update 2012/01/14


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表示金額は全て税込みです

〓[BOSNIA-HERZEGOVINA]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-0028 BIJELO DUGME / Kad Bi Bio Bielo Dugme CD \3000
 ゴラン・ブレゴヴィッチが率いた、サラエボ出身の旧ユーゴスラビアの代表格。74年リリースの1st。バルカンの情熱的なメロディー、クラシカルなフレーズをDEEP PURPLE、URIAH HEEP調のハード・ロックに転換させ、ドラマチックに聴かせる。起伏、暖急によるインパクトも強烈。イタリアン・プログレ&へヴィ・プログレ・ファンならノックアウト。デジタル・リマスター盤。
LV-0027 BIJELO DUGME / Sta Bi Dao Da Si Na Mom Mjestu CD \3000
 メロトロンを印象的に導入した75年リリースの2nd。BIJELO DUGME(ビエロ・ドゥグメ)とは白いボタンという意味。重圧なハモンドとヘヴィなギター、胸をしめ付け、かきむしるようなヴォーカル。ドラマチックな泣き。旧ユーゴが生んだハード&ヘヴィ・プログレッシヴの最高峰! デジタル・リマスター盤。
LV-0003 BIJELO DUGME / Eto! Bas Hocu! CD \3000
 77年リリースの3rd。シンフォニックな超名曲、SANJAO SAM NOCAS DA TE NEMANを収録した彼らの名作のひとつ。メロトロンやハモンドをフィーチャーし、真に衝撃的なシンフォ・ハード・プログレッシヴ・サウンドで、イタリア張りに迫る! 初期5枚はヘヴィ・シンフォ・ファンなら文句なしの必聴アイテム! ボーナス入り。
LV-0004 BIJELO DUGME / Koncert Kod Hajduccke Ccesme CD \3000
 4作目にあたる77年リリースのライヴ。彼らのテーマ・ソングとも言えるプログレッシヴでカッコイイ1曲目や、泣きのメロトロンがあふれ出す5曲目etc.と聴き所は多い。全体にはスタジオ・テイクよりもハードでヘヴィ。この時点で、彼らのアルバムはすべて10万枚から30万枚売れたという。
LV-0005 BIJELO DUGME / Bitanga I Princeza CD \3000
 79年に英国のアビー・ロード・スタジオで録音、さらにベオグラード・フィル・ハーモニー・オーケストラを加えた5作目。彼らが最も充実していた頃の作品で代表作とも言える。彼らならではのメロディアスなハード・ナンバーと、オーケストラを導入したドラマチックなシンフォニック・ロック・ナンバーをバランスよく収録。王道を行く感動の一撃! 衝撃が走ります。ボーナス2曲入り。
LV-0006 BIJELO DUGME / Dozivjeti Stotu CD \3000
 80年リリースの6作目。前作、BITANGA I PRINCEZAのハード・プログレ指向から、バルカン・ロック指向へ変化しはじめた作品。しかし、5曲目に代表されるようなメロトロンを大胆にフィーチャーした、泣きのシンフォ・バラードも収録。3曲のボーナス入り。
LV-0008 BIJELO DUGME / Uspavanka Za Radmilum CD \3000
 83年リリースの8作目。本作リリース後、メンバー・チェンジがあり、バルカン色をさらに強めてゆくが、本作ではボスニア・ヘルツェゴビナが誇るハード・ロック・バンドとして、その雄姿を十分に見せつける。オルガン、シンセも入り、例の熱い泣きのヘヴィ・プログレ・サウンドで迫る。大泣きの8曲目やアコースティックな9曲目も彼ららしい。
LV-0025 BIJELO DUGME / Sanjao Sam Nocas Da Te Nemam CD \3000
 彼らの入門作品として最良な84年にリリースされた泣かせ名ベスト・コンピ盤。バラード集として発売されたもので、結果、メロトロン、オーケストラを導入した曲がインパクトを残すシンフォニック・ロック集となっている。ロック・バラードのヴァリエーションの域を超えたタイトル曲や、英国のアビイ・ロード・スタジオで録音、さらにベオグラード・フィル・ハーモニー・オーケストラを加えた曲など激ドラマチック! テイク違いやシングル曲もあり、このCDでしか聴けない曲も。デジタル・リマスター盤。
LV-0010 BIJELO DUGME / Ima Neka Tajna Veza ('80s Best) CD \3000
 80年代後半のアルバムを中心としたベスト。その後の活躍を予感させるブレゴヴィッチのバルカン・アイデインティティー色に満ち、さらに、旧ユーゴの国内事情の混乱とともに、非常に民族色の濃いロック・サウンドへ変化。女性兵士の行進や、戦場に横たわる英雄など、当時のジャケットも印象的でした。まさに壊れゆくバルカンの哀愁に満ちています。
LV-0021 BIJELO DUGME / Digitally Remastered 10 Albums 10CD \17800
 辺境ファン悶絶の凄い限定BOXが出ました! ラスト3作を除く彼らのすべてを網羅した10枚組。しかも、全デジタル・リマスターで、ブックレットもオリジナルLPにあった歌詞やフォトをカラーで掲載。2枚組のシングル・コンピも入っており、各ジャケットやデータがブックレットにカラーで載るなど資料性もバツグン。だけどなんと言ってもその音質の良さで、オーケストラや合唱団をフィーチャーしたアルバム、 ETO! BAS HOCU!、BITANGA I PRINCEZAなどもともとが英国アビーロード・スタジオ録音だけに、見事にリマスター効果が出ています。SANJAO SAM NOCAS DA TE NEMANやSVE CE TO MILA MOJA PREKRITI RUZMARINといったあのシンフォニックな劇的ナンバーが圧倒的なスケールで迫り来る。旧ユーゴスラヴィアが辿った悲しみと怒り、そして平和の願いがここに。絶叫。完全保存版です! 収録アルバム;Kad Bi Bio Bijelo Dugme (1974)、Sta Bi Dao Da Si Na Mom Mjestu (1975)、Eto! Bas Hocu! (1976)、Koncert Kod Hajduccke Ccesme (1977)、Bitanga I Princeza (1979)、Dozivjeti Stotu (1980)、5.April 1981 (1981)、Singlce 1974-1980 2CD (1982)、Uspavanka Za Radmilu M (1983)、Sanjao Sam Nocas Da Te Neman (1984)
LV-0011 GORAN BREGOVIC / Same CD \3000
 BIJELO DUGMEのギタリストであり、リーダーであった彼のバンド在籍時75年の1stソロ。バックはBIJELO DUGMEのメンバーが中心で、バンド曲もセルフカヴァーするなど、当時のバンドの音にも近い。女性ヴォーカルもフィーチャーした曲も。その後、王妃マルゴをはじめ多数のOSTや、ギリシャやポーランドの女性ヴォーカリストのプロデュースを手掛け、世界的な成功を。
LV-0026 REZONANSA / Nemoj Meni CD \3000
 5枚のアルバムをリリースしたフォーク・ロック男女デュオの75年デビュー作。キーボードも含むバンド編成となっており、ギター、ピアノ、オルガン、ストリングス・シンセ、ヴァイオリン、フルートらのバックと、女性が柔らかに歌うニュアンスがいかにもレア・プログレッシヴ・フォークといった感じで、バルカンというよりはゲルマンのような翳りと夢見があり、コレクターを間違いなく惹き付ける魅力がある。少しポップな曲もあり、イタリアのRICCHI E POVERIも重なる。75年から77年の4枚のシングルの内、LP未収曲を6曲ボーナス収録。3面開きデジパック。

〓[SERBIA-MONTENEGRO]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-0121 DORDE ILIJIN / Zabranjeno Prisluskivanje! CD \2500
 ベオグラード出身のTAKOのキーボーディストが、83年にKORNI GRUPA(KORNELYANS)のドラマーの参加を仰ぎリリースしたシンフォニックなソロ。彼の名前をアルファベットに正式に直すと、DJORDJE ILIJINが正しい。各種キーボードをフィーチャーし、プログレ然とした涙のシンフォ・ナンバーから、ドリーミィーなナンバーまで幅広く聴かせる。TAKOでも聴けたフルートやリコーダーもリリカル。叙情派の美しい旋律が散りばめられた旧ユーゴ物の決定的な名作! ボーナス4曲収録で、こちらもロマンチックな佳作ぞろい。旧東欧シンフォ・ファン必聴!
LV-0130 IGRA STAKLENIH PERLI / Same & Vrt Svetlosti CD \3200
 3面開き紙ジャケット&リマスター・セルビア盤。古くから知られる旧ユーゴの代表格。79年の1stと80年の2ndの2in1。うねりながら疾走するリズムにマイナー・トーンを持続する響きが全体に立ち込め、陰鬱なオルガン、挑戦的なギター、そして、重圧さを醸し出すヨーロッパ然としたクラシカルなフレーズがドラマチックに入る。サイケデリックな要素を残しながらもそれを妖しさに変えて纏い、ずばりのプログレッシヴ・ロックを展開。結成当初はタンジェリン・ドリームにも傾倒していたというが、楽器スタイルはまったく違うものの、なんとなくその名残りが伝わる1st、シンフォニック・ロックとなった2nd、年代を考えると隔絶された独自の闇に潜んでいたとしか思えない。*CD直入れのためスレが若干あります。
LV-0106 KORNI GRUPA / Prvo Svetlo Neobicnog CD \3000
 変名KORNELYANSとしても知られる、彼らの71年〜75年のベスト。1曲目と4曲目は75年3rd、MRTVO MOREから、2曲目は74年のシングルのみの曲、3曲目は17分にも及ぶハモンドがきいたプログレッシヴな未発曲、5曲目は12分のライヴ・テイク、6曲目、7曲目はKORNELYANSのNOT AN ORDINARY LIFEから。
LV-0126 KORNI GRUPA / Kolekcija Singlova CD \3000
 彼らのシングル・コンピ。69年にデビュー・シングルをリリース後、確認出来るだけでも17枚のシングルが存在する。本CDはその中から70年代中期までの、選り抜き14曲を選曲。ハモンドが闇に響くヘヴィな曲、オーケストラ入りのクラシカルな泣きのバラード、畳み掛けるプログレッシヴなナンバーなどアルバムとはまた違った印象を受ける。旧ユーゴの代表格のひとつ。ボーナスとして、これまたプログレッシヴなライヴ・テイクを収録。
LV-0107 LAZA RISTOVSKI / Svetlost U A.Duru CD \3000
 SMAKとBIJELO DUGMEという、セルビアとボスニアの境界線を越えて活動し、又、IPE I LAZAといった旧ユーゴを代表する名作を残した彼のベスト。女性ヴォーカルをフィーチャーしたIPE ILAZAの火を吹く究極のプログレッシヴ・ナンバー、POSLIJE SVEGAを収録! SMAK加入以前の、BEZIMENIなるグループのテイクもムゼオ張りだ。プログレ・ファン失神!
LV-0133 R.M.TOCAK / Same CD \3000
 SMAKのギタリスト、RADOMIR MIHAJLOVIC TOCAKの76年1stソロ。SMAKの1stからヴォーカリストを抜いたメンバーで録音されており、キーボードはLAZA RISTOVSKI。アレアかと思う速いバルカン・ジャズ・ロックの1曲目からテンション全開で、泣きが効いた2曲目、ギアチェンジを繰り返しドライヴするハードな3曲目へと続く。畳み掛けるドラマーも弾き倒すベーシストも手を休めないので前半だけでも相当来る。ギターはもちろん、歯切れ良く絡むオルガンやエレピの巧みさはイタリアのエトナのようだ。3面開きデジパック&リマスター。
LV-0134 SMAK / Same CD \3000
 デジパック&リマスター盤。必聴名作として名高い75年リリースの1st。本作では鍵となるキーボーディストのLAZA RISTOVSKIが在籍しており、リーダーのR.M.TOCAKのギターと絶妙のコンビネーションを見せている。旧A面はヴォーカル入りの泣きのハードさで迫り、旧B面は完ペキなプログレ・スタイルで聴かせる。この後半の20分近いインストの大作は旧ユーゴの中でもトップクラスで、近代クラシックからも影響を受けたクリエイティヴな楽曲をテクニカルな演奏で展開。当時のLP未収シングルから8曲ボーナス入り。3面開きデジパック&リマスター。
LV-0109 SMAK / Crna Dama CD \3000
 旧ユーゴきってのギタリスト、R.M.TOCAK率いるクラグイエヴァツ出身のグループ。77年リリースの2nd。特に旧B面が圧巻。スリリングなリズムで畳み掛け、イタリアを思わせる情熱的なプログレッシヴ・サウンドで迫る。ラストは一転し、オーケストラをフィーチャーし、せつせつと歌い上げる。
LV-0132 SMAK / Stranice Naseg Vremena CD \3000
 英語盤やベスト盤を挟み、78年にリリースされた3rd。ニュー・トロルスのニコを思わせるハイトーンのヴォーカル、テクニカルなギターとクールなキーボード、まったくブレないガッチリとしたリズム・セクションで畳み掛ける名作と言え、ジャズ・ロック・ファンも満足させるハード・プログレッシヴで迫ってくる。情熱で焦がされるメロウさとヘヴィな構築性が交差し、旧ユーゴならではのイタリアン・ロックを彷彿させる重厚さに、カッコ良さ、攻撃性がプラス。ラストの大曲など普通にならない曲構成もこのバンドの魅力で、改めて旧ユーゴ物はいいな、と思ってしまう。78年と79年のLP未収シングルから4曲ボーナス入りでこちらもかなりいい。3面開きデジパック。
LV-0114 S VREMANE NA VREME / Same CD \3000
 フォーク・ロック・タッチの叙情派バンド。75年リリースの1st。後にも数枚のアルバムをリリースするが、闇と叙情が同居する本作が一番プログレ色が強い。邪悪な雰囲気を発散させる1曲目(チェルベロ?)、ストリングスとフルートが美しい4曲目、イタリア調の6曲目etc.。また、ボーナス曲には女性ヴォーカルがフィーチャーされていて、こちらも興味のあるところ。

〓[CROATIA]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-0201 DADO TOPIC / Neosedlani CD \3000
 79年に2枚組でリリースされた、ex.TIMEのヴォーカリストのソロ。2in1 CD。バックのメンバーはTIMEとKORNELYANSのメンツが中心。特に後半が良く、TIMEというよりは初期SMAKに近い、テクニカルでプログレッシヴな演奏を見せる。中でも8曲目は、タイプは違うがハミルやソレンティのような魂を揺さぶる彼のヴォーカルと、重厚な演奏の交差に圧倒される。新たな感動だろう。
LV-0202 DRUGI NACIN / 1st + GROUPA NEPOCIN / Svijet Po Kojem Gazim CD \3000
 75年リリースの1stと、変名バンドGROUPA NEPOCINでリリースされた77年の2ndのリマスター2in1 CD。ハモンドとヘヴィなギターが効いた、哀愁たっぷりのハード・ロックであった1st。ストリングス・アンサンブルやフルートをリリカルに散りばめ、やはりどこかイタリアを思わせるシンフォニック・ロック寄りのNEPOCIN。どちらも古くから知られてきた典型的な旧ユーゴ・サウンド。
LV-0204 JOSIPA LISAC / Dnevnic Jedne Ljubavi CD \3000
 20枚近くのアルバムをリリースし、現在も活動中のクロアチアを代表する女性ヴォーカリスト。73年のアルバム。オーケストラを導入した歌物だが、バックにあのTIMEを起用。ロック色の強い曲ではハモンド、フルートをきかせたプログレッシヴな演奏が聴ける。全体にはブルージィーなナンバーやバラードも多い。
LV-0207 STIJENE / Cementna Prasina CD \3000
 クロアチアのアドレア海に面した街、スプリトの女性ヴォーカル・プログレ・バンド。81年リリースの1st。エキゾチックなキーボードを交えたインスト・ナンバーもあり、情熱的なヴォーカルと哀愁を帯びたハードなギター、そしてホットなドラムで畳み掛ける。泣き泣きの5曲目はストリングスのオケも効いたBIJELO DUGMEを思わせるバラードで、この旧B面のトップを聴かされたなら大枚を叩くしかなかった、コレクター殺しの名曲である。続く6曲目もプログレ風味十分で、ラストはハモンドがたなびきハスキーなヴォーカルなど初期SAVAGE ROSEを連想させるも、心はバルカンだ。80年〜82年のシングル4枚から7曲ボーナス入り。泣きのシンフォでこちらも良い。3面開きデジパック&リマスター。

〓[SLOVENIA]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-0322 BULDOZER / Pljuni Istini U Oci CD \3200
 75年リリースの1st。プログレ・ファンにはあまり馴染みの無い名前のスロヴェニアのバンドで、ハモンドとギターをフィーチャーし屈折したヴォーカルで聴かせる、ボンゾ・ドック・バンドやザッパをハード・プログレへ持って来た様なヘヴィなサウンドを展開。脱力型かとも思うがややこしい変拍子が持続したり、メロウなサイケ色を見せたり、旧ユーゴらしいツェッペリンの影響を感じさせたり、例によってイタリアン・ロックの闇の部分に通じたり、この音楽性は一筋縄では行かない。旧ユーゴ異色の名盤。スロヴェニア盤で限定入荷。
LV-0323 BULDOZER / Zabranjeno Plakatirati CD \3200
 77年リリースの2nd。ハモンドとヴォーカルが唸るヘヴィでブルージィーなオープニング。展開はやはり屈折しており、なんか歌詞もヤバそうだ。続く曲もツェッペリンとザッパが合体したようなハードさと偏屈さが入り乱れ、妖しすぎるサイケ色が灯る。さらに続く曲もノリのいいブギかと思えば途中で折れて曲調が変ってしまう。後半も部分的に聴けばヘヴィ・プログレだが、とにかくねじれている。まったく軽さのないサウンドだが、サムラあたりのファンにも受けそうだ。スロヴェニア盤で限定入荷。
LV-0301 DUMA LEVANTINA / Pesmi Spanskih Zidov CD \2800
 SEDMINAを改名し、98年にリリースされた作品。セファルディとなっているが、女性ヴォーカリストKLARISAを中心に聴かせる独特の世界は、スロヴェニアならではの世紀末的な匂いとエキゾチックな闇がある。クラリネットやチェロのメロディーも妖しい。なお、サビナ・ナヤトゥーのセファルディ作に感銘を受けたとブックレットに記されている。
LV-0321 SEPTEMBER / Zadnja Avantura CD \3000
 スロヴェニアのアルティ・エ・メスティエリと言われる彼らの76年作必聴1st。リュブリャナで結成されたバンドで、エレクトリック・ヴァイオリンをフィーチャーし、キリコ張りのドラムに切れ味の鋭いキーボードやギターが一体となり、イタリア風の疾走型ジャズ・ロックを展開。ヴォーカルが入るとレブ・イ・ソルにも似るが、このバンドの特徴はなんと言っても「ティルトを聴いた」としか思えない近似値があり、またそのテクニックに舌を巻く。当時のシングル、ライヴからボーナス3曲入り。3面開きデジパック&リマスター。

〓[MACEDONIA]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-0402 LEB I SOL / 1st + 2nd CD \3000
 マケドニアの英雄、VLATKO STEFANOVSKI率いるスーパー・グループ。77年の1stと78年の2ndのリマスター2in1。各メンバーのテクニックは圧巻で、そのスピーディーなジャズ・ロックはARTI&MESTIERIクラス。また、ヴォーカルをメインにした曲では、メロトロンやシンセなどを配した美しい叙情性を聴かせる。シンフォ・ファンも、ジャズ・ロック・ファンも必聴名作。
LV-0408 LEB I SOL / Rucni Rad + Beskonacno CD \3000
 VLATKO STEFANOVSKIを中心に、ARTI E MESTIERIを思わせる超強力なジャズ・プログレを聴かせる彼ら。RUCNI RADは79年にリリースされた3rdで、最もジャズ・ロック色が強く完成されたもの。バルカン色に地中海色も加わり、まばゆいばかりのテクニカルなサウンドを閃光のように放つ。BESKONACNOは81年リリースの4th。やはり、テクニカルなサウンドに圧倒されるが、よりバルカン色が強い。リマスターによる2in1 CD。
LV-0411 LEB I SOL / Sledovanje CD \3000
 82年作5th。1曲目から強固なベースに支えられてバルカンチックなサウンドを聴かせる。ちょっとVENEGONI&CO.のようだ。STEFANOVSKIのギターがジャージィーに唸り出すと、もう彼らの独壇場。超絶な初期に比べると緩んだのはたしかだが、彼らのもうひとつの魅力である歌心のあるヴォーカル・ナンバーも不思議なエキゾチックさを放ち、旧ユーゴのバンドの中ではやはり特異な存在。地中海色も淡く回り、その色合いは独特だ。ボーナス4曲入り
LV-0410 LEB I SOL / Akusticna Trauma CD \3000
 82年に2枚組でリリースされたライヴの2in1リマスターCD。VLATKO STEFANOVSKIのギターをメインとし、重厚で破壊力のあるリズム隊と一体となって、テクニカルな演奏が枠を打ち砕くように繰り広げられていく。初期のプログレシッヴ・ナンバーがエネルギッシュに演奏され、また、イタリアを思わせるメロディアスなヴォーカル・ナンバーも織り交ぜられている。バルカン&地中海の光にあふれるダイナミックなサウンド。スピーディーなプレイに圧倒。眩し過ぎるスーパー・ジャズ・ロック!
LV-0414 LEB I SOL / Live in Macedonia 2CD \4800
 30周年記念ツアーの06年ライヴを収録した2枚組CD。スタジオでの新曲も1曲含む全25曲。とにかく凄い。スタジオ盤をはるかに超えたテンションとインパクト。ハードにしなり唸るバンドのグルーヴ感、カミソリの刃先も外さないスリリングなキレ、地中海の夕焼けに染められたような叙情美とドラマチックさ。彼らが最も気に入っているという名作2ndの曲をほぼ全曲やっており、1st、3rd、4thからも2曲づつなど、バルカンの風味をたたえながらトップ・ギアのジャズ・ロックで加速し、泣きと歌心のあるシンフォニック美で引き込んでいく。まさに集大成ライヴ盤。
LV-0416 LEB I SOL / Kolekcija 83-89 5CD BOX \14000
 7作目以降のほぼ未CD化ゾーンだった5枚、KALABALAK、TANGENTA、ZVUCNI ZID、KAO KAKAO、PUTUJEMOが各紙ジャケット&リマスターにて収納された限定ボックス。たしかに、この時期はバルカン・ポップ色を強めるも、テクニカルなキレのある演奏と曲によって見せる叙情的な泣き、ドラマチックな盛り上がりなど、流石と言った貫禄で聴かせる。閃光が走るVLATKO STEFANOVSKIのギターやメロウなヴォーカル、それを支える強固なチームワークは旧ユーゴスラヴィアのバンドの中でもダントツだ。86年のZVUCNI ZIDは70年代の音源も含み、シングル、プロモ、ジャムセッションを集め、ドキュメンタリーとしても使用されたレア・コンピ盤。
LV-0405 VLATKO STEFANOVSKI / Trio CD \3000
 圧巻! LEB I SOLのギタリストによるトリオ。とにかくもう弾きまくりで、そのバルカン&地中海のパワーといったら、マウロ・パガーニのフレーズをゲイリー・ムーアがアレアをバックに弾きまくったような、とても表現できる物凄いもの。MIDIギターによるハモンド、フルート、クラリネット、ストリングス等の音色もアンサンブルとして加えられ、カラフルさも倍増。ヴォーカルも味があって良い。

〓[ROMANIA]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-0518 CELELALTE CUVINTE / Same (1st) CD \2800
 アルゼンチンのような叙情と現代的なテクニカルさを兼ね備えた、東欧唯一のラテン系ならではのプログレッシヴ・ハード。87年リリースの1st。美しいアコギにリコーダーが郷愁を誘い哀愁を帯びるもさらりと歌われる1曲目、ツイン・ギターが絡み情熱的に盛り上げる2曲目、木陰でフォーク調の3曲目、泣きが入ったカッコいいハードロック調の4曲目、テンポの緩急を付けプログレ然とした展開の5曲目と6曲目など、他の東欧に無い独自のカラーを発散させている。2作目と甲乙付け難い。リマスター・ルーマニア盤。
LV-0519 CELELALTE CUVINTE / Same (2nd) CD \2800
 アルゼンチンのような叙情と現代的なテクニカルさを兼ね備えた、東欧唯一のラテン系ならではのプログレッシヴ・ハード。90年リリースの2nd。PFMのようなピアノにオルガンが重なるオープニングはイタリアかと思ってしまう。1stより洗練された分だけキャッチーさ(あくまでも東欧での)も出て来ているが専属キーボーディストが参加している為、プログレ然と畳み掛ける3曲目や5曲目、切々と歌われる7曲目など音が厚くなりシンフォになっている。辺境ファンはぜひ。1作目と甲乙付け難い。リマスター・ルーマニア盤。
LV-0522 ECHO / The Dream CD \2500
 80年代後期に結成されたというプログレ・バンドがルーマニアの闇と動乱時代を経て復活し、ようやく09年に録音したファースト・アルバム。たなびくオルガンと哀愁を振り絞るギター、英語による叙情的なヴォーカルは「おせっかい」の頃のフロイドを思わせるもので、まさか今の録音とは感じない、古き良き香りが満ちるヴィンテージ・サウンドを聴かせる。シンセにエキゾチックな東欧シンフォ色を感じるも、英国からの影響が強く、また、ノヴァリスやフェイスフル・ブレスなどドイツの泣き系バンドにも近い。2010年自主盤。
LV-0505 MONDIAL / Remember CD \2800
 辺境ファンにとっては極め付けと言えるグループ。活動は古く60年代後半からすでにアルバムをリリースしている。69年〜71年のベスト・コンピ。オルガン、ファズ・ワウ・ギター、ヴォーカル、そして曲によってはストリングスを加え、ややハード&サイケ調で聴かせる。10分以上の曲があり、そこでは屈折した曲調と展開のプログレッシヴな面を見せる。
LV-0522 PHOENIX / Cei Ce Ne-Au Dat Nume CD \2800
 08年リマスター&デジパック・ルーマニア盤。この国で最も知られるプログレッシヴ・ロック・バンド。クロアチア寄りの都市、ティミショアラで結成された彼らの69年リリースの1st。フルートやヴァイオリン、12弦ギターを効果的に配し、攻撃的なギターとラウドなベースがバトルする、かなり挑発的なサウンド。この時点ではサイケ色も残っていて当時の東欧の中では異色だった。流石、非バルカンのラテン民族国家。エキゾチックなヴォーカルに独特のハートがあり、本作以前には多数のシングル・ヒットを飛ばしていた実は人気バンド。
LV-0523 PHOENIX / Mugur De Fluier CD \2800
 08年リマスター&デジパック・ルーマニア盤。邪悪な空気を発散させる70年リリースの2nd。ダークながらもメロディアスなヴォーカル、リコーダーやヴィオラによるトラディショナルな味付け、組曲風の展開、重いリズムなど、東欧唯一のラテン系民族だけに、当時のチェコやハンガリーなど他の共産諸国とはサウンドの趣が違っていた。狂ったようなファズ・ギターが唸る曲などかなり刺激的でサイケデリックだが、いくつかの曲は国民的なオリジナル・ソングを聴かせるバンドとしてヒットした。プリミティヴさが妖しく響き、東欧に多かったジャズ色がまったく無いのも特徴だ。
LV-0524 PHOENIX / Cantafabule CD \2800
 08年リマスター&デジパック・ルーマニア盤。71年に2枚組でリリースされた3rd。(2in1) オリジナル・ジャケットでのルーマニア盤CDはこれが初。古くから知られ、その代表作と言えるのが本作。のっけから陰湿なムードを放ち、ギター、シンセ、チェレスタ、ピアノ、リコーダー、フルート、パーカッションを絡め、サイケからプログレへ突入したヘヴィな組み立てに、ポイントとなる古楽がかったフォークローレをアコースティックに織り込んだ、ダークで謎めいた音作りで聴かせる。トラディショナルな教会音楽を思わせるコーラスもエキゾチックさを加味。辺境物の定番。
LV-0525 PHOENIX / Vremuri Anii 60 CD \2800
 08年リマスター&デジパック・ルーマニア盤。母体となるスクールバンドが62年に結成されその後PHOENIXと変名し68年に国営レーベルからシングル・デビュー。本CDはそんな1stアルバム以前の60年代の音源をシングル中心に集めたもの。極初期はオーケストラなどを加えたヒット性重視のビート・ポップ、またはバラード物だが、年代と共にファズ・ギターやオルガンをフィーチャーしたサイケ・ポップへと変化し、クラシカルな曲調や様々なサウンド・エフェクトを配したサージェント・ペパーズ風のプログレッシヴな姿勢を見せていく。貴重音源だが国民的バンドであった。
LV-0517 PROGRESIV TM / Dreptul De A Visa CD \2800
 07年リマスター盤。フルートを変化自在にフィーチャーするルーマニアのヘヴィ・プログレッシヴ・ロック・バンドの74年作。キーボードは入らないものの完成度は高く、歌心のあるヴォーカル&コーラス、入魂のギター、強力なリズム・セクションにより、王道のハード・ロックの風格も見せ、そこに東欧唯一のラテン系民族というカラーが出ており、翳り、邪悪なほとばしり、クラシカルなフレーズなど南米やイタリアを思わせるものがある。辺境ファンを満足させること間違いなし。10分を超えるラストは特筆。
LV-0516 SFINX / Zalmoxe CD \2800
 ファンタジックな色彩を帯びた旧東欧シンフォの最高峰のひとつ。78年リリースの彼らの2nd。旧東欧圏ならEASTの傑作2ndあたりにも近いが、ジェネシスなどの西側のプログレッシヴ・ロックからも影響を受け、空想力豊かな、他にない不思議なイメージがどんどんと広がってゆく。極めてエキゾチックな響き。シンフォ・ファン必聴の1枚! ボーナス・トラック入り。

〓[BULGARIA]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-0604 FSB / Non Stop CD \2500
 77年リリースの1st。メロトロンも含むツイン・キーボードと、確実なリズム・セクションから生み出されるテクニカルでかつ叙情的、そしてドラマチックなシンフォニック・ロック・サウンド。P・モラーツやジェントル・ジャイアントのカヴァーもあり、そのテクニックは証明されれているが、一方でバラード系の歌心にも胸を打たれる。クラシカルなピアノから一気に畳み掛けるラストは圧巻!
LV-0609 FSB / Ten Year After CD \2500
 85年リリースの彼らの名作のひとつ。通算8枚目。最も彼らの特徴がよく出たドラマチックな1曲目、エキゾチックなシンフォ・ナンバーの3曲目、1stにも収められていた名曲の4曲目(新録)etc.。メロディーの美しさと、旧東欧とは思えない洗練されかつ巧みなアレンジに驚かされる。ブルガリアが生んだスーパー・グループ、それがFSBである。良い!

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LV-2812 ALEXANDER ZHURBIN (with BOOMERANG) / Two Portraits CD \2980
 アルテミエフで知られるプログレ・バンド、ブーメランがバックにクレジットされている84年リリース作。リマスターでCD化。(LPとはジャケ違い) 2本仕立ての旧ソ連らしいロックオペラで、女性ヴォーカルをメインにオーケストラをドラマチックに配しながら進行していく前半、テクニカルでエキゾチックなバンド演奏を押し出しシンフォニックに展開する後半、共にシアトリカルで合唱団も入り実に壮大。カザフスタン出身のグループであったらしいブーメラン。アルテミエフ張りに煌くシンセや堰を切ったように止まらないドラムス、泣きわめくギターなど、かなり聴かせます。辺境シンフォ・ファン・マスト!!
LV-2890 ALISA APRELEVA / Lucidus CD \2980
 ケベックのJORANEを思わせる女性ヴォーカリストの2011年デビュー作。チェロ奏者でもあり、他にもチェロ2本とドラムスやパーカッションを加え、チェロを弾きながら歌う。自ら象徴派と語り、幻想感に艶やかさが織り交ざったアーティスティックなサウンドとヴォーカリゼーションを聴かせる。ジャズ、クラシック、現代音楽を彼女のフィルターで取り込んでおり、英語によるソフトな美声や虚ろな陶酔、ロシア語による物悲しいシャウトと歌声は七色に変化し、KATE BUSHからINNA ZHELANNAYAのレンジを持つ。JORANEに比べ、曲が重く暗いのがロシア的。3面開きデジパック。
LV-0778 ARAKS / Ispoved CD \2980
 80年にリリースされた一大コンセプト・アルバムで、旧ソ・シンフォ必聴物のひとつ。オーケストラと合唱をクラシカルに配し、エキゾチックかつシュールな演奏がテクニカルに繰り広げられていく。多種キーボード、ギター、フルート、チェロなど隙間なく埋められ、シアトリカルなヴォーカルが泳いでいく。まさに絢爛たる詩風。変拍子を自在とする圧迫感のあるリズム・セクションも旧ソ独特のスタイルだ。叙情的でかつヘヴィ。GRUPPA MOSCOWにも似ているが、曲調が最後までバラけず終始プログレッシヴな姿勢を貫き通すのも特筆。かつてのアナログはCONFESSIONという英タイトルが付けられていた。
LV-0794 AUTOGRAPH / 25 Let Spustya 2CD \4800
 25周年記念ライヴ2枚組。今でこそソ連も含めた旧東欧エリアから強力なシンフォニック・ロック・バンドが次々と現れ、最近になってやっと聴く側の垣根もなくなってきたように思うが、その昔は旧ソの代表格だったのに知る人しか知らなかったアフートグラフが復活。ギタリストはスポックス・ビアードのドラマーとソロCDも出し話題にもなった。歴史が長く、また歴史に巻き込まれ、彼らは生きるために音楽性を変え、アメリカへも渡った。レクイエム、アイルランド・スターといった集大成的な選曲で20曲を収録。本ライヴの意味の重さは計り知れない。エマーソン、ウェイクマンを思わせるクラシカルでテクニカルなキーボード、哀愁を振り絞るギター、ハード・ロック・ノリのリズム・セクション、説得力十分の泣きのヴォーカル、言っちゃなんだがリトトラが子供に見える、超重厚感。ドラマチック!
LV-2817 AVIVA / Rokus Tonalis CD \2500
 ピアニストでありマルチ・プレイヤーのDMITRI A.LOUKANIENKO率いるプロジェクトの07年デビュー作。すぐに思い浮かぶのが、LITTLE TRAGEDIES。あと、ややBANCOとARSNOVA。リズムは打ち込みなのでワイドレンジが限定されるものの、それを感じさせないダイナミックさと打ち込みのメリットを生かしたメカニカルな変拍子にクラシカルな旋律が重なり合う。LITTLE TRAGEDIESに比べると、あのような四方八方への尖がり方ではなく整合感が取れているほうだが、それでも曲に落ち着きがなく、先が読めず、そうこうしているうちにキーボードの数が蜂のように増え、ロシア特有の音色の嵐になる。LOST WORLDの次は間違いなく、これ。必聴!
LV-2851 AVIVA OMNIBUS / Nutcracker In Fury CD \2500
 ロシアのエマーソンと呼べる人物はいったい何人いるのか。そんな一人、Mr.AVIVAことDMITRI LOUKANIENKOがバンド、AVIVA OMNIBUSとしてリリースした08年作。クラシックを学んだピアニストであり、彼いわく自分がエマーソンに似ているのではなく、エマーソンがロシア、スラヴ系のクラシックに強く感化されているのであって、結果、双方のロックが類似しているのだと。NUTROCKERで知られるチャイコフスキーの3曲目はそれでも偶然なのか? でも、前作に比べ、オリジナリティーが格段に進化。狂気じみた超攻撃的な畳み掛け、異様にとがった音色、ヘヴィなタッチ、雲の切れ間に煌くエニド風のオーケストレーション、ちょっとリトトラに似過ぎた感もあるが、彼はリトトラなんて知らない、って言うのでしょか。毎度、恐るべしロシア軍団。凄まじい内容。
LV-2874 AVIVA / Peer Gynt In Favour CD \2500
 LITTLE TRAGEDIES、LOST WORLDらと並ぶロシアの驚愕キーボーディストのシンフォニック・プロジェクト。3作目となる2010年作。前作はAVIVA OMNIBUS名義でバンドだったが、本作はデビュー作と同じ一人マルチ録音に戻っている。ペール・ギュントをモチーフにした、脱スラヴ・クラシック的な狙いだが、展開されるエキゾチックなクラシカル・ロックはロシアそのもので、大胆なアレンジの発想レベルの根本的な違いや、シンセの高低レンジを限界まで使ったスピーカーが揺れる程のワイドさ、豹柄の如く派手な音色と美しい澄んだ音色の混ざり方、などマルチならではの良さが目立つ。トレースも1stでやっている「オーセの死」はメロトロン系も重なって、過激ながらぐっと来ます。
LV-2891 DAVID TUKHMANOV - GRUPPA MOSCOW / UFO CD \2980
 GRUPPA MOSCOWを率いて82年にリリースされたロシアン・シンフォのジャケットを新装してのリマスター盤。オープニングのテクノポップに面食らってしまうが、旧ソのご愛嬌ということで。チューンと鋭いエキゾチックな音色を放つシンセや、硬質でテクニカルなギター、切々と歌い上げるヴォーカル、ありえない変拍子を操るリズム・セクションなど、まともな曲はピアノをバックにしたラストのバラードぐらいで、後期のMODRY EFEKTをデフォルメしたようなサウンドで圧倒。辺境レベル5どっぷり。ボーナス1曲入り・スリップケース付き。
LV-2871 EDWARD ARTEMIEV / Solaris, The Mirror, Stalker CD \2500
 長らく入手困難だった本作が再プレス! タルコフスキーの惑星ソラリス(72年)、鏡(75年)、ストーカー(79年)のオリジナル・サウンド・トラックとして制作されたテープから再編集され、90年にオランダのレーベルからCDと2枚組のアナログ盤でリリースされた同内容をリマスターした99年リリースのロシア盤。イマジネイティヴで美しい音像は、編集盤とは思えない統一されたイメージで、幻想的なシンフォニーを響かせる。タルコフスキーに捧げられた89年録音のラストもあまりにも深淵で美しい。
LV-2872 EDWARD ARTEMIEV / Three Odes CD \2500
 長らく入手困難だった本作が再プレス! アルテミエフが最もプログレッシヴ・ロックに接近していた絶頂期、84年にリリースされた作品、ODE TO THE BEARER OF GOOD NEWSのCD版。もともとは80年に行われたモスクワ・オリンピックの為に制作されたもので、壮大なシンセ・ワークと、複数の混声合唱団、プログレッシヴ・ロック・バンドBOOMERANGらが一体となって繰り広げる、世紀の一大シンフォニック・ロックと言えるもの。当時のロシアが威信をかけた、その圧倒的なスケールにシンフォ・ファンなら失神。ボーナスとして、NIKITA MIKHALKOVの映画のOST(90年)、ロシアのTVのOST(97年)の2曲が足されている。こちらもそれぞれ10分近く聴き応えがある。
LV-2875 EDWARD ARTEMIEV / Mood - Pictures CD \2500
 84年に旧ソ連メロディアからリリースされたサウンド・トラックを中心とするアルバムに数曲加えリマスターした2010年盤。エキゾチックなオーケストラ、宙を切り裂くギター、自然界も凌駕するシンセ群、曲によってはプログレッシヴ・ロック・バンド、BOOMERANGが演奏という彼らしいスタイルを取っている必聴盤。例によって構成が組み替えられており、明確なクレジットが無いが近年のテイクも入っているようだ。オペラチックな女性ヴォーカルがフィーチャーされるクラシカルな曲や、バロック調のナンバーも格別。
LV-2856J EDWARD ARTEMYEV / Warmth Of Earth CD \3300
 「エドゥアルド・アルテミエフ / ウォーム・オヴ・アース」 傑作&必聴作。新規ボーナス(オリジナルLPヴァージョン4曲)を加えた紙ジャケットSHM-CD。彼が旧ソ連のプログレッシヴ・ロック・バンド、ブーメランを率いて85年にリリースした驚愕のシンフォニック・ロック・アルバム。BRAND X並のスピーディーなリズム・セクションにギターやシンセ群が壮大に響く。実際にはアルテミエフは作曲と監修のみ、という話もあるが、いずれにせよこの別世界とも言えるスケール感は彼ならでは。フィーチャーされる女性ヴォーカルもいい。また、アコギなどリリカルなナチュラルさも美しい。唯一の難点はドラムなど改善しきれていない音質か。SHM-CDを採用した意味が無い。国内盤
LV-2839 EDWARD ARTEMIEV / Muzyka Iz Kinofil'Mov 2CD \4500
 機械じかけのピアノのための未完成の戯曲(77年)、オブローモフの生涯より(79年)といったニキータ・ミハルコフ監督の映画のサウンド・トラックから25曲をディスク1に、04年の映画BOGATSTVOのサウンド・トラックをディスク2に収録した07年デジタル・リマスター・コンピ。生オケ物ではなく彼のシンセをメインにした作品で、70年代のものはエニド張りに美しく、ロシアのトラッド風味もあり、一部には女性ヴォーカルも入り、04年作はダークながらも広大なロシアを思わせるシンフォニック性とプログレッシヴな作りになっている。3面開きデジパックで宇宙船のコックピットのようなソ連製シンセをバックにした彼の内ジャケ写真にもうなる。
LV-2840 EDWARD ARTEMIEV / Prestuplenie I Nakazanie 2CD \3980
 構想&作曲10年以上という07年新作。ドストエフスキーの罪と罰からインスパイアーされた一大シンフォニック・ロック・オペラ。キーボード、ギター、リズム・セクション、オーケストラ、キャスティングされた男女ヴォーカル陣&合唱団が繰り広げる空前のスケール。リトトラ風の優雅でロマンチックな泣きと叙情性、ロスト・ワールド風のヘヴィ・プログレッシヴ性、でも、例えが逆で、ここが原点。無数にも思えてくる音数だが、すべて作曲された鬼のようなスコアに支配され、これはもう彼の帝国。スリリングでかつドラマチックな後半が特に圧巻。綴じ込みダブル・ブックレットの4面開きデジパック。
LV-2873 EDWARD ARTEMIEV / Invitation To Reminiscences CD \2500
 2010年作。ロシアとリトアニアの詩に曲を付けた前半3曲(約30分)と、近年のサウンド・トラックから選曲された後半12曲で構成された約80分の作品。なんと言っても美声の女性ヴォーカリストが歌う最初の3曲が圧巻で、展開される音群は「シンフォニックなサウンド」と言う言葉では表し切れない壮大さと未知のエキゾチックさを持ち、まるで銀河が降り注ぐかのようなスケール。曲によってヴァイオリニストとピアニストが加わっているが、ドラムは打ち込みではなく出来ればドラマーを起用してほしかったと思う。
LV-2841 ETERNAL WANDERERS / The Door To A Parallel World CD \2500
 女性ヴォーカルをフィーチャーした、シンフォ・バンドの08年デビュー作。英語で歌われているので原産地がカモフラージュされるが、彼女が弾くキーボード群は明らかにロシア的で、エキゾチックさを浮き立たせている。カラフルなサウンドの構築派と言え、イエス風ながらも屈折が止まらない2曲目の4分12秒からのスリリングさや、最初はハツラツとしていたギターがどんよりしてしまう6曲目の後半や、イントロから雰囲気が妖しく何かが起りそうな予感が的中し途中からシンセがリトトラ状態になり、なんでこうなるロシア、みたいな7曲目など面白さがハミ出ている。
LV-2892 ETERNAL WANDERERS / So Far And So Near CD \2500
 凄すぎの圧巻作となった、女性キーボーディスト(ヴォーカルも担当)をフロントに置く超絶シンフォ・バンドの2011年作2nd。メンバーの内3人は傑作シンフォ、KLUBKIN'S VOYAGEをリリースしたQUORUMと重複。イエスを感じさせた前作に比べ、ロシア然とした本格的なクラシカルさが複雑に配置されており、妖しい雰囲気を纏いながら、御殿のようにシンセ群が構築され、リリカルなフルート、グリフォンを思わせるリコーダー、甘美でダークなギターらを散りばめ、エニド的スケール、E.L.&P.的威風堂々とした展開など、ストラヴィンスキーにも聴かせてあげたかった超力作。デジパック。
LV-0715 GORIZONT / Summer In Town CD \2500
 まるでエニドにハウが参加したような、華麗なシンフォニック・ロックを繰り広げる1作目。特にシンフォニック・ロックとしてのズバ抜けたオリジナリティーと完成度、そして演奏力を聴かせる前半はあまりにも素晴らしく、エニドの2nd、イエスのリレイヤーのイメージに極めて近い。次作へつながるロシア然とした後半も個性的。85年録音。
LV-0716 GORIZONT / The Portrait Of A Boy CD \2500
 旧ソ連・ロシア最大の発掘と言われた、超ド級シンフォニック・ロック・バンドの89年リリースの2nd。のしのしと怪物が歩くような重低音の上を、ギター・シンセとキーボード類がまるで生き物のように絡み合い暴れまくる前半、壮絶なシンフォニック・チューンから感動的なクライマックを迎える後半、もうその音の洪水に、ただ圧倒され呑み込まれるだけ。1stと合せて必聴!
LV-2843 THE GOURISHANKAR / Close Grip CD \2500
 2作目の2ND HANDSが爆発的セールを生んだ彼らの03年の1stアルバムがジャケットも新たに08年リマスター・リリース! 2ND HANDSのインパクトが強烈だったので、最初はどうしても後戻り的な聴き方になってしまうが、本作以前のEPの曲の再録4曲を軸にイメージを広げるこの時点での新曲3曲とジェントル・ジャイアントのカヴァー、FOR NOBODYをボーナスとして加えた十分に濃い内容を持っている。テクニカルでフレキシブルな曲調の予想だにしない展開、途中の多彩な音色、交差する激しさと安らぎ、賛美歌風のコーラス、優美なギター、駆けるシンセ、メロトロン系も入り、エモーショナルさ、ドラマチックさも強く、シンフォニック・ロックとしてオーセンティックな泣きも見せる。ぜひ聴いてください。
LV-2823 THE GOURISHANKAR / 2nd Hands CD \2500
 ロシア北西部のローカルな街で結成されたプログレ・バンドの2作目となる07年作。これがとんでもない出来と濃縮度で、クリムゾン、イエス、ジェネシスといったあたりから、THE FLOWER KINGS、さらにはPFM、DEUS EX MACHINAといったあたりまでのパーツを組み合わせた驚愕作と言え、ヴァイオリン、ヴィオラ、フルートなどの管弦楽器、女性ヴォーカル、アンビエントな仕掛けまで自在に取り込まれている。英語で歌われるメロディアスなヴォーカルは流行のファルセットも見せ、これまたどこまでもフレキシブル。それで散漫かと言うとそうじゃない。ころころと変っていく曲調に共通点があり、ロマンが映るシンフォニック・ロックで統一。現在のプログレ産出国としてロシアを決定付ける傑作。必聴!
LV-2878 GROUP 309 / Dreams Of Sea CD \2500
 メロディアスなシンフォニック・ロックを聴かせる4人編成のバンドの2010年デビュー作。甘美なギターとテクニカルな演奏から最初はロイネ・ストルト周辺も思わせるものの、でもロシアのバンドに対してその例えはないだろうと考えていると、泣きのギターの質感や、ロシア語のキャッチーとも言えるヴォーカル、突如気迫に満ちるシンセ、クラシカルなセンス、哀愁が根底にあるヘヴィなタッチなど、これはアイルランド・スターの頃のアフートグラフの現代版だ。前半はインターナショナルなスタイルだが、翳りを帯びる後半はロシアっぽい。だが、どちらも良く、注目バンドがまたひとつ増えた。
LV-2814 INNA ZHELANNAYA & FARLANDERS / Inozemets CD \2980
 ジャケットも新たな06年リマスター盤! ロシア孤高の女性ヴォーカリスト。長らく廃盤で入手困難だった98年リリースの彼女の必殺2nd。哀愁を帯びた彼女のヴォーカルの素晴らしさはもちろん、パガノッティやペッカを思わせる強力なFARLANDERSの演奏に圧倒される。前作でのトラディショナルな風味を残しながら、バンドは変拍子を唸らせプログレッシヴ・ロックの領域に突入。彼女の1stの曲もパワー・アップされ再録されているので、本作はバンドとしての再スタート・リリースと受け止めるべきか。まだの人は必ず聴くべし。
LV-2821 INNA ZHELANNAYA & FARLANDERS / Moments CD \2980
 07年リマスター盤! 女性ヴォーカリスト、INNA ZHELANNAYAをフィーチャーする超絶プログレッシヴ・トラッド・ロック・バンドの99年のライヴ。前作、INOZEMETSを受けてかINNA ZHELANNAYA & FARLANDERS名義でリリースされた。彼女の3作目と取るべきか、バンドの2作目と取るべきか、まぁ、どちらでもよし。スタジオ盤未収曲も興味深いが、収録曲もアレンジが変えてあって、全体を包み込むエキゾチックでミステリアスな空気に圧迫され呑み込まれていく。ラストでそのパワーは爆発するが、それにしても彼女のヴォーカルは素晴らしい! 未発ボーナス1曲入り。
LV-2822 INNA ZHELANNAYA & SERGEY GREBSTEL / Tantsy Teney CD \2980
 07年リマスター盤! FARLANDERSのベーシストとの連名でリリースされた02年作。彼女の作品としては当時限定でリリースされた為、ほとんど出回らずレア度は高い。多弦フレットレス・ベースやパーカッションなど重心を低く保ったダークなアンサンブルに溶け込みながら、影が忍び寄るように時に妖しく、我に陶酔するかの如く時にパワフルに歌われていく。この湿った独特の世界、まだまだ手が届かない異国情緒にあふれた彼方から生まれ出る音。バックは当然FARLANDERSのメンバーらでクセのあるツワモノ揃い! 3曲のリミックス・ボーナス入り。
LV-2869 INNA ZHELANNAYA & FARLANDERS / Vymysly CD \2980
 06年リマスター盤! 再びFARLANDERSとの連名でリリースされた04年作。呪術的なヴォーカルと鋭く進化したジャズ・ロック・サウンドに溶け込むロシアの民俗色。管楽器をエコー深く浮遊させ、催眠的な効果も醸し出している。プリミティヴな幻想色に加え、まるで近代クリムゾンのようなヘヴィさを露にした凄まじい曲もあって、負けじとシャウトするINNAのパワーと曲の圧迫感にフリーズしてしまう。アイデンティティーを失わずアップデイトされた、この濃さ! 収録曲のミックス違いボーナス1曲入り。
LV-2825 INNA ZHELANNAYA / The Best + 10 Let CD+DVD(PAL) \4200
 FARLANDERSを含むベスト・セレクションCDに、04年の10周年記念ライヴDVDがセットになった、限定パッケージ07年ロシア盤。CDにはクリムゾンのTREY GUNNが参加したライヴ・テイク3曲も含まれ、またこれが凄まじく、ジャズ・ロックとヘヴィ・プログレッシヴが合体。DVDは12曲入り1時間以上の内容で、ヴァイオリンや管楽器を加えたFARLANDERSの強力な演奏が見もの。キーボーディストの感覚もスタジオ盤で耳にする以上にプログレッシヴだ。INNAは意外に淡々と歌い、ヘヴィな曲でのシャウトに聴える部分も平然と歌っている。声がもともと強い人なのだ。ロシア色炸裂。トラッド・ファン、女性ヴォーカル・ファン、そして、プログレ・ファン必見。3面開きデジパック。
LV-2844 INNA ZHELANNAYA / Zima CD+DVD(PAL) \4200
 07年モスクワでのライヴ。FARLANDERSのSERGEY GREBSTELを含むバンドをバックにした彼女ならではのジャズとトラッドが入り交ざったロック・スタイルだが、キーボーディストとヴァイオリニストが生むシンフォニック性が強く出て、また、ドラムがめちゃくちゃカッコよく、より、プログレッシヴで、さらに幽玄さが洗練され、息が止まるほどドラマチックになった。エキゾチックな音色や生ならではの残響感も素晴らしく、ロシア最強の美学とインパクトと言い切ってしまいたい。ロシアの同傾向のトラッド・ロック・バンドから女性ヴォーカリストとギタリストがゲスト参加。3面開きデジパック。
LV-2867 INNA ZHELANNAYA / Kokon CD \2980
 ロシア孤高の女性ヴォーカリスト。5年振りの純スタジオ作となる09年作。ライヴを共にしたTREY GUNN(クリムゾン、UKZ)が本作でも参加しており、サウンドはプログレッシヴなベクトルを示しているが、緊迫感のあるアンビエントが作品を支配。初期では外へ発散させていたパワーを内に凝縮させ、暗黒のトラディショナルさとエレクトリックな幻想感を超エキゾチックにミックス。ヘヴィ級のリズムが這う中、狂気じみたサックスが雄たけびを上げる瞬間はもう快感だが、ヴォーカルはさらに魔性を帯びながらも彼女なりのスタイリッシュさも加味され新鮮! 3面開きデジパック。
LV-2883 INNA ZHELANNAYA / Live In Tele-Club DVD(PAL) \2980
 常に進化を続ける彼女。まさに、そんな表現がぴったりな2010年3月収録のライヴDVD。ALLIANCE、FARLANDERSを共にしたSERGEY GREBSTEL KALACHEVを含む、キーボード、サックス、ベース、ドラムス、ディヴァイスの5人をバックに、彼らが繰り出すタイトでヘヴィなグルーヴ感を泳ぐかのように歌っていく。エレクトリック・ループを多用し、ロシア各地のトラッドをプログレッシヴに加工したサウンドは強烈でかつ凛とし、奥深い。時に幻想的に、時に過激に、パートに合わせて七色に変化する各プレイヤーのエフェクティヴなトーン。見所満載。全11曲トータル約1時間10分。デジパック。
LV-2862 LITTLE TRAGEDIES / The Paris Symphony CD \2500
 97年に録音されていた作品で、キーボード、ベース、ドラムスのトリオ編成。E.L.&P.の影響を感じさせる音作りだが、派手さと近代クラシックをプログレ化させた感性はロシアならではの凄みに満ちている。リーダーでキーボーディストのGENNADY ILYINがパリを訪れた時の印象を表現したコンセプト作で、組曲のナポレオンなど何物にも似ないオリジナリティーを持ちそれがすでに暴走を始めており、とにかくシンセの音数と鳴りが極めて激しい。96年録音の未発3曲のボーナス入りでこちらもクラシカル・ロックが枠から突き出ている。
LV-0743 LITTLE TRAGEDIES / The Sun Of Spirit CD \2500
 98年作。前半は、ARTEMIEVも顔負けのエキゾチックでかつ荘厳なキーボード・ラビリンス。旧ロシア帝国の威厳を描いたような圧迫感が凄い。そのダークな迷宮に迷い込めばもう虜。後半、5曲目はあのエマーソン・タッチのオルガンとヘヴィなリズムで畳み掛けるE.L.&P.風ナンバー。クラシカルな曲調と哀愁感の深いヴォーカル。自在に変化していくシンフォニック構想も彼らならでは。琥珀に閉じ込められたような時と美がある。必聴作。
LV-2859 GENNADY ILYIN (LITTLE TRAGEDIES) / The Sun Of The Spirit CD \2500
 アートワークも新たに98年作がキーボーディスト名義により紙ジャケット限定ロシア盤&1曲ボーナス入りで出直した。本来この時期のバンドはKEY/B/DRによるトリオ編成で本作と99年作のPORCELIN PAVILIONはギタリストとのプロジェクト作だと言う。ギター以外の楽器は彼の手によるものでエキゾチックでかつ荘厳なキーボード・ラビリンスが所狭しと繰り広げられていくが、後半に入りエマーソン・タッチのオルガンとヘヴィなリズムで畳み掛けるE.L.&P.風の5曲目などバンドの音圧で迫ってくる。クラシカルな曲調に添うヴォーカル、自在に変化していく構想、琥珀に閉じ込められたような時と美がある。
LV-2868 GENNADY ILYIN (LITTLE TRAGEDIES) / Porcelain Pavilion CD \2500
 アートワークも新たに99年作がキーボーディスト名義により紙ジャケット限定ロシア盤&1曲ボーナス入りで出直した。LITTLE TRAGEDIESの名が世に広まった最初の衝撃作である。当時、数本のカセットが送られて来て、どういった順番でリリースしたらよいか相談された経緯がある。そのストックに驚かされた。未だリリースされていない組曲もある。その中でこれがベストだと選んだのが本作。何度も何度も押し寄せてくる劇的なクライマックス、胸をしめつける哀愁、ロシア語のエキゾチックなヴォーカル、見事なテクニックのキーボード、優美な旋律のギター、シアトリカルな深み、それらが相俟って生まれる孤高のオリジナリティー!
LV-0791 LITTLE TRAGEDIES / Return CD \2500
 05年作。(曲クレジットは03年) 今回は、リズム・セクションやギター、管楽器奏者も加えた5人編成で録音されている。E.L.&P.を機械的にスピード・アップしたような演奏が暴発寸前まで暴れ狂っていく様がスリリングでたまらない。ヘヴィなギターや重厚なリズムに重なるキーボードの嵐。TANQUAMもそうだが、これがロシア風交響曲なのか。一転、平常心を取り戻し入る紳士然としたヴォーカル、クラシカルなピアノ・コンチェルト。ギターが甘美になればワルツを奏で、エニド張りの舞踏会の始まり。ラフマニノフも、バッハも、エマーソンも、ジョン・ゴトフリーも、イングウェイも、ニコライ2世もみんなここに。凄すぎ。
LV-2806 LITTLE TRAGEDIES / The Sixth Sense CD \2500
 早くも次の06年作。前作と同じ5人編成。1曲目はE.L.&パウエルにハードエッジのギターを加えたような、重厚なリズム打ちとほぼダビングの無いバンド・グルーヴ感で聴かせるので、今回はこの路線なのかと思うと、2曲目の途中から、ロシア然と屈折していく。いや、プログレッシヴに壊れていく。3曲目も前後の哀愁のヴォーカル&ギター・パートに対し、はちゃめちゃなシンセ・ソロ (リボン・コントローラー?) の発想が普通じゃない。しかも名演! 全体を聴き通すと、クラシカルさ、ドラマチックさ、スリリングさ、メランコリックさ、エキゾチックさらはそのままで、よりメロディーが整理され、曲を曲として聴かせている。ロシア語のヴォーカルもさらにじっくりと聴かせる。胸躍る完成度!
LV-2834 LITTLE TRAGEDIES / Chinese Songs - Part Two CD \2500
 CHINESE SONGSの続編07年作。前作と同様に、中世の中国の詩をロシア語に訳し歌っているが、ポイントは我々が思う中国の東洋的なイメージではなく、国境をユーラシア大陸で接したロシア・サイドから見た東欧寄りの中国であり、アルバム・タイトルは片隅においやり、あくまでもロシアを夢見たほうがいい。続編ということもあり、いきなりドラマチックな佳境からスタートし、相変わらずのスリルとサスペンスが情熱と叙情に満たされ次々と展開されるが、セミラミスとソラリスが合体したような早撃ちで畳み掛ける5曲目にはまだこんな隠し技があったのかと足がすくむ。ラストは全盛期のエニドの如く、満天の星空がロマンチックに広がる。時間があればぜひ2作通して聴きたい。
LV-2853 LITTLE TRAGEDIES / Cross CD \2500
 09年作。見開き紙ジャケット限定ロシア盤。1曲目から怒涛。例によってコージー・パウエルを彷彿させるドラムと共にシンセとオルガンが洪水の如く押し寄せ、プログレ・ファンを直撃。一転、中世ルネッサンス調のアコギから始まる2曲目。この落差がなんともこのバンドらしく、クラリネットに導かれロシア語で切々と歌われ、感動的なまでに高揚していく。彼らの曲作りにしてはまともな展開の3曲目、かと油断すれば4曲目で思い切りしっぺ返し。これぞリトトラの真骨頂。嗚呼、凄すぎ。曲そのものが弾き倒し。COLOSSUSのTHE SPAGHETTI EPIC 3へ提供された19分越えの7曲目でさらに拡張されラストへ一気に雪崩れ込む。最後の最後まで気が抜けない。*ブックレット(英訳詞)、帯、内袋付き。
LV-2893 LITTLE TRAGEDIES / Obsessed CD \2500
 限りなく華麗でドラマチックな2011年作。録音は09年だが、彼らのリリースのタイムラグは作品を美しく熟成させるに必要なリゼルヴァなのかもしれない。カベルネやメルローがオークの中で魔法を生むように、新譜なのに、長い年月を経て来たかのようなノスタルジックさはリトトラでしか味わえない。彼らの作品の中で最も哀愁が満ち、感動的なメロディーが沸き立ち、その格調の高さは半端じゃない。シンセ、オルガンの巧みなアンサンブル、泣きを加速させるギター、強固なリズム・セクション。進化を止めない孤高のクラシカル・シンフォニック・ロックはエニドと双璧と言えるだろう。
LV-2815 LOST WORLD / Awakening Of The Elements CD \2500
 06年作。トリオながらもそれぞれがバカテク・マルチ・ミュージシャンで、フルート、ヴァイオリンも加わり、ギターはフリップ級、管弦はフレアーク級の凄さでもって前作同様、同じバンドが演奏しているのかと疑う程、曲によってアンサンブルの組み立て方や曲想まで違う。が、これがバラバラかと言うと、とてつもなくアルバム化しており、ロシア人の発想の偉大さを思い知らされる。アフター・クライングをガチガチにして、東欧だけでなく西欧の色合いも絶妙に混ざった光景で聴かせる唸る出来。その鋭角サウンドにマゾヒスティックな快感!
LV-2864 LOST WORLD BAND / Sound Source CD \2500
 09年作。リーダーのソロ作で天才的なピアノを披露した女性キーボーディストと初となるドラマーをメンバーに加え、ヴァイオリン/ギター/ベース、キーボード、フルート、ドラムスの4人編成のバンド作としてリリースされた3作目。なので、聴く前から恐ろしいが、曲ごとの音楽性がある程度まとまり、初期アフター・クライングを思わせる東欧色をクラシカルかつダークに孕んだプログレッシヴなサウンドを展開。それでも、クリムゾン的な攻撃性、室内楽風のアコースティックな透明感、E.L.&P.をオケでロックしたようなノリなど、後半はもうやりたい放題。で、それのどれもが一級品。
LV-2885 LOST WORLD BAND / In Concert CD \2500
 09年モスクワでのライヴ。鳥がさえずり緩やかにアコースティックで聴かせるオープニング。やがて不穏な空気に変わり、1stのクリムゾンを機械仕掛けにしたようなテクニカルな曲へ。まるで違うバンドのような、最大の振れ幅の衝撃に意識が遠のく。そして何もなかったかように演奏されるクラシカルな次曲。ライヴということもあってスタジオ盤よりバンドの姿が見えるも、ジェントル・ジャイアント張りの持ち換えにより、ヴァイオリン、フルート、アコギ、エレクトリック・ギターらが飛び交う。キーボードもツイン可で、4人編成だが6人分は演奏している。叙情と激高の交差。初出ナンバー3曲入り。録音の良さも特筆。
LV-2888 QUORUM / Klubkin's Voyage CD \2500
 ロシアから注目のシンフォ・バンドの2011年デビュー作。空想の旅をコンセプトに、テクニカルでカラフルな正統派のサウンドが繰り広げられていく。キーボーディストはウェイクマン級のピアノやシンセを華麗に弾きまくり、密度の高いパートのややこしさ、その上での美しい整合感はイエスや後期グリフォンにも匹敵。メンバーはETERNAL WANDERERSと重複し、曲によってフルートもフィーチャー。ロシア語で歌われているものの、この爽快さはかつての旧ソには無かったもので、インストを中心に圧倒的な展開を見せる後半は初期ジェネシス的なファンタジーも持ち、もう、大変。シンフォ・ファン必聴の超スペクタクル!
LV-2877 ROMAN STOLYAR / Missa Apocryth CD \2500
 前衛ピアニストがシンフォニック・プロジェクトとして06年に録音した作品で、09年にCDマスタリングされ2010年にようやくリリースとなった。ロシア然としたシンセとプログラミングを用いたオーケストレーションに、オペラチックな3人の女性ヴォーカリストと男性ヴォーカルをフィーチャーし、キリエ、グロリアといったタイトルが並ぶロック・ミサ組曲となっている。畳み掛ける変則波状コーラスはずばりマグマを思わせ、中盤から後半にかけての、ありとあらゆるものを呑み込んでいくようなシンセ星雲は、アルテミエフにも通じる凄みがある。
LV-0786 TANQUAM / Artanasan CD \2500
 フランスのゴシック・レーベルより141枚限定でリリースされ、オペラチックなツイン女性ヴォーカルをフィーチャーしたそのシンフォニック・サウンドが知られるところとなった彼らの03年作。そのロシア盤が遂にリマスター&デジパックでリリース。こちらも少数プレスらしい。10年程前から活動しており、デモ・カセットを数本作っていた。鬼のように弾き込まれ重ねられたシンセ群と、プログラミングも多用した変拍子リズム・セクション、暗黒を突き抜ける女性ソプラノ・ヴォイスが一体となり凄まじいシンフォニック・ロックを展開。中世色も孕む静なる叙情はエニド、鍵盤の嵐はトニー・カルネヴァーレ、エキゾチックな広大さと迫り来るダイナミズムはアルテミエフといった感じ。恐るべしロシアの傑作。

〓[ESTONIA]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-0805 IGOR GARSNEK & NEVIL BLUMBERG / Synopsis CD \2500
 86年リリースのエストニアン・プログレの傑作! ex.RUJAのキーボーディストIGORとex.RADARのギタリストによるシンフォニック・ロック作品で、エキゾチックかつメロディックに聴かせる。やはりシンセの音色が独特で、パートによってはジャケットのようなシュールな幻想感も漂わせる。アコースティックなパートもリリカルで美しい。キャメルやカイパあたりを思わせる極上の叙情派!
LV-0844 INDREK PATTE / Celebration CD \2500
 ジェネシス、イエス、ジェントル・ジャイアント、さらにはニール・モーズにも影響を受けたというシンガーでありキーボーディストが約10人のミュージシャンの参加を得てリリースしたシンフォニック・ロック2011年作。彼はエストニア伝説のプログレ・バンド、RUJAでも一時的なヴォーカルを務め、本作でもRUJA歴のギタリストがプレイ。メロディックな曲調を主体に、ヴァイオリンやフルートもフィーチャーし、クラシカルな優雅さも纏い、ドラマチックな泣きと華麗なインストが織り成すシンフォ・ファン必聴作となっている。ファース・オブ・フィフスを思わせる1曲目から侍祭の旅を思わせるラストまで、これは驚き! デジパック。
LV-0808 KASEKE / Poletus + Sonum CD \2500
 エストニアの最高峰。IN SPEとRUJAのメンバーが中心となって結成されたプログレ・バンド。83年のLPに81年の4曲入りEPを加えCD化されたもの。エネルギッシュかつテクニカルに、プログレッシヴなサウンドが繰り出されてゆく。高度なアンサンブルと演奏力で、スピーディーに流れ出すメロディアスなチューンに舌を巻く。フルートもポイント。必聴!
LV-0839 MESS / Kusi Eneselt 2CD \3200
 エストニアが誇るキーボーディスト、SVEN GRUNBERGが70年代に率いていた伝説のプログレ・バンド。以前CD化されていた74年〜75年録音の作品をデジタル・リマスターしたものに、76年のタリンでの未発ライヴ盤をセットした1000枚限定2枚組デジブック (綴じ込みカラーブックレット) ヴァージョン。このライヴ盤はこの限定盤のみでしか手に入らない。また、75年のヴィデオ映像!や、レア・トラックがボーナスとして追加されている。あの独特のチューンのシンセ、ハモンド、ピアノ、ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムスの編成に、オーボエ、ホルン、パイプ・オルガン、混声合唱団を加えたこれぞ旧ソならではのスーパー・シンフォ。エキゾチックで広大な響きに驚かされる。辺境シンフォ・ファン必聴の1枚。聴くしかない!
LV-0842 PANTOKRAATOR / Tormidesoojad CD \2500
 90年にアルバムを1枚リリースし解散した彼らが、イエスやジェネシスに影響されたシンフォニック・ロック・バンドとして復活。09年作。男女ヴォーカルをフィーチャーし、エストニアやフィンランドのスピリチュアルを十分に取り込み、不思議なファンタジーと繊細な叙情を豊かに含みドラマチックに聴かせる傑作となった。テクニカルで鮮やかなシンセとギターが織り成すサウンドは一級品で、民俗的なバルティック・コーラスも交えたクオリティーの高い録音も素晴らしく、バルト海に舞い降りた静寂の嵐といった感じだ。特に後半はもうエストニアだとは信じられない出来! 3面開きデジパック。
LV-0816 SVEN GRUNBERG / Hingus CD \2500
 シンセ・シンフォの傑作。81年リリースの1stソロ。独特の音色と、広大な果てなき次元へ粒子となって流れてゆくようなメロディー、そして、アルテミエフに匹敵する素晴らしい感性と創造力。MESSやVSP PROJEKTとは又違う音楽性だが、彼の才能が最もあふれ出たのが本作である。神秘の中から音像がイメージとなって浮び上る。
LV-0817 SVEN GRUNBERG / Om CD \2500
 名作HINGUSに続く88年リリースの2nd。以前に、ドイツのERDENKLANGからもCDリリースされていたが全曲リミックスされたものだった。初のオリジナル・テイクでのCD化。HINGUSに比べてよりメロディーが浮き出ており、あの光の粒子のような鮮明な音色が極めて美しく、時を越えてどこまでも広がってゆくようだ。美作!

〓[LATVIA]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-0928 ILGI / Isakas Nakts Dziesmas CD \2700
 バルトの精霊宿るコンテンポラリー・トラッドを聴かせる彼らの09年作。「SONGS OF THE SHORTEST NIGHT」と題された本作は夏至に行われるセレブレーションをコンセプトにした作品で、コクレ、バグパイプ、ヴァイオリン、ギター、マンドリン、ティン・ホイッスル、リズム・セクションらが色彩感あふれるアンサンブルを奏で、男女ヴォーカルにて自然や神を称える内容が歌われていく。たしかにマイノリティーな魔法とでも呼べるサウンドは健在だが、驚きは洗練されたケルト色がドラマチックに持ち込まれており、彼らの音楽に革新が起っている。綴じ込み付き厚紙見開きジャケット自主盤。
LV-0902 ZODIAK / Disco Alliance + Music In The Universe CD \2500
 80年リリースの1stと83年リリースの2ndの2in1。旧ソ連系ならではのエキゾチックなシンセ・ロックを演奏する。クラフトワーク的なノリの曲も多いが、5曲目、10曲目などはまったくの叙情派シンフォ。泣きのメロディーがなんとも良い。当時の旧ソ連体制の中で、独自のスタイルでロックを演奏し成功した重要グループ。
LV-0904 ZODIAK / Music From The Movies CD \2500
 2つのOSTから編集され、85年にリリースされた彼らの3作目。初期のようなエレクトリック・サウンドも見られるが、曲によってはシンフォニック・ロックと呼べるドラマチックで華麗なサウンドを展開。5曲目、6曲目なんて、アルテミエフのように壮大。旧ソ連時代にあって、国外でもAUTOGRAPHと並び成功したグループ。デジタル・リマスター盤。
LV-0905 ZODIAK / In Memoriam CD \2500
 89年リリースの4作目。以前にバンド自主リリースで出ていたCD、DEDICATIONと同じ内容(DEDICATIONは2曲のボーナス入り)。と言うことは、あれって、バンドによる本作の自主再発だったのね。調査不足でした。本作のみマルカス・ヴィアナ張りのヴァイオリンをフィーチャーし、クラシカルで美しいシンフォニック・ロックに変身。ラトヴィアのエニドと言ってしまおう。彼らの最高作。デジタル・リマスター盤。

〓[LITHUANIA]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-9011 AISTE SMILGEVICIUTE & SKYLE / Povandenines Kronikos CD \2980
 この名作がデジパックで再プレス! 透明感と哀愁のある女性ヴォーカルをフィーチャーしたコンテンポラリー・フォーク・ロック。07年作。この水の妖精のようなジャケットが内容を映しており、洗練されたポップ色も浮き上がり、ギターやキーボードはシンフォニック・ロックなポジションを取る。ドラマチックな1曲目などポーランドの女性ヴォーカル・シンフォに混ざっていても違和感が無い。フルートやチェロが詩情を添える2曲目や3曲目なども思い切って言えば初期クィダムへ通じる。後半はトラディショナルさを増すが、リリカルさや洗練度は保たれ、よりエキゾチックな深みにハマる。
LV-9020 AISTE SMILGEVICIUTE & SKYLE / Stelmuze CD \2980
 20年近く活動しているコンテンポラリー・フォーク・バンドの2010年作。美声の女性ヴォーカリストのAISTEをメインに、男性ヴォーカルとコーラス隊を交え、よくコルモランがやっているような歴史コンセプト物となっている。ギター、アコーディオン、シンセ、カンテレ、リズム・セクションらにヴァイオリン、チェロ、ヴィオラもオケ風に加え、バルト特有の冷たい空気を生み出し、エキゾチックな陰影を描きながら進行していく。深いスピリチュアルを感じさせるも、時折ライトなノリを見せるのが特徴だ。3面開きデジパック。
LV-9010 ATALYJA / Saula Riduolela CD \2980
 傑作ではと思わせる1曲目。ヴァイオリンとヴィオラのクラシカルでポップなアンサンブルに女性ヴォーカルがエキゾチックに加わる。リズム・セクションのメリハリも良くコンテンポラリー・トラッド・ロックとして一級品だ。3作目となる09年作。曲によっては男性も歌っているが、低い音色のフルート系、カンテレ系など、この地域ならではの民俗楽器も幽玄さを醸し出し、エレクトリック・ギターも入った約10人のミュージシャンが描き出すパースペクティヴは幻想的で美しく、緩みのない冷えた感触に包まれる。インスト曲も絶品。完全なプログレ・リスナー向き。4面開きデジパック。
LV-9017 DONIS / Kas Tave Saukia... CD \2980
 リトアニアで最も知られる彼らの2010年作。美声の女性ヴォーカリストをフィーチャーし、600年前のポーランドとの戦いをテーマに、泣きのエレクトリック・ギター、シンセ、ピアノ、チェンバロ、ヴァイオリン、バグパイプ、リュート、カンクレ、ダルシマー、パーカッションらがバルト独特のスピリチュアルで美しいサウンドを雄大に紡いでいく。ロック的な高揚を持っており、その中で拡散するきらきらとした音の結晶、そよぐ哀愁、コンテンポラリーなのに中世色、といった響きがとてもエキゾチックで、冷気をあびたコルモランといった場面も。素晴らしい。4面開きデジパック。
LV-9012 KEISTO FOLKLORO GRUPE / Aleliumai Loda CD \2980
 女性ヴォーカルをフィーチャーしたコンテンポ・トラッド・フォーク・バンドの08年作。6作目。カンテレ系のローカル・ハープ、オカリナ系の手作り木管楽器、ハーディ・ガーディー系の古楽器など非常に美しいアンサンブルが響く。しんしんと雪が降る夜の原野が映し出され、神聖とも言えるヴォーカルやコーラスが精霊に歌いかける。このスピリチュアルなサウンドはラトヴィアやリトアニアにしか生息しない。迷い込んではいけない隔絶された無垢の地。心を静めて聴き入ると浄化されていくが、奥にある哀愁と悲しみが痛々しい。3面開きデジパック。
LV-9018 LIBERTE / Jau Aust Ausruze CD \2980
 叙情的で朝もやのような清涼感にあふれる、女性ヴォーカル・コンテンポラリー・トラッド・バンドの2010年デビュー作。なんともリリカルなフルート、幽玄な調べを奏でるヴァイオリン、ヴィオラ、ハープに似たカンクレの響き、哀しいピアノ、軽やかなリズムを繰り出すパーカッションらに導かれ、女性ヴォーカリストがまろやかに歌い込んでいく。バルトのきらめく詩情が香り、音楽に精霊が舞い降りた光景と出会う。アイデンティティーの深みとクリエイティヴなセンスが見事に調和。エレクトリックは入らないが、スペインのアマロックに近い。ヴィデオ・クリップ入り・スリップケース付き。
LV-9019 PIEVOS / Paprastas Pasaulis CD \2980
 幻惑的な女性ヴォーカルをフィーチャーするコンテンポラリー・フォーク・ロック・バンドの2作目となる2011年作。ヴァイオリン、リコーダー、アコーディオンをフィーチャーし、メロディックに哀愁のヴォーカルを引き立たせる。バルト独特のもやがかかったような、なのに澄んだ空気を感じる叙情が美しく、神秘的な草原の広がりを垣間見る。ギターは時にアグレッシヴになりロック色を強め、曲によってはINNA ZHELANNAYAを思わせるもヨーロッパとロシアがミックスされたリリカルさが幻想を放つ。4面開きデジパック。
LV-9013 ZALVARINIS / Folk N'Rock CD \2980
 リトアニアが誇る最強トラッド・ロック・バンド08年作3rd。デビュー当時はガルマルナあたりの影響を感じさせていたが、ハードなギターと変拍子をパワフルに叩き出すリズム・セクションはインターナショナルなロック・スピリッツに満ち、INNA ZHELANNAYAを思わせる女性ヴォーカルがデュアル、トリプルで入る。このコントラストがとてもエキゾチックで、5曲目などツェッペリンから持ってきているんじゃないか、と思うソリッドなセンスが美しい。ハード・リチュアル派。ラストの加速アンビエントがこれまた斬新。3面開きデジパック。

〓[BELARUS]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-1002 PESNIARY / Gusliar CD \2500
 あまりにも荘厳なクラシカル・シンフォの必聴傑作。彼らが最もプログレに接近していた時期の最高作と言えるもの。ヴァイオリンやキーボードをメインにしたアンサンブルは、本格的なクラシックの手法とテクニックで荘厳に演奏され、ロックとドラマチックに融合・対比する。泣き泣きのヴォーカルとコーラスも特徴。80年リリース。
LV-1011 RATIONAL DIET / On Phenomena And Existences CD \2300
 20世紀のロシアン・クラシックや、UNIVERS ZERO、HENRY COWらのレコメンから影響を受けたベラルーシの驚異のバンド。イタリアのプログレ・レーベルがリリースし注目を浴びたが、すでに5作目となる2010年作。バスーン、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、エレクトリック・ギター、ベース、ドラムスの編成を基本とし、複雑怪奇なチェンバー・ロックを繰り広げる。初めて接したときのインパクトは絶大で、このジャンルのトップクラスだろう。激しい中での緩やかなクラシカルさと、時折入るエキゾチックな女性ヴォーカルが他のバンドとの差異だ。
LV-1012 ROKASH / Zapali Agon' CD \2980
 ファンタジックな色彩に包まれた女性ヴォーカル・プログレッシヴ・フォーク・ロック・バンドの2011年デビュー作。04年にミンスクで結成され、フェスで知られるようになり、現在は6人編成。作曲も手掛けるロシアン・スタイルの美声ヴォーカルに、キャメルやゴティックを思わせるフルートが全編で絡み、泣きが叙情に染み入る。美しい夢想感に加え、シンセ、ピアノ、オルガンを使い分けるキーボーディストや、時にエネルギッシュなギタリスト、タイトなリズム・セクションがもたらすポップ・ロックなセンスもポイント。フルート傑作アルバム。

〓[UKRAINE]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-1161 AMUREKIMURI / Same CD \2980
 FLEURの女性ヴォーカリストの一人、ELENA VOYNAROVSKAYAのソロ・プロジェクト・バンドの2010年作。ギター、シンセ、管楽器、プログラミング、リズム・セクションらによるニュー・ウェイヴ系のサウンドをバックに浮遊感のあるか細くて美しい歌声を聴かせる。まどろみながらもエネルギッシュさを秘め、エキゾチックなアンビエントがねじれ込むように隙間を埋め、時にアコギが軽やかに奏でられる。FLEURよりも少々ポップな夢見感覚もあり、胸キュンの哀愁なのにキャッチー、優しくもエキセントリック、明るいのにダーク、といったファン必聴の出来。06年のオムニバス盤に入っていた曲のセルフ・カヴァー入り。自主盤デジパック。
LV-1151 ANTONY KALUGIN / The Water CD \2200
 KARFAGENのキーボード奏者の02年ソロ09年盤。シンセ、オルガン、ピアノ、ギターなどすべて彼のマルチ・プレイによるプライヴェートな作品ながら、夕暮れが近い空へ広がっていくようなファンタジックさが滲み、KARFAGEN同様のエキゾチックな暗めの色彩に覆われていく。彼自身はニューエイジ的なアプローチだと言っているが、クラシックやジャズの要素が混在し、パートによってはそのままKARFAGENで使えそうなシンフォニック・アレンジも見せている。ロマンチックな叙情派。ガンダルフの東欧版といった感じか。約60分入りCD-R。
LV-1148 CARDIOWAVE / Interferentsiya CD \2980
 FLEURのメンバー絡みのコンセプト物コンピレーション08年作。ウクライナを中心にFLEURタイプのバンドを集めた作品で、コンテンポラリーな幽幻美フォークを18曲収録。実際にFLEURのメンバーのプロジェクト作品も収録されており、ただ驚くのは、ほとんどのバンドがFLEURかと思うスタイルで、女性ヴォーカル、アコギ、フルート、ピアノ、チェロ、パーカッション、アンビエントらを織り込んだ美旋律を聴かせ、さらに曲の雰囲気がどれもFLEURそのものだ。なにはともあれFLEURファン必聴。3面開きデジパック・ウクライナ盤。
LV-1129 ER.J.ORCHESTRA / Gabrielius CD \2980
 98年リリースの1st。ウクライナという地域を感じさせるエキゾチックで独特の幻想色が美しく、ピアノやアコ・ギ、リコーダー、ヴァイオリンらで叙情的な風味を奏でる。全員テクニシャンでかなりの出来。特にヴァイオリンのプレイが独創的で素晴らしい。このデビュー作時点で欧米のレヴェルに達している。05年リマスター&デジパック・ウクライナ盤。
LV-1132 ER.J.ORCHESTRA / On The Hill Again CD+DVD(PAL) \3980
 パット・メセニー・タイプのジャズ・ロックを聴かせる彼らのライヴ録音とスタジオ録音で構成された02年作2ndの3曲多い完全版リマスターCDに、DVDがセットになった06年スペシャル・エディション。管弦楽器をフィーチャーし、リリカルでセンシティヴなサウンドを作り上げている。この地方独特の東西の文化が混ざった匂いと、シリアス、アヴァンギャルドな面が混在。美しいエキゾチックな叙情風味は格別。リラもハープ的というよりは琴に近い感覚で郷愁を誘う。DVDはイメージ映像が重ねられた02年の40分近いライヴ・ステージをメインにボーナスを加えたもので、CD未収のファンタスティックな曲を含む。3面開きデジパック。
LV-1111 ER.J.ORCHESTRA / The Unicorn CD \2980
 パット・メセニー・グループのような幻惑ジャズ・ロックをハイセンスにセンシティヴに演奏する彼らの04年作3rd。今回はチェンバー・オーケストラとの共演となっており、その幽玄さが格段に優雅に増し、美しい叙情性があふれ、クラシカルな響きや異国情緒がものの見事に描き出されている。音の切れ味、深さはリト・ヴィターレを引き合いに出してもよいだろう。25分近い組曲もあり、ここでも素晴らしく幻想的な音楽が展開されていく。ジャズ・ロックとかそういうジャンルを超えた傑作。最近のヴィターレ・ファンはマスト。めちゃくちゃいいです。ウクライナ盤です。
LV-1143 FLEUR / Trilogiya 3CD \4200
 オデッサの女性ヴォーカル幻惑美グループ。3面開きデジパックにてウクライナ・オンリーでリリースされた、07年リマスター3枚組スペシャル・パッケージ盤。02年1stのPRIKOSNOVENIE、04年2ndのVOLSHEBSTVO、05年3rdのSIYANIEがセット。フランス・リリース盤より曲が多く収録されている。女性デュオをメインに、フルート、チェロ、ヴァイオリン、ピアノ、シンセ、アコ・ギ、コンバス、パーカッションを幽幻に配しクラシカルな情緒を芳せ、例えば英国のSHELLYAN ORPHANをウクライナ風味にしたような、薄暗な哀愁を帯びたメロディーが切なく響く。楽曲の素晴らしさ、うつむく儚さは絶品。
LV-1126 FLEUR / Vsyo Vyshlo Iz Pod Kontrolya CD \2980
 06年作4th。ウクライナ・オンリーでリリースされた3面開きデジパック・ウクライナ・エディション。ヴァイオリン、チェロ、フルート、ピアノ、シンセ、ギター、コンバス、ドラムスの8人編成。このグループの基本的なアコースティック路線は以前と変わらず、女性ヴォーカルの幻惑美をメインに置いたものだが、プログラミングを導入したアンビエント・リズムが目新しい。結果、幽幻なチェンバー・アンサンブルの色合いと、リズムが明確化された曲でのコンテンポラリー色が混ざり合い、独特の物悲しいノスタルジックな雰囲気を作り出している。
LV-1147 FLEUR / Eyforiya CD \2980
 かなりいい。08年作5th。ウクライナ・オンリーでリリースされた3面開きデジパック・ウクライナ・エディション。愁いをたたえる女性デュオとアコースティック&エレクトリック・アンサンブルの溶け合いは美と幽玄さを極め、かつリズム感の生命力を持って聴かせる。これぞ、東欧幻想を秘めたプログレッシヴ・フォーク・ロックだ。前作でのアンビエントはほとんど姿を消し、かわりにシンセやギターが織り成すシュールなトーンが重なるように舞い降りる。加わる物悲しいヴァイオリン、チェロ、フルートのクラシカルさなど絶品で、ラスト2曲はもう罪なほど深く感動的。必聴です!
LV-1149 FLEUR / Pochti Zhivoy + Serdtse 2CD \3800
 フランス・デビュー以前の、2000年結成当時の10曲入りスタジオ・デモ作と01年のライヴ11曲をリマスターで収録した2枚組08年盤。両作ともオフィシャル初リリース。オルガとエレナの2人の女性ヴォーカル、フルート、アコギ、チェロ、キーボード、パーカッションが幽幻美を描く、といったスタイルはすでに完成されており、柔らかなフォーク・タッチが初々しく、愁い、神秘、世紀末といった光景がヴェールから薄暗く透けて見える。ライヴでは音が少しくっきりとしているが、アンサンブルはより洗練され独自性を発揮。3面開きデジパック・ウクライナ盤。
LV-1159 FLEUR / Tysyacha Svetlykh Angelov 2CD \3800
 傑作。過去の幽玄さを残しながら、とてもスタイリッシュになった2010年新作。2人の女性ヴォーカルはもう魔法の域で、奇跡的な美しさを発散させ、さらにポップな感覚も秘め誘惑。2枚組の大作ながら1曲1曲のクオリティーは極限まで高められており、もう最初の2、3曲で完全な虜に。ロックの力強さがドラマチックに持ち込まれており、ギター、ピアノ、フルート、ヴァイオリン、そして多彩なトーンのシンセが東欧然とした化粧を施す。シュールな幻想性も想像を絶するほど深く、シンフォ・ファンを巻き込むこと必至。音楽って素晴らしい! 3面開きデジパック。
LV-1128 KARFAGEN / Continium CD \2500
 美しくてドラマチックなインスト指向のシンフォ・プログレ06年作。ロシアとウクライナで活躍中のコンポーザーでありキーボードディストが中心となり結成されたツイン・キーボードを核とするバンドで、ギターや女性ヴォイスなどゲストも加わり、カラフルなサウンドで聴かせる。クリアーな叙情性はガンダルフ、または同国のER.J.ORCHESTRAのようなエキゾチックさも映し出され、的確なリズム・セクションに、旧ソの風味を残しながらも現在のシンフォ・スタイルから影響されたぶ厚いシンセ・ワーク、カンタベリー・タッチのオルガンや、ちょっとホールズワースなギター、メロトロン・トーンなど、ウクライナ初のマニアックな狙いのシンフォニック・ロックとなった。出来、録音もインターナショナルへ通用する。注目!
LV-1131 KARFAGEN / The Space Between Us CD \2500
 07年作2nd。とても深い。ちょっとしたバンド・スキルなら、今回はノヴァ路線で行くのですね。となる前半で、それでも、なんたる美。賛辞が尽きないが、これで終わらないのが彼らの凄さ。デイヴ・スチュワートのオルガンとアンディ・ラティマーのフルートが共演したかのような5曲目、発想の違う優美なダークさで東欧シンフォの縮図を見る6曲目、リトトラ系サウンドを一人ピアノ・ソロでやってしまう7曲目、古典的なクラシカルさへ引き込む8曲目、バンクスにメロトロンを弾かせたような9曲目、ウクライナの民俗色が出る10曲目等、仰天ラストの16曲目までそれぞれが、なんかあり、各曲5秒たりとも聴き逃せない。
LV-1171 KARFAGEN / Lost Symphony CD \2200
 管弦楽を配し、リリカルなシリアスさとクラシカルな優雅さが織り交ざる2011年作。いつもの複雑ながらも叙情を絶やさないシンフォニック・ロックに、今回はジャズ・ロックも混ざった幅広い音楽性を見せているが、本作はタイトル通り、1stアルバム以前を含む過去に書かれた曲やアイデアを完成させた長尺曲を中心に小曲を加えたもので、HISTORICAL KARFAGENと呼べるものらしい。なので、欧米シンフォに感化されてしまった近年作よりも、ウクライナという地域色を持っており、ルーツが浮き出ていて興味深い。デジパック。
LV-1139 MARTA / Tantsy Na Obratnoy Storone Luny CD \2980
 新曲と旧曲のリミックスをロシア語で歌ったロシア向けの07年作。なので、過激というか、ぎりぎりのジャケット。はっきり言って上は透けています。ケース中、ブックレット中はさらに過激。悩殺。秒殺。彼女は声もいいし、実力もあるし、ウクライナNO.1の美形なのに、ここまでしないとロシアでは注目されないのか。サウンドもサイバー・ビートでやはりロシア向け。ただし、乗るメロディーが高域でひらひらとする哀愁のウクライナ・メロなので、エキゾチックな切なさを生んでいる。うしろで鳴る音数の多彩さも独特。
LV-1153 MARTA / The Best CD+DVD(PAL) \3200
 13曲のヴィデオ・クリップDVD付き20曲入りベスト09年盤。ほとんどの曲は彼女の作詞作曲でソングライターとしての才能も評価したい。ウクライナらしいセンチメンタルなメロディーを乗せたエキゾチックな曲調が特徴で、ヴィジュアルだけでは無い、実力を伴った超人気のポップ・シンガーだ。もちろん、本盤のDVDは必見でルックスの良さはダントツ。抵抗し難い魅力を発散させており、ずぶ濡れスケスケなどかなりあぶない。また、女性ロッカー的なクリップもあり、こちらも申し分なくカッコいい。変型デジパック。
LV-1135 OLYA & MONSTR / Same CD \2980
 FLEURの女性ヴォーカリスト、OLGA PULATOVAの07年ソロ作。ダークでエレクトリック・アンビエントなサウンドにギターやヴァイオリン、リズムを加え、耽美と言うよりは象徴派主義を思わせる幻想が入り混じった、デカダンな様相で聴かせる。彼女の弱々しいヴォーカルに暗く立ち込める不気味さが凄みを増し、不安と葛藤を経て、クラシカル美な光景が優雅に映し出されるそのイメージ構成は非常にシネマティック。レナ・プラトノスあたりも思わせるが、特に、中盤以降には東欧の深い物悲しさが流れ込んでおり感動的だ。3面開きデジパック。
LV-1152 SUNCHILD / The Invisible Line 2CD \2500
 ボーナス盤付きの限定版。KARFAGENのANTONY KALUGINのシンフォニック・ロック・プロジェクト09年作2nd。英語で歌われる男女ヴォーカルや管弦楽の導入は前作と同様だが、音楽性が整理されており、前身のHOGGWASHの流れを汲む前作に比べて彼自身のアイデンティティーが出ており、メランコリックなメロディアスさ、気品のあるクラシカルさ、透明な叙情性、民俗楽器も用いた適度なエキゾチックさなど、ウクライナ独特の色彩がナチュアルに溶け込み、サウンドに雄大な光景をドラマチックに映し出している。アルバム未収曲&デモ計7曲とメイキング・ヴィデオを収録したボーナスCD-R付き。
LV-1169 SUNCHILD / As Far As The Eye Can See CD \2200
 KARFAGENのANTONY KALUGINのシンフォニック・ロック・プロジェクト2011年作4th。メンバーを大幅に入れ替え、本作ではケイト・ブッシュ似の女性ヴォーカリストもフィーチャーし、男女によるヴォーカル・パートをグレードアップ。今までと同じく少しフラワー・キングスあたりを感じさせる曲想に、フルート、オーボエ、バスーン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロらがクラシカルな趣と気品を与え、美しい詩情を描いていく。それら管弦楽器がプログレッシヴな演奏に織り込まれ聴かせる後半は特に絶品。ラスト2曲などキャメルの甘美さとジェネシスの叙情がマリアージュ。ゲストでANIMA MUNDIのギタリストが参加。女性ヴォーカル・ファンにもおすすめです。
LV-1164 VERBA & OLYA PULATOVA / Vnutrenniy Kosmos CD \2980
 FLEURの女性ヴォーカリスト、OLGA PULATOVAの2010年ソロ作。自分のバンドを率いたニュー・ウェイヴ的な作品となっており、ウクライナ特有の愁いに満ちたメロディー・ラインは常に薄暗く、そこにギターが光を当て、シンセがアンビエントを流し込み、他にないエキゾチックさを放っている。ポップな曲、まどろむ曲、アグレッシヴな曲、どれもいいが、全体を包むレトロな雰囲気がこれまたいい。07年にリリースされた彼女のOLYA&MONSTRとも音楽性が違い、また、FLEURのもう一人の女性ヴォーカリスト、ELENA VOYNAROVSKAYAともキャラが違うが、やはり透けて見えるのはFLEURだ。デジパック。
LV-1170 YULIYA ROMA / Tsvit CD \2980
 愁いのジャズ香で聴かせる女性ヴォーカリストの2011年作。今回が初のウクライナ語によるアルバムでソロ2作目。数々のセッションと音楽院の指導者を経験しながらオリジナルの曲を書き、ピアノ、ギター、サックス、ベース、ドラムスのクインテットをバックに本作を録音。ジャズをベースにしながらも、ポップやトラッド風味も織り込み、オリジナリティーのある作品を完成させている。彼女のヴォーカルの魅力はもちろん、卓越したソロを繰り広げるギタリストの存在が効いており、パット・メセニー的なジャズ・ロックへも行くのがポイント。3面開きデジパック。

〓[ARMENIA]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-2303 OAKSENHAM / Conquest Of The Pacific CD \2500
 傑作! グリフォンとジェントル・ジャイアントに強い影響を受けたアルメニアのプログレッシヴ・ロック・バンド。06年スタジオ作。ヴァイオリン、フルート、ギター、キーボード、リズム・セクションに、バスーン、オーボエ、ホルン、クラリネット、チェロ、ハープもゲストで加わり、中世的なクラシックの荘厳さをロックでスリリングに展開。グリフォンの女王失格に迫った傑出した内容だ。さらにシンフォニック・ロックの叙情性と広角なイメージがあり、マイク・オールドフィールド、キャメルといったファンにも受け入れられると思う。パーツによってはフレアークも浮かぶ。ジェントル・ジャイアントをグリフォンがアレンジしたようなカヴァーも含む。メンバーはフィルハーモニック・オーケストラ所属だそうで、そのキレ味が響く。くり抜き変形ジャケット。

〓[TURKMENISTAN]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-1201 GUNESH / 1st + Looking At The Earth CD \2500
 トルクメニスタンの怪物。80年の1stと84年の2ndの2in1。曲順としては1〜6が2ndのモンスター・アルバム、LOOKING AT THE EARTHで、フリオ・キリコのようなバカ・テク・ドラムに吠えまくるベース、スピーディーなギター、カルロ・シリオットのようなエキセントリックなヴァイオリン、エキゾチックなシンセ、怪し気なヴォーカル、、、終始、ムンムンとしたアラビックな雰囲気にむせる。圧巻!
LV-1202 GUNESH / 45 Dergees In The Shadow CD \2500
 84年〜90年のマテリアルを集めたアルバムで当時LPでも出ていたもの。1stやプログレッシヴなLOOKING AT THE EARTHに比べると、エキゾチックな民族色もより強いが、超絶テクニックでスピーディーに演奏されるギトギトのジャズ・ロック・ナンバーはもう笑ってしまうほどの凄さ。トーキング・ドラム・バトルも開いた口がふさがらない。

〓[UZBEKISTAN]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-4007 FROM.UZ / Seventh Story CD \2500
 リズム・セクションがチェンジしリリースされた2010年作3rd。クリムゾンやアフター・クライングを思わせるハードな複雑味を押し出し、かつ夢想感があり、エキゾチックに広がっていく美しいシンフォ色を思う存分加え、ジャズ・ロックやヘヴィさもテクニカルにミックス。それらがハイブリッドにはならず単独の光景を見せ、ただし見事に共存している、という他では体験出来ない発想に圧倒される。約80分の大スケールの中で繰り返されるドラマ、哀愁を帯びたメロディーの力強さに、自分たちの立ち位置を再確認したような個性と自信を沸き立たせている。シンフォ・ファン必聴!
LV-4008 FROM.UZ / Quartus Artifactus 2CD+DVD(NTSC) \2500
 過去3作からピックアップされた曲をツイン・アコギ、キーボード、リズム・セクションの5人編成でスタジオ録音したジャズ・ロック指向のニュー・ヴァージョン2枚組CDと、同9曲を同じ編成で演奏した09年ライヴDVDがセットになった2011年作。ギターがエレクトリックではないものの、唸るベースやパワフルでタイトなドラムスがバンド本来のヘヴィな質感をキープしており、また、繊細なプレイが光る分、よりテクニカルに感じる。シンセが色彩に変化をもたらし、カヴァルも導入。単にアコギをフィーチャーしました、みたいな安易なものではなく、いやいや超スキルの驚異的バンド。3面開き紙ジャケット。

〓[ISRAEL]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-1336 EGGROLL & THE SHAKES / Fairytale CD \2500
 ジェネシス、クリムゾン、ジェスロ・タルなどのカヴァーをやってきた彼らの06年デビュー・オリジナル作。5人編成のバンドに管弦楽をクラシカルに配し作り上げるそのサウンドは英国ナイズされたもので、メロウなヴィンテージ感にあふれ、イスラエルならROCKFOUR、英国で探すならやはりスタックリッジ、またはB.J.H.を思わせる。英語によるウォームハートなヴォーカル、アコ・ギ、ピアノ、オルガン、そしてシンフォニックに包む生オケなど、親しみやすさとノスタルジックな郷愁を誘うメロディーに埋め尽くされており、インスト曲も繊細で美しい。スタジオ・ワークのクオリティーも高く、注目の内容です。デジパック。
LV-1305 FOURTEEN OCTAVES / Same CD \2980
 とても優しく、叙情的な歌心にあふれたイスラエルの名作のひとつ。V.テンペラを思わせるようなYONY RECHTERの巧みなキーボード・ワークに、クラシカルな生のストリングスを対比させて聴かせるその内容は、イタリアを愛してこられた方々にぜひとも聴いていただきたいもの。特に中盤の叙情美は格別です! 79年リリース。
LV-1357 IGAYON / To Go CD \2500
 イスラエルから、また驚きのシンフォニック・ロック・バンドがデビュー。ヘブライ語で歌われ、一聴だとヴォーカルをメインにしたポスト系に聴えるが、彼らの本質はそんな容易いものではない。ストリングスを壮大かつドラマチックにフィーチャーし、ベタではないスリリングさを持たせ、この国ならではの歌心を伝える。マニアの方にはYONI RECHTERのINTENTIONSを現代風バンドにした、と言えばポテンシャンルの高さと内容の良さを分かってもらえるだろう。深い叙情性とメロディーの美しさ。包み込むオーケストレーション。ピアノやアコギの詩情。ゲストのヴァイオリンも泣き、ラストはキャメルへ。2011年作。
LV-1354 JONATHAN GEFFEN & THE GOOD BAND / Small Talk CD \2980
 SHESHETを思わせるオープニングが印象的な78年作。テルアビブで活動する知られた詩人であり風刺家のリーダー作で、クラシカルで瑞々しいピアノやアコギをお洒落な感覚でフィーチャーし、男女ヴォーカルでイスラエル特有のジャズ&フォーク・ロック・タッチでメロディアスに歌われていく。ヘブライ語でなければフランスあたりの作品を連想させるほど洗練されており、インストになるとバックのテクニカルなプレイが光る。女性ヴォーカルのニュアンスが良く、哀愁を帯びたソフトポップとして聴くのもよし。
LV-1348 LEMMUS LEMMUS / Same CD \2800
 女性ヴォーカルやメロトロンも入ったサイケ・フォーク&ロック・バンド。08年作。リーダーはレコード・コレクターでもあるそうで、もう、ジャケからして70年代初期どっぷり。まどろむギター、包み込むオルガン、リリカルなアコギ、クラシカルなピアノ、MKIIメロトロン、ハープシコード、とろける女性ヴォーカル、寄り添うフルート、リコーダー、夢想シタール、甘い男性ヴォーカルらにプログレ幻想もあり、ノルウェーのTHE SMELL OF INCENSEを思わせる佇まいだ。アラブ色は無く、ラストなど英国調で、月に照らされるパートス、または初期クリムゾンの哀愁が満ちていく。自主リリース。
LV-1333 LORD FLIMNAP / Point Of View CD \2500
 E.L.&P.と同じ編成を基本とするプログレッシヴ・ロック・トリオ。89年にカセットのみで本作をリリース。後にドイツ盤でCD化されたがすでに廃盤で、今回、ボーナス・トラックを4曲加えてリマスターによりイスラエル盤で出直した。ベーシストはギターも多く重ねており、キーボード・トリオと言うよりはオルガンが目立つダークなへヴィ・プログレと言ったほうがよいかもしれない。だが、ヴォーカルは甘く英語で歌われ、BJH風。自主制作の為、プロデュース不足を感じさせるが、3人のテクニックや曲想は十分で、当時メンバーは15才から16才だったと言う。とは思えないマニアックな英国風サウンド!
LV-1334 MELECHET / In Between CD \2500
 イスラエル産では初となるクラシカル・シンフォニック・ロック。06年リリース。4人編成のロック・バンドに生のストリングス・セクションを絡め、テクニカルなギターやプログレッシヴなキーボード、的確なリズム・セクションでややダークに、情景豊かに展開。巧みで締まった速いアンサンブルと、アコ・ギの爪弾きや叙情に漂うシンセのまどろみが大胆に配置され、この作品を大きく見せている。ヘブライ語の気だるく物悲しい男性ヴォーカルや、美声の女性ヴォーカルも雰囲気に合っており、クラシカルに切り込んでくる生ストリングスと相俟って、ロック・コンチェルトといった出来。自主リリース。
LV-1358 MELECHET / Under The Red Tree - Part One CD \2500
 06年にイスラエル初と言えるクラシカル・シンフォニック・ロックをオケ入りでリリースした彼らの2010年作2nd。シンセやギターを幻想的に配し、気だるく歌われるメランコリックなサウンドへ変化しており、ムーディな前半からダイナミックな後半へと展開していく。ヘブライ語の男性ヴォーカルの他に、愁いを歌う女性ヴォーカルもアクセントになり、叙情が物悲しさに染まる。ヴァイオリン、チェロといった隠し味も哀愁のポイントだ。デビュー作後、一旦は解散していたらしいが、メンバーを入れ替え3部作のパート1として本作をリリース。
LV-1306 NO NAMES / Same CD \2980
 75年リリースの傑作シンフォ。SHESHETと並ぶそのクオリティーは見事、圧巻としか言いようがない。イスラエルの3人のスーパー・ミュージシャン、SHEM TOM LEVI、SHLOMO GRONICH、SHLOMO YDOVが繰り広げるテクニカルでかつメロディアスな美・美・美! フルート、リコーダ、ヴァイオリン、ギター、オルガン、ピアノ、メロトロン(?)そして恐るべし変拍子、クラシカルな叙情。プログレ・ファン必聴作!
LV-1359 ROCKFOUR / Haolam Hamufla CD \2500
 イスラエルのムーディー・ブルースと言われる彼らの2010年作。メロトロンやシンセに加え、ストリングスやブラスなどオーケストラをフィーチャーしており、英国調のポップな(ヴォーカルはヘブライ語)ノリにサイケ色を塗り込み、時はプログレがすぐそこまで来た60年代後半のサウンドを作り出しているが、スタジオ・テクノロジーをパレットのように使い、単なるヴィンテージ派ではない凝りに凝った作りが所狭しと並び、エキゾチックな荘厳さまで見せている。本作で8作目となるが過去最高作。シンフォ・ファンも驚きの必聴!
LV-1356 SANHEDRIN / Ever After CD \2300
 キャメルを思わせるシンフォニック・ロック・バンドの2011年作。なんと言ってもSHESHETやNO NAMESで知られるフルート奏者、SHEM-TOV LEVIがメンバーにクレジットされており、びっくりである。彼のリリカルなフルートをドラマチックにフィーチャーし、ラティマー命のギターや、クラシカルなオルガンが終始メロディアスなサウンドを描いていく。中世音楽色も持っており、ホルンやバスーンもゲストで導入。ヘヴィな屈折も見せ、ヴィンテージ色を保ちながら甘美な世界を聴かせる。必聴!
LV-1350 SHEM TOV LEVY / In The Mood CD \2980
 彼が在籍したNO NAMESとSHESHETの間にリリースされた76年作1st。フルート奏者として知られるが、まるでイタリアのカンタウトーレを思わせるハートフルなヴォーカルと優美でファンタジックな楽曲はイスラエルならではと言え、ストリングスや管楽器をエキゾチックに持ち込んだ3曲目、SHESHET風のテクニカルなジャズ・ロックで聴かせる5曲目、甘くクラシカルな8曲目など、その作曲センスと優れたプログレッシヴ性には目を見張るものがある。名作です。リマスター&NO NAMESのライヴを含む4曲のボーナス入り。
LV-1339 SHESHET / Same (30TH ANNIVERSARY EXPANDED EDITION) 2CD \2980
 30周年記念盤として限定でリリースされた2枚組スペシャル・エディション。イスラエルのハットフィールドと言われる彼らの77年リリースのセルフ・タイトル作の07年リマスター盤に、初CD化となる事実上2ndのサウンド・トラック・アルバム(ヴァイオリン入りでなんだかアルティ・エ・メスティエリみたいです)をボーナスCDとしてセット。ソロも出している美声の女性ヴォーカリスト、YEHUDITH RAVITZをフィーチャーし、イスラエルとは思えない程に洗練され、優美なギター、リーダーのSHEM TOM LEVIの極上のフルート、テクニカルなリズム・セッション、ピアノ、シンセらがあくまでも美しく叙情的に、まるで夢を紡ぐかのように奏でる。一級品の傑作! スリップケース付き。
LV-1328 SHLOMO GRONICH / Why Didn't You Tell Me CD \2980
 イスラエル孤高のプログレッシヴ・ロック必聴作! 個性派シンガーが71年にリリースした1stアルバムで、弦セクション、ピアノをイタリアン・ロックのようにクラシカルに加え、フルート、シンセ、オルガンらを交え暗く屈折し独特の展開を連ねていく。彷徨うヴォーカルはまるでアラン・ソレンティを思わせ、優美な狂気の中でその存在感を示す。平穏と知性を自ら破壊するような攻撃性も見せ、非常にその内容が重い作品。9曲のレア・ボーナス入り。
LV-1337 SHLOMO GRONICH / Cotton Candy CD \2980
 リマスター&スリップケース付きで出直し。イスラエルのスーパー・プログレッシヴ・グループのNO NAMESを経てアメリカへ渡っていた彼が母国へ戻り82年にリリースした3rd。優美な狂気が入り乱れる孤高のデビュー作、WHY DIDN'T YOU TELL MEに比べると年代的なポップさも見えるが、オープニング・ナンバーの暗さ、そして、まるでマグマを思わせるヴォーカルと変拍子のアグレッシヴな演奏で重厚に展開するラストの豪傑ナンバー、LUNA PARKに話題集中。イスラエルのベスト・プログレッシヴ・テイクのひとつだ。81年のデモとシングルから6曲のボーナス入り。
LV-1353 SOUL ENEMA / Thin Ice Crawling CD \2500
 これまた凄いとしか言いようがない激テク・ヘヴィ・シンフォのコンセプト・アルバム。女性ヴォーカルをフィーチャーし、ウェイクマン級のシンセが乱舞する圧巻のサウンド。世の中のプログレを集結させ、クラシカルかと思えば、エキゾチックな音色が飛び交い、変拍子が雪崩の如く襲い掛かり、かと思えば幽玄なアコースティック叙情美へ趣きを変え、かと思えばリトトラ張りの華麗なワルツがドラマチックに繰り広げられる。プログメタル的な部分もあるものの、根本的に発想が違い、我が道を進むイスラエルらしいデベロップ精神に満ちた孤高の内容。デモ盤を経て満を持しての2010年デビュー・アルバム。紙ジャケット限定ロシア盤。
LV-1360 TAMMY FEDERMAN / Same CD \2500
 クラシカルな趣がファンタジックに流れる女性ヴォーカリストの2011年作。バスクのOLATZ ZUGASTIにも似た歌声で、アコギやハープに軽めのリズム・セクションが加わり、ヴァイオリン、チェロ、コンバスらの室内楽的なストリングスが美しく響く。ただそれがイタリアのようにアーティスティックになるのではなく、すべてをまろやかに優しく包んでいく。この淡い真綿のような感覚はイスラエルならではで、哀愁さえ心地よく思えてしまう。アコースティックな夢見気分。ヘブライ語。デジパック。
LV-1347 TELIOF / Is It ? CD \2500
 イスラエルから女性ヴォーカルをフィーチャーした注目の凄いプログレ・バンド。テルアビヴで結成された彼らの08年デビュー作。テクニカルなキーボードとギターに、パイプ・オルガン、混声合唱、ヴァイオリン、チェロ、リコーダー、フルートも加え、クラシカルで洗練された構築性とまどろむ叙情性を兼ね備え、シンフォニック・ロック、ジャズ・ロック、そして、女性ヴォーカリストやコーラスのニュアンスが放つポップな感覚をメロディアスにミックス。アラブ色はまったく無く、ややSHESHETも思わせ、あくまでもヨーロッパの気品で聴かせる必聴傑作! 4面開き紙ジャケット限定パッケージの自主盤。*CD直入れのためスレが若干あります。
LV-1335 TRESPASS / Morning Lights CD \2500
 デビュー作がキーボード・プログレ・ファンに大好評だった彼らの06年新作2nd。今回はバロック調のシンフォニック・ロック色を強く持ち、トレースにグリフォンがちょっと組み合さったような、そして、LITTLE TRAGEDIESのようなスピード感と古色のある絢爛豪華さが、ヨーロッパ調に引き締まって整合され、全盛期のイタリアン・ロックを思わせるような素晴らしさ。いや、当時のイタリアにもここまでバロッキーでテクニカルなトリオ・スタイルに徹底したバンドは居なかった。ファンタジックに歌われるヴォーカル(英語)はイスラエルならではで、リコーダーの音色と共にクラシカルな気品をもたらしている。ヴィヴァルディのカヴァーも含み、トレース・ファンは絶対的な必聴盤!
LV-1351 YEHUDITH RAVITZ & YONI RECHTER / Once And Forever (30th Anniversary Expanded Edition) CD+DVD(PAL) \2980
 30周年記念盤として限定でリリースされたDVD付きスペシャル・エディション。SHESHETの女性ヴォーカリストとイスラエルきってのキーボーディストYONY RECHTERのコラボ作で彼女のソロ2作目にもあたる79年の作品。美しいメロディーを歌う彼女のちょっぴりセンチメンタルなヴォーカルをアコギやジェントルでリリカルなピアノが引き立てていく。プログレっぽいインスト曲もあり、また優しさが宿るデュエットも聴け心が温まる。DVDには当時のスタジオ・ライヴを全14曲収録。本作を中心にYONY RECHTERを含むバンドで演奏されている。スリップケース付き。
LV-1315 YONI RECHTER / Intentions CD \2980
 イスラエルのプログレ・シーンの重要アーティストのひとりである彼の79年リリースのソロ・アルバム。オーケストラをフィーチャーし、クラシカルで温かい肌ざわりの曲調が続く。テクニカルなピアノやフルートをメインにした美しいインスト・パートなど、シンフォニックな味わいのある名作となっている。優しい彼の歌声がなんとも良いです。

〓[CZECHO / SLOVAKIA]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-1475 BARNODAJ / Maugli CD \2700
 PROGRES 2の前身。78年リリース。PROGRESS ORGANIZATIONから改名。もしくは活動を再開するにあたっての変名だとも言われている。英国人作家、ラドヤード・キップリングのジャングル・ブックをベースにした作品。シタールやオケが入るオープニングからハモンドもいい音を出しており、プログレッシヴな手応えを感じる。いかにものシンセ、ヘヴィな輪郭を与えるギター、ちょっとSYNKOPY 61にも似たヒープを感じさせるノリなど、ハードな部分ほど特徴を出しているバンドだ。切々と歌われるヴォーカルとタイトなリズムはチェコならではで、意外とラストまで一気に聴ける。リマスター&3曲ボーナス入り。
LV-1500 BOHEMIA / Zrnko Pisku CD \2500
 単発ながら旧チェコスロヴァキアのジャズ・ロックの名作のひとつ。78年にリリースされた作品で、キーボーディストが3人もクレジットされており、一人はMODRY EFEKTのLESEK SEMELKA。彼の泣きのヴォーカルと管楽器もフィーチャーしたテクニカルなサウンドは時にMODRY EFEKTを思わせ、手数の多いドラムス、イタリア張りのハードなフルート、ギター以上にフレーズを埋め込むベースなどチェコらしい強固でエキゾチックなサウンドを聴かせる。3枚のシングル両面から6曲ボーナス入りで、こちらもアルバムと同等クラスの内容。リマスター盤。
LV-1405 COLLEGIUM MUSICUM / 1st + Konvergencin 2CD \3500
 旧チェコスロヴァキアを代表するキーボーディスト、MARIAN VARGA率いるグループ。70年の1stと71年の2nd、さらに初期のシングルをボーナスとして収録した2枚組。クラシックの曲も取り上げ、一言で言ってしまえばNICEだが、当局の関与により(スタジオに監視員がいた)、激しさが押さえ込まれたような不自然さが逆に個性的。東欧特有の暗さのあるヴォーカルも良い。
LV-1486 COLLEGIUM MUSICUM / Live CD \2500
 パッケージも新たになったデジタル・リマスター盤。73年リリースの3作目。シンフォ色で取るならDIVERGENCIEだが、クラシックをベースとした攻撃的なオルガン・ロックとして選ぶなら本作だろう。ライヴということでかなりアグレッシヴな展開を見せている。前2作はスタジオ録音ということもあり、激しさが押さえ込まれていたが、歪んだハモンドやクリス・スクワイア張りのトーンなど、なにか、無言の怒りを感じ取れる演奏だ。もう壊れてしまったかのようなパワー全開の中盤はSBBにも匹敵。
LV-1487 COLLEGIUM MUSICUM / Marian Varga & Collegium Musicum CD \2500
 パッケージも新たになったデジタル・リマスター盤。ギタリストが加わった75年リリースの4作目。こちらもスタジオ・ライヴ録音にてパワー全開。ハモンドはピアノを交えた室内楽的なものからエマーソン張りに弾き倒される豪快なシーンまで超ワイドレンジにフィーチャーされ、壊れてしまったかのような凶暴性とクラシカルな叙情性が大きく対比しており、また現代音楽へのアプローチなど、かなり斬新なことをやっていたバンドだった。デジタル・リマスターにより音質や音圧が改善され、ダイナミックさに圧倒させられる。
LV-1410 COLLEGIUM MUSICUM / Divergencie 2CD \3800
 名作。彼らが本格的にクラシックと向き合った作品。フル・オーケストラを導入し、2枚組の大作として81年にリリースされた7作目。かつてのE.L&P色はなく、ストリングスや美しいピアノを生かしたヴォーカル曲も多い。クラシカルで深い哀愁感に、東欧ならではの感銘を受ける。前半はインスト指向、後半はヴォーカル中心となっている。リマスター盤。
LV-1499 COLLEGIUM MUSICUM / Speak, Memory CD+DVD(PAL) \3500
 中心人物だったMARIAN VARGA(KEY)に、FEDOR FRESO(B/VO)、FRANTISEK GRIGLAK(G)ら初期メンバー(FERMATAのメンバーでもある)と若手ドラマーが加わった4人編成にて、09年にプラティスラヴァで行われた再編ライヴ。70年の1stから4曲(1曲はハイドン)、71年の2ndから20分の組曲、73年のライヴ盤のみに収録されていた曲(ラフマニノフ)、75年のMARIAN VARGA&COLLEGIUM MUSICUMから1曲の計7曲トータル約80分入り(CDは1曲カット)。バンドは08年から復活しているようだが、なんと言ってもその見た目と音。未だ旧共産圏クラシカル・ロックそのものといった風貌で、キーボードはハモンドのみ。派手にパフォーマンスをするわけでもなくオルガンの鍵盤をまるでクラシック・ピアノのように弾く。ハモンドとレスリーにより生まれる多彩でマジカルな音色と、テクニカルなギター、重いベース、ドラムスが一体となり、プログレッシヴな共産圏サウンドを繰り出す。画像&音質は最上。当時のフォトを交えたインタビュー&メイキング入り。カラー綴じ込みデジブック仕様。
LV-1493 FERMATA / Same + Piesen Z Hol 2CD \2800
 75年の1stと76年の2ndの2枚組カップリングによる09年リマスター盤。初期COLLEGIUM MUSICUMに居たギタリストがマハヴィシュヌ・オーケストラのようなバンドを目指して73年に結成したジャズ・ロック・バンド。強力にドライヴするリズム・セッションに絡み付くようなギターとうねるシンセ群。インストながらも、まったく飽きさせないスリリングな演奏に舌を巻く。押しまくりSBBを連想させる豪快な1st、ヴァイオリン入りでバカテクに圧倒される2nd、共に重厚で圧巻だ。中にオリジナル・ジャケット両面を掲載。
LV-1494 FERMATA / Huascaran + Dunajska Legenda 2CD \2800
 77年の3rdと80年の4thの2枚組カップリングによる09年リマスター盤。生のストリングス、ポリシンセ、アコギの導入などシンフォニック・ロック的にもなり、激しいジャズ・ロックの中にナイーヴで叙情的な展開を見せる2作品。クラシカルな弦楽四重奏を受けてギターとシンセがドラマチックに泣きのソロを取るなど初期2作とは曲想が違ってきており、ジェントル・ジャイアント風なアレンジも持っている。特に4thは曲の良さとテクニカルな演奏のバランスが取れた名作だ。中にオリジナル・ジャケット両面を掲載。
LV-1495 FERMATA / Biela Planeta + Generation 2CD \2800
 80年の5thと81年の6thの2枚組カップリングによる09年リマスター盤。ジェントル・ジャイアントに通じるテクニカルな面を強調した2作品で、重い低域のうねりと煌びやかな高域の構造から生まれるエキゾチックな音色と音圧は東欧ならでは。作曲の技巧性はSBBよりも上を行き、一糸乱れずせめぎ合う。一方でアコギやシンセが作り出す空間美には奥行きが生まれ、また6thではサックスもフィーチャーされダークさも加わった新たな面を見せている。硬派のジャズ・ロック・ファン必聴作。中にオリジナル・ジャケット両面を掲載。
LV-1496 FERMATA / Ad Libitum + Simile... 2CD \2800
 84年の7thと91年の8thの2枚組カップリングによる09年リマスター盤。7thはヴォーカルを本格的にフィーチャーした初の作品で圧巻のテクニカルさを保ちながら2曲目のような東欧然としたシンフォニック色を展開。SYNKOPYやMODRY EFEKTにも通じるドラマチックな金字塔作だ。8thはリーダーがバンドを新たなメンバーで再編してからの1作目で自主リリースだった為、LPも93年にプレスされたCDもレアだったもの。これがまったく別バンドのような凄いシンフォに変身しており当時はど肝を抜かれた。中にオリジナル・ジャケット両面を掲載。
LV-1414 FERMATA / Dunajska Legenda CD \2500
 名作。80年リリースの4作目で彼らの最高作と言えるもの。生のストリングスまで導入し、叙情的なシンフォニック・ロック要素もより味わえる。テクニック、オリジナリティーのある1級のプログレッシヴ・サウンドだ。デジタル・リマスターにより音質もクリアーでかつダイナミック。シングルから2曲ボーナス入り。
LV-1472 FERMATA / Ad Libitum CD \2500
 オリジナル・ジャケット&7曲のボーナス入りで出直し。初のヴォーカル作品となった84年リリースの7作目。テクニカルなサウンドはそのままで、東欧然とした歌心が加わり、1曲目や2曲目等を始め、明らかに新境地を開拓し、ヴォーカルを入れた試みが見事に成功している。彼らの作品の中で最もドラマチックな作風だ。SYNKOPYやMODRY EFEKTにも並ぶ強力なシンフォ性高し! ボーナスはこれらの英語ヴァージョン。
LV-1418 FERMATA / X CD \2800
 自主制作のSIMILE(91年作)、REAL TIME(92年作)を経て、メジャーのスロヴァキアBMGからリリースされた10作目となる99年作。ギターがバンドをリードし、カラフルなキーボードの好サポートや、ビシバシと決まるリズム・セクションらが一体となって、重厚でかつスリリングな演奏を見せつける。全編インストながらも、PART I、IIと題された曲など、まさに東欧のBRAND Xといった迫力で圧倒。プロフェッショナルな貫禄で迫る。
LV-1420 JAZZ Q / Symbiosis CD \2500
 正式にはJAZZ Q PRAHAと名乗っていた彼らの74年リリースの2nd。強力な女性ヴォーカリスト、JOAN DUGGANをフィーチャーし、重くブルージィーで、かつジャージィーに展開。各メンバーのテクニックも素晴らしく、女性ヴォーカルをフィーチャーしたこの手のものとして、AFFINITYやCAROL GRIMES&DELIVERY等が思い浮ぶほど。ボーナスも強力。
LV-1490 MAHAGON / Same + Slunecnice Pro Vincenta Van Gogha 2CD \2700
 女性ヴォーカルのフォーク・バンドとしてスタートした彼らが当時の東欧のクロスオーヴァー・ブームに乗ってジャズ・ロック・バンドへ変貌しリリースした78年の1stと80年の2ndに8曲ボーナスを加えてリリースされた2枚組リマスター盤。1stはヴァイオリンやフルートなど多彩なメンバーでテクニカルなサウンドを聴かせる。なんと言っても美声の女性ヴォーカルのニュアンスが良く、弦オケをバックにした叙情性やスキャットのロマンチックさなど、東欧と言うよりはフレンチ・ジャズ・ロック、もしくはカンタベリーに近い緻密さを持っている。2ndはリズミカルな曲と切々とした女性ヴォーカルをメインにした曲に分かれているものの、後者のエキゾチックさと哀愁は非常に魅力的。女性ヴォーカル・ファンは見逃せません。
LV-1424 MODRY EFEKT / Nova Synteza 2 CD \2500
 旧東欧プログレの名作のひとつ。前作の評判が良かったため、よりスケール・アップし、74年にリリースされた第2弾。バンドのプログレッシヴな演奏と、チェコ・ラジオ・ジャズ・オーケストラ、合唱団が一体となり、もの凄いエネルギーを発散させ、これでもかというほどドラマチックに圧倒する旧チェコの金字塔。ロックとクラシックとジャズが渾然一体となり、国家の重圧の中で生み出された感動的なリアリティーがここに。シングルからボーナス2曲入り。
LV-1449 MODRY EFEKT / 33 CD \2500
 81年リリースの最終作。英タイトルの輸出盤を除くと7作目。SYNKOPYのOLDRICHは抜けてしまったものの、RADIM HLADIKのテクニカルなギターを中心とし、スリリングで重厚なプログレッシヴ・ロックをあますところなく展開。叙情的な広がりを描くキーボード群、フレットベース張りに唸るムーグ・ベース、泣きのヴォーカル、煽るように畳み掛けるドラムスetc。前作、SVET HLEDACUを受け継いだヘヴィ・シンフォの必聴作となっている。7曲のボーナス入りで、80年の未発ライヴと、RADIM HLADIK名義でリリースされた3枚のシングルから。デジタル・リマスター盤。
LV-1491 PAVOL HAMMEL & MARIAN VARGA / Zelena Posta CD \2500
 COLLEGIUM MUSICUMの母体となったPRUDYの2人が72年にリリースしたコラボ作の、パッケージも新たになったデジタル・リマスター盤。PAVOL HAMMELは今やスロヴァキアを代表するシンガーで、80年代には音楽を含め国内の文化に幅広く貢献。MARIAN VARGAはCOLLEGIUM MUSICUMを率いたキーボーディスト。内容はヴォーカルをフィーチャーしたCOLLEGIUM MUSICUMといった感じで、同時期のバンドほどストレートな攻撃性は無いものの室内楽風のオケを導入するなど美しい叙情性と屈折したプログレッシヴな曲作りは特筆。FEDOR FRESO、RADIM HLADIKら強力なメンバーがバックアップ。
LV-1492 PAVOL HAMMEL, MARIAN VARGA & RADIM HLADIK / Na II. Programe Sna CD \2500
 72年作の続編とも言える76年リリースのコラボ作の、パッケージも新たになったデジタル・リマスター盤。こちらにはMODRY EFEKTのギタリスト、RADIM HLADIKがメンバーとしてクレジットされ3人の共作となっている。その彼のテクニカルなギターをフィーチャーしたMODRY EFEKT張りのハードな1曲目、室内楽風のオケとピアノが美しいヴォーカル・ナンバーの2曲目、COLLEGIUM MUSICUM調のオルガン・ロックの3曲目など3人の個性がスキル高く交じり合っている。HLADIKの硬質なアッカーマン風のギターとVARGAの教会風のオルガンの組み合わせは部分的にフォーカスを思わせる場面も。
LV-1483 PROGRESS ORGANIZATION / Barnodaj CD \2700
 PROGRES 2の前身の前身。71年リリース。前半はチェコ語で歌われ、後半はクリームやビートルズのカヴァーなど英語で歌われている。ロックを演奏すると投獄されたという旧体制の中で多くのミュージシャンはジャズの仮面で活動していたが、このバンドは何故か欧米のサイケ色を持った本ロック・アルバムを無防備にリリース。次作まで7年間作品が出せなかったのは当局に目を付けられたからなのか。オケも入ったポップ寄りでもあり、オルガンとギターを交え、東欧の暗さを秘めたメロディアスなサウンドとヴォーカルを聴かせる。リマスター&5曲ボーナス入り。
LV-1481 PROGRES 2 / Dialog S Vesmirem Live 1978 CD \2700
 BARNODAJで息を吹き返した彼らはバンド名をPROGRES 2に変え、80年に同タイトルのスタジオ・アルバムをリリース。本来、本作は惑星の移民を歌った旧チェコスロヴァキア初のロック・オペラで、同タイトルのLPは「移住」が思想にあたると、旧共産政府の検閲により曲と歌詞の一部がカットされたと言う。本CDは検閲前の78年の初演をライヴ収録した17曲入りオリジナル・ヴァージョン+1曲ボーナス入り。キーボードが構築美を見せ、甘いトーンのギターなど、シンフォニックでもあり、ジャズ・ロックでもあるといった旧東欧ならではのサウンド。ダークでヘヴィ、妖しさやテクニカルさが光る。
LV-1498 PROGRES 2 / Dialog S Vesmirem (Studio & Live) 2CD \3800
 80年にリリースされたスタジオ盤の99年CDヴァージョン(曲が多い)に4曲ボーナスを加えた2010年リマスター盤と、78年に行われた同作の初演をライヴ収録(06年にCD化されたものと同じ盤を使用)した2枚組。惑星の移民を歌った旧チェコスロヴァキア初のロック・オペラで、エキゾチックなキーボードやギターが飛び交うプログレッシヴ・ロックに、哀愁を込めて切々と歌われるヴォーカルが入る、非常に聴き応えのある力作だ。未来の希望を描く明るい部分と、悲観から抜け出せないどん底の暗さが両極端で時代を物語っている。LPでは「移住」が思想にあたると、旧共産政府の検閲により曲と歌詞の一部がカットされていた。スタジオ盤のボーナスの内2曲は93年録音で99年版CDとは違っている。また、オリジナルLPに付いていた各曲のイラストをブックレットに掲載。本タイトルのコンプリート版と言える。
LV-1482 PROGRES 2 / Treti Kniha Dzungli 2CD \3800
 メンバー・チェンジを経て82年にリリースされた2枚組。英タイトルはTHE THIRD JUNGLE BOOKなので、BARNODAJのMAUGLIの続編とも取れるが、エコをコンセプトにしたシンフォニック・ロックの大作となった。旧チェコスロヴァキアの代表シンフォと言え、この国においては、SYNKOPYのSLUNECNI HODINYやMODRY EFEKTの名作群に並ぶ必聴作。叙情派シンフォとヘヴィ・シンフォを重ね合わせたような強力なサウンドで、高域のストリングス美、中低域でうねるムーグなど、シュールな情景さえも感じる独特の深い幻想世界。DISC-2には81年のシングル2曲と、82年の本作のライヴ・ヴァージョンを約30分弱収録。なお、DISC-1はBOB J PRO盤のチェコ語ヴァージョン・リマスター仕様。
LV-1473 SYNKOPY 61 / Festival + Xantipa + Formule 1 2CD \3800
 全盛期のMODRY EFEKTにも在籍した旧チェコスロヴァキアきってのキーボーディスト、OLDRICH VESELY率いるSYNKOPYの前身バンド。コレクターには知られた72年、74年、75年の10インチ3枚全曲をDISC-1に、66年から77年のシングルやレア・トラックをDISC-2に収録した2枚組リマスター盤。以前にVALKA JE VULのタイトルで3枚出ていたコンピ盤とも収録がやや違い、特に10インチでコレクターの気を引いたヒープのカヴァー、EASY LIVIN、LOOK AT YOURSELFは初CD収録。プログレッシヴで重厚なハモンド、ヘヴィなギター、哀愁のヴォーカル、ワイルドなリズム・セクション、曲によって入るオーケストラが一体となり、これぞ、ハード・プログレといったサウンドを聴かせる。OLDRICH VESELYがMODRY EFEKTに在籍していた時期のSYNKOPYとしての音源も聴き物。
LV-1438 SYNKOPY & OLDRICH VESELY / Slunecni Hodiny CD \2500
 MODRY EFEKTを経たキーボーディストOLDRICHがバンドを再編し、81年にリリースした大傑作。3人のキーボーディストにヴァイオリンも加え、完全なトータル・アルバム構成で、哀愁に満ちたドラマチックなシンフォニック・ロックをエキゾチックに展開。泣きのヴォーカルも印象に残る。本作を聴かずしてシンフォニック・ロックを語れない。かつては東欧のムゼオ・ローゼンバッハと言われた。デジタル・リマスター盤。

〓[HUNGARY]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-3193 AFTER CRYING / Opus 1 CD \2500
 89年にカセットのみでリリースされていたレア作。A面約27分1曲、B面約29分1曲。GABOR EGERVARI(フルート)、PETER PEJTSIK(チェロ)、CSABA VEDRES(ピアノ)のバンドはまだトリオ。チェンバー・アンサンブルだが、そのクラシカルさ、過激さ、テクニカルさ、アカデミックさは半端じゃない。映る詩情の深みは言葉では語れず、後半は合唱団も加わり、ダークなエキゾチックさを増す。国はまさに民主化に向っている時期。録音は88年。リスト音楽院での生演(恐るべし学生達!)。このレヴェルの連中がプログレバンドを結成したという記録。あまりにも凄まじい。チェンバー・ファン必聴!
LV-3194 AFTER CRYING / 1989 CD \2500
 89年にカセットのみでリリースされていたレア作。前カセット作はほぼインストに徹していたが、本作では全員がヴォーカルを取り、グレゴリアン・チャントや女性ヴォーカルのスラヴ色もミックス。メンバーにヴァイオリン、さらにゲストで管楽器も加え、またサンプリング・リズムも使用。クリムゾンやザッパの影響が見えるサウンドが芽生えているが、まだ、その暗さ、冷たさに宿る東欧色には劇薬のような危険性を孕んでおり、同じチェンバーでも西側のバンドが借り物の魔術に聴えてしまう。後半のクラシカルな美を支配する怨念のような力に圧倒される。チェンバー・ファン必聴!
LV-3001 AFTER CRYING / Overground Music CD \2500
 90年に人知れずアナログLPでリリースされていた1st。この時点ではまだシリアスでアコースティックな趣が強い。チェロ、ヴァイオリン、フルート、オーボエ、メロディアスなヴォーカル(本作のみ英語)をフィーチャーし、女性ヴォーカルも入るが、なんといってもVEDRES CSABAのピアノが素晴らしい。
LV-3002 AFTER CRYING / Megalazottak Es Megszomritottak CD \2500
 92年リリースの2nd。VEDRES CSABAのピアノ、キーボードを中心に、クラシカルな室内楽風の管弦がチェンバー・ロック的に加わる。前作に比べてリズム・セクションの導入や、ギターのフィーチャー度などロック色が増した。東欧ならではの暗さと詩情がミステリアスなまでに美しい。本作からハンガリー語。
LV-3003 AFTER CRYING / Fold Es Eg CD \2500
 94年リリースの3rd。前作まではシリアスな曲調のものが多かったが、本作ではエマーソン張りのピアノ、オルガンをフィーチャーし、よりプログレッシヴなスタイルを独自に完成させている。詩情あふれるフルート、チェロetc.もクラシカルで美しい。ラストは胸を打たれる。初めて接したとき、東欧のシーンの新たな夜明けを感じ、感動した作品。名作。
LV-3004 AFTER CRYING / De Profundis CD \2500
 傑作! VEDRES CSABAが抜けてしまったものの、1年以上のスタジオ・ワークをかけて制作された4作目。96年作。小編成のオーケストラも加わっていて、圧巻のスケールで感動的な展開が目まぐるしく、クラシカルにドラマチックに続く。ハンガリーが生んだモンスターによる90年代のプログレ・シーン屈指の1枚。必聴作。
LV-3005 AFTER CRYING / Elso Evtized 2CD \3500
 96年にリリースされた、100分を超える未発表テイクを含む2枚組。7曲はスタジオ録音でクラシカルなオーケストラを絡めたもの。また、8曲は91年のライヴ、1曲は94年のライヴから。そして93年のライヴではクリムゾンの21世紀〜を圧巻の演奏で披露。ハンガリーきっての天才集団。ファンなら聴き逃せません。
LV-3006 AFTER CRYING / 6 CD \2500
 より重厚なサウンドへ変化した97年作。バルトークやストラビンスキーが初期クリムゾンと合体したような、クラシカルでかつヘヴィな超プログレッシヴ・サウンド。エマーソンへ捧げられたラストはワークスのSIDE 4を思わせる。とにかく圧巻としか言いようがない。空前のスケール。クラシカル・へヴィ・シンフォの究極作!
LV-3007 AFTER CRYING / Almost Pure Instrumental CD \2500
 4曲の新曲を加え、クラシカルなインスト曲を中心に集めた98年リリースのコンピ。と言っても旧曲にも手を加え、ひとつの作品としてまとめられている。新曲は、例によって生の弦や管をフィーチャーし、初期エンドを思わせるような、シンフォニックな叙情に妖精が宿ったかの如く繊細に仕上げられている。彼らの凄さをあらためて証明。
LV-3008 AFTER CRYING / Struggle For Life 2CD \3600
 2枚組で2000年にリリースされたライヴ・アルバム。バンドの張り詰めたテンションがそのまま伝わってくるかのようで、手に汗をにぎるとはまさにこのこと。そして、視野が広がってゆくような壮大なスケール感と、胸を打つ叙情。ジョン・ウェットン・ゲスト入りのSTARLESSもフル・ヴァージョンで演奏。エンハンスド仕様でいろいろな楽しみも。
LV-3082 AFTER CRYING / Bootleg Symphony CD \2500
 2000年10月にブタペストのクラシック・ホールで行われたオーケストラとの共演ライヴ盤。旧曲のリアレンジ中心だが、この日のために編成されたオーケストラは21st CENTURY SYMPHONIC ORCHESTRAと名付けられ、オペラチックな女性ヴォーカルもフィーチャーし、もうエマーソンのピアノ・コンチェルト+ゴジラ+クリムゾンといった並はずれのスケール。
LV-3123 AFTER CRYING / After Crying Show CD \2500
 6年振りのスタジオ作となった03年作。中世と近未来がリローデッドされ交配したような、クラシカルかつプログレッシヴな音世界。バンド演奏と管弦楽を大胆に融合させた彼らならではのサウンドに本作では初期にあったような陰鬱さが濃く漂い重く圧し掛かる。悲しみの果てにあるようなヴォーカルと荘厳なオーケストレーションのカタストロフィー。狂ったようなラヴェルのボレロやクリムゾンのスターレスを思わせるような渦巻き。女性ソプラノも加えて美と闇が次から次へと姿を変える。一種の個体のような音。クリムゾンを捉えるヘヴィネスとドラマチックさに泣く傑作!
LV-3175D AFTER CRYING / After Crying Live DVD(PAL) \3500
 凄いとしか言いようのない彼らのライヴが遂にDVDに。04年のステージで約2時間弱の収録。VO、G/KEY(a)、KEY(b)、KEY(c)/TRUMPET、CELLO/B、DRの6人編成。VOとDR以外は基本的に譜面を見ながらプレイする。KEY(b)はもとはVEDRES CSABAが担当していたと思われる主にピアノとソロ・シンセを、KEY(c)は主にブラス&ストリングス&オルガン系を担当し、キーボードを左手で弾きながら時に右手でトランペットを同時に吹くこのバンドのキーマンの一人。KEY(a)はギターがメインだがどちらも相当上手い。CELLO/BはあのPETER PEJTSIKで本バンドのリーダー。オケの仕事も有名なのでもうちょっと年寄りかと思えばけっこう若い。この4人が緻密にパートを組み合わせ、さらにメンバーとしてクレジットされるエンジニアがサンプリングを重ねる。ヴォーカルとコーラスがエキゾチックさを出し、東欧独特の雰囲気が充満。ロックとクラシックとジャズの融合と簡単に言うが、レヴェルが違いすぎる。爆熱する後半の凄まじさといったら。
LV-3223 AFTER CRYING / Creatura CD \2200
 オープニングたった1秒で大傑作を予感させる、8年振りのスタジオ作となる2011年作。6人の気鋭メンバーと10人の管弦楽器奏者らが繰り広げる超絶スケールは、彼らの過去作を凝縮させ、発酵させ、何かDNA操作で進化をさせたような特異性を持ち、でも、クリムゾンを始めとする彼らがリスペクトするプログレッシヴ・ロックの純血統を豪快に見せ付け、オーケストラが襲い掛かる爆風の如き唸りから、ピアノやチェロ一本のクラシカルな単独ソロ、うっとりとさせれるロマンチックなホルンの調べなど、そのワイドさに驚嘆。正に天才集団!
LV-3222 ANDROID / Ejfeli Bal CD \2200
 SOLARISを思わせるシンフォ・バンドの2011年作。結成は古く80年で96年にカセット・デビューし、本作で3作目。当時の東欧周辺のバンド、SBB、FERMATAあたりからも影響を受けたと語っており、フレキシブルな音色でテクニカルに走り抜けるシンセと、速いパッセージからクラシカルなエモーショナルさまで巧みなプレイを見せるギターがサウンドの核となっており、ソラリス型の前ノリなリズム・セクションが支え、コルモランを思わせる男女ヴォーカルでスラヴの哀愁を発散させながら展開していく。疾走と叙情性の共存が見事。自主盤。
LV-3009 COLOR / Same CD \2500
 ヴァイオリンをフィーチャーした泣きのシンフォニック・ロックを演奏するグループ。78年リリースの1st。プログレ然としたキーボード・ワークとドラマチックな展開、クラシカルでかつマイナー調のメロディー、テクニックのあるリズム・セッションetc.、聴き応えのある作品。特にアルバム・ラストの組曲では東欧然としたおごそかさも見せる。隠れた名作と言えるのでは。3曲のボーナス入り。
LV-3013 EAST / Jatekok CD \2500
 81年リリースの1st。SOLARISとともにハンガリーを代表する強力なシンフォニック・ロック・グループ。本作ではテクニカルなジャズ・ロックにキャメル風の泣きをミックスし、エキゾチックに展開。強力な演奏力はトップクラス。英語ヴァージョンと、ハンガリー語ヴァージョンが当時リリースされた。本CDはハンガリー語ヴァージョン。
LV-3014 EAST / Huseg CD \2500
 傑作。旧東欧を代表する最もシンフォニックでドラマチックな82年リリースの2nd。エキゾチックなメロディー・ラインと、ダイナミックな演奏に終始引き付けられる。強烈なオリジナリティー、洗練されたアンサンブル、シンフォ性、テクニック、どれをとっても世界レベル。シンフォ・ファン必聴の名作!
LV-3015 EAST / Resek A Falon CD \2500
 ヴォーカリストのチェンジがあり、83年にリリースされた3rd。なぜか、この年代のOMEGA同様にシンセを多用したエレ・ポップ・サウンドに急変してしまっているが、クラシカルできらびやかなアレンジと、マイナー調の美しいメロディーは一聴でEASTとわかるもの。
LV-3204 EAST / Az Aldozat - Szodoma CD \2500
 84年リリースの4作目。舞台音楽の為に制作されたインスト作品でエレポップに成りかけていた前作とは違いぶ厚い透明感を持った彼ららしいシンフォを聴かせる。ハンガリーならではの疾走感のある1曲目、シリアスな2曲目、美しいキーボードとエモーショナルなギターが東欧然と響く3曲目、激しくダークな4曲目、キャメル張りの叙情を奏でる泣きの5曲目などバンド初期のプログレッシヴな方向性を持った最後の作品と言える。この後、ヴォーカルをメインにしたスタイルへと変わっていくが、ドラマチックさはより深みを帯びていく。リマスター。
LV-3202 FOKATELEP / Same CD \2500
 AFTER CRYINGと同時期ぐらいからブダペストで活動を始めたアンビエント・サイケ・バンド、KORAI OROMのメンバーが女性ヴォーカルをフロントに据えスタートさせたプログレッシヴ・フォーク・ロック・バンドの08年デビュー作。スラヴ・スタイルの女性ヴォーカルからまず連想されるのがロシアのINNA ZHELANNAYAで、ジャズとトラッドをミックスさせ民俗楽器やエレクトリック楽器で幻想感のあるサウンドを聴かせる。なんと言ってもこのジャケットに浮き出ているような妖しい世界が本作の最大の魅力だが、時にスピーディーに突っ走る曲など多彩で、コルモランのような攻撃的な面も見せる。ゲストでNIKOLA PAROV参加。3面開きデジパック。
LV-3144 FUGATO ORCHESTRA / Neander Variaciok CD \2500
 ハンガリーならではのシンフォニック・ロック・プロジェクト。04年作。オーケストラとロックを融合させ、全体に中世スラブの哀愁を含み、前半はリリカルなシンフォニック・ロックを聴かせる。後半はバロック・リコーダーも活躍しクラシカルなオケと壮麗に融合。簡単に言ってしまえばエニドにリチャード・ハーヴェイが加わったようなスタイル。その後、オペラチックな女性コーラスも幽玄に入り、ここから後半に掛けてはジャズの要素も表面化しキーボードや管楽器が咲き乱れる。ラストへ向けて徐々にアフター・クライングのようなダークさもプログレッシヴに加速させる。マルチ・メディア仕様でライヴ映像やmp3ボーナス入り。
LV-3213 FUGATO ORCHESTRA / Noe CD \2500
 オーケストラとロックを融合させ、スラヴの哀愁を含ませたハンガリーらしいクラシカル・ロックを聴かせる彼らの2010年作2nd。ゲストの名手、NIKOLA PAROVらも入れると総勢20人以上のミュージシャンが参加しており、ダイナミックなリズム・セクションに支えられて、ヴァイオリン、チェロ、フルート、オーボエ、トランペットらの管弦楽とピアノがバロックからジャズまで自在に行き来し、オケ入りのアフター・クライングやロック化したマカームといった例えも可能なサウンドを繰り広げている。チェンバー・ロック的なスリリングさ、穏やかな夕陽を思わせるストリングス、合唱やシンセの幽玄さといったものが織り成し、さらに可憐な女性ヴォーカルも加わり、シンフォニックで壮大なラストまで張り詰めた空気が美しい完成度を見せている。
LV-3214 GASPAR ALMOS / Szent Anna To Legendaja CD \2500
 コルモランのヴァイオリニストであり、バンドの08年の傑作、BALVANYOSVAR LEGENDAJAを作った才能のあるミュージシャンの2010年コンセプト作。聖なる湖をテーマに、コルモランをシンフォニック・ロックにして、アフター・クライングを「ちょい足し」したような、とんでもないスケールの作品となっている。そのクラシカルさはバルトークからバッハまで、リズムの怪奇さはマカームからアレアまで、ロック・オリエンテッドはヘヴィメタからエニドまで、といった具合だ。後半はリトトラ的な複雑さを増し、ギター、キーボード、管楽器が呪文の如く繰り出されていく。
LV-3026 KOLLAR ATTILA / Musical Witchcraft CD \2500
 SOLARISのフルート奏者のソロ98年作。SOLARIS時代から構想のあった、バロック&ルネッサンス音楽をベースにしたオリジナル・アレンジを、SOLARISのメンバーをバックに完成させたクラシカル・ロック・サウンド。おなじみバッハなど盛りだくさんだが、プログレ&ロック色を意識した内容。
LV-3120 KOLLAR ATTILA / Musical Witchcraft II - Utopia CD \2500
 ソラリスのフルート奏者のソロ・シンフォ作第2弾。バスーンやヴァイオリンを加えアコースティックなナンバーでは中世風味を増し、また一方で、ソラリスのリズム隊とギタリストの協力・参加を得て、グリフォンやタルをダークにしたようなクラシカル・ロックを展開。彼のフルートはバロッキーなテイストからアンダーソン張りのハードなプレイまで、その素晴らしさを聴かせてくれる。東欧特有の厳格な美とハートフルな歌心が作品に漂う。流石、良い出来。2転、3転、とソラリスになる。2002年作。
LV-3165 KOLLAR ATTILA & MUSICAL WITCHCRAFT / Zsoltarok Es Filmzene CD \2500
 ソラリスのフルート奏者のソロ作第3弾。彼の以前の作品と同じく、ソラリス関係のミュージシャンも参加したバンド・スタイルで制作されており、ヴァイオリンや女性ヴォーカルも入った叙情的なサウンドを聴かせる。ジョン・ハケットやガンダルフにも通じる世界も見え、クラシカルなスタイルから、トラッド、イアン・アンダーソン風の中世色など、そこに東欧のリリカルさを浮き立たせた柔らかでイメージ豊かな内容。後半はアンプラグドでのライヴ収録となっており、ナイーヴな面がより出ている。
LV-3029 KORMORAN / Folk & Roll CD \2600
 かつて東欧のグリフォンと呼ばれた84年リリースの彼らの1st。強力なリズム・セッションに、ギター、フルート、ヴァイオリン、民族楽器を加え、ロマの伝承音楽、東欧トラッド、中世音楽らが、プログレッシヴ・ロック感覚と融合し、テクニカルかつスリリングに展開される。プログレ・ファン再認識を。ヴォーカルも東欧然として良い。本作後、バンドはマイノリティーな文化と音楽の探求を始める。
LV-3147 KORMORAN / Rockuiem CD \2800
 当時はまだアナログ・リリースだった90年作。タイトルだけでイってしまいそうな、例によって一大コンセプト作。のっけからGLASS HAMMERもびっくりのクラシカルなシンフォニック絵巻。そびえるキーボードの壁、吼えるフルートとつんざくパイプ群、イエスみたいなコーラス、美しく重なる弦アンサンブル、トランシルヴァニアの悲しみをたたえたヴォーカル、おごそかな合唱、東欧中世風味、泣きのロック・ギター、ややこしい拍子。スラブ叙情をたっぷりと含有した、辺境改め、まさに秘境シンフォ。ボーナス1曲入り。
LV-3031 KORMORAN / Huzd A Harangot CD \2600
 1000年以上の独自の歴史を持った、トランシルヴァニア地方の小さな村の悲劇を歌ったコンセプト作品。女性ヴォーカリストや、ゲストでトランシルヴァニアのヴァイオリニストを加え、彼らならではの哀愁のある力強いロック&トラッド・アンサンブルを重厚にかつドラマチックに聴かせる。リアリティーがあるからこその説得力。東欧ならではの音。良い! 98年作。
LV-3032 KORMORAN / 1848 CD \2600
 今から150年前、ハンガリーの国民に今でも語り継がれているという歴史的な音楽シーンがあり、詩があり、歌があった。それらをドラマチックに再現させた作品。女性ヴォーカリストもフィーチャーし、クラシカル&民族楽器を交え、力強いロック&トラッド・アンサンブルでそれらの<歌>を東欧ならではの重厚さで感動的に聴かせる。すでに約35作のアルバム・関連作をリリース。
LV-3106 KORMORAN / Godolloi Koncert CD \2800
 2001年のライブ。まちがいなく彼らの最高傑作だと思う。ハンガリー・トランシルバニアの伝統的な音楽と叙事詩を、コンテンポラリーなアレンジでドラマチックに聴かせる。悲痛な叫びを上げるパイプと泣きまくるギター、悲しみに満ちたヴォーカル、シンフォニックな奥行きを与える弦セクションとキーボード、タイトなリズムをキープする強力なリズム・セクション。かつて、東欧のグリフォンと言われた1stからも5曲も取り上げている。めちゃくちゃ良い。
LV-3210D KORMORAN / Godolloi Koncert DVD(PAL) \2500
 25周年記念コンサートとして01年に行われた傑作名ライヴの初DVD。CDは17曲だったが、DVDは根性の35曲約2時間45分。東欧のシンフォニック・トラッド・ロックの頂点を極めた壮絶なステージは必見だ。女性ヴォーカリストをツインでフロントに置き、悲痛な叫びを上げるパイプと泣きまくるギター、妖しい音色を発する木管楽器、シンフォニックな奥行きを与える弦セクションとキーボード、タイトなリズムをキープする強力なベースとドラムス、そして、これ以上ない悲しみに満ちたヴォーカル。かつて、東欧のグリフォンと言われた1stからもほぼ全曲取り上げており、テクニカルな変拍子を交えたプログレッシヴさも十分。デビュー当時のフォトや記事、イメージ映像も織り交ぜ、集大成的なコンサートを強く印象付けられる。自主盤DVD-R。*マルチカメラによる完全なプロショットですが、若干画像が乱れる箇所があります。
LV-3115 KORMORAN / Taltosok Fiai CD \2800
 ゲスト・ヴォーカルを加えてリリースされたA SZERETET HIDJAに続き、真打とも言える2002年作。多種の民族楽器とヴァルティナのような女性コーラス・ヴォーカルをフィーチャーし、かつてないヘヴィなサウンドをエキゾチックに繰り広げている。ハンガリーのいにしえの文化に取り組んだコンセプトだそうで、古いスラヴ言語で歌われている模様。ヴァルティナとガルマルナが融合したかのような超エキセントリックなエナジーを発散。なんだ、この凄さは。ユーロ・トラッドとか、プログレッシヴ・ロックとか、ラジカルとか、そう言った枠をぶち破った、とてつもない作品。これを聴かずして先へ進めない恐るべし問題傑作!
LV-3183 KORMORAN / Balvanyosvar Legendaja CD \2500
 感動の傑作。08年作。ルーマニアの革命後、ハンガリーに移り住みコルモランの音楽とメッセージに共感したミュージシャンが故郷のトランシルヴァニアの古城にまつわる苦難の愛をテーマに書いたコンセプト作。もう、シンフォニック・プログレと言える超ドラマチックな内容で、常に驚かされる新鮮味があり、スパノダキスとバンコが合体したような6曲目などまさにそう。スラヴの民俗楽器の乱舞が続き、ギターがヘヴィに唸りまくる。変拍子のうねり、飛び交うシンセ、狂う管楽器、エモーショナルな叫び、悲愴な幻想感、これはアフター・クライングに並ぶ驚愕の出来! もちろん、美声の女性ヴォーカル入り。
LV-3166 KORMORAN MEMORY BAND / Bardo CD \2700
 イエスが始まるのか、と思うびっくり仰天の出だし。初期コルモランのメンバーで結成されたプロジェクト的な分家バンドの06年デビュー作。彼らはもう一度、あえてカルパチア地方のトラッドと、欧米のロックを意識的に融合させた。男女ヴォーカルにフィドルやパイプをフィーチャーする基本は現在の本家と変わらないが、割り切りがシンプルな分だけインパクトが強烈で、リズム・セクションとギターとキーボードがパワフルなロック色を打ち立て、スラヴ色と劇的に融合。正にプログレッシヴ・コルモラン! 本家を超える注目度。
LV-3033 LOCOMOTIV GT / Same CD \2500
 3rdアルバムでOMEGAを抜けたキーボーディストGABOR PRESSERを中心に結成されたバンド。本国ではポピュラーな存在であり、10枚以上のアルバムと多くのシングルをリリースしている。本作は71年リリースの1st。後期はふつうのロック・バンドになってしまうが、初期、特に1stと2ndは、プログレッシヴなオルガンと殺気立ったギターが支配していて良い。
LV-3034 LOCOMOTIV GT / Ringasd El Magad CD \2500
 72年リリースの2nd。1stも良いが最もプログレ色のある作。GABOR PRESSERが、OMEGA時代以上にプログレッシヴなオルガン・ワークやクラシカルなピアノ・プレイを見せており、東欧然とした歌心のあるバラードや合唱の導入など、起伏のあるハード・プログレ・スタイルで聴かせる。隠し味的なジャズのセンスも見逃せない。
LV-3224 NINE BOOKS / Same CD \2500
 キーボーディストでありパワフルなドラム(CARPATHIA PROJECTではドラマーとして参加)もこなせるマルチ・ミュージシャンとギタリストのデュオ・プロジェクト2011年作。4〜5人編成で演奏されているような音の厚みとグルーヴ感があり、キャッチーな英語ヴォーカルのハード・プログレから、ハンガリー語で歌われるスラヴ色を秘めたメロディアスな曲まで音楽性は広く、ハープシコードやオルガンでクラシカルに聴かせるバロック調に構築された曲ではイタリアン・ロックやリック・ヴァン・ダー・リンデンを思わせるところも。
LV-3189 OMEGA / Trombitas Fredi Es A Rettenetes Emberek CD \2200
 現在も活動を続けるハンガリーの国民的トップ・グループ。68年リリースの記念すべき1st。当時はOMEGA RED STARと名乗っていた。後期のようなハード色は薄く、フィリップス以前のオルメのようなメロディアスなサイケ・ロックといった感じだ。4曲目あたりのリコーダーなど、スラブ系のトラッド&民俗色もあり。リマスター&シングルから7曲ボーナスを加えたDEFINITIVE EDITION盤。
LV-3190 OMEGA / 10000 Lepes CD \2200
 69年リリースの2nd。前作よりもロック色が強まり、生のオーケストラをフィーチャーしたり、沈み込むような暗いオルガン・ワークをフィーチャーしはじめる。サイケ色の残ったアート・ロックという感じで、プログレ色も生まれてきた。2曲目は今でもライヴで演奏される彼らのお気入りのナンバー。リマスター&シングルから5曲ボーナスを加えたDEFINITIVE EDITION盤。
LV-3191 OMEGA / Ejszakai Orszagut CD \2200
 70年リリースの3rd。プログレ色を打ち出した、当時の東欧ならではの暗い哀愁感のある作品。ワイルドで時にクラシカルなハモンド、フルート、ヴァイオリンらをフィーチャーし、1曲目、6曲目、8曲目、12曲目など、プログレッシヴな味わいのナンバーだ。メロディアスでかつ重厚、へヴィ・プログレ・ファンは本作あたりから。リマスター&シングルから3曲ボーナスを加えたDEFINITIVE EDITION盤。
LV-3045 OMEGA / 200 Evvel Az Utolso Haboru Utan CD \2500
 GABOR PRESSER脱退後、ハード・ロック・バンドとして生れ変った彼ら。本作は72年に4作目のスタジオ作として完成していながら、その過激な内容のためにオクラ入りになってしまっていた幻のアルバム。タイトルはドイツ・ベラフォン・リリースの200 YEARS AFTER THE LAST WARで使用されたが、中味はまったくのオリジナルで98年まで未発表だったもの。パープル、ヒープ影響下のサウンドを完成させており、マイナー・メロにさらに東欧色が加わることによって劇的さを増す。東西の壁崩壊により解き放たれ、デジタル・リマスターにて衝撃のリリースとなった。
LV-3047 OMEGA / Szvit CD \2500
 73年にリリースされた初期オメガの代表作と言える5作目、OMEGA 5のDEFINITIVE EDITION盤。オーケストラとの共演の、あのドラマチックな組曲を彼らが当時に望んでいたオリジナル・ミックスにて収録。こちらのテイクのほうが絶対良いし、他の曲もリマスターされ、圧倒的な奥深さのある違いを見せている。当時、このテイクは過激すぎると、スタジオ駐在の政府の役人に認めてもらえず、おとなしめのテイクに差し替えられリリースされた。歪められた歴史。怒りの99年リリース!
LV-3091 OMEGA / Tuzvihar (Nem Tudom A Neved) - Stormy Fire CD \2500
 ドラマチックなハード・シンフォ・プログレ期へ突入した74年リリースの6作目、NEM TUDOM A NEVED (赤いジャケのやつ) に4曲のボーナスを加え出し直されたされたリマスター&DEFINITIVE EDITION盤。ボーナスは英語VERSIONで未発テイクあり。前作まではハモンドを多用していたが、本作からソリ−ナやシンセを積極的に導入。このスタイルはGAMMAPOLISで完成を見せる。メロディアス。
LV-3104 OMEGA / Idorablo + Timerobber CD \2500
 77年リリース。ハンガリー語オリジナルVERSION(青いジャケ、空に時計が飛んでいるやつ)に、英語盤TIME ROBBERを加え、デジタル・リマスターを施したDEFINITIVE 2in1 EDITION。泣きのメロディーは親しみやすいもので、当時、全ヨーロッパで多大な人気を誇っていた。ヨーロッパ然としたメロディーはクラシカルで重厚。国内はもちろん、旧東欧周辺諸国のバンドに多くの影響を与えたグループ。
LV-3111 OMEGA / Csillagok Utjan + Skyrover CD \2500
 8作目。ハンガリー語オリジナルVERSIONに、英語盤SKYROBERを加え、デジタル・リマスターを施したDEFINITIVE 2in1 EDITION。78年の作品。次作GAMMAPOLISの布石となるドラマチックな泣きのシンフォニック・ナンバーが多い。当時の東欧の中では一番のロック先進国だったハンガリー、このOMEGAが出現しなければ、周辺諸国のシーンすら変っていたに違いない。ハード・シンフォ・ファン・マスト・バンド!
LV-3110 OMEGA / Gammapolisz + Gammapolis CD \2500
 79年リリースの9作目。ハンガリー語オリジナルVERSIONに、英語VER(2曲カット)を加え、デジタル・リマスターを施したDEFINITIVE 2in1 EDITION。クラシカルで華麗な、ハード・シンフォニック・サウンドが最も完成された彼らの代表作のひとつ。哀愁感にかきむしられるようなメロディーとサウンドは常に劇的。はじめてOMEGAを聴くなら本作か、SZVITをおすすめ。ハード派はSZVITを。以降、80年代はエレ・ポップ化してしまう。
LV-3161 OMEGA / Transcendent CD \2500
 プログチッタにぜひ呼んでほしいバンドのひとつ、オメガ。激動の旧東欧の混乱を乗り越えて95年にリリースされた、TRANS AND DANCEのボーナス入りリマスター盤。最初にこのアルバムを聴いた時、感動的な震えが止まらなかった。本国では一回のコンサートで8万人を動員出来るスーパー・グループ。知らない間にこんなにもシンフォニックでドラマチックなアルバムを作っていた。メロディアスなヴォーカル、泣きのギター、クラシカルで華麗なキーボード群、曲も良いし、おごそかな合唱を伴い盛り上がるラストは正にクライマックス。傑作!
LV-3162 OMEGA / Egy Eletre Szol CD \2500
 しばらく廃盤だった98年作の4曲ボーナス入りリマスター盤。マイナー調のメロディアスなヴォーカルをメインに、一聴で彼らとわかるドラマチックで重厚なサウンド。80年代に入り一時期はエレ・ポップ指向だったが、華麗なるシンフォ・ハードへ一大復帰した前作、TRANSCENDENT(TRANS AND DANCE)の感動を残し、何かふっ切れたようなストレートな感覚は新鮮。ラストはお約束の合唱入りで東欧然と盛り上がる。ボーナスはTRANSCENDENTの英語ヴァージョンから3曲等の収録。
LV-3163 OMEGA / Egi Jel CD+DVD(PAL) \3200
 まさに貫禄の出来となった、8年振りとなる06年新作。そして遂にメジャーからのリリース! 初回DVD付き限定仕様。ヘヴィなギターに負けないポリシンセがうなる1曲目、ハモンドをフィーチャーしハード・ロックまっしぐらな2曲目、オメガ然とした翳りのあるミディアム・テンポの3曲目、シンフォニックなアレンジを見せる4曲目、クラシカルなぶ厚い泣きの5曲目、ガマポリスの頃を思い出させるバラードの6曲目などなど、悲壮感漂うラストまでどの曲も彼ららしい全力投球の全13曲。限定ボーナスDVDには、本作のスタジオ・メイキング、本作からの最新ライヴを収録。
LV-3212 OMEGA / Omega Rhapsody CD \2500
 圧巻! 50周年を記念してオメガのヴォーカリストがリリースした壮大な2010年プロジェクト作。JANOS "MECKY" KOBORが自分の気に入っているOMEGAの曲を、バンド(OMEGAのメンバーはドラマーだけ)、オーケストラ、パイプ・オルガン、混声合唱をフィーチャーし歌った、セルフ・トリビュートとも言える内容で600時間も掛けて制作された。95年の傑作、TRANSCENDENTの曲を多く含み、泣き唸るギターなど、ハンガリー最大のロック・バンド、OMEGAの重厚なイメージを壊さず、かつクラシカルなシンフォニックさを施した渾身の1枚だ。ラストは思わず鳥肌。デジパック。
LV-3060 RUMBLIN' ORCHESTRA / Spartacus CD \2500
 ハンガリーから出現した恐るべし驚愕のクラシカル・プログレッシヴ・シンフォニック・ロック・バンド。エマーソンとウェイクマンを掛け合せたような超絶プレイを見せつけるキーボード・プレイヤーを中心に、息もつけない圧巻の迫力と展開。荘厳な合唱団、フルート、チェロの美、哀愁のオーボエ、ヴァイオリンetc.はアフター・クライングを超える?圧倒的な内容。全プログレ・ファン必聴! 98年作。
LV-3061 RUMBLIN' ORCHESTRA / The King's New Garment CD \2500
 世界中のキーボード&シンフォニック・ロック・ファンが驚愕するであろう彼らの2000年作2nd。トータル70分以上の力作コンセプト・アルバム。前作同様、あのもの凄いキーボード・ワークを中心に、オーボエ、フルート、ヴァイオリン、チェロ、トランペットらのクラシカル楽器と、8人編成のコーラス隊が加わっている。生楽器のパートがより増えリリカルかつ劇的。
LV-3062 SOLARIS / Marsbeli Kronikak CD \2500
 かつてプログレ・ファンの目をEASTとともに、ハンガリーへ向けた83年リリースの傑作。シンフォニックに駆け巡るシンセの嵐、泣きのギター、美しい叙情風味たっぷりのフルート、3連系で畳み掛けるリズム、妖し気なコーラスetc.、へヴィな部分はまるでセミラミス! ボーナス・トラックもめちゃくちゃ良い!
LV-3063 SOLARIS / 1990 +2 Bonus 2CD \3800
 90年にリリースされた2枚組の完全収録+2曲ボーナス。録音は収録曲によって違っており、古いテイクも。火星年代記の延長線上にあるサウンドで、クラシカルなフレーズを多用し、キーボード類にフルート、ギター、リズムで畳み掛ける。大作のLOS ANGELES 2026が聴き物。東欧独自のマイナー・メロディーが印象に残る。ボーナス・トラックも良い。
LV-3065 SOLARIS / Nostradamus-Book Of Prophecies CD \2500
 1999年に向けて、ノストラダムスをテーマに録音中、オリジナル・メンバーのISTVAN CZIGLAN突然死という、何か運命的なアクシデントにより、リリースが大幅に遅れた新作。混声合唱団の導入により、超激ドラマチック・シンフォを東欧然と、重厚にかつクラシカルに展開。これぞ1999年のエピタフなのか。混沌とした中世と世紀末が見事に描き切られている。文句なしの必聴!
LV-3177D SOLARIS / Archive Videok DVD(PAL) \2800
 コンサート会場でチケット購入者に配布された言わば非売品特典DVD。5トラック・約16分半というダイジェストながらバンドの偉大さと旧東欧時代の映像も含んでいることから、とても価値のある彼らの映像アーカイヴと言える。95年にアメリカのプログフェストで実際に見た彼らのライヴはバンドとして非常にソリッドだった。その95年プログフェストでのライヴ、99年ニュー・ヨークでのライヴ、96年ブラジルでの映像、99年作NOSTRADAMUSのヴィデオ・クリップ!、80年代の演奏姿を含む記録映像(クリップ風)など、唸ってしまう。
LV-3180D SOLARIS / Nostradamus - Live In Mexico DVD(PAL)+CD \3800
 ドラマチックで感動的! 04年メキシコでのライヴDVD+CD。ノストラダムス組曲を3面スクリーンも用いた劇的なステージで聴かせる。火星年代記以上にシンフォニックでかつ東欧の荘厳さと一大叙情にあふれたサウンドはライヴでも圧巻の一言。パワーを増し、グレゴリアン・チャントを思わせるおごそかな合唱、切り裂くフルート、唸るシンセ、畳み掛けるオルガン、歌うギター、重厚なリズム・セクションが一体となってシアトリカルに展開。切実と身に襲い掛かる哀愁感。MUSICAL WITCHCRAFTのライヴ映像やメキシコでのドキュメント等のボーナス入り。24ページのスペシャル・ブックレット付き。
LV-3216D SOLARIS / Live In Los Angeles DVD(PAL) \2700
 プログフェスト95でのライヴをフル収録したDVD2010年盤。30周年を記念したバンドの自主リリースにより、オフィシャル・ブートレッグ扱いだが、マルチカメラで捉えられた映像は、旧共産圏エリアのヴェールに包まれていた伝説のバンドが、アメリカでどれだけ期待され、あの日、如何にうけたかを伝えるには十分すぎるほど価値がある。1曲毎に凄まじい歓声を上げるオーディエンスの熱狂振りに反し、淡々と演奏を続けていくバンド。実際に生で見たが、客席もステージも同じシンパシーに立ちながら、この温度さが奇妙で、まだ東西の見えない壁がそこに存在していた。ギタリストのISTVAN CZIGLAN存命期なので、オリジナル・ソラリスの迫真の演奏を知ることが出来た、ある意味、奇跡的なステージだったと思う。全14曲トータル93分。2010年インタビューのボーナス入り。デジパック。
LV-3221 TORMA FERENC / Pusztaba Kialtok CD \2500
 アフター・クライングのギタリストの2011年ソロ作。ヴァイオリン、チェロ、バスーン、オーボエ、フルートら小編成のオケを加え、本家に迫るクラシカルでプログレッシヴなシンフォを聴かせている。ヘヴィなギターでクリムゾン風に攻める3曲目を除けば、おおよそロック・ギタリストが作ったとは思えない教養(キーボードも掛け持ちしておりスキルはACのライヴDVDで証明済み)を映し出した内容になっており、オルガンをUKタッチにスリリングな疾走を見せる曲からラストのバロックまで、そのハイレヴェルさに驚く。ヴォーカルにオケやピアノが重なりパイプ・オルガンまで導入した曲など、まさにアフター・クライングから切り出したようで、音楽の根底がまったく違う。
LV-3067 TOWNSCREAM / Nagyvarosi Ikonok CD \2700
 AFTER CRYINGを脱退した、キーボーディストVEDRES CSABAのグループ。すべてのプログレ・ファン、シンフォニック・ファンへ推選の傑作。彼の超人的なキーボード・プレイをメインに、強力なリズム隊、生の管と弦、叙情的なヴォーカルを加え、一糸乱れず斬新なアンサンブルで迫る。エディ・ジョブソンに匹敵する感性だと思う。97年作。
LV-3184 YOU & I / Same CD \2500
 しばらく廃盤だった95年に自主リリースされたデビュー作が再リリース。後期のギタリストがYESTERDAYを結成するなど、今、再び注目される彼ら。イエス風のシンフォニック・ロックを完成させていった2ndや3rdとはやや違い、女性ヴォーカルをメインに、ケルト・トラッドを取り入れるなどIONA系の美サウンドで魅了。そんな光景がふわーっと優しく広がっていく前半、この後のアルバムにつながるシンフォニックな後半、ハンガリーの新時代到来の風を感じさせる好作だ。
LV-3068 YOU & I / Go CD \2500
 98年リリースの2nd。自主プロダクションだったデビュー作に比べ、かなりリッチな仕上りとなった。とにかく女性ヴォーカルが良いのと、曲、演奏、アレンジ、録音すべて数段良くなった。彼女のヴォーカルをメインで聴かせる前半、シンフォニック・ロック然とした後半、すべてクリアーで、美しく大きなスケールの叙情が覆う。7曲目はあまりにもシンフォニック!
LV-3080 YOU & I / Exit CD \2500
 完全にイエス・タイプのシンフォニック・ロック・バンドへ変身した彼らの3作目。女性ヴォーカル・ファンも必聴の女性ヴォーカリストVOLGYESSYをメインにフィーチャーし、終始メロディアスでドラマチックなサウンドを繰り広げてゆく。コンセプト・アルバムとなっており、細やかな情景描写やスケール感の演出など見事。ポーランドのQUIDAMの最大のライバル。01年リリース。
LV-3011 VEDRES CSABA JULIA GYERMAN / Lelektanc CD \2700
 ex.AFTER CRYINGのキーボーディストのソロ2作目。彼のパイプ・オルガンと、奥さんのヴァイオリン、ソプラノによる作品。バッハやフォーレなど全12曲のうち、5曲は彼のオリジナルで、そのクオリティーはKIRKELIG KULTURVERKSTEDの例えばIVER KLEIVEらの作品に匹敵。フォーレを歌う奥さんのソプラノも本格的で美しい。2000年作。
LV-3012 VEDRES CSABA / Zongorazene CD \2700
 ex.AFTER CRYINGのキーボーディストのソロ3作目。パイプ・オルガンをフィーチャーした前作から早くもといった感じだが、本作は1stソロと同じくピアノ・ソロとなっている。AFTER CRYING時代の曲もやっており、ヴィットリオやエマーソンのようなアグレッシヴなバカテクに、ただただ舌を巻く。曲によってシンセで薄味付けも。2000年作。
LV-3079 VEDRES CSABA / Mire Megvirrad・Stanislawski Dalok CD \2700
 ex.AFTER CRYINGのキーボーディストのソロ4作目。今回は彼のヴォーカル(良い!)も入っていて、さらにフルートやトランペット(AFTER CRYINGのメンバー)も加わり、まるで初期AFTER CRYINGそのものの様相を見せる。ウォーム・ハートなヴォーカルとテクニカルでリリカルなピアノの組み合わせ、詩情があふれ出るフルート、叙情が沸き立つ素晴らしい内容。2000年作。
LV-3100 VEDRES CSABA / Ephata 1 CD \2700
 01年作。5作目。弦楽四重奏とトランペットを加えた、非常に彼らしいアカデミックな作風。過去の4作に比べ、プログレッシヴ色が強く、初期アフター・クライングの核だけを取り出したようなサウンドとも言えるが、そのDNAはさらに10年先へ進化していて、近未来を垣間見るような斬新な音楽性でありながら、70年代初期へタイプスリップしたような、ノスタルジーにあふれる。ポセイドンでシンフィールドが見ていた叙情と、バイブル・ブラックでフリップがとり付かれていた激しさが渾然一体となって、ハンガリーで突然変異した。ケタ違いの天才。
LV-3169 VEDRES CSABA & KAIROSZ KVARTETT / Aldott Ido CD \2500
 06年作。今回は弦楽四重奏をフィーチャーした、ピアノと弦楽のためのコンチェルトとなっており、彼が作曲した彼流のコンテンポラリーなクラシックといったところだが、これは紛れもなくAFTER CRYINGで、美しくもテンションが緩まないプログレッシヴな孤高の音楽が提示される。実際にリズム・セクションは入っていなくても、即座にバンコやUKに成りうる変拍子やジャズが混在し、これまた彼流のコンテンポラリーなロックなのだと確信する。4楽章からなる後半は圧巻! 一気に最後まで聴かせる曲の巧みさと、彼のピアノの才能。ボーナスではPEJTSIK PETERがAFTER CRYINGの曲を友情ソロ演。
LV-3206 VEDRES CSABA / Csendzenek - Ephata II CD \2500
 ex.AFTER CRYINGのキーボーディストのソロ09年作。荘厳な混声合唱団とストリングス・カルテットをフィーチャーし、美声の女性ヴォーカルを交え、彼の格調高きピアノ、透明感あふれるシンセ、重厚なパイプオルガン、リズムを穏やかに醸し出すプログラミング、そしてあのウォームハートなヴォーカルで神聖さと天上の幻想色を溶け合わせ聴かせる。クラシカルだがシリアスな冷たさはなく、彼らしいヒューマンな温かさと優しさに包まれる。究極の叙情主義とも言えるこの素晴らしさ。フルートの調べと戯れる曲などそのリリカルさはもう度を越しており胸に染み入る。
LV-3186 YESTERDAYS / Holdfenykert CD \2500
 美形の女性ヴォーカリストとフルート奏者をフィーチャーしたハンガリーのシンフォ・バンド07年デビュー作。柔らかでファンタジックなサウンドに、女性ヴォーカルとフルートのニュアンスがとても心地よく、曲によってはコンテンポラリーなソフトポップにも響く。繊細なギターはパット・メセニーを思わせ、ベースは少しジャージィーなラインを取り、メロトロン系がバックを埋める。さりげなくイエスのフレーズが織り込まれ、後半はYOU AND Iのような構築性も見せ、声がマジェンタのクリスティーナに似ているところもあり、今後も期待されるグループだ。ラストはアネモス・ミーツ・キャメル。
LV-3219 YESTERDAYS / Colours Caffe 2CD \2620
 「イエスタディズ / カラーズ・カフェ」 8曲入りのボーナス・ディスクが付いた国内盤仕様2枚組。メンバー・チェンジをし、新たな女性ヴォーカリストを迎えリリースされた2010年作2nd。イエスやジェントル・ジャイアントなど、プログレを巧みに織り込んだポップでお洒落なサウンドへ変化しており、叙情的なフルートやブリリアントなシンセを散りばめ、時にギターがメロディックなソロを取り、ハンガリー語で歌われる胸キュンの女性ヴォーカルがとてもチャーミング。ボーナス盤には新メンバーによる1stの曲のニュー・ヴァージョンや、初期のデモ、別ヴァージョン、オムニバスへの提供曲、サイド・プロジェクトの曲、アコースティックな美曲等を収録。彼らのリリカルなセンスが光る、ファンなら必聴物。解説入り。
LV-3209D V.A. / PROGFEST '95 - Day One DVD(NTSC) \2500
 2010年初DVD化。2日間に渡って行われた95年のプログフェストでのライヴ。実際に見に行きました。この1日目の収録バンドは、ARS NOVA (4曲)、WHITE WILLOW (4曲)、SOLARIS (4曲)の3バンド。前年のセバスチャン・ハーディーの再結成に続き、当時はまだ今のようにネットに情報が溢れている時代でもなく、旧共産圏エリアのヴェールに包まれていた伝説のバンド、ソラリスがライヴを行うというのが注目された。この時は、オリジナル・ギタリストもまだ健在で、テクニカルなギターとハードなシンセが入り組み、凄まじいフルートが絡み付くスリリングな火星年代記等の曲をパワフルに再現。演奏が始まっても止まらない歓声が如何に期待されていたかを物語っている。同年にデビューしたノルウェーのホワイト・ウイローは、オリジナルの女性ヴォーカリストをフィーチャーし、フルート、ヴァイオリン、メロトロンも加え、北欧の幽幻美と初期クリムゾンの叙情をミックスさせたようなサウンドを展開。近年作とは趣きが違い、ハモンドやムーグなどヴィンテージ感のある純なシンフォ・プログレ色で聴かせる。インディ・プログレのバンドでは海外初進出とも言える日本のアルス・ノヴァは、女性トリオが繰り出すイタリアン・プログレを思わせるマニアックなサウンドが世界中から集まったプログレ・ファンを大いに沸かせた。金沢さんのリッケンがカッコいい。

〓[POLAND]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-1829 AFTER / Hideout CD \2500
 クィダムのキーボーディストとの共同プロデュース&ミックスでリリースされた08年作2nd。ベースは1stと同じく現クィダム。前作よりもややダークな感じになりながら作品の統一カラーが生まれ、たしかに、キーボードや鳴り物の仕掛けはクィダム風だが、ポーランドのバンドならではの曲と歌メロの良さを引き出したアレンジで聴き手を離さない。6曲目以降の後半はプログレッシヴな中に淡くて優しい感情が広がり、もちろん、前半からメランコリックさも絶やさないが、この独特の心の絵がラストでより感動的に映し出される。いいバンドになった。
LV-1886 AFTER / Live At Home CD \2500
 ポーランドの優等生的シンフォ・バンドの09年ライヴ。スタジオ作同様にクィダムのキーボーディストとの共同プロデュース&ミックスで録音されており、ベースは現クィダム。2枚のアルバムを中心にした選曲で、ダークでややヘヴィなサウンドを哀愁に染めながらも、安易なメランコリック系ではない、どちらかと言う構築的なアンサンブルで聴かせる。甘すぎない泣きのギターソロや、意表を付いた切り込みをかけてくるシンセなどテクニックも十分。サバスのサイケなバラード、PLANET CARAVANを好カヴァー。デジパック。
LV-1748 ALBION / Wabiac Cienie CD \2500
 QUIDAM、TURQUOISEに迫る女性ヴォーカル美の叙情派シンフォ。11年振りの05年新作2nd。女性ヴォーカリストの優麗な歌声とポーランド語の歌詞、冷たくて幽玄な幻惑感を終始立ち込ませ、展開部では彩光を与えドラマチックな変化を生み出すキーボード、この国ならではの泣きのギター・ワーク、テクニックもあってスリリングな切り込み、それらが一体となってバランスよく作品を印象付けている。さらに特徴として、最近のこのエリアのバンドが失いつつある東欧色がミステリアスな霧のように覆っており、すべてを見せない深さあり。良い。
LV-1771 ALBION / Remake 2CD \2800
 05年作、WABIAC CIENIEでシンフォ・ファンにブレイクした彼らの94年作1st、SURVIVAL GAMESと、翌年にそれをリメイクし3曲新しい曲を加えポーランド・オンリーでリリースされたALBIONの2枚の06年リマスター盤2枚組。女性ヴォーカルがWABIAC CIENIEとは違い英詞によるマリリオン系を目指したサウンドながら、東欧らしい線の細さに女性の柔らかさが感じ取れる好作であった。透き通る叙情性が美しい。本盤には97年録音のデモなどから5曲の未発ボーナスが入っており、それらはポーランド語で歌われ、より翳りを増す。
LV-1808 ALBION / Broken Hopes CD \2500
 ポーランドのバンドはどうしてこんなにもハートフルなんでしょう。幽玄な美的感覚を閉じ込めた女性ヴォーカル・シンフォ07年作。前作、WABIAC CIENIEの延長線上にあるサウンドで、薄暗さと、さっと射し込む光の陰影が東欧ならではの幻想感を生み、一人ぼっちで誰もいないような孤独が迫ってきて、気が付けば知らないはずのワルシャワの街角に佇む。霧の魔物が宿る劇的なキーボード、感情をあらわに泣くギター、終始マイナーな曲調、たしかにキャメルあたりの情景が映るが、悲しさの痛みが違う。いくつかインスト曲もあるが、それを忘れさせる程の語りかける詩情あり。
LV-1767 BELIEVE / Hope To See Another Day CD \2500
 元コラージュのギタリスト、MIREK GILがバンドメイトだったヴォーカリストを誘い、6人編成で新たなバンドをスタートさせた。ベーシストも元コラージュ、現サテライト。日本人の女性ヴァイオリニストも加わっている。全編、MIREK GILの甘いギターがリードを取り、メロウな曲調で聴かせる絵に描いたような叙情派メロディック・シンフォの会心作となった。ポーランド特有の霧掛かった色彩、憂いのヴォーカル(英語)、哀調を重ねる泣きのヴァイオリンも高ポイント。そしてもちろん、MIREK GILのギターが心を揺さぶる。コラージュ、サテライト、クィダムらのファンは必聴!
LV-1823 BELIEVE / Yesterday Is A Friend CD \2500
 08年作2nd。初回限定盤。ヴァイオリンを加えた優美でダークなシンフォニック・ロックを、愛、平和、自由、真実、信念といったテーマで展開。ギターのヘヴィさが薄れドリーミィーさが甘美に差し、ひたすらメロディックな音群に溺れる。特にヴァイオリンが全編で効いており、クラシカルかつエモーショナルで、これはもうヴァイオリン入りのプログレ名盤に加えなきゃいけない。純粋に泣けるこのハートフルさ。じっくりと聴かせるガラスの心。極上の曲が続く。東欧シンフォの新たな地平と言えるポテンシャルを秘めた必聴作! フリップへ捧げられた曲など、3曲のボーナス入りデジパック限定ヴァージョン。
LV-1863 BELIEVE / This Bread Is Mine CD \2500
 ボーナス入りデジパック限定盤。ヴォーカリストをチェンジしての09年作3rd。アコギとフルートの幽玄な調べが闇を誘うオープニング。このなんとも言えない郷愁を漂わせる光景が作品の中で幾度も現れ鍵となる。クラシカルでエモーショナルなヴァイオリンとロングトーンを維持するギターのコンビネーションがバンドのカラーを今まで以上に打ち出しており、冒頭で予告されたコンセプトをドラマチックに展開していく。ポーランド特有の感情移入が胸を締め付け、チェロの導入など翳りに満ちたシンフォニック・ロックを聴かせるファン必聴作。ピンク・フロイド関連を手がけるエンジニア、ANDY JACKSONによる英国マスタリング。
LV-1882 BELIEVE / World Is Round CD \2200
 新たにキーボーディストを加え、シンフォニック色を深めた2010年作4th。初回限定盤。彼らのスタイルを決定付けた前作、THIS BREAD IS MINEの流れを汲みながら、より曲に磨きがかかっており、幽玄な美旋律を魔法のように編み出していく。充実したヴォーカル、もういぶし銀と言えるMIREK GILのギター、何度も耳を奪われる屈指のヴァイオリン、このフロント3人のハートフルさを崩さない堅実なリズム・セクション、そして、作品にプラス・ワンテイストと統一感を醸し出すキーボード。シタールが入る本編ラストなど狂おしいまでの美学が描かれている。ボーナス入りデジパック限定盤。
LV-1700 COLLAGE / Basnie CD \2500
 ヴィデオ・クリップ3曲のボーナス入りで出直したリマスター盤。89年リリースのデビュー作。リリース当時、即座に話題になったのが記憶に新しい。多くのファンから高い評価を得た。緻密で多彩なキーボード群と優美なギターをフィーチャーし、洗練された中にも東欧らしいファンタジーがきらめく。ポーランド語。英タイトル、FAIRY TALESとしても紹介された。リマスターにより音質向上が目立つ。3曲のヴィデオ・クリップは91年、95年、さらにオランダでの95年のライヴ。
LV-1701 COLLAGE / Moonshine CD \2500
 ヴィデオ・クリップ2曲と、オリジナル盤には収録されなかった同タイトルからの未発曲1曲のボーナス入りで出直したリマスター盤。94年に、今は無きオランダのSIレーベルからインターナショナルにリリースされ、同時にシンフォニック・ファンから絶賛された彼らの3rd(JOHN LENNONカヴァー作挟む)。非常にメロディアスで繊細、幻想感のある奥行きの深いサウンド。全体にミステリアスな雰囲気が漂う。クラシカルでマイナー調のメロディーと湿った叙情は旧東欧ならではのもの。英語。必聴傑作。ヴィデオ・クリップは95年オランダでのライヴ。(ヴィデオクリップはPCの環境によって再生できない場合があります)
LV-1702 COLLAGE / Changes CD \2500
 ヴィデオ・クリップ2曲と、未発曲2曲のボーナス入りで出直したリマスター盤。94年に、ZMIANYというタイトルでリリースされたカセット作品に、MOONSHINEのアウト・テイクを加え95年にCDリリースされたもの。ZMIANYも85年から92年の未発表曲を再録したものだったので、MOONSHINEのヒットにあやかったアーカイヴ的な内容のアルバムと言える。だが、曲の出来は良く、彼ららしい深いイメージのあるシンフォ作品には変わりない。ポーランド語で歌われる曲がやはり良い。ヴィデオ・クリップは95年ポーランドでのライヴ。(ヴィデオクリップのうち1曲はPCの環境によって再生できない場合があります)
LV-1703 COLLAGE / Safe CD \2500
 ボーナス(アルバム未収曲で10分近い好シンフォ・ナンバー)入りで出直したリマスター盤。95年リリース。東欧ならではのエキゾチックで美しいサウンドは、さらに磨きがかけられ、繊細な詩情にあふれる。作品としての完成度は極めて高いが、インパクト、オリジナリティーという点ではMOONSHINEを越えられなかった。結果、バンドは分裂。ブレインのMIREK GILはソロへ。ヴォーカリストはポップ畑でメジャー・デビューする。
LV-1791 EXODUS / The Most Beautiful Day CD \2500
 デジパック06年リマスターで出直し。かつて、ポーランドのイエスなんて言われた彼らの、古くから知られてきた名作。80年リリースの1st。イエスとジェネシスから強い影響を受け、旧東欧の哀愁感に染まったシンフォニック・ロックを展開。繊細で丹念なサウンドだ。リリカルな叙情がきらきらとこぼれ落ちる。ほんと感動的。個人的にポーランドのベスト3の1枚だったもの。4曲のボーナス入り。同年の録音で同傾向の良い内容。
LV-1787 EXODUS / Super Nova CD \2500
 デジパック06年リマスターで出直し。スリリングな展開を見せる82年リリースの2nd。完成度を取るなら、イエス、ジェネシスからの影響を明確に感じさせる1stだが、なんとも言えない悲愴感が渦巻く本作も強く印象に焼き付く。後半、曲がバラついてしまうものの、エキゾチックでドラマチックなシンフォニック・ナンバーの1曲目、痛いほどの悲しみを泣き叫ぶ2曲目など前半のインパクトは強烈。胸を締め付けられる感情の重み。旧東欧色が色濃く出た渾身の1枚。ラジオ・ワルシャワでの81年・82年のテイクから5曲ボーナス入り。
LV-1895 HIPGNOSIS / Relusion CD \2500
 可憐な女性ヴォーカルをフィーチャーしたスペーシィな個性派シンフォニック・ロック・バンドのEPやライヴ盤を経ての2作目となる2011年スタジオ・アルバム。サイケやアシッド色も持ったサウンドだが、ネオ・クラシカルなカラーが特徴で、メロトロン系の広大な響き、オルガンやピアノ、エディ・ジョブソンを思わせるシンセらにシーケンス・パターンやヘヴィなギターを絡め、幻想的な叙情性を帯びながら流れるような展開を見せる。曲によっては女性ポップの斬新なスタイルとしても聴けるのがミソ。イラストがファンタジックなポスター型インサート付き4面開きデジパック自主盤。
LV-1750 JOZEF SKRZEK / Pamietnik Karoliny CD \2500
 WELCOMEとMEMENTO Z BANALNYM TRYPTYKIEMの間、79年にリリースされた1stソロ。子供の合唱なども取り入れたファンタジックなコンセプト作となっており、ピアノやシンセにより美しい情景が綴られていく。パイプ・オルガンが荘厳に導入される旧A面の後半あたりから、エディ・ジョブソンのような音使いのプログレッシヴな旧B面前半が特に聴き物。以前、JOZEF SKRZEK自身によるオフィシャルCD-Rで出ていましたが、オリジナル・ジャケット&リマスターCDで出直しました。当時のラジオ音源から未発ボーナス7曲入りで、ここでもジョブソン風シンセ・ワールドが聴け、これらがまたシンフォニックで良い!
LV-1858 JOZEF SKRZEK / Ojciec Chrzestny Dominika CD \2500
 デジパック&リマスター限定盤。荘厳なパイプ・オルガンが響き幕を開ける彼の傑作2ndソロ。80年リリース。旧東欧然としたクラシカルなシンフォニック作としてダントツの出来。多彩な楽器を彼1人で操り、畳み掛ける作風ではないが、全盛期のリック・ウェイクマンにだって負けない音符の詰め込まれた内容だ。おごそかなヴォーカルやコーラスも良い。バレエのための作品らしいが、オペラ並の仰々しさ。全2曲という大作指向。エニドやイエス・ファンもぜひ聴いてみてください。6曲ボーナス入り。
LV-1740 LIZARD / Tales From Artichoke Wood CD \2500
 前作でゲスト扱いだったヴァイオリニストが正式メンバーとなりリリースされた05年作。このクラシック系のヴァイオリニストの腕を随所で活かし、バンドのルーツであるクリムゾンやUKを匂わせながらヘヴィでかつ引きの聴かせ所もたっぷりと余裕を持たせ、濃厚なプログレッシヴ・サウンドで進行していく。全体できらめくクリアーなトーン使いとエキゾチックなキーボードが新鮮味。後半に行くほど攻撃性を増し、クリムゾン・レッド化。
LV-1770 LIZARD / Spam CD \2500
 SPAM#1からSPAM#6の全6曲で構成された06年コンセプト作。ヴァイオリニストの存在が前作以上に効いており、本作では彼らのカラーであるクリムゾンとUKを通過したヘヴィなサウンドの上でエレクトリック・ヴァイオリンをプログレッシヴに好演。ポーランドならではのエキゾチックさ、このバンドの場合はシュールさがサウンドに溶け込み、強力な音の中にダークな東欧さを閉じ込め、曲調が穏やかになるとそれを美しく発散。アルバム・ラストは初期に戻ったようなファンタジックなシンフォ・スタイルからクリムゾンへ個性的な展開を見せている。
LV-1611 MAREK GRECHUTA / Korowod CD \2500
 ポーランドも旧チェコスロヴァキアと同様に、当時は政府がロックや前衛芸術を禁止していた。そんな中、彼が普通のシンガーのスタイルから抜け出し、ロック・バンドANAWAをバックにリリースした71年作2nd。プログレッシヴでかつ重みというか、説得力のある独特の内容。ボレロにブラスがオーヴァーラップする5曲目なんてゾクゾクします。8曲のボーナスは当時のライヴ。リマスター盤。
LV-1612 MAREK GRECHUTA / Magia Oblokow CD \2500
 ANAWAを率いてのプログレッシヴ作、KOROWODを経て、前作DROGA ZA WIDNOKRESでは歌物に戻ってしまっていたが、74年にリリースされた本4thでは、ロック・バンドWIEMをバックにし、再びプログレ色を強める。特に、初期クリムゾンのような哀愁に満ちたプログレッシヴ・サウンドを組曲展開する旧B面は傑出している。9曲の未発ボーナスもプログレッシヴ! リマスター盤。
LV-1613 MAREK GRECHUTA / Szalona Locomotiwa CD \2500
 77年リリースの傑作5th。小編成のオーケストラと合唱団、そして女性ヴォーカルもフィーチャーしたコンセプト作品。ロック・オペラと呼ぶには刺激的でエキゾチック。ヒステリックな展開や、ジャージィーに畳み掛けるバンド演奏もプログレ然とし、当時の東欧のエネルギーと制圧された芸術精神の融合から生まれた、ひとつの完結を見せている。ボーナス11曲入り。リマスター盤。
LV-1837 MILLENIUM / Exist CD \2500
 08年作・限定デジパック版。泣きとタメがぐっと効いて、心に悲しみの色を塗り込まれるようなポーランドならではのサウンド。ジェネシス、フロイドといった下絵も彼らの絵の具で染められれば違ったパースペクティヴになり、リアリティを持つ。ヴォーカル、ギター、キーボードはもちろん、リズム・セクションまで感情を露にシンフォを奏でる。10分超えの曲が全4曲という大作指向で3曲目あたりの密度はサテライトあたりにも通じ、ひらすらドラマチックにメロディーが歌う4曲目などバンドの作曲力はピークに達した。この曲、過去の彼らからは信じられない展開が待っており、彼らも遂にガラスの心を手に入れた。かなり良い! *デジパック・トレイのツメが一部欠けています。ご了承ください。
LV-1742 MR.GIL / Alone CD \2500
 ヴィデオ・クリップ4曲入りで出直したリマスター盤。ヴォーカリストとの音楽性の相違で解散してしまったコラージュだが、その音楽性は本ギタリストのソロへ受け継がれ、現在のサテライトへ注ぎ込まれた。98年作。ベースやキーボード(現サテライト)はコラージュのメンバーがバックアップ。コラージュよりデリケートな叙情派シンフォに仕上がっており、なんと言っても曲が素晴らしい。優美なギターはもちろん、美しく幾重にも折り重なったキーボードや、ウォームハートな彼のヴォーカル(英語)にも強く惹き付けられる。ヴィデオ・クリップは内3曲が98年のライヴ。
LV-1872 MR GIL / Skelling CD \2500
 元COLLAGE、現BELIEVEのギタリスト、MIREK GILの12年振りとなるリーダー・バンド2010年作。COLLAGEのドラマーであり、現SATELLITEを始め、PETER PANなどポーランドのシンフォニック・シーンの中心を担うWOJTEK SZADKOWSKIや、BELIEVEのバンドメイトの参加により叙情が全編に染み渡るシンフォを完成。甘美にすすり泣くロングトーンにアコギを絡めるなど、多彩なギター・ワークをメインに、ポーランド語によるヴォーカルで切々と歌われる。この翳り、この詩情こそ東欧の魅力で、サウンドは適度にアップデイトされ、想を込め、落ち着きを払った哀愁感とその深さは絶品。
LV-1883 MR.GIL / Light And Sound CD \2500
 BELIEVEのギタリスト、MIREK GILのSKELLINGに続く早くも新作がリリースされた。ピアノを主体に若干メロトロン系も交えたキーボード、チェロ、アコギ、ヴォーカルによるスタジオ録音のアコースティック・アルバムとなっており、ウォームハートでリリカルなサウンドを聴かせる。ヴォーカリストがBELIEVEなので、どうしてもその路線がちらつくが、ここでは幽玄な美旋律に優しく光が燈ったような安らぎがあり、また、サロン・ミュージック的なクラシカルさを備え、作品の意義を感じさせる。ラストの隠しトラックはギターもエレクトリックでドラムも入り、実はBELIEVEが演奏しているという話も。デジパック。
LV-1697 NIEMEN / Strange Is This World CD \2500
 通称レッド・エニグマティックのVOL.2がリリースされた翌年、72年にCBS UKからリリースされた英語による初のインターナショナル盤。AKWARELE、ENIGMATICと自身のバンドを率いた彼が、ここにGRUPA NIEMENを結成。その実態は、JOZEF SKRZEK、ANTYMOS APOSTOLIS、JERZY PIOTROWSKIら。つまり本作のバックはデビュー前のSBB。さらに、コンバス奏者が1人加わっていて、彼の不気味なボーイング・プレイが作品に特徴を与えている。メインにハモンドを弾いているのはNIEMANで、レスリー・ハモンドがプログレッシヴに炸裂。全体にブルージィーだが、唸るような泣きが凄まじい。凶暴につき注意。
LV-1698 NIEMEN / Ode To Venus CD \2500
 通称MARIONETKIをはさみ、73年に再びCBS UKからリリースされた英語によるインターナショナル盤。初CD化。MARIONETKIもGRUPA NIEMENを率いたものだったが、本作では完全にSBBの3人+NIEMENという編成。曲によってはSBBがNIEMENの存在を無視したような演奏をテクニカルに繰り広げ、4曲目、6曲目など、SBBのアルバムでは? と思う程の場違いな高速ジャズ・ロック・ナンバー。結果、SBBとは決別し、NIEMENはこの年、ドイツ、アメリカでもアルバムをリリース。翌年、名作AEROLITを発表。彼らしさを十二分に取り戻す。
LV-1714 NIEMEN / Mourner's Rhapsody CD \2500
 2004年、1月17日にこの世を去ったCZESLAW NIEMEN。彼がポーランドにもたらした功績は計り知れない。彼がいなかったら、SBBも誕生していなかったどころか、70年代のポーランド、そして、影響を及ぼしたと思われるチェコスロヴァキアのシーンもかなり違っていたはずだ。本作は目を世界へ向け、CBS UKからリリースされた74年作。ヤン・ハマー、リック・レアードなど、マハヴィシュヌ・オーケストラのメンバーや、ECM系のジャズメンを従え制作された。ハモンド、メロトロン、ムーグといったニーメン必須キーボードと、彼の絞り出すようなヴォーカルを核とし、クラシカルな合唱をドラマチックにフィーチャーしたラストでクライマックスを劇的に迎える。同年、彼はAERORITもリリースしており、その音楽家魂は頂点にあった。合掌。
LV-1800 NIEMEN / Katharsis CD \2500
 24 BIT REMASTER&DIGIPACK 2007 LIMITED。75年リリース。AEROLITでの限界を感じてか、バンドという負担と制約を受けず、とてもシュールで独創に満ちた作品を1人で作り上げた。メロトロンやムーグなど多種のキーボードを多重し孤高の精神と芸術性を帯びる頂点の1枚。マハビシュヌ・オーケストラのメンバーが参加した前年のインターナショナル作、MOURNER'S RHAPSODYのインパクトが強い為、今となっては一聴での印象を薄くしてしまっているが、本作はとんでもなく濃く、異質であり、プログレ魂の沼である。東欧の悲壮感が襲う。かじり聴き厳禁。
LV-1809 NIEMEN / 41 Potencjometrow Pana Jana CD \2500
 74年、AEROLIT期の怒涛の未発ライヴ。全1曲で入魂の41分57秒。エレクトリック・ヴァイオリンをフィーチャーしたGRUPA AEROLITと共にあのエキゾチックなジャズ・ロックを個性的にテクニカルに展開。例のクリムゾン風メロトロンや、後のアルバムのKATHARSIS、IDEE FIXEに通じる無機質なシンセ・エレクトロニクスも織り交ぜ、前半はスピーディーに、後半はMARIONETKIにあったようなフリーフォームなアヴァンギャルド性を見せている。なお、ヴォーカルはスキャットで呼応。ファン必聴。デジパック。
LV-1854 NIEMEN / Kattorna (Live 1972) + Pamflet Na Ludzkosc (Live 1975) 2CD \2980
 ニーメン最強のライヴ・アーカイヴ2枚組09年盤。SBBにコンバス奏者を加えたGRUPA NIEMEN期の72年の録音と、メロトロンをフィーチャーするGRUPA AEROLIT期の75年の録音。彼の彷徨い絶唱するヴォーカルと魂のハモンドがSBBの暴力的な演奏と一体化しフリーフォームで炸裂する前者、ツイン・キーボードでソロを取り合い強力なジャズ・ロックをベースにプログレッシヴでシュールな展開を見せる後者、どちらも孤高だ。特に後者のメロトロンは録音が生々しく、金属質のストリングス、テープが切れそうなアタックで弾かれるフルートなどメロトロン・マニア必聴。ドラム・ソロと共に響くラストは思わず鳥肌。3面開きデジパック。
LV-1887 NIEMEN / Terra Deflorata - Koncert 2CD \2500
 彼が作品をリリースしなかった時期の貴重なライヴを伝える2010年2枚組アーカイヴ盤。ディスク1には84年のライヴを、ディスク2には86年のベルリンでの国外ライヴを収録。重厚で荘厳なハモンドで幕を開け、東欧然としたエキゾチックなシンセをメインに、プログラミングされたドラムやバッキングを使用しながらのパフォーマンス。時に合唱も重ね、あの泣きの絶唱を続けていく。旧曲のニュー・ヴァージョン、後のスタジオ作に収録される原曲、未発曲に加え、ショパンをアレンジした曲や賛美歌も披露。86年物のほうがリズミカルだが、暗さ、ヘヴィさ、そして悲しさは変わらず、だから余計に世界が屈折しており、孤高の魂が放たれている。3面開きデジパック。
LV-1793 PETER PAN / Days CD \2500
 かなり良い。MIREK GILと共にコラージュの音楽性を作り上げ、サテライトの作詞・曲などコンセプトを握るドラマー、WOJTEK SZADKOWSKIによるシンフォ・バンド07年デビュー作。テクニカルな演奏の密度で圧倒し、ドラマチックな展開をスリリングに引き起す先鋭のサウンド。フラワー・キングス、カイパといったギターが効いたタイプのシンフォニック・ロックだ。英語で歌われているものの、ミスティな音色とバックボーンにある叙情、泣きが入れば入るほど広がる視野はポーランド然とし、ガラスの心が映る。ギタリストが書いたインストの5曲目は特筆。ロイネ・ストルトのお株を奪った。ジャケットはカイパも手掛けたJAN TERNALDによるもの。初回限定デジパック盤。
LV-1845 QUIDAM / Same + Rzeka Wspomnien 2CD \2500
 DEFINITIVE 2CD SUPER JEWEL EDITION。女性ヴォーカル・シンフォの名作、96年リリースの1stと、レア・レコーディング10曲を集めたボーナス盤がセットになった2枚組。DEEP RIVERと名乗っていた結成当時のテイクや、アンディー・ラティマーへ送ったデモ、女性ヴォーカリストやギタリストの外でのコラボ(これがまたいい!)、ハケットやキャメルのカヴァー、4作目のPOD NIEBEM CZAS (THE TIME BENEATH THE SKY) 時の未発曲などを含み、さらに、93年の映像アーカイヴや、97年のライヴから1st1曲目の衝撃の名曲、SANKTUARIUM等のヴィデオ・クリップ入り。06年デジタル・リマスター。スリップケース付き。
LV-1846 QUIDAM / Baja Prog + Live In Mexico 99 CD+DVD(PAL) \2500
 DEFINITIVE CD+DVD SUPER JEWEL EDITION。99年メキシコでのプログレフェスからの収録のCDと、そのライヴを捉えたDVDがセットになった2枚組。DVDはCDには収録されなかったオリジナル曲3曲など曲が一部組み替えられ全7曲に、メキシコでのドキュメント映像 ( ほとんど彼らの観光ヴィデオで微笑ましい ) もボーナスで入る。ジェネシス、キャメルのカヴァーなどもファン・サービスを超えた自分達のカラーで演奏され、予想以上の気合の入った演奏で「シンフォニック美」を奏でる。06年デジタル・リマスター。スリップケース付き。
LV-1851 QUIDAM / Pod Niebem Czas (Definitive Edition) CD+DVD(PAL) \2500
 廃盤になっていた02年作のDVD付き09年DEFINITIVE EDITION。女性ヴォーカリスト、EMILA在籍最後のアルバム。エキゾチックなオープニング・ナンバーで幕を開ける初期の傑作で、フルート、オーボエ、フリューゲル・ホルンなどもハートフルに加え、ゲストも入れると11人のミュージシャンが参加。泣きのギター・ワークは健在で、ガラス細工のように繊細なキーボードと極上の美アンサンブルを紡ぎ出している。その中でもやはり女性ヴォーカリスト、EMILAの歌声が最高だ。そして、彼女の最後のステージとなった03年ポーランドでのライヴをDVD収録。南米など他国でのライヴを終え、またメンバー・チェンジがあり、ゲストでコリン・バスを迎えるなど区切りとして地元で行われた気合の入ったライヴだったらしい。全19曲入りでコリン・バスは5曲に参加。4曲が彼のソロ・アルバムからの曲で1曲はキャメルのYOUR LOVE IS STRANGER THAN MINE。ただ、あまりにもEMILAのチャーミングさが印象的で、コリン・バスの曲は早く終わってほしいとさえ思ってしまう。ステップを踏み、時にアコギを弾きながら歌う彼女の姿は今さらに多くのファンを生むはずだ。女性ヴォーカル・ファン必見。バンド一期の集大成。アルバムの英タイトルはTHE TIME BENEATH THE SKY。スリップケース付き。
LV-1884 QUIDAM / SurREvival + ...halfPLUGGED 2CD \2500
 DEFINITIVE 2CD SUPER JEWEL EDITION。メンバーを大幅にチェンジし新生QUIDAMとしてリリースされた05年作と、06年のアコースティック・ライヴ盤がセットになった2枚組。女性ヴォーカリストが抜け、男性ヴォーカリストが加わり、初期の女性的なリリカルさは緻密でモダンなメロディックさへと変化し、演奏力が増した。絶品のフルートを配しながらもハードになった05年作、ドラムスも加わったアンプラグド・セットで彼らのアレンジ力を見せ付けるライヴ盤。後者では最大の名曲、SANKTUARIUM(1stの1曲目)も演奏され、彼らの叙情性と歌心が落涙を誘う。他、WISH YOU WERE HERE、NIGHTS IN WHITE SATINらのカヴァーも含み、同ライヴからヴィデオ・クリップ3曲収録。スリップケース付き。
LV-1810 QUIDAM / Alone Together CD \2300
 傑作。07年作。SurREvivalと同じメンバーだが、新生クィダムとして新たなオリジナリティーを確立している。柔らかくかつテクニカル、タイトでかつファンタジック、まだこんなにあったのかと思うシンフォ・プログレのレシピ。考え抜かれたアレンジをスリリングに加速させるグルーヴ感があり、他のバンドを安易に例えに挙げると失礼な程に独自のカラーで染めている。フルート、ゲストで入る女性ヴォーカルがなんとも叙情性を沸き立たせ、もう消えそうなくらいの静寂なパートを照らす。恐ろしくハートフルでロマンチック。汚れ無きガラスの心に泣きそう。ポーランド国内流通盤。スリップケース付き。
LV-1877 QUIDAM / Strong Together 2CD+DVD(NTSC) \2850
 7台のカメラを配置して行われた09年ライヴ。とにかく演奏が上手い。スキの無いテクニカルさと、甘美な泣きをここまで同居させるバンドはそうは居ない。ゲストでヴァイオリニストやサックス奏者を交え、近作を中心に時にヘヴィな音圧で迫って来る。リリカルに絡み付くフルートがアンサンブルに入り組んだ光を当て、クラシカルに唸るヴァイオリンがプログレッシヴな複雑味を出し、多彩なキーボードが叙情を染み込ませる。ポイントを書き出していくと手が止まらなくなるが、あと2つだけ。1stの名曲、SANKTUARIUMは全身が震える。6曲目の後半は、なんとSBBのWELCOMEの必殺曲、WALKIN'AROUND THE STORMY BAY。トータル2時間以上。ドキュメンタリー・ボーナス入り。4面開きデジパック&内側までデザインされたスリップケース付きデラックス仕様の限定盤。
LV-1690 SATELLITE / A Street Between Sunrise And Sunset CD \2500
 COLLAGE直系のシンフォニック・バンド。03年デビュー作。イラストはマリリオンやフィッシュを手掛けたアーティストが起用。十分なセッションとスタジオ・ワークを経て、ドラマチックでメロディアスな傑作が誕生した。東欧の色彩感を描き出すシンセ群、ウォームハートなヴォーカル(英語)、MR.GILの優美なロングトーンの泣きのギター、確実にアップデイトされたリズム陣、すべてが、シンフォニックであり哀愁の佇まいを見せる。完全にメジャー級の内容。
LV-1737 SATELLITE / Evening Games CD \2500
 イマジネイティヴでかつ深淵なドラマチックさで迫る04年作2nd。デジパック限定ヴァージョン! 人が成長すると共に薄れていく幼少期のピュアーな感性、知らずうちに感化されるゲームなどの仮想世界、そういった意識をテーマに綴ったコンセプト作。切れ目なく細やかに大胆に続く場面展開、幾重にも重ねられたキーボード、優美に泣くギター、英語で歌われているものの、かつてのCOLLAGEのように旧東欧エリア独特のエキゾチックさを孕み、かなりの説得力で聴かせる。さらに、音色も含めてアレンジのアイデアというか新鮮さにも驚く。叙情派シンフォ・ファンは絶対に見逃せません。傑作です。この限定盤のみ2曲のボーナス・トラック入り。
LV-1811 SATELLITE / Into The Night CD \2500
 07年作。初回限定デジパック・ヴァージョン・ボーナス2曲入り。鮮やかだ。これほどまでに曲中で多彩な変化を起すバンドはそうはない。テンポ、曲調はもちろん、くっきりとした輪郭がまるでCGを使ったようにぼやけたり、キーボードによるものだが、バンドとオーケストラが入れ替わったり、コンソールすべてのトラックが鳴っていたかと思うとピアノとアコギだけになったり、これらをファンタジーと呼ばずして何がファンタジーなのか。前半の組曲だけでなく、後半も曲が切れ目なくつながっているので、ファンタジーはさらに拡大し、もう、シンフォニック・ロックのアドベンチャー・ワールド。ドラマチック。必聴!
LV-1852 SATELLITE / Nostalgia CD \2500
 09年新作。2曲ボーナス入りのデジパック限定盤! よりオリジナリティーを宿したサウンドは究極にメロウでファンタジーそのもの。1曲目からこのバンドにしか出来ない多彩な変化が曲中で起り続け、その計算された精密さは半端じゃない。なのに流れ出る音楽はヒューマンで温かく、愁いを受け止める優しさが漂う。ヴォーカルであれギターであれ主旋律をシンフォニックに際立たせ、かつリリカルなアコギやピアノなどシンプルな部分も残し、でも1分後には別物に姿形を変えてしまうアレンジの発想が本当に凄い。まるで自分の1分前の記憶が飛んだような錯覚に陥る。すべてのファンに聴いて頂きたい傑作!
LV-1758 SBB / Same (1st) CD \2500
 ボーナス入りで出直したデジパック&リマスター限定盤。正式名、SZUKAJ、BURZ I BUDUJ (SEARCH、BREAK&BUILD)。略してSBB。(発音はエス・ベー・べー) BREAKOUTやNIEMENのアルバムに参加していたベーシスト兼キーボーダー、JOZEF SKRZEKを中心に結成された。いきなりライヴ録音でリリースされた74年の1st。旧体制により、当時まだロックが制圧されていた中での、すさまじいばかりの破壊力を持つヘヴィ・ジャズ・ロック・プログレは正に圧巻! ボーナスはANTHOLOGY 22CD BOX収録盤と同じ。
LV-1815 SBB / Complete Tapes 1974 2CD \2800
 いきなりライヴ録音でリリースされた74年の1st。その音源元となった74年4月18日と19日のテープから完全収録された、2枚組でのコンプリート・ヴァージョン。現在のポーランドからチェコ北部とドイツ東部にまたがり、JOZEF SKRZEKのルーツでもある地図に無い国「シレジア」のブルース・バンドの略として結成当時はSBBとしていたが、NIEMENらに感化されプログレッシヴ・ロック・バンドとしてデビューする頃には、SBBの意味をSZUKAJ、BURZ I BUDUJ(SEARCH、BREAK&BUILD)とした。旧体制により、当時まだロックが国家に制圧されていた中での、すさまじいばかりの破壊力を持つ、ヘヴィ・ジャズ・ロック・プログレは正に圧巻! 3面開きデジパック。限定1000枚ナンバーリング入り。
LV-1847 SBB / Nowy Horyzont CD \2500
 ボーナス入りで出直したリマスター盤。75年リリースの2作目。初のスタジオ作だが、ライヴ感を残しバンドのグルーヴ感を十二分に伝えている。東欧独自の歌心と、走り出すともう止まらない演奏の融合は彼らならではのもの。ハード・ロック・バンドも顔負けの重いドライヴ感と、スタジオ録音を忘れさせる自由奔放な、そしてテクニカルなインプロヴィゼーションに圧倒される。ボーナスはANTHOLOGY 22CD BOX収録盤と同じ。
LV-1862 SBB / Pamiec CD \2500
 ボーナス入りで出直したリマスター盤。76年リリースの3作目。エネルギッシュなジャズ・ロック・スタイルから、JOZEF SKRZEKのキーボードをよりフィーチャーし、整合感の取れたシンフォニック・ロック・スタイルへ変化しつつある時代の作品。叩き出される変拍子と、ギター、キーボードが白熱していく演奏はとてつもない膨張を起しラストを迎える。全3曲という大作指向ながら、まだすべてが収まりきっていない。ボーナスはANTHOLOGY 22CD BOX収録盤と同じ。
LV-1765 SBB / Ze Slowem Biegne Do Ciebie CD \2500
 ボーナス入りで出直したデジパック&リマスター限定盤。77年リリースの4作目。へヴィ・ジャズ・プログレから、キーボードをメインに置いた重量感のあるシンフォニック・プログレへサウンドが変化した作品。バンドは翌年、ドイツでFOLLOW MY DREAM、チェコでSLOVENIAN GIRLS、東ドイツでもAMIGAからアルバムをリリースし精力的に活動を行った。最もノリに乗った時期。アルバム1枚で2曲という大作指向で迫る。両曲とも後半がドラマチック! ボーナスはANTHOLOGY 22CD BOX収録盤と同じ。
LV-1749 SBB / Same (1978) CD \2500
 ボーナス入りで出直したデジパック&リマスター限定盤。78年にチェコスロヴァキア・オンリーでリリースされたスタジオ・アルバム。後にリミックスされ、SLOVENIAN GIRLSとしてドイツでもリリースされた。アルバム片面1曲ずつという大作指向で、弾力のあるジャズ・ロックと東欧シンフォをエキゾチックに織り交ぜた、プログレッシヴなサウンドを展開。時にスマートでシャープ、時にヘヴィにうねりながらドライヴする。FOLLOW MY DREAM、WELCOMEと並び絶頂期の3部作と言える内の1枚。ボーナスはANTHOLOGY 22CD BOX収録盤と同じ。
LV-1746 SBB / Follow My Dream CD \2500
 ボーナス入りで出直したデジパック&リマスター限定盤。78年リリース。この年、彼らは何故か国外の、旧チェコ、東西ドイツで3枚のアルバムをリリース。本作は西ドイツ録音で、初のインターナショナル・マーケットを対象に制作・リリースされた。英語で歌われているが、ポリムーグ、クラヴィ、ハモンド、ローズなどマルチ・キーボードをより取り揃え、ジャズ・ロックとシンフォニック・ロックを行き来する光射すサウンドへ変化した。ボーナスはANTHOLOGY 22CD BOX収録盤と同じ。
LV-1850 SBB / Welcome CD \2500
 ボーナス入りで出直したリマスター盤。絶大なインパクトを放つ1曲目にてアナログ時代はB面をほとんど聴いていないような気がする。キーボードを燦然とフィーチャーし、銀河が押し寄せるような超インパクト。1回聴くともう耳について忘れられません。ドラマチックなシンフォニック・バラードの2曲目が箸休めになってしまう。外せない必聴傑作。79年リリース。ブックレット付きで、JOZEF自身によるライナー。ボーナスはANTHOLOGY 22CD BOX収録盤と同じ。
LV-1885 SBB / Memento Z Banalnym Tryptykiem CD \2500
 ボーナス入りで出直したリマスター盤。技巧とアレンジが見事なバランスを見せる80年リリースの傑作。久々の国内作となり、母国語で歌っているため、インターナショナルな感じだったWELCOMEに比べ、より東欧らしい良さと味わいがある。ギタリストを加え、テクニカルでかつセンシティヴなプログレッシヴ・サウンドを繰り広げている。作品に漂う暗い哀愁感が身に染み入る。ツウな人はこれに尽きる。ボーナスはANTHOLOGY 22CD BOX収録盤と同じ。
LV-1755 SBB / Lost Tapes Vol.1 (Studio & Live Recordings 1974-1978) 9CD BOX \11000
 74年から78年までのアーカイヴを9枚に分け収録したボックス。まるでハード・ロック・バンドのような初期スタジオでのセッションや大型ロック・フェスでのライヴ、管楽器奏者とウッドベーシストを加えたジャズ指向の国営ラジオでの生演、またはジャズ・フェスでのライヴ、ギター抜きでドラムスとのシンフォニックなデュオ・パフォーマンス、彼らとしては異色のアヴァンギャルドなOST音源、さらに、彼らがバックを務めた女性ヴォーカリスト、HALINA FRACKOWIAKの75年作「GEIRA」(オリジナル・ジャケット、ボーナス入り) をセットした凄いヴォリューム。すべてデジタル・リマスターにて。紙ジャケット仕様。ブックレット付き。1000限定ボックス。ナンバーリング入り。
LV-1789 SBB / Lost Tapes Vol.2 (Studio & Live Recordings 1971-1979) 9CD BOX \11000
 70年代の未発&レア音源から収録したアーカイヴ・ボックス第2弾。最古と思われる71年のテイクや、激しいインプロヴィゼーションが繰り広げられる72年のテイク、さらに本当はウェルカム期じゃないのかと思うシンフォニックな74年のテイクなど、ますます興味深い。また、今回は旧東ドイツでのライヴも多く含まれ、これはきっとSTERN COMBO MEISSENらにヒントを与えたはず。凶暴で暴発的な演奏なのに瞬時にテクニカルかつ繊細な美しさへ変る彼らのスタイル。編成も含めて唖然となるほどフレキシブルだ。しかし、旧共産国の方々の物持ちの良さというか、大事になさる点は見習うべきですね。すぐに、マスター・テープ消失だのと言っているのは、いけません。各紙ジャケット入り。ナンバーリング入り1000ボックス限定!
LV-1867 SBB / Malczewski 3CD \3500
 これは注目の未発&未CD化音源。主に76年から78年に彼らが手がけた舞台音楽や美術・映像用の音楽を集めたもので、いわゆるサウンドトラック的なものではなく、シンフォニック・ジャズ・ロックと呼べるシュールで高度な演奏が展開される。荘厳さが漂い、77年作のZE SLOWEM BIEGNE DO CIEBIEとリンクするディスク1、DVDリリースされたベルギーでの前衛舞踏団とのジョイント・ライヴにヘヴィで豪快なスタジオ・トラックを加えたディクス2、4人編成での79年のライヴから組曲FOLLOW MY DREAMと報道ドキュメンタリーで構成されるディスク3。どれも濃く、崇拝的だ。3面開きデジパック+100ページのスペシャル・ブックレット。スリップケース入り。限定ファン・クラブ・リリース09年盤。
LV-1849 STRAWBERRY FIELDS / Rivers Gone Dry CD \2500
 COLLAGE、SATELLITE、PETER PANのブレイン、WOJTEK SZADKOWSKIのニュー・プロジェクトによる女性ヴォーカルをフィーチャーしたバンドの09年デビュー作。ギター、キーボード、ベースらメンバーは全員SATELLITE。なので、SATELLITEのヴォーカルが男性から女性へ替わった編成での録音。東欧のメランコリックさと幻想感にギャザリングのようなタッチをミックスした、シンフォ・ファンも女性ヴォーカル・ファンも魅了する内容で、一聴ではシンプルな曲調だが、オーケストレーションが夕焼けのように美しく、ギターが哀愁を綴るラストの感動に包まれて、もう一度最初へ戻ると、音の多彩さに気付き印象が変る。これぞ、SATELLITEならではの隠されたトリック。ミルキーなメロウさが格別です。
LV-1888 TRAVELLERS / A Journey Into The Sun Within CD \2200
 COLLAGE、SATELLITE、PETER PANのブレイン、WOJTEK SZADKOWSKIの女性ヴォーカリストをフィーチャーしたニュー・プロジェクト2011年作。09年にアルバムをリリースしたSTRAWBERRY FIELDS(同じ女性ヴォーカリスト)の発展バンドと言え、本作ではSATELLITEのキーボーディストが参加。不思議の国のアリスのようなファンタジックな世界が広がるポップでシンフォニックな趣向となっており、女性的な魅力を甘く香らせ、きらきらさわさわとした繊細な叙情を満たし、メロディックでプログレッシヴなギターやダイナミックなリズムを躍動的に仕掛け、夢あふれる女性ヴォーカル・ファン必聴作となっている。デジパック。
LV-1665 TURQUOISE / Same CD \2500
 2001年に大きな話題を呼んだ彼らのデビュー作。女性ヴォーカルをフィーチャーし、QUIDAMに負けないファンタジックなシンフォニック美に包まれる。エキゾチックな叙情と、霧にかすむような幻想立体感。優しく、ハートフルな曲調に透き通った女性ヴォーカルがとてもよく合う。ヴェールのように垂れ込むストリングス、華麗に舞うギター、劇的な展開、駆け抜けるシンセ、すべて、天使の羽衣のような彼女のヴォーカルを引き立たせる。中世風味を帯びたアコースティック・パートもロマンチック。シンフォ・ファン&女性ヴォーカル・ファン必聴作。
LV-1688 TURQUOISE / Po Drugiej Stronie CD \2500
 03年リリースの2作目。メンバー・チェンジがあったものの、前作の流れをそのまま受け継ぐ叙情派シンフォを限りなく美しく展開。女性美ヴォーカルをフィーチャーし、柔らかで繊細なキーボードやメロディアスなギターを配し、また、ヴァイオリンも効果的に絡め、ドラマチックな波をいくつも連れ進行していく。洪水から現れるパイプ・オルガン、そんな架空の神話のようなファンタジーが次々と映し出され、シンフォ・ファンなら誰が聴いても満足する音を作り上げている。6曲目からスタートする壮大な組曲も良い。冒頭とラストの教会オルガンの響きも作品を印象付けている。
LV-1774 TURQUOISE / Futura CD \2500
 06年新作3rd。また女性ヴォーカリストが代わっており、それでも女性ヴォーカルにこだわった姿勢はリーダーの描くファンタジーと密接な関係があるらしい。愁いの美ヴォーカルをフロントにした優麗なシンフォ路線は変らず、変ったと言えば歌詞が英語になっているのと、ギターが強めになった。でも、今風に感化されたかと言うとそうでもなく、ふわふわとした女性的な幻想感はこのバンドならではで、ラストの中世風味を持ったクラシカルな曲の印象的なフレーズをアルバム冒頭のイントロダクションに使うなど、トータル性でも聴かせる。決してすっきりと晴れない翳りはポーランドならでは。

〓[SOUTH AFRICA]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
ZA-1736 ABSTRACT TRUTH / Totum CD \2500
 ポコラ本でお皿5つ。70年にPARLOPHONEからメジャー・デビューを果たす前に録音されていた1作目。実際には71年に自主リリースのような形でリリースされた激レア・アイテム。フルート、ギター、ベース、コンガ、ヴォーカル、曲によってサックスを加えた編成で、JADE WARRIORの1stに見受けられるような、暗めの少々ジャズとアシッドが入った英国風メロウ・サウンド。シタールも入っていて、妖しい雰囲気も漂う。
ZA-1737 ABSTRACT TRUTH / Silver Trees CD \2500
 3枚のアルバム(3rdはコンピ)をリリースしたダーバンのグループ。70年にEMI PARLOPHONEからリリースされた2nd。ギター/ヴォーカル(ex.FREEDOMS CHILDREN)、キーボード/フルート、ベース/フルート/ドラムス、サックス/フルート、という変則な4人編成。英国調のハモンドといい、ヴォーカルといい、曲調といい、キャラバンのアウトテイクだと言えば、信用する人も居るだろう。クラシカルなハープシコードも印象的。南アの名作。
ZA-1727 CANAMII / Concept CD \2500
 09年デジタル・リマスター&南アフリカ盤! メンバーがEMIのエンジニアだった為、恵まれた環境で録音され、リリースは80年にWEAから、といったメジャーの力が投入されたコンセプト作。アニー・ハズラムとケイト・ブッシュが好きだと語るコケティッシュな女性ヴォーカルをフィーチャーし、絡み付くギターや英国プログレから影響を受けたという美しく鳴り響く複数のキーボード群がなんともマニアックなシンフォを繰り広げる。ジャケットはどう見ても月夜のファンタジア。たしかにバーデンスっぽい音使いも見られ、全体を包み込む辺境色やクラシカルなフレーズのテクニカルな入り乱れなど、旨味が押し寄せるアルバム仕立てになっている。
ZA-1711 CIRCUS / The Arena CD \2800
 南アフリカ・ジンバブエのグループ。グラム・ロックからスタート(メイクがいかにもそれっぽい)。その後、英国のハード・ロックにより傾倒し、77年に本作をリリース。1曲目や7曲目に見られるような、シンセをフィーチャーしたシンフォ・ハードや、プロコル・ハルムのカヴァーも収録。辺境ハード、ハード・プログレ・ファンは見逃せません。ラストなんかもけっこう来ます。デジタル・リマスターにて再発。正規・南ア盤CD。
ZA-1724 DUNCAN MACKAY / Chimera CD \2800
 09年デジタル・リマスター&ボーナス入り南アフリカ盤! ヨハネスブルグで録音され74年に南アフリカ・ヴァーティゴからリリースされた、キーボード・ファンにはたまらない必聴作。彼がジョン・ウェットンらクリムゾンのメンバーと77年にリリースした名作スコアのプロトタイプと言える作品で、ここにスタープレイヤーは居ないものの女性ヴァイオリニストとテクニックのあるドラマーをバックに鍵盤を弾きまくり、ハモンド、アープ、ピアノらがクラシカルかつ攻撃的に飛び交う、ちょうどトレースとE.L.&P.の間に立つようなサウンドを聴かせる。哀愁はヨーロッパそのもの。後にスコアで再録される曲もあるが、本作のほうがプログレッシヴ。ボーナスは90年に録音されたもので、美しく攻撃的な彼らしいナンバー。
ZA-1723 FREEDOMS CHILDREN / Battle Hymn Of The Broken Hearted Horde CD \2800
 68年リリースの1st。スコットランド出身のソングライターが率いるバンドで、彼らの登場が南アフリカのロック・シーンを変えた。意味深い歌詞を英国のサイケデリック・ムーヴメントそのものと言ったサウンドに乗せて歌う。プログレが香るクラシカルなハモンドとヘヴィなギターが特徴だが、本作ではアコギなど同時にフォーキーなメロディアスさがあり、黄昏たドリーミィーさが漂う。ナレーションやブラスを加えトータルな構成に打って出た夢のあるデビュー作。リマスター&68年のシングルからボーナス1曲入り・南ア盤。
ZA-1718 FREEDOMS CHILDREN / Astra CD \2800
 南アフリカの最重要バンド。4枚のシングルと3枚のアルバムをリリース。本作は70年リリースの2nd。まるでイタリアン・ロックを聴いているような、邪悪なハモンドとクラシカルなピアノをプログレ然とフィーチャーし迫るヘヴィなサウンド。サイケディリックで混沌とした要素も強く、これがまた独特の重厚さを醸し出していて良い。67年と68年のシングルからボーナス3曲入り。正規・南アフリカ・リマスター盤。
ZA-1714 FREEDOMS CHILDREN / Galactic Vides CD \2800
 南アフリカの最重要バンド。ドイツ製ブートも出回っている72年リリースの3rdが、デジタル・リマスターにて南アフリカで正規リリース。基本的にはヘヴィ・ロックを得意とするグループだが、曲によってオーケストラを加え、ダークで混沌とした通好みの音に仕上げている。当時の英国の音に非常に近く、ヴァーティゴの一連のヘヴィ作品にも通じる味とクオリティーを持っている。ボーナス1曲入り。
ZA-1709 HAWK / African Day CD \2500
 南アフリカ屈指のレア・サイケ・ハード。71年リリースの1st。70年代初期に4枚のLPをリリースし、内1枚は英カリスマからのリリースであった。アコ・ギ、ピアノ、太いベース、アンダーソン張りのフルート、ドラムス、パーカッション、ヴォーカル、そして呪術的なコーラスらで、なにやら謎めいたサイケ・ロックを展開。JADE WARRIORの1stあたりに近い。リマスター&71年のライヴを4曲ボーナス収録。
ZA-1712 HAWK / Africa She Too Can Cry CD \2500
 73年リリースの3作目。同タイトルで南ア盤が前年にリリースされた後、1stからタイトル曲が組曲形式で再録され、一部のトラックを入れ替えて英カリスマから出されたもの。旧B面を占めるこの組曲はまさにアフリカン・プログレッシヴ・ロックと呼べる素晴らしい出来で、妖しげな部族風太鼓が鳴り、大地の霧が払われるようにフルートが大草原へと広がっていく。1st同様に呪術的なコーラスを絡め、アフリカの自然がパノラマのように歌われていくが、ギターやハモンドなど音の質感が英カリスマ流になっており、非常にイメージがうまく確立されている。リマスター南ア盤。シングルや次作から5曲ボーナス入り。
ZA-1740 HAWK / Live And Well CD \2500
 彼らの最終作にあたる74年リリースの4枚目。ライヴとタイトルにあるが、れっきとしたスタジオ作で、ハードさやフォーキーさのあるメロウ・サイケとでも呼べる英国ナイズされたサウンドをバックに男女ヴォーカルで歌われる。特にアフリカの大地が緩やかに目覚めていくような光景が映るラストは逸品だ。ソロで聴かせる女性ヴォーカルもいい。ボーナスとして英盤で知られる前作のAFRICA SHE TOO CAN CRYのオリジナル南ア・ヴァージョン(未CD化)から4曲と71年のライヴ1曲を収録。よりプリミティヴなアレンジで妖しさ満点だが、ブックレット中のフォトはさらに強烈。デジタル・リマスター&南アフリカ盤。
ZA-1730 McCULLY WORKSHOP INC. / Same CD \2500
 リーダーによる09年デジタル・リマスター&南アフリカ盤! 70年リリースの1st。ビートルズのサージェント・ペパーズやデビュー当時のピンク・フロイドなど英国のシーンから強い影響を受けたサイケポップで、本作には女性キーボーディストが参加しておりコーラスでも歌声を聴かせている。彼女の弾く暗いオルガンが鍵となった曲や、本バンドの特徴であるトランペットやフリューゲルホルンが活かされた曲、フルートが浮遊する木陰フォークなど、コレクターにはたまらない居心地の良さだ。ムーディ・ブルースに似た思想・宗教的な詞も見られる。
ZA-1725 McCULLY WORKSHOP / Genesis CD \2500
 リーダーによる09年デジタル・リマスター&南アフリカ盤! 何回かの休眠とメンバー・チェンジはあったものの、60年代半ばにMCCULLAGH兄弟がフォーク・ロック・バンドとして始め、現在もライヴを行っている長寿バンドで本作はコレクターの難関のひとつとして君臨していた71年リリースの屈指の激レア2nd。聖書の創世記を緩くヒントに哀愁を帯びたメロウなサイケポップをプログレ風味を感じさせながら聴かせる。ブラスロックとは一味違ったトランペット、ホルン、トロンボーンを配し、時に狂おしいフルートを混ぜ、ねばっこいギター、メロウなヴォーカル、ホットなリズムなど全7曲中3曲が組曲という力作だ。
ZA-1734 McCULLY WORKSHOP / Ages CD \2500
 75年リリースの3作目。メンバーチェンジにて2人のキーボード奏者を迎え一人はヴァイオリンも担当。彼のスリリングなプレイを交え、哀愁たっぷりのギターや、ラストではフルートも加えるなど曲によってはウルフやフォーカスを思わせるクラシカル・ロックを演奏。一方で、初期からのムーディ・ブルース調のメロディアスなポップ・ロックも聴かせる。サイケ色を払拭し、その充実したアンサンブルにより最もプログレへ向かった当時の最終作。7曲のアルバム未収ボーナス入り。リーダーによる2010年デジタル・リマスター&南アフリカ盤!
ZA-1706 OTIS WAYGOOD BLUES BAND / Same CD \2800
 70年代初期に3枚のアルバムをリリースしたブルース・ロック・バンド。ジンバブエで結成され、その後はケープ・タウンで活動していた。本作は70年リリースの1stで、英国調の渋いブルース・ロックを基調としながらも、サックスや浮遊感のあるフルートを全体にフィーチャーした暗い影のある音を持つ。3rdからボーナス3曲入り。リマスター・南アフリカ正規盤。
ZA-1716 OTIS WAYGOOD / Simply Otis Waygood CD \2800
 前作1stでは、浮遊感のある独特のサイケ・ブルース・ハードを演奏していた彼ら。71年に同じくEMI PARLOPHONEからリリースされた本2ndでは、前作でも特徴付けていたフルートやサックスをより非ハード&非ブルース調に(つまり、プログレ風? 英ヴァーティゴやネオンのバンドを連想させるような)効果的に使用し、ヘヴィさと翳りが入り混じる魅力を確実なものとしている。また、3rdから6曲ボーナス収録されており、1stCDのボーナス3曲と合わせれば3rdのTHE LIGHT CLAPS AND SCREAMも正規に完全CD化されたことになる。正規南ア・リマスター盤。
ZA-1735 OTIS WAYGOOD / Ten Light Claps And A Scream CD \2500
 EMI PARLOPHONEから71年にリリースされた3rdでバンドのラスト・アルバム。ダークなサックスとオルガンが特徴で、ねばっこいギターと朗々としたヴォーカルらが好相性。初期のブルースから脱し、後半の搾り出すようなヘヴィさと、ヴァン・ダー・グラフやアーサー・ブラウンを思わせる陶酔したプログレ色が実に濃厚。その分、前2作にあったサイケ色、よどみの浮遊感が重くなっており、パート1&2に分かれているラストでは沈殿し底を漂っている。シングルから1曲ボーナス入り。リマスター・南アフリカ盤。
ZA-1713 SUCK / Time To Suck CD \2800
 英国、イタリア、南アフリカ、ギリシャ人による多国籍・南アフリカン・ハード。70年リリースの唯一の作品。曲のほとんどがカヴァーで、CRIMSON(21st〜)、COLOSSEUM、BRAIN AUGER、FREE、DEEP PURPLE、BLACK SABBATHらのレパートリーを取り上げている。その演奏のパワーは凄まじく、ステージでも荒れ狂っていたようだ。フルートもフィーチャーし熱く迫る。当時、ジャケ違いでフランス盤も出ていた。正規リマスター南ア盤。ボーナス1曲プラス。
ZA-1731 THIRD EYE / Awakening CD \2500
 南アフリカのロック・レジェンドと言われる彼らの69年作1st。ダーバン出身のバンドでハード指向ながらもメロディックなヴォーカルと女性キーボーディストがワイルドに弾くハモンドがコレクターを離さない。ブラス・セクションが配され、アコギを使った曲やクラシカルなフレーズが織り込まれるなど同年代の英国物と比べてもなんら見劣りしない。深めにエコーが掛けられたサウンドはインストになると狂おしく畳み掛けられ、ツイン・ギターが激しさを増す。層が厚いとは言えないものの、強力なシーンが南アにあった。09年再発盤。 SOUTH AFRICA
ZA-1732 THIRD EYE / Serching CD \2500
 南アフリカのロック・レジェンドと言われる彼らの69年作2nd。デビュー作と同メンバーで同年にリリース。サイケポップの良さも聴かれた前作だったが、本作ではよりロック色を強めており、旧B面は長い曲で構成されるなど当時のアート感覚が持ち込まれている。少しジミ・ヘンドリックスを思わせるソウルフルなヴォーカルも特徴で、ハモンドがプログレッシヴにフィーチャーされる10分越えの曲では後半ピアノに切り替えドラマ性を出すなど年代を考えるとかなり先端を走っている。ブレを感じない英国直系型。09年再発盤。 SOUTH AFRICA
ZA-1733 THIRD EYE / Brother CD \2500
 南アフリカのロック・レジェンドと言われる彼らの70年作3rd。女性キーボーディストとは思えないプログレッシヴなハモンドが切れ良くかつ豪快にバンドをまとめていく。彼女は1st録音時でなんとまだ14才だったと言われ、ということは本作でもまだ15才! アーサー・ブラウンのFIREのカヴァーが収録されており、ヴィンセント・クレーン張りに弾き倒している。当時リリース元のポリドールが短期間にアルバム3枚という無謀な契約をした為、録音は荒いが、どれも情熱がほとばしる意思の強いサウンドを聴かせる。09年再発盤。 SOUTH AFRICA
ZA-1738 WILDEBEEST / Bushrock 1 CD \2500
 ソーニャ・クリスティーナを思わせる女性ヴォーカルをフィーチャーした、ヴァイオリン入りのプログレッシヴ・ロック・バンドの81年作。ライヴ録音ながらアルバムはこれが唯一で、ドラマーは元FREEDOMS CHILDREN。彼がコンセプトを握っていたようだ。作曲にはバンドメイトだったRAMSAY MACKAYも関わっている。ハードな曲、クラシカルな曲、パーカッションがサイケデリックな曲、ケルト風味のトラッド・ロックな曲など音楽性はまだ模索中といった感じを受けるが、1曲目はもろカーヴド・エア似で驚かされる。ブックレットにはバイオ、フォトを掲載。2010年リマスター・南アフリカ盤。

〓[IRAQ]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-9501 AL-BASIM / Revival CD \2500
 今話題のトランスワールド・プログレッシヴ・ロック本(シンコー・ミュージック刊行)でマニアックに紹介されていたので久々に取ってみました。クレジットから当初は謎のイランのグループ、REVIVALとされた79年録音のレア作。その後、アメリカ録音であり、リーダーはイラク人だと判明。ジャケットのイメージだと油臭いハードな内容を想像してしまうが、美しいフルートとメロディアスなギターをリズム・セクションが好サポートするシンフォとジャズ・ロックが織り交ざったイスラエルあたりにも通じる叙情的なサウンドで聴かせる。再注目の1枚!

〓[TURKEY]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-2013 BARIS MANCO / 2023 CD \2980
 曲順が違い、一部はカットされているものの、辺境コレクターの間で崇め続けられて来たバルシュ・マンチョの旧作がCD化された。彼は来日経験もあるトルコきっての有名なシンガーで、本作は75年にリリースされたコンセプト作。シンセ、ハモンドらのキーボード、ギター、ベースに、タンブール(パキスタン系の弦楽器)、ダヴァル(トルコ太鼓)、サズらを加えた辺境プログレならではの音。本作の続編とも言える79年作から2曲と、シングルから1曲足されている。民族色とエレクトリックが渾然一体となった、まさに辺境シンフォ!
LV-2046 CEM KARACA / Kardaslar & Apaslar CD \2500
 初CD化。秘境アナトリアの心を歌うプログレッシヴ・シンガーの1stアルバム。リリースは73年だが、伝説のバンドKARDASLAR、APASLARをバックに70年代初期に録音されたもので、エキゾチックな郷愁に満ちたサウンドとヴォーカルを聴かせる。サズに似た鋭い音色のBALAMA、ヴァイオリンをノイジーにしたような擦弦楽器のIKLIGをフィーチャーし、エレクトリック・ギターや骨太のリズム・セクションがロック色を醸し出し、他に無いアンサンブルを発散。その煙った幻想感と、深い深い哀愁は欧米物では味わえない。詳しいバイオやフォトが掲載された16ページ・ブックレット付きリマスターによる奇跡の正規再発盤。
LV-2043 HARDAL / Nasil ? Ne Zaman ? CD \2500
 トルコのプログレッシヴ・サイケの代表作の1枚。78年リリースの1st。同国のバンドの中では後発だが、その分だけ垢抜けたアレンジを持っており辺境色とのブレンドはこの上ないエキゾチックさを放つ。ファズ一辺倒かと思いきやギターはうねりながらもテクニカルなバッキングも見せ、アコギも使用。キーボードはシンセ、オルガン、エレピ、ソリーナとマルチな色彩を付ける。切々としたヴォーカル・メロ、サビでの甘い女性コーラスなど現地であればヒット性も持ち合わせた内容だ。バランスのとれたいいバンドだと思う。4曲目、6曲目あたりの泣きがたまりません。
LV-2018 MOGOLLAR / Dum-Tek CD \2980
 中央トルコのアナトリア地方 (カッパドキアのあるところ)、及び黒海側に展開される民族音楽をベースにしたロックをアナドル・ロック、またはアナトリアン・ロックと称して呼ばれるが、その代表格が本グループ。ディープな民族楽器とファズ・ギター、ムーグ、ローズらを混載し、アナトリアの哀愁をテクニカルなサウンドに乗せて、エキゾチックに繰り広げる75年作2nd。その変拍子とアンサンブルは、サムラやファーマーズ・マーケット、果てはジェントル・ジャイアントを引き合いに出せるような、プログレ・ファンびっくりの音。胸を締め付けるような哀愁がシンフォ調に流れ出す6曲目にもやられる。
LV-2020 MOGOLLAR / Mogollar's 94 CD \2980
 これぞ、アナトリアン・シンフォというサウンドをテクニカルに、エキゾチックに、ドラマチックに展開する彼らの94年作。強いて本作を例えれば、近年のコルモラン風とも言えるが、合唱が入り、ギターが泣き、キーボードが壮大感を与える2曲目など、これが、アナトリアの音だとしか言いようがない。大草原を覆い尽くすようなキーボード・ストリングス、絡まるサズやブズーキ、大地に響くパーカッション、まさに、アジアとバルカンとロシアとヨーロッパと中東を橋渡しする音。ギリシャに近いのでスパノダキスの例えも出せる。大発見!
LV-2044 MOGOLLAR / Umut Yolunu Bulur CD \2700
 アナトリアン・ロックの先駆者、モーオラルの09年作。トルコの弓奏楽器やブズーキに似たバグラマを持ち込み、階段を踏み外したような変拍子を用い、堂々とした泣きのギターやヴィンテージ感のあるオルガンをフィーチャーし、民俗色をプログレッシヴなサウンドへ転換。曲によってはLEB I SOLを思わせるバルカン色もギラギラと発散させ、また煙が立ち込めるヘヴィ・アシッドも聴かせる。草原を彷徨うフォーキーさ、そこから展開するクラシカル・ロックなど音楽性の面白さは他国では有り得ない。ラストはエーゲ海の夕日に火照り、荘厳な合唱でドラマチックに幕を閉じる。辺境ファン必聴バンド。スリップケース付き。

〓[INDONESIA]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
LV-2170 AKA / Hard Beat CD \2500
 70年にデビューし、10枚以上のアルバムをリリースした東ジャワのプログレッシヴ・ハード・ロック・バンドの71年から77年の曲を15曲収録した2011年コンピ盤。サバス、ツェッペリン、エクスペリエンスあたりを思わせる本格派で、ガラスが共鳴しそうな豪快なヘヴィさを持ちながらも、変則リフの多用とメロディアスな展開を見せ、妖しいシンセやオルガン、コーラスが時折フィーチャーされる。フィリピンのJUAN DE LA CRUZよりも屈折しており、イタリアならFLEAやTEOREMIを彷彿させる曲があり驚く。リマスター&見開き紙ジャケット限定盤。
LV-2167 CHRISTMAS CAMEL & COMPANY / Same CD \2500
 クラシカルな弦オケと音色が薄めながらもオルガンやウェイクマン風のシンセをフィーチャーした歌物ロック的バンドの77年〜78年の未発音源をリマスターした2010年盤。バンド名はプロコル・ハルムの曲名から取られているという。少しサイケ・ポップな音像など、初期ディク・ディクのようなプログレ黎明期のサウンドながら、リリカルでかつジャージィなフルートが舞い、優しいコーラスをバックにハードなギター・ソロが入るなど、バンドは英国からの影響を語るが、これはもうイタリアン・ロック的。曲、アレンジ共に良く出来ている。
LV-2144 COZY STREET CORNER / Nirmana CD \2500
 PROGRESSIVE ROCK SONY INDONESIA絡みで出直した02年作。チェンバーチックなストリングス・セクションやアコ・ギをたおやかに配し、クリシェを夢見フォークにしたような曲と、キャラヴァン風のノリの曲で終始メロディアスに聴かせる。5曲目、7曲目ではバンジョーが沖縄三線のような味を出していて、東アジアを感じる。これがトルコだったらバンジョーもサズ風になるんですよ、きっと。IMANISSIMOやDISCUSのようなインパクトは無いけれど、インドネシアのカラーは充分で、聴いているうちに妙に耳に残ってしまう作品。ほんわかとした良い出来。
LV-2163 DISCUS / 1st CD \2500
 ロシア盤。多くの音楽ファンに衝撃を与えた99年リリースの1st。インドネシアのバンドと言うのがさらに話題性を高めたが、その後の探求により実は70年代からプログレがお盛んな国であった。女性ヴォーカルも含み、個性的で、民俗的なエキゾチックさを持った曲想とテクニカルな演奏が生み出すサウンドはそれまで聴いたことがない世界観のプログレッシヴ・ロックで、免疫の無い我々を襲った。的確かつ弾きまくられるギター、所狭しと駆け回るツイン・キーボード、デヴィット・クロスのようなヴァイオリン、舞い荒れるフルート等、特に最初と最後の曲が凄い。
LV-2164 DISCUS / ...Tot Iicht! CD \2500
 03年2nd。プログレへの強い愛着心とインドネシアというアイデンティティーを踏まえた上で完成された驚愕のテクニカル・パワー・ジャズ・ロック。その恐るべし内容に一聴で仰天! 緻密なのに、こんな破天荒な音は聴いたことがない。マグマ・ファンも狂喜する男女コーラス、鋭く切れ込むヴァイオリン、まるで、ケチャのように叫ぶ管楽器群、ポリリズムを超越させたガムランの可能性、そして、インドネシア語で歌われる傑出バラードの3曲目に見られるような美しい叙情性。シャルマン兄弟もきっと仰天の6曲目などなど、もう、ゆるして下さい、といった感じの傑作。
LV-2155 ERWIN GUTAWA / Rockestra CD \2500
 CHRISYEの名作、BADAI PASTI BERLALU再録盤などを筆頭に、プロデューサー、アレンジャー、コンポーザーとしてインドネシアの音楽シーンで名を馳せるERWIN GUTAWAが制作した、インドネシアン・ロック&ポップスのシンフォニック・ロック・アレンジ06年作。GODBLESSやGURUH SUKARNO PUTRAなど70年代から90年代にヒットした曲を中心に、女性を含む現在売れっ子のシンガーがヴォーカルを取り、彼がキーボードを担当するロック・バンドに、英国アビイロード・スタジオにてロンドン・シンフォニー・オーケストラや壮麗な混声合唱団を融合させた、激シンフォ&ドラマチックな内容。立体に浮かび上がる特殊ジャケット付き。シンフォ・ファン必聴!
LV-2161 GOD BLESS / 36th CD \2500
 ヴォーカリストとギタリストを中心に再び復活し12年振りとなる09年新作をリリース。過去5枚のアルバムを出し90年代後半にも一度再編されている彼らだが、今回はメタルには行かず、キーボードをシンフォニックに配したドラマチックな70年代風のハード・プログレで統一。少しアップデイトされた、それでいてレトロな重さ、カッコいい変拍子、合唱団、クィーンを思わせる展開、アクセント的なガムラン、インドネシア語のセンチメンタルな歌心など非常に総合的な組み合わせが効いた力作となっており、バンドの最高作と断言出来る一撃だ。インドネシアのプログレを追ってきた方、マストです。
LV-2171 INDRA ARYADI / Duniaku CD \2500
 ヴァイオリンや女性ヴォーカルをフィーチャーし、エキゾチックなプログレッシヴ・ジャズ・ロックを聴かせる若手ギタリストの2011年作。マハヴィシュヌやパット・メセニーに影響を受けたと語っており、哀愁の旋律が変拍子でスリリングに乱舞する10曲目は珠玉の名作だろう。アルバム全体としてはロマンチックなアコギも織り込んだフュージョン・タッチでDISCUSのようなスタイルではないが、スリン、ゲンダンなどご当地楽器も交え、またSIMAK DIALOGのTOHPATIがアレンジを一部受け持ち、トリオ作RIOTのベーシスト、INDRO HARDJODIKOROも参加。シンフォ色もあり、叙情美や泣きも効いたイネファン必聴作。特殊加工が施された豪華デジパック。
LV-2165 LIGRO / Dictionary 1 CD \2500
 マハヴィシュヌ系のテクニカルなジャズ・ロックを聴かせるギター・トリオの08年作。クリムゾンを思わせる妖しいリフをキープさせ、キリコ張りのドラムが炸裂する1曲目からプログレッシヴな凄みに圧倒させられる。メンバーそれぞれがインドネシアのシーンで実力を知られた兵揃いで、ややハードな質感で強靭なプレイを展開。変拍子を多用しているものの、同国のSIMAK DIALOGのようなシャープに構築されたタイプではなく、トリオというバンドのグルーヴ感を活かし、自在に変化する飽きさせない曲調、高速ソロと堅いバックの駆け引きが生むスリリングさなど、実にアグレッシヴ!
LV-2159 MAKARA / Maureen CD \2500
 ドラマチックなシンフォニック・ロック! 80年代にアルバムをリリースしたプログレ・バンドの22年振りの08年新作。インドネシアのシーンを育て、DISCUSにも関わったANDY JULIASを中心に、同じくDISCUSからキーボーディストとベーシストも参加。女性の悲劇を歌ったコンセプト作で、英国、オランダあたりのバンドを思わせるサウンドを劇的に繰り広げる。インドネシア語で歌われているのであの独特の哀愁もあり、キーボードによる多彩なオーケストレーションをふんだんにフィーチャーし、テクニカルなギターとのコンビネーションも良く、引いた時のアコースティック・パートの繊細さや、甘美なコーラス、スリリングなリズムの仕掛けなど、これはもうインドネシアン・シンフォの金字塔になるのでは。PROGRESSIVE ROCK SONY INDONESIAからのリリース。必聴!
LV-2168 MONTECRISTO / Celebration Of Birth CD \2500
 DISCUSのキーボーディストが結成したシンフォニック・バンドの2010年デビュー作。ストリングス・オーケストラをクラシカルに配し、ペンドラゴン、アリーナ系のメロディックなサウンドを聴かせる。英語で歌われるヴォーカルの訛りを除けばアジアを感じさせないインターナショナルな音作りで、ソロ、バッキング共にテクニカルなプレイを繰り出すキーボードとエモーショナルなギターに弦アンサンブルが加わり、翳りのあるドラマチックなアルバムに仕立てている。後半の叙情性と畳み掛けには思わず手に力が入ってしまう。自主盤ながら、この国にしてはゴージャスな32ページのブックレット付き。
LV-2160 SIMAK DIALOG / Demi Masa CD \2500
 カンタベリー・ジャズ・ロックを思わせる傑作となった彼らの09年作。硬派でありながら哀愁を灯したメロウさを漂わせ、エレピとギターが核となりクンダンらの打楽器に煽られて研ぎ澄まされれた感性で演奏されていく。インドネシアらしいカラーに染まる1曲目から個性が出ており、複雑なリズムを編み出しながらバックとソロが自在にかみ合いミュージシャンの呼応が激しさを高める。アカデミックだが人の温度を感じるこの音楽センスに脱帽! 多彩なプレイで魅了するギタリストのスキルにも注目。*アメリカ盤も出ていますが、本盤はインドネシア製3面開き紙ジャケット・オリジナル盤です!
LV-2166 TOHPATI ETHNOMISSION / Save The Planet CD \2500
 クリムゾンも思わせる最強のテクニカル・ガムラン・ジャズ・ロックとなった、SIMAK DIALOGのギタリストのソロ・バンド2010年作。ドラムスと絡む打楽器、フルートを甲高くしたような音色のスリンらがインドネシア然とした色彩を放ち、曲によって女性ヴォーカルも入る。スピーディーな変拍子の曲はもちろん、たとえスローな曲であっても途切れない緊張感がピリピリとしており、聖なる舞踏、善と悪の戦い、といった曲タイトルのイメージを痛烈に醸し出している。*本盤は本国で配給されているインドネシア盤で、先に出た米盤と曲順(収録も1曲違う)やパッケージ・デザインが違っており、オープニングからアグレッシヴな印象を受ける。3面開きデジパック。
LV-2169 TOHPATI BERTIGA / Riot CD \2500
 インドネシア最強のジャズ・ロック・バンド、SIMAK DIALOGのギタリストのニュー・プロジェクト・バンド。2011年作。ギター/ベース/ドラムスのトリオによるスタジオ一発録りのインストで、作り込まれたアグレッシヴなサウンドは所謂フュージョンを超越。多彩なリズム・チェンジを見せ、変拍子を集中させたハードでテクニカルな演奏と、ディレイ等のエフェクターを用い、美しいメロディーを繰り出すイメージ重視のパートが組み合わさり、TERJE RYPDALあたりのスタイルを感じさせるも、インドネシアらしい活気に満ちたテンションで聴かせる。

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LV-2203 ASIN / Himig Ng Pag-Ibig CD \2500
 女性ヴォーカル・サイケ・フォークの激レア盤として、レコード・コレクターの間でも注目されてきた79年作2nd。本作はフィリピンのメロウキャンドルとも称され、かなりの高値で取引されてきたファン垂涎の1枚。ポコラ本でもお皿4つ。アコースティック&ファズ・ギター、ドラムス、リコーダー、ストリングスを導入したフォーク・ロックで、哀愁を帯びたヴィンテージ感あふれるサウンドをバックに、タガログ語による美声女性ヴォーカルと男性ヴォーカルで歌う。特にラストではブレッド・ラブ&ドリームスを連想させるようなドリーミィなサイケ感覚も。フィリピン・フォークの傑作。デジタル・リマスター盤、フィリピン盤正規再発。
LV-2205 JUAN DE LA CRUZ / Himig Natin CD \2500
 73年2nd。ポコラ本でもレア度はお皿4枚のフィリピン屈指の激レア・ハード。クリームを思わせる攻撃的なハード・ブルース・ロックで、クリームと同様にベースの音量がデカく、非常に重量感のあるサウンドで聴かせる。スピード・グルー&シンキのJOSEPH SMITHが在籍したことでも知られる。GRATEFUL DEADのカヴァーや、タガログ語で歌われるラストなど、サイケデリックな要素も見せる。この国のロック文化財重要アイテム。デジタル・リマスター盤、フィリピン盤正規再発。
LV-2206 JUAN DE LA CRUZ / Maskara CD \2500
 OSANNA顔負けのフェイス・ペインティングで迫る75年リリースの4作目 (ライヴ盤をはさむ)。前作のブルース・ハード色に加え、ピアノ、アコースティック・ギター、オーケストラもフィーチャーし、より大物バンド的な音楽性の広さを見せる。破壊的なアート・ロック風で圧倒する2曲目に対し、クラシカルなバラードを聴かせる6曲目などの、アルバムとしてのコントラストも印象に残る。前作よりもタガログ語で歌われる曲が多く、アイデンティティーを打ち出した名作。デジタル・リマスター盤、フィリピン盤正規再発。
LV-2217 MIKE HANOPOL / Lagablab CD \2500
 JUAN DELA CRUZのベーシスト(本作ではギターを弾いている)の06年新作。多数のセッション・ミュージシャンを迎えてリリースされた。見掛けから想像されるほどヘヴィではなく、泣きの効いたロック・ポップ・アルバムで、彼のタガログ語のヴォーカルをフィーチャーした、インドネシアのクリシェを連想させるようなメロディアスなサウンド。部分的にハード・プログレッシヴなブリッジも見かけられ、賛美歌を引用したロック・アレンジ、また女性ヴォーカリストとのデュエットなど、バリエーションを持たせている。クリシェ・ファンはぜひ。
LV-2212 WALLY GONZALES / Tunog Pinoy CD \2500
 JUAN DE LA CRUZのギタリストが77年にリリースした激レア1stソロ。ポコラ本でもお皿5枚のヴァリューで紹介。JUAN DE LA CRUZの音楽性を継承するものの、よりメロディアスで、またシンセなどキーボード・ソロもフィーチャーし、乱暴に言ってしまえばゲイリー・ムーアのフィリピン版か。JUAN DE LA CRUZのJ.SMITHとは違いWALLYのヴォーカルはウォーム・ハートで、インドネシアのクリシェのような味わいを持つ。影をどっぷりと落とす3曲目はプログレ・ファンを貫く。デジタル・リマスター盤。フィリピン盤正規再発。
LV-2208 WALLY GONZALES / Wally On The Road CD \2500
 同じくポコラ本でお皿5枚の激レア・アイテムとして紹介されている78年の2nd。さらに2作とも彼のお気に入りマークまで付いている。前ソロ作に比べるとJUAN DE LA CRUZに近いが、キーボードが見せ場を作るインスト・ナンバーや、WALLY'S BLUESと題された8曲目など、プログレッシヴ風味でも引き付ける。JUAN DE LA CRUZがMASKARAリリース後、活動休止していた時期にリリースされた彼の思いがつまったソロ2作。デジタル・リマスター盤。フィリピン盤正規再発。

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LV-1906 OSIRIS / Same CD \2500
 ペルシャ湾に面したバーレーンのプログレ・バンド。82年リリースの1st。LPリリース当時、まず2ndが入荷し、キャメル・タイプのメロディアスなサウンドが話題になった。本作も英語で歌われ、キャメルを強く思わせる英国シンフォの影響を受けた音作りに、パーカッションをアラビックに使用した2曲目など中近東のフレーヴァーが自然と入っており、勢いで押し流してしまうハードさとロマンチックな歌心が混ざったデビュー作らしいポテンシャルを持っている。89年の未発ボーナス1曲入り。
LV-1908 OSIRIS / Myths And Legends CD \2500
 限定紙ジャケット・ロシア盤。アナログがほぼリアル・タイムで輸入され、バーレーンという中東のイメージからは誰も予想できないロマンチックなキャメル直系のシンフォを聴かせ、ツウを卒倒させた85年の2nd。ラティマーを思わせるギターをフィーチャーし、ツイン・キーボードを含む7人編成のバンドで、全曲英語で歌われ、メロディアスな叙情派を追及したサウンドを聴かせる。1stでは中東らしいアラビックさも持ち合わせていたが、本作ではそういった部分は影を潜め、より英国風のシンフォニック・ロックに徹している。ボーナス1曲(THE POWER)追加収録。
LV-1907 OSIRIS / Tales Of The Divers CD \2500
 中東バーレーンで80年代から活動しているジェネシス、キャメル影響下の正統派シンフォ・プログレ。本作は、バンド全盛期に残された85年の未発表ライヴ音源。当時レコードでリリースする目的で録音された為、全曲これでしか聴けない曲で構成され、コンセプト・アルバムとして完成された幻の作品。初期の2作は廃盤レコード時代から名盤として知られ、2ndアルバムと同時期に録音された本作も同様にポテンシャルが高く、従来のツイン・キーボードに月夜のフルートをフィーチャーした叙情的で哀愁を帯びたシンフォニック・ロック・スタイルに、曲により湾岸打楽器や、アラビックなメロディを取り入れた、少しエキゾチックな風合いも加わった作風となっている。英語。音質も良好。2010年リマスター盤。
LV-1905 OSIRIS / Visions From The Past CD \2500
 中東バーレーンで80年代から活動している正統派プログレ・バンド。通算5作目となる07年新作。前作までは中近東カラーの無いインターナショナル志向だったが、本作では、ツイン・キーボードによるハモンド、ピアノ、シンセや、フルートなどを効かせた、ジェネシス、キャメル影響下の叙情的な泣きを含んだシンフォニック・サウンドに、アラブの弦楽器カヌーンや、ダルブッカなどの湾岸パーカッションを導入し、またアラビアン・ポエムを曲間に挿入するなど、アラブ・スタイルを織り交ぜ、同じイスラム影響下でも、スペインのバンドとはまた違う、他の国のバンドには無いオリジナリティーをかもし出している。コンセプト作。英語。


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