどれも必聴!JOHN RENBOURNによるシタールやリコーダーも導入し、ブルージーで気だるい曲はまるでビートルズのLET IT BEのようにバンドの終焉を予期しているようだ。何度聴いても感動が心に残る。やはり本作も歴史に残る名盤だ。この機会に是非!4面開きデジパック仕様。 UK
BS-19670 THE RUNNING MAN - MOUSE / Find Yourself - The Complete Recordings 1972-1973 2CD \3600
 72年にNEONの11番としてリリースされたTHE RUNNING MANの唯一作と、その後、RAY RUSSELLを中心に結成されたMOUSEのSOVEREIGNからリリースされた唯一作を収録した2枚組。どちらも原盤は20万円超えのレア・アイテム。ブラス、ハモンド、RAY RUSSELLの卓越したギター・テクニックで、英国然としたメロディアスで渋いサウンドで聴かせる「THE RUNNING MAN/Same」。そして、「THE MOUSE/Lady Killer」は、サイケ、ポップ、メロウ、ハード、プログレが混在した当時の平均的なロック・サウンドを、RAY RUSSELLのギター・スキルの高さがプログレッシヴなものに押し上げている。後半でのストリングスとオルガンをフィーチャーした曲も印象に残る。ボーナス・トラック10曲(別ヴァージョンや、テープ所蔵の貴重な未発表音源5曲など)を追加収録。2025年リマスター&英国盤。4面開きデジパック仕様。
CD1:THE RUNNING MAN / SAME (1972) + 5 BONUS
CD2:MOUSE / LADY KILLER (1973) + 5 BONUS
UK
BS-19669 DARRYL WAY'S WOLF / Cadenza - The Complete Recordings 3CD BOX \4980
 <3枚組・コンプリートボックス> カーヴド・エアを脱退後ダリル・ウェイが結成したバンドが残したアルバム3作全てを収録した、3枚組ボックス。未発表ライヴ音源「LIVE BBC IN CONCERT 1973」5曲、アルバム未収シングル曲、シングル・ヴァージョン等、ボーナス・トラック10曲を追加収録。ダリル・ウェイのエレクトリック・ヴァイオリン、ヴィオラ、キーボード、そして、ギターにSOFT MACHINEのJOHN ETHERIDGE、ベースには後にCARAVANに加入するDEK MESSECAR、MARILLIONのドラマーIAN MOSLEYといった一流ミュージシャンをメンバーに迎え、ロック、クラシック、ジャズ・テイストを融合させたサウンドを聴かせる。イアン・マクドナルドのプロデュースでリリースされた73年リリースの1stは、ヴォーカル・ナンバーをコンパクトにまとめた前半、それぞれの技量を見せ付け合うインスト展開の後半と良く出来ている。73年リリースの2ndは、オープニングのインパクトが強く、エスペラントに似たテンションのヴァイオリンとあふれ出るエサーリッジの早弾きギターなど、全体にソリッドなアタック感になっており、カンタベリー・テイストのジャズ・ロックだと言っても十分に通用する。スピーディーでスリリング、ジャージーなカンタベリー・タッチでスモーキーに香る英国叙情を聴かせる74年3rdは、元IFのヴォーカリスト、ジョン・ホジキンソンの加入により、それまでには無かったヴォーカル・パートのメロディアス性と、ジョン・エサーリッジのギター・ソロなどを含めたインスト・パートでのテクニカルな演奏との対比が絶妙。最新リマスターにて。各紙ジャケット収納。2025年リリース。英国盤。
CD1:CANIS LUPUS (1973) +7BONUS (UNRELEASED BBC IN CONCERT1973 + SINGLES)
CD2:SATURATION POINT (1973) +3 BONUS (SINGLES)
CD3:NIGHT MUSIC (1974)
UK
BS-19649 PANZERPAPPA / Landsbysladder CD \3800
 再入荷。カンタベリー・ジャズ・ロックとクリムゾンから派生したプログレを21世紀センスでミックスしたような2025年作。精緻なアルペジオから鋭いソロまでテクニカルな技法が光るギター、正確なピアノ&エレピ、ムーグ&アープ・シンセ、エルカ・ストリングス、幻想感を生み出すファルフィッサ、そして、メロトロンなどのヴィンテージ・キーボード群、ノスタルジックな光景を吹き込むサックスらをレコメン系変拍子と時にヘヴィな音圧で繰り出し、ゲストでフルート、クラリネット、アコーディオンも加わる高水準なインスト作となっている。村の噂話をテーマに噂が山村でどのように展開していくのかという、ある意味スリリングな描写を伝統的な北欧メロディも交え、緻密かつ多彩な美しさの間で揺れ動く、心理的な刺激がたまらない。彼らの最高作であるとともに現在のノルウェーを代表する1枚。ぜひ! NORWAY
BS-19636 RED SAND / The Sound Of Silence CD \3300
 再入荷。最高傑作とバンドが言い切る出来となった、哀愁の叙情派シンフォの頂点に君臨する2025年作。攻めと叙情がスリリングに交差するオープニング。前作と同じメンバーにて、甘美でハートフルに震えるギター、曲想に溶け込む英国調のヴォーカル、メロトロンとメロトロンを曇らせたような幽幻なストリングスを始めピアノやオルガンなどシームレスな奥深さ壮大さを醸し出すキーボードらが作り出す、ドラマチックな叙情派シンフォの極致となっている。ダークさが入り交じる緩急のサスペンスも効いており、その導きからメロディアスに1音1音心を込めて演奏される感動的なソロがこれでもかと孤愁を紡いでいく。フロイドやジェネシスを感じさせながらも、作品を追うごとに傑作の度合を越えていく彼らの想像の遥か上を行く必聴作。3面開き紙ジャケット自主盤。 CANADA
BS-19664 SIGMUND FREUD / Risveglio CD \3800
 72年にローマ近郊のカステリ・ロマーニで結成され、78年まで数々のコンサートにも出演し、75年にはRCAとEMIのスタジオでアルバムに向けてレコーディングを行うもリリースを果たせなかったプログレ・バンドの再編による2025年デビュー作。当時収録予定だった曲を当時の雰囲気を残しつつ新たに録音したもので、50年前のタイムカプセルを開けたかのようなサウンドは初期PFMを思わせるピュアな息吹きがあり、メロディアスな伊語ヴォーカルをフィーチャーし、ハモンドやメロトロンやムーグに熱いギター、フルートやアコギも配される典型的なイタリアン・シンフォとなっている。存在しない世界、自由、差別、ドラッグ、孤独の愛などをテーマに、時に重厚に聴かせる甦った本物のヴィンテージの伊ファン垂涎の内容だ。ボーナスで昔の音源から約17分収録。 ITALY
BS-19639 OVERTURE / A Mezz'Aria Sul Tempo CD \3500
 再入荷。翳りとロマンチックな幻想感を湛えるサルデーニャの叙情派シンフォ・バンドの7年振りとなる2025年作。70年代の雰囲気を受け継いだ正統派で、伊語の優しいヴォーカル、甘美な泣きを聴かせるギター、気品あふれるクラシカルなピアノやオルガン、エモーショナルなシンセ、儚いフルートやアコギ、ノスタルジックにフィーチャーされるファゴットら、全体に沈み込む夢想色が強く、物静かなドラマを見せつつヘヴィに展開する中盤など、デビュー作と同じく深い独自性を描き出す世界観を織り成している。PFM、バンコ、ジェネシス、クリムゾン、キャメルらの影響を語っているが、後半ではサルデーニャらしい中世色もドラマチックに映し出され、熟成すら感じさせる期待通りの内容となっている。デカダンな哀愁に包まれるラストなど70年代の知られざる名作では、と思ってしまう。伊ファン必聴作! ITALY
BS-19657 MAAILMANPUU / Kaimalkuu CD \3800
 北欧神話に登場する巨大な木(YGGDRASILL=MAAILMANPUU)をバンド名にし、フィンランドの神話や自然、歴史をテーマにフィンランド語で歌われる、とてもフィンランドらしい雰囲気を湛えたバンドの今のところ最新となる2023年作3rd。メロディアスなヴォーカルとギターにシンセやオルガンも配したサウンドはノスタルジックなファンタジーが漂う、例えば70年代のLOVE RECORSの作品を彷彿させ、ややハードなインスト・ナンバーやアコギやピアノの叙情が美しい曲など、シンフォやフォーク・ロックらがミックスされたオリジナリティーで聴かせる好作となっている。デジパック自主盤。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 FINLAND
BS-19654 GABRIEL KELLER AND FRIENDS / Live - La Rotonde CD \3800
 フランスのシンフォ・バンドの初となるライヴ盤。好評だった2ndアルバム「HOPE DESPITE EVERYTHING」の発売を記念して2024年6月29日に行われたライヴを収録。この日はLAZULIのオープニングアクトを務めた。才能豊かなマルチプレイヤーでギタリストのGABRIEL KELLERと、美声女性ヴォーカル、そして3人のミュージシャン(ギター、ベース/チェロ、ドラムス)による5人編成のバンドで、エモーショナルかつハードなエレクトリック&アコギも交えたツイン・ギターによる多彩なギター・ワークをフィーチャーしたシンフォニック・ロックを臨場感たっぷりに聴かせる。1stと2ndからの曲に加え、彼の前プロジェクト「HEGOA」の2曲(未CD化)もプログレッシヴ&アコースティカルなリアレンジにて収録した全7曲。デジパック仕様。自主CDR盤。2025年リリース。*今回のみの入荷です。売り切れ後の再入荷はございません。 FRANCE
BS-19651B BIOSCOPE (STEVE ROTHERY & THORSTEN QUAESCHNING) / Gento CD+BLU-RAY \5500
 予想の斜め上を行く名作となった2025年デビュー・アルバム。マリリオンのスティーヴ・ロザリーのエモーショナルで幽玄なギターと、タンジェリン・ドリームのトルステン・クエシュニングの緻密に計算されたシンセ、そのどちらか一方に偏ることなく2つの異なる音楽性が見事に融合し、幻想を帯びたイマジネイティヴなサウンドがディープに広がるインスト作品。ドラマーのALEX REEVESも参加しており、時にロック的に、時に繊細な印象を加えている。3曲の組曲「VANISHING POINT」「KINETOSCOPE」「BIOSCOPE」を軸にした、全5曲で構成されたコンセプト・アルバム。バンドとはひと味違いメインを占めるスティーヴ・ロザリーのギターが満喫出来るファン必聴作。BLU-RAYには、本編のDOLBY ATMOS/5.1CH SURROUND/HIGH-RES STEREO音源を収録。4面開きデジパック仕様。 UK
BS-19650 GALAHAD / ALive At Loreley CD \3500
 <結成40周年記念盤> 当時、マリリオン以降のネオ・プログレを受け継いだバンドの代表格として、IQ、ペンドラゴン、アリーナらと共に注目されたシンフォ・バンド。今も精力的に活動する彼らの、2010年9月3日と4日の2日に渡って行われたドイツのプログフェス「NIGHT OF THE PROG V」でのライヴから、1995年〜2014年までのアルバムからの6曲を演奏し、ラストの曲では現ベーシストのMARK SPENCERが飛び入り参加し会場を沸かせた。この翌年に亡くなるベーシストのNEIL PEPPERとの最後の共演となった、バンドにとっても特別なライヴで、ひとつの時代の終わりを告げ、バンドの歴史における転換点となった、重要で痛烈なGALAHADの歴史の一片と言える。ミックス&リマスターはKARL GROOM。なお、この日は、日本からARS NOVA、そして、PALLAS、TWELFTH NIGHT、THREE FRIENDSらが、その翌日は、MARILLION、GAZPACHO、MOONGARDEN、SOLSTICE、SYLVAN、THE ENIDらが出演した。デジパック仕様。自主盤。 UK
BS-19648 MY SOLID GROUND / Same CD \3500
 初期フロイドを彷彿させるサイケデリックなオルガンが支配し、女性的な妖しいヴォイスも浮遊する13分越えのオープニング・ナンバーに魅せられる72年の単発作。キーボーディストはゲスト扱いなのと他の曲は基本ハード・ロックだが、コレクターには名高いジャーマン・ハードの名門、BACILLUSの作品なので、瞑想の中でオルガンが幻想的にバックに配される必殺の4曲目や、哀愁のピアノやアコギをフィーチャーしたシンフォ寄りの5曲目、暗く屈折する7曲目など内容は、かなり上々。ジャーマン・ハード・プログレの名作となっている。結成は68年でライヴで知名度を上げていた。02年にリリースされた未発スタジオ・セッションから4曲ボーナス入り2025年盤。見開き紙ジャケット。 GERMANY
BS-19646 AEROSTATION / Rethink CD \3800
 来日も果たしたキーボーディストのALEX CARPANIとMANGALA VALLIS等で知られるドラマーのGIGI CAVALLI COCCHIが始めたトリオの7年振り2025年作2nd。デビュー作と同様にパワフルでモダンなサウンドを目指しており、メロディックなヴォーカルを厚いサウンドと手堅いロックビートに乗せて聴かせるややハードでスタイリッシュなスタイルだ。近年のALEX CARPANIのソロの作風をバンドのスポーティーなリズムを軸に展開させたとも言え、多彩なシンセを始め、オルガンやヴァーチャル・ギターなどエキゾチックに交じり合う音色の高速走行の痛快なスリリングさで押し通している。ヴィジュアルとの融合を意識し、示唆に富み、描写的でありつつスペーシィにはならなず、シンフォなのがイタリア産らしい。高密度の力作だ。見開き紙ジャケット自主盤。 ITALY
BS-19645 CARAVAGGIO / We All We Are CD \3800
 変拍子を交えた地中海ハード・プログレとでも言える2025年作。ヴォーカル、ギター、リズム・セクションにアコーディオンとブズーキを加えた独特の編成にて、イタリア色にぎらぎらとしたギリシャやバルカンのエレメンツも融合させ、硬派なジャズ・ロック色も見せる強力な個性派だ。クリムゾンやジェントル・ジャイアントも潜み、アコースティック・パートやテクニカルなギターにアコーディオンが絡むあたり遠くにPFMも連想させる。メンバーはそれぞれ他のジャンルでもキャリアのあるミュージシャンで複雑な曲想もタイトかつメロディアスさも持ち合わせ聴かせる実力があり、ストリングスを配した後半の組曲やDIVINE COMEDY TARANTELLAと題されたラストなどイタリアならではだろう。デジパック。 ITALY
BS-19643 SPITZEN / About Time CD \3800
 FLAMBOROUGH HEADに加入し、今のところ最新の22年作でラティマー・タイプで琴線に触れるフレーズを聴かせていたギタリストでマルチ・ミュージシャンの2作目となる2025年作。音楽院を出てピアノ、ギター、ベースの講師を務めているHANS SPITZENのマルチ・プレイによるバンド・スタイルの作品で、本作ではヴォーカリストとフルート奏者を加え録音。ジェネシスやキャメルの影響を感じさせながら、哀愁とロマン香る中部ヨーロッパらしい叙情派シンフォを聴かせる好作となっている。伸びやかなギター、繊細なアコギ、プログレ然としたオルガン、フレキシブルなシンセ、リリカルなピアノらに加えホルンなどオーケストレーションも鮮やかに交え、ドラマチックに展開。高貴なクラシカルさも配しつつ、親しみやすいメロディアスさはオランダならでは。自主盤。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 HOLLAND
BS-19615 FLYING ISLAND / Same CD \2980
 再入荷。初CD化。ヴァイオリンをフィーチャーしたマハヴィシュヌの影響を持つジャズ・ロック・バンドの75年リリースの名作1st。高速でスリリング極まりないギターとエレピやオルガンなどのキーボードの切れは圧巻と言え、艶やかなヴァイオリンと共にテクニックの応酬で我らがプログレッシヴ・ロックと言わんばかりに押しまくっていく。一方で、叙情たっぷりのシンフォニックなナンバーも鮮やかに聴かせ、オール・インストながら構成の上手さでラストまで全編飽きさせない傑作クラスの内容だ。繊細な透明感もバツグン。リマスター。 USA
BS-19614 FLYING ISLAND / Another Kind Of Space CD \2980
 再入荷。初CD化。ヴァイオリンをフィーチャーしたマハヴィシュヌの影響を持つジャズ・ロック・バンドの76年リリースの2nd。デビュー作と同メンバーで録音されており、よりバンドの可能性を追求した演奏を繰り広げるこちらも力作だ。キレキレのテクニカルさで押しまくる前作と比べるとややフュージョン・タッチも見られるものの、ザッパ風のリフや、一気に巻き上げる中盤や力強いハードなタッチに加え、本作でも幽玄な美しさをファンタジックに湛えるシンフォ寄りの叙情的なナンバーもあり、幻想的な雄大さも持ち合わせている。リマスター。 USA
BS-19637 IVER KLEIVE OG KNUT REIERSRUD / Vidunderligst Av Alt Pa Jord CD \4200
 深遠な荘厳さと壮大な幻想感に満ちるKIRKELIGレーベルならではの2025年傑作。パイプ・オルガン奏者のIVER KLEIVEとギタリストのKUNT REIERSRUDによるデュオ作で、94年の「Kyrie」や06年の「Himmelskip」が知られる彼らがトロンハイムのニーダロス大聖堂で4日を掛けて録音。パイプ・オルガンとエレクトリック&アコースティック・ギターを駆使し、オリジナルにグレゴリオ聖歌や伝承曲を加え独自にアレンジ。圧巻は両者の音色コントロールの多彩さで、JANNE SCHAFFERやTERJE RYPDALを思わせるギターの哀愁や叙情だけでなく、ディレイや揺らぎ系のエフェクターと熟練の奏法にて自在に操り放たれるアンビエント系の幽玄さや巧みな刻み、風で消えてしまうような極小音から荒れ響くオルガンの官能的なドラマチックさまで、2人が編み出す音像は超絶と言え、何世紀も歴史を刻んだイマーシブに浸れる感動作! 3面開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-19633 CHIMPAN A / Music Is Art Vol.1 - Limited Edition 2CD \3500
 <2枚組・限定盤> MAGENTAのROBERT REEDが、ヴォーカリストSTEVE BALSAMOと組んだシンフォニック・ロック・プロジェクトの5年振りとなる2025年新作アルバム。FRANCIS DUNNERYらギタリスト、ベーシスト、ドラマー、そして、バンドメイトのCHRISTINA BOOTH、ANGHARAD BRINNら3人の女性ヴォーカリストを加えたバンド編成にて。アンビエントなエレクトリックと幻想的でロマンチックな英国叙情をコンテンポラリーに混在させたサウンドで聴かせる。オーケストレーションも加えたシネマティックなナンバーも含め、他のROB REED作品とは違う方向性を示している。A面とB面が明確に区別された、レコードを意識しており、A面はより短く、より商業的な楽曲が、B面はより長い楽曲が収録されている。アルバムに先駆けて4枚のEPをリリースする予定だったが、2枚を出して先にこの新作3rdアルバムがリリースされる事となった。3面開き紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-19629 V.A. / Progressive Rock Side Of Five Moons Vol.7 CD \3300
 スペインの気鋭プログレ専門レーベルが企画した未発や希少盤を含むレア音源集・第7弾の2025年盤。イタリアからもアルバムをリリースし、デレク・シェリニアンらメジャー・アーティストと共演しているガリシアのCOCHE VIL BANDを始め、初期のプログレ作が知られるASFALTO、テクニカルなギターを駆使するLE TOUR DE FORCE、ガリシアン・ケルトのDOA(昔レコード扱っていました!)、バルセロナの著名ピアニストのJORDI SABATES、MUSEAからもリリースしているクリムゾン系のPSICOTROPIAのライヴ、シンセ系のGIRON、さらに、ジャズ・ロックのACRA、バスク語で歌う叙情派のZINGIRA(注目!)、アコギがリリカルなPERE LLOVET等、まったく知られていないアーティストも多々含む、スペイン全土から集められた音源集VOL.7。スパニッシュ・ファン垂涎の内容だ。250枚限定3面開き紙ジャケット。収録バンド&アーティスト:COCHE VIL BAND(2025)、ASFALTO(2008)、LE TOUR DE FORCE(2025)、DOA(1984)、JORDI SABATES(1976)、PSICOTROPIA(2005)、ACRA(1978)、ZINGIRA(2025)、PERE LLOVET I AMICS(1989)、GIRON(2017) SPAIN
BS-19628 V.A. / Progressive Rock Side Of Five Moons Vol.8 CD \3300
 スペインの気鋭プログレ専門レーベルが企画した未発や希少盤を含むレア音源集・第8弾の2025年盤。アンダルシアのシンフォ&ジャズ・ロックのGLAZZ、バレアレス諸島のドラマチックな叙情派MANNERS、MUSEAリリースで知られるNEVERNESSの未発、フルートをフィーチャーしたインストのEL CIRCULO DE WILLS、78年に必聴名作プログレを出したN.H.U.の初期の未発、アンソニー・フィリップスを思わせるMANOEL MACIA、ATILAのキーボーディストのメロディアスなシンフォ系デュオBENET、シングルのみリリースした狂おしいハード・サイケのCEREBRUM、翳りのあるハード・シンフォのIGNATIUS、さらにカセットのみだったCAMALEON等、知られていないバンドも多く含む、スペイン全土から集められた音源集VOL.8。スパニッシュ・ファン垂涎の内容だ。250枚限定3面開き紙ジャケット。収録バンド&アーティスト:GLAZZ(2008)、MANNERS(2023)、NEVERNESS(2010)、EL CIRCULO DE WILLIS(2003)、N.H.U.(1975)、MANOEL MACIA(2025)、BENET NOGUE & FRANCESC BELTRAN(2008)、CEREBRUM(1969)、IGNATIUS(2011)、CAMALEON(1981) SPAIN
BS-19625 HABITAT / Fifth Return CD \3200
 アルゼンチンのシンフォ・バンドの2025年新作。シンフォ然としたファンタジックで幻想的な曲からプログレ然とした展開を見せる曲まで、欧米とは一線を画するサウンドを聴かせる、オリジナル・アルバムとしては11年振りとなる意欲作。バンドネオンを取り入れたアルゼンチンならではのアレンジや、中世音楽風のアコースティカルなサウンド、チャーチ・オルガンや、優美なアコギ・ソロも交えたクラシカルで美しい曲調も持ち味で、スペイン語のロマンチックな歌心で聴かせる歌詞は、トールキンやミステリー、哲学など文学的な内容となっている。ソロ活動を続けているギタリストでマルチ・プレイヤーのALDO PINELLI(アコ&エレクトリック・ギター、ベース、キーボード、ヴォーカル)を中心に、キーボーディストとドラマーを加えたトリオ編成にて。イタリアン・ロックへのリスペクトを語る彼ら。前作(2021年作)では、PFM、バンコ、チェレステ、レ・オルメをカヴァーした。紙ジャケット仕様。 ARGENTINA
BS-19624 RELAYER SYMPHONY / Persecusion CD \3200
 アルゼンチンの5人組シンフォ・バンドの2025年新作。繊細でメロディアスなメロディ・ラインと、甘いヴォーカルは、往年のアルゼンチィーナ・プログレの心を継承しており、英語で歌われるも他の欧米のバンドとは一線を画する。オルガンやピアノ、幻想的なシンセなど、キーボーディストの手腕も光り、ややハードなギターをフィーチャーしたヘヴィ・プログレの様相も持ち合わせいる。また、ラストではジャズ・エッセンスも取り入れテクニカルなプレイを展開するなど、アレンジ面でも趣向を凝らし、そういったハード&叙情的な歌心が混在している所もまさにアルゼンチンのバンドらしい。変型デジパック仕様。CDR盤。 ARGENTINA
BS-19512 AUCAN / Same CD \3200
 再入荷。長らく廃盤で入手困難だった作品が、アルゼンチン盤&単体初CD化。メロディアスで繊細な歌心を聴かせる作品が多いアルゼンチンの中でも、ひときわ美しい旋律を奏でるバンドの1977年にリリースされた1stアルバム。ファンタジックなメロディで綴られるシンフォニック・ロックで、12弦ギターの爪弾き、ピアノ、チェロ、フルート、リコーダー、ホルンといった木管も加えたアコースティックなラインに、シンセやエレクトリック・ギターが絡み、また、時にはチャランゴ等も取り入れた民俗色も持ち合わせている。豊かな詩情をたたえた甘く優しいヴォーカルと、バッキングに女性コーラスを含むボーカル・グループも参加。ボーナス・トラック2曲は、今回CD初収録となる、76年のシングル曲(CANTO AL SI / PARA ALGUIEN QUE NO ESTA)を収録。2025年リマスター盤。 ARGENTINA
BS-19511 AUCAN / Brotes Del Alba CD \3200
 再入荷。長らく廃盤で入手困難だった作品が2025年リマスター盤にてCD再発。SUI GENERISにも参加したLEON GIECOのプロデュース、そして、CHARLY GARCIAら多数のゲストを迎えリリースされた80年の2ndにしてラスト作。新加入したギタリストのエレクトリック・ギター、シンセをフィーチャーし、前作を踏襲しながらも、よりシンフォニック・ロックへと傾倒した作品で、本作でも同様に、アコギ、ピアノ、フルート、オーボエ、ホルン、チェロを効かせたアコースティック・パートも美しい。全体を通して細やかな行き届いたアレンジが光り、歌心のある柔らかなヴォーカルで綴る。そして、ラストはCHARLY GARCIAのミニムーグが印象的なシンフォ&プログレ然とした曲で締めくくる。短命バンドが残した名盤。ボーナス・トラック3曲は、今回CD初収録となる、MIGUEL PEREZが脱退後に、YUELZE名義で81年にリリースしたシングル曲「ALGUN MOMENTO CUALQUIER LUGAR / UNA MARIPOSA CUALQUIERA」と、アルバム収録曲「MISTERIO AZUL」の未発表ライヴ音源を収録。 ARGENTINA
BS-19623 DISCIPLINE / Breadcrumps CD \3800
 なんとも深い作曲センスで聴く者を幽玄な世界へ引き込む8年振りの2025年作。ポリリズムを駆使しながらも適度な緩さを持ったテクニカルさとダークな妖しさが絶妙で、曲によってはハミルを彷彿させるヴォーカル、プログレ然とカットインするオルガン、哀愁のピアノ、清楚なメロトロン、切ないメロディーを寄せるギターらがムダなく配される40年近いバンドの円熟した完成度を見せており、何回でも聴き込めるリアリティがある。ジェネシスをベースにスタートし、90年代以降のアメリカを代表するシンフォ・バンドとなった彼らだが、ここにあるのは真のオリジナリティーで、ヨーロッパ産のようなドラマチックなラストまで脱帽と言わざるを得ない作風となっている。デジパック自主盤。 USA
BS-19605 US / Between The Apex And The Pinnacle CD \3800
 ジェネシスやイエスの影響と温かみのある歌心がファンに愛されているUSの2025年作。ヴィンテージ派のキーボーディストの存在が全編で効いており、ミニ・ムーグ、ハモンドB3、ピアノ、メロトロンを配し、よりプログレが際立つサウンドとなった。エイジア〜ジェネシスな1曲目、オルガンが攻撃的に配され以前のUSとは一味違うサウンドで迫る2曲目、ELPを思わせるムーグやクリムゾン叙情も感じさせる3曲目、23分超えの大曲で70年代の英国プログレへのリスペクトを強く見せるラストの4曲目。女性ヴォーカルも含む前作と同じメンバーだが、パートによってはキーボードが前面にフィーチャーされるなど、新生USと言ってもよい作風の力作だ。ラストのヴォーカルなど、どこかグレッグ・レイク風でもあり、もう、新たな必聴バンドとも言えるのでは。79年にレア・シンフォの「To Whom It Concerns」をリリースしたSAGAのメンバーのバンド。*バンドが注文数のみを特別に限定制作した完全売り切り自主盤CDR。お早めに! HOLLAND
BS-19604 AMANDA / Perpetuum CD \3800
 フロイドとノヴァリスをミックスしたようなオーストリアのプログレ・バンド2025年作。ドイツ語寄りの方言で歌われ、オルガン&ピアノらのキーボードと泣き上げるギターをフィーチャーし、70年代の面影を湛え聴かせる本格派だ。ゆったりとしたロマンチックな幻想感がなんとも中部ヨーロッパならではで、オーストリア音楽の伝統の様々な側面が繊細に織り交ぜられているとバンドは語っている。アコギを配したダークな中盤など、いわゆるサイケデリックな感覚とは別の世界が存在しており、妖しいシンセに引き込まれていく。さらに終盤ではワイルドでプログレッシヴなオルガンをクラシカルに展開させ、幽玄な合唱とストリングスで熱を冷ますようにエンディングへ向かう流れが圧巻。ウィーンのマイナーレーベルからのリリース。デジパック。 AUSTRIA
BS-19603 AGNUS / Pinturas Y Espesiones CD \3200
 アルゼンチン盤初CD化。80年に自主リリースされたレア・プログレ唯一作。リーダーの卓越したギターワークをフィーチャーしたテクニカルなロック・アンサンブルに、フルート、ヴァイオリン、繊細な美声女性コーラス、ハートフルで柔らかな男性ヴォーカルらによる、組曲も含むコンセプチュアルな作品となっている。牧歌的かつ中世音楽の要素も交え、神聖な趣の女性ソロや合唱でタペストリーのように織り成す歌曲調の構成が特徴的で、ラストではブルージィでヘヴィなサウンドから一転し、グレゴリアン・チャントのような混声合唱を織り込んだ展開を見せ独特だ。長尺曲で構成された全4曲で、今回、初のオリジナル通りの曲順での初CD化となる。ボーナス・トラック2曲(79年のライヴ音源で、内1曲は未発表曲)を追加収録。2025年リマスター盤。見開き特殊紙ジャケット仕様。 ARGENTINA
BS-19602 AGNUS / Live At The Cine - Teatro Luz y Fuerza - Santa Fe - (1978) CD \3200
 未発表曲9曲を含む、当時の未発表ライヴが初リリース。バンドは74年に結成され多数のライヴを行っていたが、本作は、1978年11月10日のライヴを収録したもので、当時の貴重なカセットテープからの発掘音源となっている。PRELUDIOからスタートするコンセプチュアルな構成で、牧歌的かつ神聖な響きの全11曲となっているが、その内、なんと9曲はライヴのみで演奏された未発表曲。卓越したギターをフィーチャーしたロック・アンサンブルに、フルートと、ヴァイオリンのクラシカルな響き、ハートフルな男性ヴォーカル、美声女性ヴォーカルや合唱が絡む、アルバム同様非常に質の高さを感じさせる出来。リマスターにより音質も良く、もしもこの映像が残されていれば絶対に観てみたい、そんな衝動に駆られる。2025年リマスター盤。見開き特殊紙ジャケット仕様。 ARGENTINA
BS-19598 HOLY LAMB / Minefield Promenade CD \3800
 屈折しまくるバルティック・シンフォをエキゾチックに聴かせる2024年作。9年振りの5作目で、彼らが影響を受けたという、イエス、ジェネシス、クリムゾン、ジェントル・ジャイアントらの英国プログレをベースにしながらも、北欧色と旧ソ色が交じり合った独自のアヴァンギャルドな曲想を持ち、テクニカルさとスリリングさが、ありない光景でねじれてはこんがらがる。フルートがジョン・ハケットのような叙情を奏でたかと思えば拍子の概念を超越した変拍子へ。すぐにピアノが整然とクラシカルさを保つがギターが不穏なヘヴィさでマウントを取る。さらに甘美なパートへ。超絶な複雑さなのにビシっとタイトな演奏力、曲を破綻させない構成力。刺激が凝縮されたパートからは想像出来ないハートフルなヴォーカル。後半ではバルトらしい広大なドラマチックさも普通にあり、安堵の開放感。メロトロン系やパイプ・オルガン系も。旧ソ系の辺境ファンはもちろん、イタリアのALTROCK/FADINGレーベル系ファンは、悶絶の必聴作!自主盤。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 LATVIA
BS-19593 ALTAIR / Noche Magica CD \3300
 ELPに強い影響を受けたキーボーディストと初期AMAROKに参加していたドラマーのデュオによる89年の未発ライヴ。アンダルシアのカディスで行われた魔法の夜と題されたフェスで録音された1stレコーディング直後の音源で、1stからほぼ全曲と2ndから2曲に加え、ELPのトッカータでプログレ・ファンにも知られるアルゼンチンの作曲家で超絶ピアノのアルベルト・ヒナステラのDANZAS ARGENTINASからインスパイアされたナンバーを収録。ポリシンセやオルガンに鋭角的なピアノをフィーチャーするテクニカルなシンフォはインストながら、エキゾチックさや、現代音楽的な要素を持ち合わせているのが特徴だ。アンダルシアの気鋭レーベル、5 LUNAS PRODUCCIONESからの限定リリース。3面開き紙ジャケット限定盤。 SPAIN
BS-19592 TOM GALGANO (IZZ) / Sleepwalking In A Strange Land CD \3300
 IZZのキーボーディストで、ヴォーカル、プロデュースも担当する中心メンバーの2025年作。複雑なキーボードのパッセージからギターやパーカッションまで、すべて自身で演奏し録音した初のソロ作で、完全なバンドの音での、流石IZZのブレインと言わざるを得ない内容だ。IZZを思わせながらもバンドに収まりきらない曲作りがなされ、美しいピアノ、緻密かつ大胆に配されるシンセ、メロディアスな英国風ヴォーカル、さらには幻想的で雄大なインストまで、バンドを結成してから25年にわたるソングライティング&プログレ・アレンジの軌跡を辿った作風が展開されつつ、新たな一歩を踏み出した聴くほどに味わい深く、音楽探求の美しさを体現する力作となっている。メロトロンをフィーチャーしたドラマチックな終盤まで、まさにIZZ。デジパック自主盤。 USA
BS-19591 ICONOCLASTA / Orden En El Caos CD \3500
 メキシコを代表するプログレ・バンドICONOCLASTAのリーダーRICARDO MORENOのマルチプレイによる2025年新作。エレクトリック・ギター、ベース、キーボード、パーカッション、ドラムプログラミングによるシンフォニック・ロックから、ヨーロピアン・スタイルのクラシカルなアコギ曲、南米の民俗色を交えた曲まで、イタリアン・ロックの影響に、メキシコならではの風味を加えた独自のサウンドで聴かせるインスト作。1曲のみスペイン語によるヴォーカル入りで、メロディアスなサウンドと深い歌詞のギャップが凄い。今まで彼がバンドで培ったアイデアが詰まった作品となっている。見開き紙ジャケット。 MEXICO
BS-19590 CORMORANO / L'Inciampo Dell'Uovo CD \3800
 75年に結成されたバンドの復活後2作目となる2025年作。当時、アレアに近い音楽性で圧倒していたと伝えられるが90年にカセットをリリースするまで作品を残せなかった。オリジナル・メンバー3人を含む6人で再編され、デメトリオ・ストラトスに少しフランチェスコ・ディ・ジャコモをミックスしたような伊語ヴォーカルにて、実に個性的なサウンドを繰り広げるジャズ・プログレ&シンフォの熱い作品だ。冒頭のダークでエクスペリメンタルなヴォーカリゼーションに驚かされるが、ギター、キーボード、サックスを配し、ヴィンテージな風格でありながら、シンセらのアレンジは21世紀の色合いも取り込んでおり、地中海色を見せつつ、円熟と新味がせめぎ合う、70年代に起源を持つバンドならではの存在感のある内容となっている。 ITALY
BS-19589 FLUIDO ROSA / Abaton CD \3800
 GOBLIN REBIRTHのキーボーディストや古くはSANGIULIANOのレコーディングにも参加したドラマーなど、一流セッション・ミュージシャンが集まったフロイド・トリビュート・バンドから発展した彼らの2作目となる9年振りの2025年作。イタリア語で歌われる完全なオリジナル・アルバムで、甘いヴォーカルを聴かせる歌心はイタリアそのもの。そんなヴォーカルをメインにした作風だが、リリカルなピアノのインストを始め、フォルムラ・トレやデヴィル・ドールも取り上げているDIES IRAE(怒りの日)を組み込んだハード・プログレや、ストリングスの哀愁に問いかけるように歌われるバラード、クラシカルな彩りや泣きのギター、さらに後半では美声の女性ヴォーカルが歌う切なくも甘美なシンフォ風味のナンバーが数曲あり、全体にイタリアの叙情が優雅に漂う。ジャケットからは想像付かないイタリアらしい内容となっている。デジパック。 ITALY
BS-19541 STEFANO PULGA / Suspicion CD \4200
 再入荷。初CD化。マリオ・ラヴェッツィがソロ作で起用し、プログレ・ファンから注目されたキーボーディストの79年作1st。当時のトップ・アーティストのレコーディングやライヴに数多く参加。流暢なシンセや美しいストリングスなどキーボードを全編に配し、伊語で甘く切なく歌われていくシンフォニック・カンタウトーレ・スタイルと、地中海風味もあるメロウなインストを交えた内容で、年代的なフュージョン・タッチも見られるものの、ダリオ・バルダン・ベンボの初期ソロ等に通じるイタリア・ファン必聴作だ。作詞はイヴァーノ・フォッサーティ、プロデュースはラヴェッツィ(ギターでも参加)。ダッラーリオやヴィンチェ・テンペラらIL VOLO一派や、NEW TROLLSのトゥリッオ・デ・ピスコポらがバックを固めている。テクニカルでカラフルなラストまでキーボード・ファンを満足させる内容となっている。リマスター。 ITALY
BS-19582 DAVE BAINBRIDGE / On The Edge (of What Could Be) 2CD \3300
 IONAのリーダー/ギタリストとして活躍した彼の2025年新作は2枚組の大作となった。評価が高かったバンドCELESTIAL FIREを連想させるような、壮大なスケール感のあるドラマチックなシンフォニック・ロック作で、高鳴るギターをフィーチャーしたテクニカルな構築性と、IONA譲りの美しく幽玄なケルティック叙情も交えたサウンドはまさに彼の真骨頂。エレクトリック・ギター、美しい6&12弦、キーボードに加え、SIMON PHILLIPSとJON POOLE (LIFESIGNS)による強靭なリズム隊、ハートフルな男性ヴォーカルと、バンドメイトの美声女性ヴォーカリストSALLY MINNEARのキュートなソロと、SOLSTICEの新作にも参加したEBONY BUCKLEらによる、まるで讃美歌のように清らかで崇高なスコティッシュ&アイリッシュ・ゲールの歌声、そして、TROY DONOCKLEY (ホイッスル/イリアンパイプ)、FRANK VAN ESSEN(ヴァイオリン/ヴィオラ)と、DAVID FITZGERALD(フルート/サックス)、チェロ奏者ら総勢15人のバンド編成による、聖なるものに対する深い感慨と希望が凝縮された感動作。自主盤。 UK
BS-19579 CHIMPAN A / Saviour - Wichita Lineman CD \2000
 MAGENTAのROBERT REEDが、ヴォーカリストSTEVE BALSAMOと組んだシンフォニック・ロック・プロジェクト。2006年にデビュー・アルバムをリリースし、2020年に復活2ndを、そして、今年、新作3rdの発表を予定している。本作は、アルバムに先駆けて発売される4枚のEPシリーズの第2弾で、新曲「SAVIOUR」、ヒット曲「WICHITA LINEMAN」のカヴァー等で構成された6曲入り。MAGENTAのCHRISTINA BOOTHを筆頭とした美声女性ヴォーカリストや、ギター、ベース、ドラムスらセッション・マンがゲスト参加。他のROBERT REED作品とは違う方向性を示している。紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-19573 AFTER THE FIRE / Bright Lights 1974-1983 6CD BOX \6980
 <6枚組・コンプリートボックス> 初CD化を含む5枚のアルバム全てに加え、ボーナス・トラックとして、デモ、シングル、ライヴ音源などを44曲追加収録した決定版。78年に自主制作でリリースされた1stは、初期イエス、ナイスなどの影響を感じさせながらも、それをコンパクトに消化し、キーボードもこの年代にしてハモンドをメインに置き、トラッド・フレーズも加えた、他には似せないこだわりの英国人気質による玄人好みの端正な作品。クラシカルになだれ込む曲調など実はレア・バードあたりにも近い。キーボーディストのピーター・バンクスはイエスのメンバーとは別人で、メロトロンをフィーチャーした女性ヴォーカル・プログレ・バンドNARNIAに居た人。1st収録のボーナス・トラックのうち、3曲はそれ以前に録音されたマテリアルで、よりクラシカルなオルガン・ロックになっている。「AT2F」は82年の未発表アルバムで、2006年に発掘初CD化された作品。 70年代後半にはロック・ボトム誌にナショナル・ヘルスと共にプログレの有望新人バンドと紹介されていたが、CBSからリリースされた2nd以降は、当時台頭したニュー・ウエイブ色を持ったポップ・バンドへと変貌を遂げる。各紙ジャケット収納。2025年リリース。
CD1:SIGNS OF CHANGE (1978) + 4BONUS
CD2:EARLY DEMOS & PRE-LASER LOVE DEMOS (UNRELEASED 16 SONGS)
CD3:LASER LOVE (1979) +6 BONUS
CD4:80-F (1980) +11 BONUS
CD5:BATTERIES NOT INCLUDED (1981) +2 BONUS
CD6:AT2F (1982) +5 BONUS
UK
BS-19571 ISGAARD / The Water In You CD \3800
 ジェネシス、フロイド影響下のシンフォ・バンドSINGLE CELLED ORGANISMの美声女性ヴォーカリストが、バンドメイトのマルチプレイヤーJENS LUECK、SYLVANのギタリストらをバックに従え4人編成にてリリースした2025年新作。スティーヴ・ロザリー風のエモーショナルなギターをドラマチックにフィーチャーし、幻想的なシンセ、オーケストレーションやストリングスも加えた美しいサウンドと、ドイツならではのメランコリックな叙情で聴かせるシンフォニック・ロック作。彼女は、かつてユーロ・ヴィジョンにも選出された実力派で、オリジナリティを持って聴かせるが、ケイト・ブッシュに影響されヴォーカリストを目指したとの事で、その片鱗が見えるところもあり。デジパック仕様。自主盤。 GERMANY
BS-19560 KALEIDON / Free Love CD \3800
 イタリア屈指の激レア盤となっている、フォニット・チェトラのLPQ(ALUSA FALLAXやPROCESSIONの2nd等が知られる)シリーズで73年にリリースされた激レアの単発ジャズ・ロック作。エレピ&アコピ、サックス&フルート、リズム・セクションの4人のインスト作で、後にSAMADHIに加入するキーボーディストの巧みなプレイと狂おしいサックスがリードを取り、強靭なベースと激しいドラムスが加速させるイタリアらしいサウンドで、ジャケットからは混沌とした様相を連想させるが、ジャズの要素とプログレッシヴな感性を深く融合させている。ボレロのリズムでの神秘的な叙情性も見られ、ラストの華麗なピアノはそのままSAMADHIのあのラストの名曲のイントロに流用されていると思われる。音楽性は違うが2枚のシングルをリリースし、ローマで行われたCARACALLA POP FESTIVALの70年と71年に出演し、ミア・マルティーニのバックバンドとしてツアーにも同行した、FREE LOVEの後身バンド。30年振りのCD再発。リマスター(2025年盤)。 ITALY
BS-19559 SPIRALE / Spirale 50th CD \3500
 70年代初期に活動していたローマのジャズ・ロック・バンドが当時の未発表曲に新曲を加え新録リリースした2025年作。オリジナル・メンバーで地中海色ももたらす管楽器奏者とリズム・セクションに、新たにイタリアのジャズ・シーンで知られるキーボーディストやギタリストらを加えた6人編成で、気品のあるサックス、トランペット、フリューゲルホルンに、ジャージィなエレピ、リリカルなアコピ、プログレ色のシンセ、ディストーションでも弾き込むギターらで、時にアコギも交え聴かせる、なんともイタリアらしいサウンドだ。結成当時18歳だったという彼らが英国ジャズとイタリアのアイデンティティを融合させる試みでスタート。もろジャズなところもあるものの、感性はプログレとも融合しており、AGORA、PERIGEO、さらにはARTI E MESTIERIとその一派的にも通じる内容となっている。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-19558 TADASHI GOTO / Echoes CD \3200
 日本人キーボード・プレイヤーによるフランス・リリースの強力なヘヴィ・シンフォ2025年作。アメリカでリリースされた前作から17年振りの3作目で、英語の男女ヴォーカルを配したハイブリッド・ハードなサウンドで、ギターとキーボードが高速で飛び交うプログメタル〜デレク・シェリニアン系やピアノをメインにしたジャズ・ロックなど強力な密度と演奏力で圧倒するハードなナンバーと、後半に多くみられるキュートさが絶品の女性ヴォーカルをフィーチャーしたメロディアスなバラードらが混在するコンセプト作で、亡き父に捧げられたレクイエムであると共に、貧困、戦争、自然災害などに苦しむ世界中の人々を支援する国際的な公的機関へのチャリティー盤となっている。 JAPAN
BS-19552 CIRCU5 / Clockwork Tulpa - Limited Digibook Edition CD \3800
 マルチ・プレイヤーでヴォーカリストのSTEVE TILLINGによるプロジェクトの2025年新作2nd。フランシス・ダナリーを思わせるヴォーカルや、シャープでテクニカルなギター、ノリの良いキャッチーな曲想などイット・バイツを思わせる英国的なシンフォ&プログレで、軽快かつメロディアスでありながらもタイトに畳み掛けるプレイでする圧倒する場面もあり、ベテランならではの風格を感じさせる。デビュー・アルバムでは、ビッグ・ビッグ・トレインのギタリストDAVE GREGORYや、PHIL SPALDING (MIKE OLDFIELD)、ANDY NEVE ( STEVE HACKETT) らをゲストに迎え注目を集めたが、本作では自身のアコ&エレクトリック・ギター、キーボードに加え、ベース、ドラムスを加えたトリオ編成のバンドとなってよりパワーアップした。綴じ込みブックレット仕様。限定盤。 UK
BS-19537 TAIFA / Herejias Sonoras - Version Castellano CD \3300
 アンダルシアの哀愁を情熱的に歌い上げるハード・プログレの2025年作。マヨルカで結成され、約10年振りの5枚目となる本作は5 LUNAS PRODUCTIONSからのリリースとなり、レーベル・プロデュースが行き届いたプログレ色を纏ったプログレ&シンフォ寄りのサウンドとなった。タメの泣きから速弾きまでテクニカルなプレイをスリリングに織り込むギターやドラムスなどメンバーのテクニックも向上し、アラビアン・ウード、ブズーキ、ダルブッカといった民俗楽器に、パルマ(手拍子)やエキゾチックなストリングスも絡め、さらにゲストで2人のフラメンコ・ギタリストと2人のヴァイオリニストをフィーチャーし、マヨルカ、アンダルシア、モロッコでレコーディングされた。ヘヴィながらもアコースティック楽器が随所に煌めく、紛れもない独自のタペストリーで聴かせる完成度の高い内容となっている。3面開き紙ジャケット・スペイン語ヴァージョン。 SPAIN
BS-19534 SKIN ALLEY / Sun Music - The Complete Recordings 1969-1973 4CD BOX \6200
 <4枚組・コンプリートボックス> 隠れメロトロン・アイテムとしても知られる1stを含む、CBS&TRANSATLANTICに彼らが残した4枚のアルバム全てを最新リマスターにて収めた必携ボックス。1stは、英国屈指のプログレッシヴ・ロック作で、凶暴なハモンドと、ピアノ、サックスなどで織り成すジャージィなサウンド、一転、ハープシコードやフルートを導入し中世音楽調のメロディを取り入れ、ウォームハートなヴォーカルで聴かせるパートなど、サウンドの多様さも当時の英国のバンドらしい。特に、2曲目や7曲目でのメロトロンの枯れた音色が良い。2ndは、オルガンに、フルートやサックスも効かせた、サイケデリックな夢とくすんだサウンドに酔えるジャズ・ロック・テイストのある味わい深いプログレ作。ハモンドやフルートをフィーチャーしつつも、リズミカルでファンキーなサウンドも持ち込んだ3作目、甘いストリングス・セクションを導入し、アメリカ市場を狙った4作目でバンドは終わりを迎えた。ボーナス・トラックとして、70年の未発表アルバム「STOP VERUSCHKA」から9曲と、シングル曲など全15曲を追加収録。各紙ジャケット収納。2025年リリース。
CD1:SKIN ALLEY (1970) +6 BONUS
CD2:TO PAGHAM & BEYOND (1970) +5 BONUS
CD3:TWO QUID DEAL (1972) + 2 BONUS
CD4:SKINTIGHT (1973) +2 BONUS
UK
BS-19533 BACK DOOR / Vienna Breakdown - The Recordings 1971-1976 5CD BOX \6500
 <5枚組・限定ボックス> ジャズ・ロック・トリオのアルバム4作品と、BBCラジオ・セッション音源の5枚組。ベース、サックス&フルート、ドラムスのトリオとして結成され、72年にデビュー・アルバム「BACK DOOR」を自主盤でリリースした。その後、ロンドンの音楽出版業界の間で注目を集めワーナーと契約し、翌年、同内容の「BACK DOOR」をジャケ違いでリリースしメジャー・デビューを果たした。通常は、ベースがリズムをキープし、管楽器が乗っかりジャージィなソロを取るところを、ベースがフリーにリズムアウトしながら自在に動き回り、その分、管楽器がリズムを刻むというアンサンブルが特徴だ。その後、数年の間でバンドは3作のアルバムを立て続けにリリースする。サックスがメインを取り、1st同様、フルートをフィーチャーしたクラシカルな曲も含む、翌年の「8TH STREET NITES 」、マッチング・モウルやニュークリアスなどの、カンタベリー・シーンで活躍したキーボーディスト、デイヴ・マクレエが参加した「ANOTHER FINE MESS」、エマーソン・レイク&パーマーのサポートとして全米ツアーを行い、カール・パーマーのプロデュースによるラスト作「ACTIVATE」は、オルガンやピアノも加え、手数の多いドラマーに交代し、ロック色を強め、攻撃的なキメで畳み掛けるなど、プログレ・テイストのあるサウンドとなっている。ボーナス・トラック14曲は「RECORDED AT IMPULSE NEWCASTLE IN 1971」を完全収録。各紙ジャケット収納。2025年リリース。
CD1:BACK DOOR (1972) + 14 BONUS
CD2:8TH STREET NITES (1973)
CD3:BACK DOOR BBC RADIO SESSIONS (1974-1974 / 21 SONGS)
CD4:ANOTHER FINE MESS (1975)
CD5:ACTIVATE (1976)
UK
BS-19532 JUDY DYBLE / Darkness To Light - The Recordings 2004-2006 3CD BOX \4800
 <3枚組ボックス> TRADER HORNEの女性ヴォーカリストで、FAIRPORT CONVENTIONの1stや、かつてKING CRIMSONの「風に語りて」でも歌った彼女の初のソロ・アルバムとなる04年作は、デビュー以来30年の時を経て突如リリースされた話題作で、シンフォニックな幻想色と、サイケデリック感覚あふれるサウンドとメロディーが彼女の持つ独自の感性で次々と紡ぎ出されていく。その屈折し翳りを帯びたサウンドが何とも英国的。心の奥底の眠れる感覚を覚醒させるかのような不思議な世界が無限に広がり、深遠な音像が木霊する。ロバート・フリップ、サイモン・ハウスらが参加した2作目SPINDLEは、ぶっ飛んだサイケデリック・プログレッシヴ・フォーク作。フロイドの「SEE EMILY PLAY」をサイモン・ハウスがトランシーにアレンジし、彼のストリングス・アレンジとヴァイオリンが鳴り響きサイケデリックな世界へと誘う1曲目のインパクトに圧倒される。初期クリムゾンを思わせる「SHINING」は、フリップがギターを弾く必聴曲。ボーナス・トラックは、ロバート・フリップ・デモ、フリップ・ミックスなどを含む5曲を追加。3作目のTHE WHORLは、こちらにも、リード・ギターにロバート・フリップ、ヴァイオリン&キーボードにサイモン・ハウスらが参加。なんと本作では、37年の時を経て、妖しくサイケデリックな「風に語りて」を新録!最新リマスターにて。各紙ジャケット収納。2025年リリース。
CD1:ENCHANTED GARDEN (2004)
CD2:SPINDLE (2005) +5 BONUS
CD3:THE WHORL (2006) +4 BONUS
UK
BS-19528 WELCOME INSIDE THE BRAIN / Re-Creation CD \3800
 メンバーを一新し5人編成のプログレ・バンドへと大きく舵を切った2025年新作。ドイツならではの深淵な叙情を帯びたシンフォニック・ロックと、オルガンやハードなギターをフィーチャーしたヴィンテージ感のあるハード・プログレ、フロイドの影響を感じさせるようなサイケデリックなカラーが一体となったサウンドをダイナミックに展開する。また、伸びやかなヴォーカルも特筆で、アコギも加えたファンタジックなメロディを散りばめ、ドラマチックに幕を閉じるスケール感のあるラストまで、オリジナリティを持って聴かせる。今の暗い世界情勢を取り上げたコンセプト・アルバムとなっている。デジパック仕様。自主盤。 GERMANY
BS-19526 V.A. / Jazzrockova Dilna CD \2950
 待望の初CD化。75年にプラハで開催されたジャズ・フェスティバル、PRAGUE JAZZ DAYSで録音されたチェコのジャズ・ロック・バンド、IMPULS、JAZZ Q、CH.A.S.A.の3組と、スペシャル・メンバーによるジャム・セッション・バンド、JAZZROCKOVA DILNAを収録。当局の監視が厳しいスタジオでは過激な演奏が出来ない反骨魂が叫ぶライヴならではの音源で、ギター、エレピ、管楽器が粘着性を持って絡みながらも、まったくブレない刻みで聴かせるIMPULS、ヴァイオリニスト在籍時のもので哀愁と翳りが漂うJAZZ Q、メンバーのイニシャルをグループ名にしたフルート&サックスと女性ヴォーカル入りのCH.A.S.A.、そして、JAZZ QやENERGITのメンバーらによるセッション、JAZZROCKOVA DILNAでは、ギターなどハードな質感のジャズ・ロックをパワフルな元JAZZ Qの女性ヴォーカル入りで繰り広げている。加えて、JAZZ Qのキーボーディストの個人アーカイヴより未発ボーナス2曲入り。辺境ファン必携盤! 300枚限定&リマスター。 CZECH REPUBLIC
BS-19451 ELOITERON / Lost Paradise CD \2980
 クラシカルなシンフォを聴かせる81年に自主リリースされた単発物。アコースティック・ピアノの端整な美しさがなんともスイスらしく、オルガン、メロトロン、シンセ、ストリングスらに、ハケットの影響を感じさせるギター、フルート、ホルン、トランペット、サックスら管楽器と一部でヴォーカルも入る。全体に哀愁があり、バロック調の展開や、不規則な変化で畳み掛けるなど凝った構成の中、ブラスが入るとEKSEPTIONに近いヨーロッパの優雅な雰囲気も醸し出す。インナーを見る限りではジェネシスの影響も? リマスター。 SWITZERLAND
BS-19524 CELESTE / Anima Animus CD \3800
 2025年作。フルート奏者を含む前作と同じメンバーのバンド・チェレステと、女性ヴォーカリストやピアニストにサックス、クラリネット、トロンボーンら4人の管楽器奏者らを加え録音。チェレステ然とした郷愁のメロトロンを全編に配し、12弦やピアノなどイタリアらしい淡い光りが揺れるファンタジックなシンフォ色に、管楽器や鍵盤系パーカッションをフィーチャーするジャズ色がミックスされた独自の音楽性は前作を進化させた風なと言え、さらに本作ではアンビエントやシーケンス・シンセなど新たなアンサンブルの試みも聴ける意欲作となっている。とは言え、デビュー作に通じる深遠なメロトロンのオープニングを始め、穢れなき叙情は健在で、あのシンフォニックな夢見の桃源郷に浸れる。3面開きデジパック自主盤。 ITALY
BS-19523 WLUD / Carrycroch' CD \3300
 アルザスで結成された4人編成のプログレ・バンドの78年作1st。ギター、キーボード、リズム・セクションにて、この年代特有のフランス然としたサウンドを聴かせる好作だ。型にはまらない良さがあり、オール・インストながら、翳りのあるギターと、オルガン、シンセ、エレピ、クラヴィ、ソリーナが奏でるサウンドは湿った叙情の響きに沈んだような雰囲気があり、一聴シンプルに感じるも、ソロの弾き込みなどテクニカルな演奏と哀愁を感じさせるメロディアスな演奏の使い分けが上手く、シンフォとジャズ・ロックを行き来する凝ったアイデアで構成されている。CRYPTOレーベルの作品にも通じる、隔絶されたマイナーなプログレ色がたまらない。オリジナル・ミックスでは初CD化。2025年盤。ボーナス1曲入り。 FRANCE
BS-19522 WLUD / Second CD \3300
 よりシンフォニックなサウンドへ変化した79年作2nd。ジャケットに "PROGRESSIVE ROCK" と記されており、マイナーながら日本にも当時レコードが輸入され、知名度を得ていた。フレンチ然とした音色のギターと速いパッセージで追い込むシンセ、強度を増したリズム・セクション、そういったスリリングさと、甘美なメロディーを聴かせるロマンティシズムが織り交ざる構成は1st同様の独特なセンスを持っており、何々からの影響を感じさせない音楽性で聴かせる、稀有な内容となっている。ACYNTYA、ASIA MINOR、EDEN、ORION、SYNOPSISといった自主制作や録音スタジオのプレス流通盤などマイナーシーンに入っていった70年代後期のフレンチ・プログレの良作。オリジナル・ミックスでは初CD化。2025年盤。 FRANCE
BS-19518 JPL / Post Scriptum CD \3800
 NEMOのリーダー(ヴォーカル&ギター)JEAN PIERRE LOUVETONの2025年作。アンジュかと思わせる冴えたインパクトの1曲目。3部作を経て3年振りのオリジナル・アルバムで、本作ではドラムス(一人はNEMO)とピアノ以外をマルチで演奏しており、また、女性ヴォーカリストをいくつかの曲でデュオ・スタイルでフィーチャーし、フランス語にて感情豊かに歌われていく。NEMOにも似た緻密に作り込まれた感の3部作から、本作では解放的なパワーとハードなドラマチックさを押し出しており、自身の濃いヴォーカルに前述の女性ヴォーカルの華やかさを上手くミックスし、エモーショナルなギターが強烈に弾き込まれていく。シンセ、ストリングス、アコギの効果的な配置も上手く、テクニカルなラスト・ナンバーまで飽きさせない。新境地に入った通算12作目。デジパック自主盤。 FRANCE
BS-19513 COSMOGRAF / The Orphan Epoch CD \3300
 モダンかつ幻想色を帯びた叙情的なサウンドに乗せて、甘くハートフルなヴォーカルで聴かせる、シンフォ・プロジェクトの2025年新作。フロイド的な雰囲気も持ち合わせた英国然としたサウンドで、時勢に流されずに生きるという深いテーマを反映させ、メランコリックかつドラマチックな盛り上がりを見せる。故ジョン・ウェットンのタウラス・ペダルのサンプル音源を使用したという曲や、TIGER MOTH TALES/CAMEL/RED BAZARのPETER JONESがサックスで参加した曲も特筆。BIG BIG TRAINのライヴや、LEE ABRAHAMへのゲスト参加等、多方面で活躍するマルチプレイヤーROBIN ARMSTRONGのメロトロンやピアノを含むキーボード、エモーショナルなギターとアコギ、ベース、ヴォーカルと、セッション・ドラマーに加え、女性ヴォーカリストらも参加。曲の良さが光るバンド最高作。デジパック仕様。 UK
BS-19497 ALAS / Pinta Tu Aldea CD \3200
 再入荷。アルゼンチンの粋を極めた超絶プログレの名盤がリマスター盤にてリリース。1983年作(1977年録音)の2ndにしてラスト・アルバムとなる本作は、デビュー・アルバムで見せたELP路線を見事に払拭し、当時弱冠18歳にしてすでに才能を余すことなく発揮するベーシストPEDRO AZNARが参加した事で、テクニカルなキーボード・プレイ(シンセ、ピアノ)を、より強靭なリズムが支える傑作となった。キーボード、ベース、ドラムスのトリオに、バンドネオン、フルートらをゲストに迎え、難解なアレンジの技巧的なプレイを所狭しと繰り広げる。また、PEDRO AZNARの情熱的なアコギや、叙情的で甘美なフルートも印象的。トルストイの「村を描けば世界が広がる」をタイトルに掲げ、ジャズ・ロックと一言では括れない、現代音楽や即興も交えた、超高度でスリリングな音楽性が展開されるインスト作。PEDRO AZNAR はこの後SERU GIRANに。ボーナス・トラック1曲は今回初出の未発表曲(MAMBRU PERDIO LA GUERRA/1974 Live 13分)を追加収録。アルゼンチン盤としては単体初CD化。2025年盤。見開き特殊紙ジャケット仕様。 ARGENTINA
BS-19496 MONTESANO / El Pasillo CD \3200
 再入荷。アルゼンチン盤初CD化。アルゼンチンを代表するプログレ・バンドのひとつCRUCISのGUSTAVO MONTESANOが、シンフォ、プログレッシヴ・ロックを軸に、当時のトレンドを組み合わせた新しいサウンドの追求を目指した5人編成のプロジェクト。MERLINを経て82年にリリースされた2ndアルバム。本作に初参加し、曲作りにも加わった兄弟のMARCELO MONTESANOのキーボードアレンジ&センスが光り、ピアノ、ムーグ、クラビネット、ARPストリングスやオーケストレーションも取り入れ、クラシカルなフレーズを奏でる。そして、歌心のある柔らかなヴォーカルやメロディ・ラインはアルゼンチンならではのもので、バックの女性コーラスも引き立てている。廃盤で長らく入手困難だったが、今、再評価したい1枚だ。2025年リマスター盤。 ARGENTINA
BS-19510 FERMATA / Real Time CD \3200
 <リミックス&リマスター2025年新装盤> 長らく入手困難だった94年リリースの9作目。圧巻のオープニング・チューンにド肝を抜かれた前作「Simile...」と同メンバーに、数曲でゲスト・ヴォーカルが加わる。テクニカルなギターをハードに押し出したロック感覚にあふれる作風で、ギターヒーロー的でありつつも、前作の構築シンフォを受け継いだ2曲目、ロマンチックな哀愁の5曲目、カラフルなキーボードを絡めスリリングに聴かせる7曲目、甘美なフレーズがドラマチックに昇華していく9曲目など、プログレ・ファンに十分アピールできるアレンジと曲想を持つ力作となっている。リミックスにより、インパクトがパワーアップ。ジャケットも全く新たになった新装盤。3面開きデジパック。 SLOVAKIA
BS-19509 JAZZ Q / Oxymoron CD \3200
 JAZZ Qとジャズ・オーケストラとの共演2025年作。リーダーでチェコを代表するキーボーディストのMARTINA KRATOCHVILAをフィーチャーし、ギター、ベース、ドラムスの、現JAZZ Qの4人とブラス・セクションによる録音で、オーケストラのコンダクターが選んだ10曲のJAZZ Qナンバーをビックバンド風にアレンジ。不調和的で翳りのあるハーモニーが多用され、シュールにうねり生き物のようなミニ・ムーグや、かき回すようなジャージィなエレピにエモーショナルなギターも加わり、アンサンブルの多層のレイヤーを感じさせる、アクの効いた演奏を聴かせている。また、アコースティックで演奏されていた近年作からも取り上げられており、重厚なアレンジが提示されている。3面開きデジパック。 CZECH REPUBLIC
BS-19504 ZIO CROCIFISSO / Campana Di Legno + Trappola Per Topi CD \3300
 YUGEN、SKE、NOT A GOOD SIGNで知られるPAOLO "SKE" BOTTAを中心とした、イタリアの小説家ジョヴァンニ・ヴェルガの「マラヴォリア家の人々」からインスパイアされたプロジェクト2025年作。YUGENやSKEも思わせ、夢想を漂う幻想的なインタールードとメタル・クリムゾンのような変拍子を伴ったヘヴィなサウンドが奇想天外な展開を繰り返す、強烈なインパクトのPAOLO "SKE" BOTTAらしい作風だ。メロトロン系も含むシンセやピアノのキーボード、ギター、サックス、ヴァイオリン、ヴィブラフォン、女性スキャット、伊語のポエトリーリーディングらを配し、剥き出しの創造性、ハード・カオスからのリリカルな静寂への激しい落差など、PAOLO "SKE" BOTTAならではの冷たい翳りに哀愁が漂う。2024年に配信のみでリリースされたEP「Campana Di Legno」の7曲に、新たな7曲を加えた計14曲の初アルバムとなっている。デジパック。 ITALY
BS-19503 RACCOMANDATA CON RICEVUTA DI RITORNO / In Fuga CD \3300
 今もなお圧巻のハイトーン・ヴォーカルを伊語で聴かせるルチアーノ・レゴーリを中心に、異端の造形美ハード・プログレを聴かせる2025年作。インパクトの強い1曲目にまず圧倒されるが、教会の鐘で幕を開け、ヴァイオリンやサックスもフィーチャーした不気味な2曲目で、有無を言わさず呑み込まれていく。純粋なオリジナル・アルバムとしては15年振り。72年作から共にしているギタリストを始め、RITRATTO DI DORIAN GRAY時代にバンドメイトだったドラマーらが今回も参加。狂おしいヴォーカルを、妖しいキーボードや殺気立ったギターが盛り立て、邪悪さをエキセントリックに振りまく力作となっている。ヴィンテージ感のあるオルガンを配し、ジャズやシンフォへも展開する5曲目や、退廃的なラストなど、持ち味も十分。現在は画家となったルチアーノによるジャケット。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-19502 ROBERTO SOFFICI / Il Canto Dello Scorpione CD \4200
 初CD化。ラヴ・ロック、カンタウトーレ・ファンは、ぜひの1枚。最初は作曲家として、EQUIPE 84やNOMADIに曲を提供していた彼がFONIT CETRAから78年にリリースした3作目。プログレ・ファンには前作の77年作が知られるところだが、本作もジャケットのイメージからは想像出来ないイタリア然とした甘くメロディアスな内容となっており、オーケストラ・アレンジはミア・マルティーニやリッカルド・フォッリら数々の名作を世に送り出したジャンフランコ・ロンバルディが担当。しっとりとした曲が多く、中でも3曲目、5曲目、7曲目あたりはイタリアの哀愁が強く立ち込める珠玉のバラードとなっている。バックにはマッシモ・ルカ、アンディ・スルディ、ジジ・カッペッロットら名うてのセッション・マンに加え、トゥリッオ・デ・ピスコポ(Dr/NEW TROLLS)、アレッサンドロ・チェントファンティ(Key/BUON VECCHIO CHARLIE)、さらに、コーラスでロッサーナ・カザーレも参加。リマスター。 ITALY
BS-19495 JOZEF SKRZEK / Non Omnis Moriar CD \2800
 3部作の第1作目となる2025年作。生と死についてのクラシカルな作品で、若くしてこの世を去った青年の人生と記憶を表現している。パイプ・オルガン、ピアノ、ミニ・ムーグを厳かに奏で、女性ソプラノ・ヴォーカルと混声合唱団を曲によってフィーチャーし、主人公の残された声を配した、記念碑的な作品となっている。静謐に響くパイプ・オルガンに悲しみを湛えるムーグが重なり、アコースティック・ピアノが空虚さを奏でる。室内楽風でもあり、中世的でもあり、壮大でもある、東欧ならではの内容となっている。音響の探求的な響きも交えた、ある種のドキュメンタリー的な感動作。音楽を通して物語を語るをテーマに、第2作と第3作も、本年にリリースが予定されている。自主盤。 POLAND
BS-19488 ROCKING HORSE MUSIC CLUB / The Last Pink Glow - An Interpretation Of Jack Kerouac's The Haunted Life CD \3600
 ジェネシス・ファン注目!なんとなんと、トニー・バンクスが1曲ながら作曲&キーボードでゲスト参加している、シンフォ・バンドの2025年新作3rd。アンソニー・フィリップス・トリビュート作で注目された7人組で、トニー・バンクスが参加している曲では、ジェネシスのかの名曲「ONE FOR THE VINE」を思わせる雰囲気を持っており、他の多くの曲もトニー・バンクスがアドバイスしたのではと思ってしまうほどバンクス然としたロマンチックな曲想で魅了される。メロトロンや生のストリングスも配し、エモーショナルなギターも聴かせるなど、たおやかな叙情性を織り込み、夢見がちでハートフルなヴォーカルで綴る。クリムゾンのメンバーら多数のミュージシャンに深い感銘を与え、影響力のある作家のひとりとして知られるジャック・ケルアックの未完の小説「THE HAUNTED LIFE」からの歌詞を使用したコンセプト・アルバム。デジパック仕様。自主盤。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 UK
BS-19487D ROBERT REED / Sanctuary IV CD+DVD(NTSC) \3600
 マイク・オールドフィールドの幻影とオマージュに溢れるシリーズ最新作。MAGENTAのブレーンROBERT REEDが、ミュージシャンになるきっかけとなった「チューブラー・ベルズ」に誘発され制作した多重録音作品のシリーズ第4弾となる2025年新作。マイク直系のエレクトリック・ギターに、マルチプレイによる多数の楽器を重ね作り上げた緻密なアンサンブルとオーガニックな空気感で聴かせるシンフォニック・ロック作。ドラムスにSIMON PHILLIPS、かつて「オマドーン」にも参加したリコーダー奏者のLES PENNINGS、前作同様、プロデューサーにトム・ニューマンを起用し、20分の楽曲が2曲と、最後の短いトラック1曲の合計3曲で構成された珠玉の作品。DVDは、美声女性ヴォーカリストANGHARAD BRINNが歌う、初DVD化を含むプロモ・ビデオ6曲 (PAKKA POHJOLA-MATHEMATICIAN'S AIR DISPLAY / MIKE OLDFIELD-CRIME OF PASSION のカヴァーや、サントラ-LITTLE BROWNE BIRD、EP曲等)、ピアノ・パフォーマンス2曲 (SANCTUARY IV - THEMES A & B)、本編のDOLBY DIGITAL/DTS 5.1 CH SURROUND音源を収録。見開き紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-19486 CHIMPAN A / Here Comes The Flood CD \2000
 MAGENTAのROBERT REEDが、ヴォーカリストSTEVE BALSAMOと組んだシンフォニック・ロック・プロジェクト。2006年にデビュー・アルバムをリリースし、2020年に復活2ndを、そして、今年の8月には新作3rdの発表を予定している。本作は、アルバムに先駆けて発売される4枚のEPシリーズの第1弾で、ピーター・ガブリエルの名曲「HERE COMES THE FLOOD」と、新曲「WOLVES AT YOUR DOOR」、シングル・エディットなどで構成された5曲入り。MAGENTAのCHRISTINA BOOTH、バンドメイトのANGHARAD BRINN を筆頭とした美声女性ヴォーカリストや、ギター、ベース、ドラムスらセッション・マンがゲスト参加。他のROBERT REED作品とは違う方向性を示している。紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-19484 PAT STOTZ & CHRIS BEYA (ATOLL) / It's Time CD \3800
 アトールのギタリストのクリスチャン・ベヤと、70年代にアトールのファンだったと言うシンガーのプロジェクト2025年作。作曲も2人で行われており、クリスチャン・ベヤのマルチ・プレイを中心にベーシストも加わったバンド・スタイルの録音。英語で歌われているものの、フランスらしい空気感を持っており、クラシカルな曲想にてギターが高度なアンサンブルで密に配されるインストの組曲の1曲目や、哀愁のピアノとストリングスで幕を開ける2曲目、ロックのカッコ良さとポップセンスがミックスされた3曲目など、後のL'OCEANやILLIANよりも、むしろROCK PUZZLEの延長線上のようなサウンドと言えるのでは。ファンはぜひの好作となっている。トータル18分5曲入り限定ミニ・アルバム。見開き紙ジャケット自主盤。 FRANCE
BS-19481 OMEGA / KonceRt. - Nepstadion 1999 2CD \3980
 <2025年リマスター> 長らく入手困難だった、超ドラマチックな99年の必聴2枚組ライヴ。ツイン・ギター、ツイン・キーボード編成にて、70年代の名作群から主に選曲されており、きらきらとしたシンセをフィーチャーしたシンフォ期のIDORABLO〜GAMMAPOLISの曲だけでなく、4作目や5作目からの哀愁のハード・ナンバーを多く取り上げているのが特徴で、アレンジはドラマチックにアップデイトされ、かつヴィンテージな魂のギターやプログレッシヴなハモンドと合わさりしびれる。合唱が荘厳に入ってくるあたり、もう、鳥肌。そして、なんと言っても5作目(OMEGA 5)に収録されていた組曲をぶ厚いオーケストレーションを加え、幽玄な泣きと共に展開。東欧シンフォの極致だ。5万人以上収容できる旧人民競技場での収録で、当時、後にDVDもリリースされ、レーザー、バリライト、スクリーン、巨大オブジェなど、フロイド並の大掛かりなステージに驚かされた。また、この頃、バンド関係の著作を管理するオメガRt.が設立され、それがタイトルに反映されている。 HUNGARY
BS-19480 SUPERSISTER / Nancy Never Knew CD \3600
 オリジナル・キーボーディストを中心としたトリオ編成による2025年作。オルガンとピアノをメインに変則リズムにて、時に軽快に飛ばし、時にダークに迫る中、メロディアスなカンタベリー・タッチのヴォーカルも加わり、唯一無二の斬新なSUPERSISTER然としたサウンドを聴かせる好作だ。シンセも幻想的に加わり、ストリングスやブラスを加味。テクニックだけでなく、キーボードのマジカルな音色変化に引き込まれていくオープニングを始め、中盤のフラワーポップなノリや、終盤のオーケストラをフィーチャーした叙情的なナンバーに加え、切々と歌われるラストのクラシカルな雰囲気など、70年代の未発表音源のようなヴィンテージ感あり。見開き紙ジャケット自主盤。 HOLLAND
BS-19300 SUPERSISTER / The Elton Dean Sessions CD \3600
 再入荷。なんとあのソフト・マシーンで知られる管楽器奏者のエルトン・ディーンをメンバーに迎えフィーチャーした74年の未発ライヴ2024年盤。73年作のPUDDING EN GISTERENや74年作のISKANDERからも演奏されているものの、SUPER MACHINE、SOFT SISTER、FENDERFARFISSIMAといったユニークなタイトルが付けられたインプロを中心に構成されており、サックスとマジカルな音色変化を見せるファルフィッサ・オルガン&エレピをメインにカンタベリー〜ジャズ・ロックの真髄を聴かせる熱演を繰り広げている。最近見つかったテープからのリマスターでドラムスの音質や楽器のセパレーションも良好。これが当時の最後のヨーロッパ・ツアーだった。ジャズ・ロック・ファン必聴ライヴとなっている。見開き紙ジャケット自主盤。 HOLLAND
BS-19472 GLASS HAMMER / Rogue CD \3500
 また新たな挑戦を感じさせる驚きの2025年作。意表を突くマイク・オールドフィールドの雰囲気を振りまく1曲目。ファンタジックなキーボードに甘美なヴォーカルとイギリスのFRAGILEのギタリストのプレイが冴える2曲目も素晴らしく、シンセ、オルガン、ストリングスらをシンフォニックに配し、新加入のエレガントな女性ヴォーカルをフィーチャーした、イエスがバックのような、きらめく音像のポップな中盤へ。そういった試みに、バンドの過去の壮麗で目まぐるしいシンフォニック・ロック・スタイルを絡み合わせており、さらに、終盤では、前作でも見せていたスペーシィなグルーヴをミックスさせ、完全な新風を鮮やかに吹き込ませている。今回、アルゼンチンから参加したキーボーディストの美しく、幻想的、かつ探求的な音色と、前述のFRAGILEのギタリストのスキル、オランダから参加した男性ヴォーカリストらの持ち味が融合し、カラフルな作風を固めている。 USA

解説は個人の主観で書いています。それぞれの好みもあり、また聴いて来られた音楽歴、プログレ歴で受け止め方も違ってくると思いますので、
解説は目安としてください。オープンな気持ちで接してもらえ、音楽を楽しんでもらえるのが一番かと思います。店主。


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