update 2012/01/28


SWEDEN FINLAND NORWAY DENMARK FAROE ICELAND

表示金額は全て税込みです

〓[SWEDEN]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
SC-0342 AGENTS OF MERCY / The Fading Ghosts Of Twilight CD \2500
 限定盤。ロイネ・ストルトのニュー・プロジェクト09年作。彼が温めていたソロ作にクラシック・プログレを愛するヴォーカリストが加わったことによって、他のフラワー・キングスのメンバーらも巻き込み、70年代初期のシーンに捧げられたような本格的シンフォニック・ロック・プロジェクトへ発展した注目作。メロトロンなどヴィンテージ楽器の他に、アコギやピアノもリリカルに使用されフラワー・キングスに近い感触ながらより初期ジェネシスにあったロマンチックさを取り込んでおり、幻想感や中世の憧憬がミステリアスに立ち込めてくる。ジェネシス系シンフォ・ファン必聴! 初回デジパック&フルタイム・ヴァージョン。
SC-0388 AGENTS OF MERCY / DramaRama CD \2300
 ロイネ・ストルトが敬愛する70年代初期のシーンに捧げられたプロジェクトの2作目となる2010年作。ヴォーカリストとのユニット的な前作からメンバーを絞り、キーボードでLALLE LARSSONが参加するなどよりバンドとしての体制で録音。ヴォーカルがフィル・コリンズ似なのでどうしてもジェネシスを思わせるが、シンフォニックなインスト・パートはロイネらしい鮮やかな陰影を持ち、部分的にはフラワー・キングスにも置き換えられそうな出来となっている。中盤のアコースティックな曲、ポップな曲もアルバム・コンセプトにぴったりだ。デジパック。
SC-0421 AGENTS OF MERCY / The Black Forest CD \2300
 オープニングから傑作かと思う素晴らしさが伝わる2011年作。ライヴを挟みスタジオ3作目となる本作はコンセプト・アルバムとなっており、今まで以上にジェネシスチックなファンタジーが壮大かつ奥深く、恐ろしいほどのディテールを伴って描かれている。LALLE LARSSON、JONAS REINGOLDといったサポート組もすっかりバンドの核となっており、作曲、アレンジ面でもプログレッシヴなスキルを発揮。不穏な空気と共に森の中へ誘われる前半、哀愁と叙情に彩られる中盤、ファンタジーから現実へ、はたまた夢。泣きの終焉。そして静寂。シンフォ・ファン必聴! デジパック。
SC-0002 ALGARNAS TRADGARD / Framtiden Ar Ett Svavande Skepp, Forankrat I Forntiden CD \2500
 古くから知られてきた、アヴァンギャルド・プログレ・トラッド作品。72年リリース。中世ロマネスク的な重厚感に立ち込める闇黒の様相。ヴァイオリン、チェロ、ギター、オルガン、ピアノ、ハープ、フルート、民族楽器、曲によって女性ヴォーカルも入る。UNIVERS ZEROファンへもおすすめ。
SC-0118 ALGARNAS TRADGARD / Delayed CD \2500
 未発2ndアルバム。録音は73年から74年で、2001年にミックスされたもの。あの視覚的で暗黒の世界はそのままだが、よりロック色が強くなっている。ファズ・ギターがソロを取り、ヴァイオリン、チェロ、フルート、シタール、オルガンらが取り巻く。深淵なダブル・メロトロンも効果的でメロトロン・マニアも要チェック。プログレッシヴ・ロックという観点では断然こちら。ヴォーカルの入るラストは1st寄りか。
SC-0003 ANEKDOTEN / Vemod CD \2300
 ANGLAGARDに続いて、93年にリリースされた衝撃のデビュー作。メロトロンを大胆にフィーチャーし、70年代のKING CRIMSONに迫る圧倒的なそのサウンドは、眠っていた世界中のプログレ・ファンを呼び起し、また多くのクローンを生み出した。そして、現在に至る新たなプログレ・シーン、ブームの火付け役となった。
SC-0004 ANEKDOTEN / Nucleus CD \2300
 95年リリースの2nd。より屈指し、全体通してかなりヘヴィな印象を受ける。この時点で多くのクローン、フォロー・バンドが出現したため、彼ら自身も脱クリムゾンの、オリジナリティーを探し求めた結果だと思える。頂点を目指した超力作! 余談ですが、来日時に和食を食べに連れていってやりましたが、うまいうまいと食っていました。音に似合わず?とってもおとなしくいい人達です。リマスター&ボーナス入り。
SC-0006 ANEKDOTEN / From Within CD \2300
 99年作。ヘヴィさが目立った前作に比べると、メロトロンの特性を生かしたダークで沈み込むようなミディアム・テンポの曲が多い。クリムゾンのDEVILS TRIANGLEを思い出させる。追従バンドが多くなった今、改めてオリジナリティーを追求した彼らの姿がここに。アコ・ギ、チェロ、メロトロン。ヴォーカルのみのアコースティックなラストにも注目。
SC-0179 ANEKDOTEN / Gravity CD \2300
 03年4th。ややもするとスタイルが限定される、メロトロンをフィーチャーしたクリムゾン風の泣きのヘヴィ・シンフォを、どう進化、発展させるかが鍵となる彼ら。それをファンの期待を裏切らず、ものの見事に、2ndで進化、前作3rdで発展を誇示した。本作ではPAATOSという最大のライバルの出現が影響してかどうかわからないが、旋律を美しく磨く作曲面で懐が深くなった。ダークな間が美しくて、メロディーに痺れる。
SC-0292 ANEKDOTEN / A Time Of Day CD \2300
 07年5th。全体にダークさが多彩なベクトルを持ち、メロトロンも今まで通り強力なものの、クリムゾンの古色からコンテンポラリーなメランコリックさへ哀愁感が変化しており、バンドとしての色付けをより魅力的なものとしている。シーンに反応した、このあたりの調整は流石。そして、彼ら流に磨かれた愁いとメロウさが淡く散る。前作同様に曲も良く、カンタベリー風のオルガンやゲストのフルートの好プレイが過去と違った印象を与え、よく知っているバンドのはずなのに新鮮さも十分。ずばり傑作! 初回限定デジパック盤。
SC-0347 ANEKDOTEN / Chapters 2CD \2500
 初回「A2サイズのポスター付き」&デジパック。初出となる未発表1曲やデモ・ヴァージョン5曲、さらにミックス違い1曲などレア・トラックも十分に収録し、アルバムからピックアップされた曲もすべて新規にリマスターされた09年2枚組ベスト。未発曲は97年に書かれ09年に仕上げられたシンフォニックなナンバーでピアノとメロトロンが幽玄に響く。国内盤のボーナスのみに収録されていた名曲のSAD RAINも本盤の別ミックスでは哀愁の深みが熟しておりクリムゾンに匹敵する幻想交響曲のように描かれている。NUCLEUS時のデモ録音のワイルドさもファンはたまらないはず。リマスターに関してもアナログの風味を感じさせる厚みのある仕上がりになっており、このあたりにも楽器や曲調だけでないバンドのプログレへの強い愛着とこだわりが感じられる。3面開きデジパック・ブックレット付き。
SC-0359 ANGLABARN / Same CD \2500
 フォーク系のデュオによる73年の作品で管弦やリズム・セクションもフィーチャーし、北欧のリリシズムを聴かせる。美しいピアノやアコギをバックにスウェーデン語で切々と歌われ、メロトロンかと思わせる古風なストリングス・オケやポップ調の女性コーラスも加わる。コレクターズ・アイテム的な雰囲気を漂わせているがアレンジや録音はきちんと成されており、あまりサイケ色は持たず、どちらかと言うとプロコル・ハルムやムーディ・ブルースあたりが浮かんでくる。実際にアルバム・ラストはサテンの夜のカヴァー。暖かな冷気がある。73年のシングルから2曲のボーナス入り。リマスター。
SC-0345 ANGLAGARD / Hybris CD \2500
 92年リリースの北欧シンフォの傑作がバンド名義の自主レーベルによりボーナス入り&09年3面開きデジパックで出直した。アネクドテンとスタイルこそ違え、メロトロンをフィーチャーするなどヴィンテージ・スタイルと徹底したプログレッシヴ・サウンドはリリース当時大きな話題となった。ボーナスは旧盤と同じで94年に雑誌の付属シングルのみに収録された幻のレア・トラック。2ndに収録された曲のヴォーカル入りオリジナル・ヴァージョンで93年に録音されたもの。グループ名、正しく発音はエングラゴー。
SC-0377 ANGLAGARD / Epilog 2CD \2800
 ボーナス・ディスク付き2枚組2010年盤。プログレ然とした曲調を極限まで追求した94年リリースの2nd。アネクドテンと並ぶこの年代屈指の1枚だ。メロトロン、ハモンドを駆使し、ヴァイオリン、チェロ、フルートの生楽器も加え、複雑な変拍子とポリリズムを多用し、幾多の起伏を越えながら展開してゆく。屈折した美学というか、常に圧倒するわけでもなく、リスナーと一定の距離間を保ちながら、自身がプログレマニアであるかのように、その<絵>を見せていく。ボーナス盤には本編で10秒足らずの謎だったROSTENをオリジナル・メンバーが集まり、08年から09年に新録し当時書かれた未発表曲として完成させたものを収録。2種のインナーが付いた3面開きデジパック。バンド名義の自主レーベルより。
SC-0351 BEARDFISH / Destined Solitaire CD \2500
 5作目となる09年作。少しキャラが変ったと思う。ジェントル・ジャイアントが見え隠れするものの、オルガン、メロトロン、シンセらをマニアックに配し意表を付くスリリングさとメロディックさをテンションを保ちながら同居させ、ハッとさせる叙情的な切り返しを曲中に挟み、ある意味イタリアのバンド的なエンディングまで曲がどう動くのか分からない面白さに満ち、ただそこはスウェーデン産なので計算された鋭さがあり、もう前半だけでアルバム1枚半ぐらいのプログレが詰まっている。マンネリとかクローンとかそういうものを全く感じさせない超力作! 3面開きデジパック。
SC-0407 BEARDFISH / Mammoth CD+DVD(NTSC) \2300
 6作目となる2011年作。また少し、キャラが変わったと思う。ヴォーカルとハモンド系を押し出し、ゲストでサックスも加え、ヴィンテージ感のあるアグレッシヴでヘヴィなサウンドを聴かせる。押さえたパートでも手を抜かないテクニカルな面や、フレキシブルな曲想といった点では以前と共通するが、影響を受けていたジェントル・ジャイアントやザッパから開放され、過去のプログレの形式にとらわれないパワーあふれるミュージシャンシップに満ちた力作だ。2010年オランダでのライヴ7曲やアルバム・メイキングをトータル約2時間収録した初回限定のボーナスDVD付き。3面開きデジパック。
SC-0015 BLAKULLA / Same CD \2500
 75年に自主制作でリリースされたKAIPAタイプの好作で唯一作。ギターが泣き、オルガンがフィーチャーされるとプログレ度が増し(当然か)、そのイメージは、KAIPA、TRETTIOARIGA KRIGETといったスウェーデンの名グループが浮んでくる。ボーナス・トラックに加えられた74年の3曲も良く、アルバムよりもややヘヴィな感じ。ヴォーカルはスウェーデン語。
SC-0133 BO HANSSON / Sagan Om Ringen (The Lord Of The Rings) CD \2500
 THE LORD OF THE RINGSのブームを受けてか、未発ボーナスを加えての出直し。HANSSON&KARLSSONを経て、70年にリリースされたソロ1作目。北欧の初期プログレッシヴ・ロック・シーンの重要作のひとつ。トールキンの指輪物語をベースに、オルガン、シンセ、フルート、ギター、パーカッションetcでドリーミィー&サイケデリックに演奏される。暗く沈み込んだ空間は独特。ジャケ違い&LORD OF THE RINGSのタイトルで当時、英カリスマからもリリースされた。デジタル・リマスター盤。
SC-0428 BRIGHTEYE BRISON / The Magican Chronicles Part I CD \2300
 少しイエスへ行ったかな、と思わせる2011年作4th。彼らの持ち味であるウォームハートな歌メロは変わらず、23分越え、12分越え、8分越えの3曲目で構成された力作となっている。メロトロンのよりシンフォニックな活用法、ジャージィなアクセントをもたらすサックス、変拍子とスリリングなキメを多用する新たな一面、かつてはスポックス・ビアードやニールのソロの影響を感じさせたが、今回は同郷のフラワー・キングスやカルマカニックあたりも彷彿。それでも、ラストのヨーロピアンな哀愁はこのバンドならでは。毎作ジャケで損をしている正統派。
SC-0289 CARPTREE / Insekt CD \2500
 07年作4th。迫力がアップし、核心へ迫るリアルさが見事に描き出された。深い闇から解き放たれるファンタジーが容赦なく襲い掛かり、ドラマチックという言葉がちっぽけに感じるほど。荘厳な混声合唱団、うなりを上げるピアノ、しなるシンセ、優美なメロトロン、エニド張りのオーケストレーション、重厚なリズム・セクション、デカダンなヴォーカルなど基本は前作と同じだが、素材が多くなり、少しヘヴィになり、アレンジと曲構成が複雑になった。さらにゴシック風味も妖しさを増し、モンスターは自我に目覚めた。寒気がするほど美しい。自主リリース。
SC-0387 CARPTREE / Nymf CD \2300
 必聴! 2010年作5th。のっけから迫力というか気迫が違う。彼らはどこまで進化するのか。曲のタッチが明確になり、ミステリアスでロマンチックながらもその力強さは半端じゃない。デカダンな夢を打ち砕き、ヨーロッパの真の亡霊が立ち上がるような光景に包まれる。怒涛のオーケストレーションから抜け出てくる甘美なギターやリリカルなピアノの一時の静寂、夜空を切り裂くドラゴンのようなシンセ、苦悩と恍惚のヴォーカル、天使の混声コーラス、完ペキなドラマチックさ。美しい悪夢の中で戦いを始めたモンスターはもう止められない。自主盤デジパック。
SC-0253 DE GLADAS KAPELL / Spelar Nilsson CD \2500
 78年リリース。サムラのギタリスト、COSTE APETREAとメイド・イン・スウェーデンのギタリスト(本作ではベースで参加しているがこれがまた半端じゃなく圧倒的に上手い!)、GEORG WADENIUSに凄腕のドラマーと、キーボーディストのSTEFAN NILSSONによって制作されたバカテク・ジャズ・ロック作。火花を散らす1曲目、ペッカ風の4曲目、サムラ風の7曲目など超高層テンションのナンバーから、アコ・ギやピアノが美しいインテリジェンスなナンバーまで、バンドとして非常に息の合った、そして曲とアルバム構想に時間が掛けられた弛み無しの名作!
SC-0290J DICE / Same CD \3000
 「ダイス / 北欧の夢」 78年リリースの北欧シンフォの必聴傑作。多種のキーボード群とギターがリズム・セクションと一体となり織り成すカラフルなサウンドは非常にイマジネイティヴ。叙情性とスリリングさが見事に計算されアルバムの中に構築されている。鮮烈さではカイパの上を行く。07年リマスター&紙ジャケット。国内盤。
SC-0020 THE FLOWER KINGS / Back In The World Of Adventures CD \2500
 ex.KAIPAのロイネ・ストルトが94年にリリースしたプログレ回帰作ソロ、THE FLOWER KINGSを母体として生れた彼らの95年リリースの1st。そして90年代のシーンで最もアクティヴに活動したバンドのひとつとなる。現在進行形で生み出されるそのサウンドは、UKネオ・プログレ系とは違う独自のオリジナリティーを完成させた。
SC-0021 THE FLOWER KINGS / Retropolis CD \2500
 96年リリースの2nd。どの曲も良く、インパクトがあり印象に残る。大作も多い彼らだが、すべての良さがコンパクトに収った本作を初めの1枚として特におすすめ。初期のハケットを思わせる奥行きとリリシズムが素晴らしい。メロトロンも大幅にフィーチャーしたドラマチックな北欧プログレの決定打! 個人的にはこれがいちばん好き。
SC-0022 THE FLOWER KINGS / Stardust We Are 2CD \3200
 97年に2枚組でリリースされた大作。3作目。彼らならではのドラマチックな曲想が制約のない自由を得て、より複雑かつのびのびと描かれている名作。パイプ・オルガンの導入や、クリムゾンのような泣きのメロトロン・フレーズが最大級のスケールを演出。ただ、プログレ呪縛という袋小路に迷う込んでしまったのも事実。しかし、それは次作で打ち破られる。
SC-0024 THE FLOWER KINGS / Flowerpower 2CD \3200
 前作に続きまたも2枚組でリリースされた98年リリースの4作目。緩急、粗密、静動、等の対比とバランスはいつもながら見事だが、今までに見られなかったシンセ・シークエンス・パターンの使用や、様々なサンプリング、ブルージィーなロック・フィーリング、おごそかな合唱、女性スキャットなど、これでもかと凝縮された作品。自ら型をやぶったDISC IIで、プログレ呪縛から開放され、新境地を生み出していく。
SC-0425 FREDDEGREDDE / Thirteen Eight CD \2200
 ムーン・サファリ級のポテンシャルを持った新人シンフォの2011年作。聴けば最低でも5人編成くらいの完全なバンドの音なのだが、実はFREDRIK LARSSONという若いマルチ・ミュージシャンがドラマーの協力を得て作り上げた作品で、すでにYOUTUBE百万回以上のアクセス数でその卓越した音楽センスが話題になっていた。甘くメロディアスなヴォーカル、ハケットにも通じるアコギやピアノの叙情性、オーケストレーションを伴った壮麗なドラマチックさ、スリリングなシンセやギターソロ、メタルにならないヘヴィな重厚感、ドラマー泣かせの変拍子など、この自由な発想のスキルに脱帽。デジパック。
SC-0397 GALLEON / In The Wake Of The Moon CD \2300
 もう20年以上も活動を続けている彼らの9作目となる2010年作。ジェネシスが映る1曲目。ポンプの残り香が北欧の澄んだ空気に拡散し、ノスタルジックさと新鮮味が織り交じる。それはあくまでも序章で、美しい中間部を持った2曲目、ドラマチックな展開を見せる3曲目、キャメルのような夢想感を持った4曲目、キーボードをヘヴィに使った5曲目等、彼らの新境地とも言え、実にフレッシュに繰り広げられる。ホールズワースを彷彿させるギターが導くインストもあり、再びジェネシスチックなラストまで、余裕すら感じさせる叙情派シンフォ・ファン必聴作。
SC-0412 GOSTA BERLINGS SAGA / Glue Works CD \2200
 アングラガルドのマティアス・オルソンをプロデューサーに迎え制作された2011年作3rd。チェロやホルン等のゲストも加え、クラシカルなパートとクールに燃焼するヘヴィなパートをメカニカルにデザインした、スウェーデンならではのサウンドで聴かせる。メロトロンや破壊的ベースによりクリムゾンあたりを感じさせるも、ダークさにブリリアントさが混在し、ストイックさを見せる反面、ラストなど力強くドラマチックな盛り上がりを見せる。美しいエレピ、硬派なシンセ、反復のようで反復でない曲調など、これもまた北欧美学。
SC-0317J GREGORY ALLAN FITZ PATRICK & SAMLA MAMMAS MANNA / Snorungarnas Symfoni CD \2940
 「グレゴリー・アラン・フィッツパトリック&サムラ・ママス・マンナ / 洟垂れ小僧のシンフォニー」 紙ジャケット仕様。個人的な北欧美シンフォ・ベスト5の1枚。さらさらに乾いた空気と異国情緒あふれる光景が展開され、1曲目の7分17秒から始まる叙情に息を呑む。サムラとのコラボとなった76年作で、アラン・フィッツパトリックが作曲した楽曲の素晴らしさとサムラの卓越した演奏が見事にマッチし、想定以上のポテンシャルを引き出している。4つのパートに分かれた組曲で、2曲目の中間部や3曲目のテクニカルさも屈指。サムラと言えばひねくれた印象を持ってしまうが、バンド史上、最も正面を向いてロックしており、こんなに上手かったのかと改めて思う。デジタル・リマスター(K2スーパー・コーディング・システム使用)。「洟垂れ小僧の物語」を完全翻訳。国内盤
SC-0318J GREGORY ALLAN FITZ PATRICK / Bildcirkus CD \3150
 「グレゴリー・アラン・フィッツパトリック / ビルドサーカス」 飛び出す絵本式変形紙ジャケット仕様。サムラ関連だとか、総合芸術を目指した一大プロジェクトのサーカス小屋の為の音楽だとか、そういったデータは後付けにして聴いたほうがいい、シンフォ寄りの78年作。北欧なので風味は違うが、アンソニー・フィリップスやマイク・オールドフィールドらに通じるナイーヴな感性で描かれた情景が絵本をめくるように現れる。以前の邦題の「孤独なサーカス」というイメージとは違う、暖か味のあるファンタジーがあり、プライヴェートな箱庭のサーカスといった感じか。サムラに話を戻せば、リリカルなギター・ソロなど、屈折ジャズ・ロックから離れた好プレイで貢献。デジタル・リマスター(K2スーパー・コーディング・システム使用)。国内盤
SC-0429 IN THE LABYRINTH / One Trail To Heaven CD \2500
 メロトロンも配し北欧然としたドリーミィな夢想プログレを聴かせる彼らの6曲の未発を含む13曲入りコンピレーション2011年盤。3枚のアルバムをリリースしているが廃盤になっている初期作からも4曲収録されており、未聴の方にはうってつけの好盤となっている。フルート、アコギ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、サズ、シタール、ヴァイオリン、キーボード、パーカッションらが溶け合う神秘的でエキゾチックなサウンドで、中世色もあり、PAR LINDH & BJORN JOHANSSONにも通じる。ムーディ・ブルースのカヴァー入り。3面開きデジパック。
SC-0416 INTROITUS / Fantasy CD \2300
 北欧風味にあふれる07年デビュー作の2011年リマスター盤。とてもメロディアスで、女性ヴォーカルをフィーチャーし、叙情美が絶えないドラマチックなサウンドを展開。クラシカルな気品を持った26分の組曲もあり、曲によって、チェロ、フルート、バグパイプ、アコーディオンも入る。1曲目のインストなどフィドルが奏でるトラディショナルな旋律は、これぞスウェーデン! といった感激さえ覚える。なので、カイパにも通じ、エモーショナルなギター、テクニカルなシンセはフラワー・キングスを、ヴォーカルが入るとマジェンタあたりを彷彿。
SC-0408 INTROITUS / Elements CD \2300
 格段にスケール・アップ! 満を持して4年振りにリリースされたシンフォ・バンドの2011年作2nd。女性ヴォーカルを生かしたメロディアスさと、テクニカルなドラマチックさが織り成す、モダンでスタイリッシュなサウンドはトップクラスへ躍り出た。リリカルなフルートもフィーチャーし、ギアチェンジの多い10分前後のナンバーに叙情的な小曲を挟み、チェロをゲストで加え北欧の物悲しげな幻想色が渦巻くラストまで切れ目無く一気に聴かせる超力作だ。フラワー・キングス、マジェンタらのファンは必聴。素晴らしい! デジパック。
SC-0040 ISILDURS BANE / Sagan Om Den Irlandska Algen + Sagan Om Ringen CD \2500
 キャメルに似た優美な叙情派シンフォで、リリース当時に絶賛された84年リリースのSAGAN OM DEN IRLANDSKA ALGENと、その以前のカセット作品(81年)に手を加え87年にリリースされた、トルーキンの指輪物語を題材にしたファンタジックなSAGAN OM RINGENとの2in1。非常に美しく洗練された傑作のカップリング。迷わずの必聴作!
SC-0041 ISILDURS BANE / Sea Reflections + Eight Moments Of Eternity CD \2500
 86年リリースの3rdと87年リリースの4thの2in1。前2作とは違い、フュージョン化してしまったが、曲によってはメル・コリンズやキット・ワトキンスのいた頃のCAMEL風でもある。インストだが、良質かつクリアーなメロディーで飽きさせない。4thでは管弦を導入したシリアスな曲があり、その後の彼らを予感させる。
SC-0139 ISILDURS BANE / Cheval - Volonte De Rocher CD \2500
 デジタル・リマスター&ニュー・アート・ワークにより、JAN SEHAFFERとの共同プロデュースで89年にリリースされた5作目が出直した。BJORN J:SON LINDHも参加。この2人の関与が大きく作用し、クリエィティヴな傑作シンフォとなっている。室内管弦楽を導入し、クラシカルなシリアス色を漂わせ、ヒステリックなまでのハイ・テンション・パートや、北欧ならではの美しい詩情あふれる静寂な描写まで、スケールの大きい、かつ透明感のあるサウンドを展開。
SC-0043 ISILDURS BANE / Lost Eggs CD \2500
 76年〜93年の間のスタジオ未発表テイクやライヴ・テイクを集めたもの。流石にクオリティーは高い。まさに北欧のキャメルと呼べるメロディアスなシンフォニック・ナンバーが詰っている。彼らの名作1stや2nd、そして初期キャメルを思わせるサウンド。叙情と泣きです。
SC-0175 ISILDURS BANE / Mind Volume 1 CD \2500
 97年作。通算8作目。本作もBJORN J:SON LINDHやJAN SCHAFFER参加。CHEVALからの流れをくむクラシカルな音楽性で、今回もコンセプト作品。生の管や弦も加え、シリアスさもたたえた美しい透明感のあるシンフォニック・ロックを60分以上に渡って展開。極上の叙情と詩情がここに。SCHAFFERのギターも素晴らしい。
SC-0092 ISILDURS BANE / Mind Volume 2 - Live 2CD \2980
 2001年リリース。各国でのライヴ・パフォーマンスに、スタジオで生の管弦セクションを加えるなど手を十分に施し、新たなパートの追加録音や、BJORN J:SON LINDH、JAN SCHAFFERの参加、いくつかの新曲やメンバーのソロ・ワークのバンドでのライヴ再現など、もう完全に全体が新たなコンセプトで再編された単独の作品と言える内容。ドラマチックなスケールに舌を巻く!
SC-0162 ISILDURS BANE & METAMORFOSI TRIO / Mind Vol.3 CD \2500
 イタリアのチェンバー・トリオを迎えての2003年作。シリアスな面が強調され、お互いを触発させるような即興演奏をジャージィーに繰り広げる。アレア級のテンションが張り巡らされており、かつ、管弦が奏でるアカデミックな深みがダークに加わっている。視覚的な刺激を得る美空間の創出も彼ららしい。MINDシリーズ第3弾。完結作かと思えば、それは新たな音楽創造への挑戦が示されたコンセプト作となった。ジャズ・ロック・ファンも必聴の問題作!
SC-0186 ISILDURS BANE / Mind Vol.4 Pass CD \2500
 彼らの初のヴォーカル入りアルバムとなった03年作。ヴォーカルがあろうが、なかろうが、ISILDURS BANEはISILDURS BANEであるという素晴らしい出来。個人的には、ヴォーカルが入っていないとダメなほうなので、アヴァンギャルド過ぎたVOL.3や、2枚組でちょっとしんどかったVOL.2よりもずっといい。傑作、VOL.1のようなメリハリのあるシンフォ展開もドラマチックに張り巡らされ、BJORN J:SON LINDHの参加により、澄み切ったシリアス&クラシカル美も復活。パートによっては、今までにない近クリムゾンのような攻撃性を見せ、生の管弦アンサンブルも銀の羽のような光を放つ。非常にレヴェルの高い傑作。
SC-0226D ISILDURS BANE / MIND Vol.5 - The Observatory DVD(PAL) \3800
 これはぜひ見たい彼らのパフォーマンス! 12台のカメラで撮影したという04年のスウェーデンでのライヴ。女性ヴォーカル&チェロ奏者や男性ヴォーカリスト他も加えた多人数編成でMIND Vol.4からの曲を演奏。弦と女性ヴォーカルが紡ぐ幽玄さや、ツイン・ドラムス張りのダイナミックな効果を生むパーカッション、キーボーディストが操るテルミンなど見ていても多彩な変化に富みメリハリが効いている。別ライヴでの名作VOYAGEの曲も途中で盛り込まれ、ポルトガル、カナダ、NEARfest、南米、東欧での数々のコンサートの模様に80年代の映像も交えながら、新曲も収録。彼らならではとういか耽美感の漂うアカデミックな編集にも引き込まれる。
SC-0422 JANNE SCHAFFER / Music Story 10CD+3DVD(PAL)BOX \8800
 北欧を代表するギタリスト、ヤンネ・シェッフェルのソロ活動を網羅した限定ボックス。73年の1stから2000年までの11枚すべてのソロ・アルバムを9枚のCD(ディスク1と2は2in1)に収め、未発を含むライヴやレア音源14曲をボーナスとしてディスク10に収録。さらに、74年、80年、09年のライヴを収録したお宝DVD3枚がセット。ほとんどの作品にBJORN J:SON LINDHが参加しており、ジャズ・ロック的な初期、洗練されたクロスオーヴァーを聴かせる中期、シリアス美と北欧叙情を強める後期、どれも巧みなプレイにアイデンティティーを織り交ぜた、玄人受けする作品だ。74年と80年のDVDには、なんとBJORN J:SON LINDHをフィーチャーするHORSELMAT名義で活動していたバンドのライヴ映像が収録されており、特に後者のモントルー・フェスでのライヴが圧巻。BJORN J:SON LINDHはプロフェットやローズも担当し、時にツイン・キーボードになり、攻撃的な超テクニカルな演奏から、トラッドをベースにしたアコギとフルートのみによるフレアーク張りのテンションで圧倒するナンバーまで、終始目が離せない。09年のライヴは、教会で行われた弦オケと合唱団入りのクリスマス・コンサートを収録したもので、こちらもBJORN J:SON LINDHが参加。彼らのシャープなプレイと清らかな合唱の溶け合いが生む北欧詩情に心が洗われる。BJORN J:SON LINDHのソロ・アルバムに収録されている超名曲も演奏され、後半はシンフォニックな要素も含み、叙情の極地。感動と至福の時間。ジャズ・ロック・ファン、北欧ファン必聴必見です! 各紙ジャケット入り・52ページのブックレット付き。
SC-0353J KAIPA / Same 2CD \4200
 「カイパ / ファースト」 75年の1st。トレースとキャメルがミックスされたような1曲目が好きだ。そして叙情に引き込まれる2曲目、おごそかな神聖ささえ漂う3曲目、北欧のトラッドメロが郷愁を誘う4曲目などなどひたすら旋律の美しさが染み渡る。このハートフルな良さは現在も含めて彼らの作品の中で本作がいちばんだと思う。ハープシコードが煌くラストまで一気に聴きたい名作。カイパ・ボックス、THE DECCA YEARSに収録されていた74年と75年のデモ13曲をボーナス・ディスクに収録。09年リマスター・SHM-CD(ボーナス・ディスクは通常CD)。紙ジャケット仕様。対訳付き。国内盤
SC-0354J KAIPA / Inget Nytt Under Solen 2CD \4200
 「カイパ / セカンド・アルバム」 76年の2nd。前半の組曲はもう説明不要だろう。後半のコンパクトな泣きの曲にも陽を当ててほしいが、何を隠そう当時はまともにB面を聴いた記憶が無い。CDでこうやって聴いても2曲目以降がボートラに感じるほどだ。プログレ然としたオープニングのわくわく感が最高です。既発の英語ヴァージョンや初出の76年と77年のライヴを含む11曲をボーナス・ディスクに収録。余談だが1stの奇妙なイラストや本作のバンドロゴはロイネ・ストルトによるもの。09年リマスター・SHM-CD(ボーナス・ディスクは通常CD)。紙ジャケット仕様。対訳付き。国内盤
SC-0355J KAIPA / Solo 2CD \4200
 「カイパ / ソロ」 78年の3rd。当時のロイネ・ストルト在籍最後のアルバムで彼のギターに最も魅了されてしまう1枚。ジャケットがそのまま本作を象徴しており、3曲目や7曲目のような叙情はまさに幻想的。ハケットの影響を感じさせるドラマチックな10曲目はフラワー・キングスに受け継がれている。本編は最初にCD化された時のリミックス・ヴァージョン。初出の78年のライヴ2曲を含む10曲をボーナス・ディスクに収録。個人的には盤おこしでもいいから本編のオリジナル・ヴァージョンを付けた3枚組でもよかったと思う。09年リマスター・SHM-CD(ボーナス・ディスクは通常CD)。紙ジャケット仕様。対訳付き。国内盤
SC-0048 KAIPA / Solo CD \2500
 ナチュラルな叙情性が美しいロマンチックな3作目。20年ぐらい前に日本でKAIPAが初めて紹介されたのが、本作だったと記憶している。78年リリース。CDはほとんどの曲がCD化の際、92年と94年にリミックスされていて、オリジナルLPのテイクとは感じが違う。3曲のライヴ・ボーナス入り。余談として、LPの裏ジャケのロゴが白いのと、黒いのがある。なお、ロイネ・ストルトは本作でグループを去って、ソロへ。
SC-0128 KAIPA / Notes From The Past CD \2500
 2002年再結成作。ROINE STOLTとHANS LUNDINにゲストを加え制作された。82年作、NATTDJURSTIDから20年振りのKAIPA通算6作目のアルバム。キーボードのHANSが1曲の詞を除いて全曲作詞曲、さらにプロデュースも手掛けており、FLOWER KINGSよりもキーボードによるまどろみというか、幻想感がたっぷりとあり、メロディーも明快で力強い。ハモンドやメロトロンの使用などもツボを押さえたものだ。また、カイパの1stで見られたような、この国のトラディショナルなフレーズも聴ける。初期カイパが持っていたあのイメージを失うことなく今日へアップデイトされた力作。シンフォ・ファン必聴!
SC-0181 KAIPA / Keyholder CD \2500
 KAIPAとしては通算7作目となる03年作。今回はROINE STOLTも3曲で曲作りに参加した。北欧トラディショナルのメロディーを取り入れた、童話の世界から抜け出した様なファンタジックで、シアトリカルな世界にあふれ、HANS LUNDINならではの幻想色のあるキーボード・ワークもKAIPAらしい。HUNS LUNDINに至っては、過去のアルバム全ての中でもベスト・プレイか? メロトロンの使用もドラマチック。最近のFLOWER KINGSのファンの方にはFLOWER KINGSに接近したサウンドに聴こえるかもしれないが、ROINE STOLTが在籍した初期のKAIPAを愛聴して来られた方なら、いかにそのサウンドがKAIPA然としているかがわかると思う、力作。紙スリップケース付き。
SC-0234 KAIPA / Mindrevolutions CD \2500
 05年作。録音の感じ、特にドラムの録り方と各楽器の本来の鳴りの存在感を出したミックスになっていて、スタジオ作でありながら実にライヴ感のあるサウンドに仕上がっている。テンションの高いところはフラワー・キングスと違わず、カイパである由縁が見えなくなってしまっているが、マイナー・コードを単純に組み合わせたところや、まずはメロディーで聴かせようとするあたりにカイパらしさが出ている。1曲目のどこかで体験したような感傷を誘うノスタルジックさがそうだ。無条件に引き込まれる。渾身の力作。
SC-0294 KAIPA / Angling Feelings CD \2500
 通算9作目となる07年作。ロイネ・ストルトは居ない。2度目の脱退だ。すべての曲をHANS LUNDINが書き、HAGENでいっしょになったギタリストを迎えている。RITUAL、MATS&MORGAN、THE FLOWER KINGSらの現在のスウェーデンを代表するメンバーがスキルを惜しみなく出し、結果、フレッシュな感覚にあふれた、多彩でまったくスキの無いシンフォニック・ロックの傑作となった。女性ヴォーカリスト、ALEENAを一瞬アニセッテの娘かと思い、リコーダーの好演、アコースティックなパートにも手を抜かない美学、例えば2曲目の終盤でぐっとタメて優美に泣くギターや8曲目での郷愁を誘う北欧トラディショナル・メロなど、完全無欠の出来!
SC-0374 KAIPA / In The Wake Of Evolution CD \2500
 ワクワクするオープニングでスタートする通算10作目となる2010年作。HANS LUNDINを中心に、JONAS REINGOLDら強力なメンバーと、ゲストでヴァイオリンやリコーダーを加え、前作同様に女性ヴォーカルもフィーチャーし、メロディアスさとスリリングさが絶妙のバランスで織り成す完全無欠のシンフォニック・ロック・ワールド。1曲目からカイパ然としたスウェーデンのトラディショナルな郷愁も交え、北欧の叙情を描き切っている。美しいアコギ、オルガンとメロトロンの黄金コンビネーション、不意打ちを食らう泣きのソロなど、もう興奮が止まらない。18分近い超プログレッシヴな大曲から中世色を持った小曲まで、最上級のドラマチックさ!
SC-0375 KARMAKANIC & AGENTS OF MERCY / The Power Of Two - Live USA CD \2500
 2つのバンドのジョイント・ツアーのアメリカでの09年ライヴを収録。ジョイント・ツアーと言ってもフラワー・キングスを元に派生した2つのプロジェクト・バンドがひとつのバンドとして合体し両方のバンドのレパートリーを演奏する、といった試みだ。テクニカルさを押し出すKARMAKANICサイドと、ジェネシス系シンフォを押し出すAGENTS OF MERCYサイド。ラレ・ラーションのキーボードとロイネ・ストルトのギターのコンビネーションはファン必聴。ドラムスはスポックス・ビアードののNICK D'VIRGILIOが僅か数時間のリハで見事にこなしている。ラストはジェネシスのアフターグロウのカヴァー。初回見開き紙ジャケット。
SC-0120 KEBNEKAISE / Resa Mot Okant Mal CD \2500
 北欧ハードの名作のひとつ。2nd以降はトラッド・メロディーに根ざした作風へ変ってしまうが、この71年の1stはギンギン(死語?)のハード・ロック。鋼のようなリズムとリフ、タメ、ノリ、オリジナリティー、すべてで抜き出ている。あのTRETTIOARIGA KRIGETの登場まで、まだあと3年あるとは思えない。ものすごいパワーが凝縮されたエネルギッシュな1枚。リマスター盤。
SC-0121 KEBNEKAISE / II CD \2500
 ここからが、一般的によく知られているケブネカイゼ。73年2rd。よーく聴くと現在のラジカル・トラッドの古典だったりもする。本作では女性ヴォーカリスト、TURIDが参加しており絶対に見逃せない(彼女の作品のCD化望む!)。北欧ファンタジック派はまず本作から。なんとも北欧チックな空気が漂う。リマスター&ボーナス1曲入り。
SC-0122 KEBNEKAISE / III CD \2500
 現在でもソロをリリースし、メジャーで活動中のKENNY HAKANSSONが率いたグループで、当時6枚のアルバムをリリース。BO HANNSONとのコラボレートでも知られる。北欧トラッドとアシッド、またはヒッピー的なロック色が融合し、インプロビゼーションも豊かに聴かせる。スウェーデンで一番高い山、そして、妖精トロルが住むと言い伝えられるケブネカイゼの秘境で木霊する音楽。75年3rd。リマスターにて。
SC-0343 KEBNEKAJSE / Same CD \2500
 オリジナル・メンバーで再結成された彼らの31年振りとなる09年作。フィドルを北欧然とトラディショナルにクラシカルにフィーチャーしたサウンドは不変とも言え、サイケデリックでハードなギターやパーカッション、独特のうねりを生むツイン・ベース、ドラムスらと再び妖精トロルが住むと言い伝えられるケブネカイゼ山の秘境を映し出す名作を作り上げた。当時の雰囲気を守るためサイレンス・レコードのスタジオで録音した、というこだわりだ。ポリリズムのようなコンテンポラリーさを加えたリズム感覚と美メロにさわやかに酔う。
SC-0403 KEBNEKAJSE / Idioten CD \2500
 オープニングが始まった瞬間から北欧一色の2011年作。全10曲の内5曲はトラッド・アレンジだが、攻撃的なナンバーも含み、ハードなギター、妖艶なフィドル、独特のうねりを出すツイン・ベース、重いドラムス、リズムに複雑なグルーヴをあたえるパーカッションの6人編成により、全編インストながら彼らにしか出せないサウンドを聴かせる。幻想感がムンムンと立ち込める8曲目はエフェクトも駆使し、妖精トロルが現在の自然破壊に泣いているようで、実に緊迫したリアルなイメージが伝わってくる。デジパック。
SC-0326 KULTIVATOR / Barndomens Stigar 2CD \2980
 81年の北欧必聴傑作。ボーナス盤付き07年リマスター2枚組3面開きデジパック。ハットフィールドなどカンタベリー・ジャズ・ロックの影響を強く受けた正統派で、強力なリズム・セクションをバックに展開するサウンドは終始圧巻の一言。スチュワート風のオルガン、ピアノ、ギター、女性コーラス、リコーダーを絡め、テクニカルにスリリングに攻め立てる。爆発的なヘヴィさと繊細なスタイリッシュさが知的に同居。曲調、音色、クセなど非常に研究されており、もとの名作群に並んでしまっている。本編には92年スタジオ、79年と80年のライヴがボーナス入り。WAITING PATHSと題されたボーナス盤は06年録音の新曲4曲入りで、女性ヴォーカルとフリップ調のギターをフィーチャーし、リコーダー、キーボードも入った同傾向の音で驚かされる。冷っとしたスウェーデンらしさも十分。
SC-0300 LIFE / Same CD \2500
 71年リリースのプログレッシヴ・レア・アイテム。生のストリングス・オケを時折りカーテンのようにフィーチャーし(アレンジはBJORN J:SON LINDH!)、予期せぬクラシカルなピアノやハープシコードが印象に残る、ブリティッシュ・スタイルのハードでメロディアスなグループ。プロコル・ハルムあたりにも影響されたらしく、気品のある落ち着いた歌心がヨーロッパの哀愁に染まる。聴き込める内容だ。LPはスウェーデン語ヴァージョンと英語ヴァージョンの2種類がリリースされたが、本CDは英語ヴァージョン。ボーナスはシングル2枚から。これらの曲も良い。
SC-0227 MADE IN SWEDEN / Snakes In A Hole CD \2500
 リマスター&デジパック。69年作2nd。欧米のロック・シーンに触発されて、創造意欲に燃えていた彼らの精神がそのまま伝わってくる佳作。海を越え、英国のカンタベリーからサウンドを持ち帰ったようなメロディアスさと、当時の北欧に多く芽生えていたジャズ・ロックが融合。演奏はホットながらソフトな感触で包み独自のスタイルを確立。ストリングスが入ったり、オルガンが鳴ったり、いきなりサイケになったり、ヴォーカルがとろけそうだったり、ヴィンテージ感ぷんぷん! 70年のライヴ・ボーナス3曲入り。
SC-0334 MADE IN SWEDEN / Where Do We Begin CD \2500
 しばらく品切れだった北欧プログレの重要作が再プレス。スウェーデンとフィンランドの76年合作で、ベースはWIGWAMのPEKKA POHJOLA、ドラマーはTASAVALLAN PRESIDENTTIから迎えられ、結果、PEKKAのKEESOJEN LEHTOのプロトタイプと言える作品になった。本作はバンドの再結成的なものだが、過去の音楽性を一新。PEKKAが曲を提供している10分超えのラストは、そのままKEESOJEN LEHTOのイメージで、同年末に、このメンバーにマイク・オールドフィールドらを加え、あの名作が制作された。本作からのパーツ流入・転用は明らかだ。
SC-0280 MECKI MARK MEN / Marathon CD \2500
 彼らがサイケから最もプログレ色を強めた71年リリースの3rd。本作でハモンドを弾きまくったリーダーのMECKI BODEMARKはこの後脱退し、ギタリストのKENNY HAKANSSONがバンドのイニシアティヴを握り、残りのメンバーとKEBNEKAJSEへ改名。各プレイヤーの唸りを上げる演奏は初期コロシアムをハードロックにしたようなテクニカルさと痛快さがあり、アップテンポの曲での突っ走り方に唖然となる。展開部分でメロトロンも登場。また、シタール、フルートが妖しく響く曲にも持ち味が出て、たいへんよろしい。3面開きデジパック。ボーナス入り。
SC-0249 MERIT HEMMINGSON / En Plats I Skogen CD \2800
 ハモンド・オルガンをこよなく愛する、知られた女性キーボーディスト。ソロとしては久々となる02年作。北欧トラッドとポップスとプログレをミックスしたような音楽性は才能豊かなスカンジナヴィア・エリアにおいても独特で比類無きもの。BJORN J:SON LINDHの幻想性、BO HANSSONの夢想性に共通点を感じさせるが、本作ではKORMORANのような中世色もあり、また、お馴染みのトラッド・ナンバーの8曲目や10曲目ではオルガンがHANS LUNDIN風になり、ギターが加わると自然と昔のカイパを思い出させるところも。女性ヴォーカルも入る。
SC-0255 MOON SAFARI / A Doorway To Summer CD \2500
 05年デビュー作。TOMAS BODINがプロデュース(1曲キーボードでもゲスト参加)に力を貸し、まさにそれを反映してか、ずばりフラワー・キングスを思わせるメロディアスで歯切れ良いサウンドに、清涼感のある北欧然とした空気を織り交ぜファンタジックに聴かせる。ヴォーカルのメロウさとコーラスの美しさが抜き出ており、ハモンド、メロトロン、ムーグといったヴィンテージ・キーボードの使用もポイント。アコースティックなパートでのきらきらとしたナチュラルな響きと、柔らかでウエットな質感がこのバンドの特徴だ。自主リリース。
SC-0319 MOON SAFARI / Blomljud 2CD \3200
 2枚組の大作となった08年作2nd。言われなければ70年代の英国のバンドのようにも聴えるが、この美しいファンタジーは北欧ならではのものだ。ポップさを後退させながらヴォーカルとコーラスのメロディアスさを最大に生かした曲作りで、インスト・パートをふんだんに拡張し、アコギやピアノのリリカルさからメロトロンやハモンドに乗せてギターが歌う壮大さまで、レンジが広く、彼らのあふれ出る音の中でかなり遊べる。ディスク1のラストのドラマチックな余韻を持ったまま、ディスク2へ移る。この間の音無しの時間に次への焦りと期待が膨らむのはアナログの名盤のようで、それぐらい出来が良い証拠。ディスク2の4曲目で曲のタイムが31分44秒と表示されると、朝にあと1時間寝れるのと同じぐらいうれしくなる。ジェネシス系シンフォ・ファン必聴です。
SC-0393 MOON SAFARI / Lover's End CD \2200
 完ペキな傑作となった2010年作。あふれ出る数々のメロディー、心が包み込まれるコーラス、そのナチュラルな美しさが映えるシンフォニック・アレンジ。テクニカルな部分はトップレベルなのに、それでもハートフルさが微笑み、インスト・パートまで甘美な歌心でコーティングされてしまう。ノスタルジックな切なさがあるのに、透き通った鮮度が光り、ポップでもありながら、プログレの満足感に満ちた、もう、ムーン・サファリ・マジック・ワールドとしか言いようがない出来だ。北欧の空気をたっぷり含んだ、この爽快感! 愛聴を。自主盤。
SC-0214 MORTE MACABRE / Symphonic Holocaust CD \2300
 ホラー・トリビュートをテーマにし、98年にリリースされたANEKDOTENとLANDBERKの合体によるスーパー・プロジェクト・バンド。GOBLINのカヴァーもあり、カヴァー、オリジナルとも彼らならではの超強力なプログレッシヴ・サウンドが暗黒の深淵へと誘う。1曲目からメロトロンの嵐が吹き荒れ、狂おしい美学が夢のように繰り返される。今聴くと、PAATOSの持つカタストロフィーも映し出される。これら3バンドのファンは欠かせない必聴作。
SC-0262 MR BROWN / Mellan Tre Ogon Med Mr Brown CD \2500
 昔はよくレコードを見かけたものの、今ではすっかりレアらしい。77年にリリースされた単発のシンフォニック・ロック作品。スウェーデンらしいファンタジックなイメージが広がっていく作風で、カイパを思わせるリリカルな北欧メロディーが美しい。クラシカルなピアノやフルート、アープ・シンセ、ギターらが澄み切った世界を描き、パートは少ないもののヴォーカルもウォームハートに聴かせる。同国のバンド、トリビュートにも通じる正統派の叙情派。ジェネシス、キャメル・ファンの方は聴き逃せません。
SC-0418 NICKLAS BARKER / EL Ultimo Fin De Semana CD \2200
 アネクドテンのギタリストによる2011年作。サスペンス・ホラー映画のサウンド・トラックとなっており、美しく恐怖心を煽るメロトロン、耽美なオルガン、奇怪な幻を見せるテルミン、他にピアノやシンセなどギターではなくキーボードを駆使し、ヴァイオリンとチェロも加え、プログレ・ミュージシャンならではの音像でシンフォニックに迫る。バンドメイトのPETER NORDINSがドラムスで参加しており、曲によっては彼らのプロジェクト、MORTE MACABREや、クリムゾンのTHE DEVIL'S TRIANGLEのようなドラマチックさで圧倒。3面開きデジパック。
SC-0062 NOVEMBER / En Ny Tid Ar Har... CD \2500
 北欧屈指のCREAMタイプのハード・ロック・トリオ。70年リリースの1st。RICHARD ROLFの素晴らしいギター・ワークを中心に巧みな演奏で聴かせる。曲によってフルートやピアノが入る。スウェーデン語。ROLFがヴィスコンティの、ヴェニスに死すの主演依頼を断ったエピソードは有名。
SC-0063 NOVEMBER / 2A CD \2500
 71年リリースの2nd。古くから知られたグループで、当時、日本盤シングルも出ていた(今はオークション物)。誰もが認める北欧屈指の本格派ハード・トリオ。さらにパワー・アップした豪快なハード・ロック・サウンドは北欧にNOVEMBERあり、といったところ。若き天才ギタリストと言われたRICHARD ROLFを中心にズッシリと手応え十分。スウェーデン語。
SC-0298 NOVEMBER / 6E CD \2500
 72年リリースの3作目にして最高作。北欧特有のジャズ感覚まで、ピアノ等のゲスト・ミュージシャンを加えて見せた意欲作。プログレッシヴな変拍子リフや、オリジナリティーもより完成されている。北欧の中で最も重いハード・ロック・トリオ。ボーナスとして、シングル、別テイク、未発表曲等が6曲加えてある。3面開きデジパック。
SC-0358 PAATOS / Timeloss CD \2600
 02年デビュー作。初回限定3面開きデジパック仕様。虚ろな雰囲気でチェロを弾きながら聴かせる女性ヴォーカルをフィーチャー。初期クリムゾン・ナイズされたメロトロンが全編に渡って物悲しく嘆き、圧倒的な幻想色を作り出していく。カタルシスが激しくせめぎ合うヘヴィな1曲目、浜辺で月を見るような情景が耽美に描き出された2曲目、リザード、アイランド期のクリムゾンの詩情と叙情をいっぱいに吸い込んだ3曲目、ともうここまででも完全に彼らの宮殿に幽閉されてしまう。管を絡めて各自のテクニックがジャージィーに爆発するラストも圧巻。自主盤。
SC-0205 PAATOS / Kallocain CD+DVD(PAL) \3200
 04年作2nd。ケルンでのライヴを収録したDVD付きの限定3面開きデジパック・ヴァージョン。スタジオ作の出来は言うに及ばず、鳥肌が立ちまくりの素晴らしさ。このセンシティヴな美的感覚は現在のどのプログレ・バンドよりも抜き出ている。より女性ヴォーカリストをフロントに押し出した曲作り。感動的なサビメロを押し流すようなメロトロンの洪水。本物だから月夜に幻視を体験するような響き。その幻想感に溶けていく女性ヴォーカル美。森に木霊し空へ浮かんでいく詩情の明かり。魔法に満ちたシンフォに包まれて、至高のファンタジーを! DVDを見るとわかるのですが、女性ヴォーカリストは美形でもあります。
SC-0271 PAATOS / Silence Of Another Kind CD \2500
 06年作3rd。とても美しい。1曲1曲が素晴らしいのはもちろん、アルバム全体で整合が取れた美意識は過去の2枚の上を行く。ギター、メロトロン、エレピ、オルガン、ベースなど楽器の音色がそれぞれ物悲しく最も美しいポイントで響き合うように計算されているので、憂いを歌う女性ヴォーカリストが艶かしいほどに映える。初期クリムゾンの叙情と嘆きが優美な形で深く溶け込み、ノスタルジックな共感を呼ぶ。ゲストでヴァイオリンが入った8曲目など、まるでレクイエム。メロトロンが劇的に流れ出すところで全身の血が沸き立つ。*初回限定3面開きくり抜き変形ジャケット。
SC-0320J PAATOS / Sensors CD \2940
 「パートス / センサーズ」 07年に500枚限定のアナログ盤のみでリリースされた06年ライヴの、メンバーが望んだという紙ジャケにて、日本盤オンリーでのCD化となった。本編は3枚のアルバムから7曲を披露。もともとライヴ向きのバンドなので、彼らの表現しようとする音楽がストレートに伝わってくる。生ならではの妖しさ、温かさ、エロティックさが襲い掛かる。1stの1曲目、2曲目、3曲目をやっており、あの衝撃的だったクリムゾンの詩情と叙情を伝承する美メロがあふれ、サウンドが嘆く。女性ヴォーカルとメロトロンの優美な溶け合いもよりダークだ。同ライヴから即興のインスト曲「PROLOGUE」とハードなナンバーの「SHAME」の2曲をボーナス追加収録。国内盤。
SC-0404 PAATOS / Breathing CD \2300
 美メロが炸裂し、スタイリッシュな美学を哀愁に染めて聴かせる5年振りの2011年スタジオ作。リズム・セクションのメンバー・チェンジがバンドにフレッシュな感覚をもたらしており、ギタリストの小技を効かしたプレイをアレンジの核とし、最高のタイミングでメロトロンをシンフォニックに用い、フルート、チェロらも加えたサウンドに、美声の女性ヴォーカリストが映り込むように歌っていく。あの水辺で月と語り合うような幻想感も健在で、かつ、スピーディなロックをポップに演奏する新鮮味もあり、流石、オリジナリティーの高さを感じさせる傑作となっている。3面開きデジパック。
SC-0223 PAR LINDH PROJECT / Gothic Impressions (10th Anniversary Re-Edition) CD \2500
 94年に衝撃的にリリースされたあのデビュー作をリマスター&リミックスにて出し直した、10TH ANNIVERSARY RE-EDITION。一部のリズム・セクションやコーラスを追加録音。もともと傑作だっただけに、リエディションの必要があるのかという疑問も残るが、ディテールは彼がより望むものになっている。パイプ・オルガン、メロトロン、ハモンド、ハープシコードをふんだんに使用し、混声合唱団や女性ヴォーカルも加え、バックはANGLAGARDが固め、さらに、ロイネ・ストルトの協力・参加も得て完成された究極のシンフォ作。曲調は中世ゴシックからバロック音楽に多大な影響を受けたもので、荘厳なスケールで繰り広げられていく。
SC-0068 PAR LINDH PROJECT / Mundus Incomprertus CD \2500
 彼がクラシカル・シンフォニック・ロックを徹底的に追求した97年作2nd。強力なリズム隊をバックに、生のオーボエやヴァイオリンも加え、女性ヴォーカル、合唱、ハモンド、メロトロン、多種ヴィンテージ・シンセ、荘厳なパイプ・オルガンetc.で、プログレ然と絢爛豪華に繰り広げられる。曲をよく把握しているギタリストの存在も大きい。PAR LINDHから送られてきた荷物には、いつもSTEINWAYのメモ用紙(凝っているねぇ)にコメントが添えられていた。
SC-0105 PAR LINDH PROJECT / Veni Vidi Vici CD \2500
 生のストリングス・セクションと混声合唱を加えて制作された2001年作。おなじみとなった、メロトロン、パイプ・オルガン、ハモンド、ハープシコードらに加え、今まで以上にクラシカルなピアノをフィーチャーし、中世音楽、バロック音楽をシンフォニック・ロック化している。反面、E.L.&P.張りのパワフルな演奏も。女性ヴォーカルも曲調によく合っている。
SC-0399 PAR LINDH PROJECT / Time Mirror CD \2300
 約10年振りの新作となる2010年作。自身のスタイルにこだわりながら、10年の時を埋めるべくアップデイトさせたと言う、クラシカル・ロックのすべてを取り込んだ強靭な出来だ。目まぐるしくキーボードのアイテムが変わっていく17分越えの大作から堂々と幕を開け、エマーソンとリック・ヴァン・ダー・リンデンが共演したかのようなバロック・テイストにジャズも交えた演奏で畳み掛ける。軽快な曲を挟み、ティンパニーの高鳴りとヴァイオリンでドラマチックに始まる3曲目は、これぞ真骨頂、大聖堂が浮かぶパイプ・オルガンが疾走し、カヤックあたりも思わせるメロディックなサウンドを展開。彼らのデビュー作を聴いた当初の感動が甦って来た。ベースやドラムの重量感など、録音にも相当こだわりが見え、またバンドという存在を強く感じさせるシンフォ・ファン必聴の渾身作! 3面開きデジパック。
SC-0067 PAR LINDH & BJORN JOHANSSON / Bilbo CD \2500
 96年リリースのデュオ作第一弾。04年にリリースされた第2弾と同じくトールキン(北欧の人、ほんと好きですね)からインスパイアされた、中世音楽/クラシック/トラッド色のアコースティックなコンセプト作。女性ヴォーカリストをフィーチャーし、フルートやオーボエ等の生楽器と、PAR LINDHによるハモンド、ハープシコード、メロトロン、パイプ・オルガンらにアンソニー・フィリップスを思わせるギターが織り成す北欧ファンタジー。リズム・セクションも入り、シンフォニック・プログレとして聴ける完成度がいい。
SC-0197 PAR LINDH & BJORN JOHANSSON / Dreamsongs From Middle Earth CD \2500
 映画、ロード・オブ・ザ・リングにハマってしまった人も多いはず。映画とは関係ないけれど、本作もまた指輪物語を音楽化、この場合、シンフォニック・プログレ化したもの。ホルン、トランペット、バスーンなどの管楽器や、ハープ、ハープシコードなどのアコースティック楽器もふんだんに用い描かれたファンタジー・ワールド。白の魔法使い、ガンダルフらと旅を続けるフロドになったような気分。こういった音楽性の場合、メロトロンは強力に威力を発揮する。深いドリーミィーさは元祖BO HANSSON譲りの北欧幻想風味。女性ヴォイスもエルフ、ガラドリエルのよう。ロイネ・ストルトも1曲参加。04年作。
SC-0259 RAG I RYGGEN / Same CD \2500
 75年リリースの正統派ハード・プログレッシヴ・ロック作。ずばりヒープの影響下で、ハモンドやソリーナを始めクラシカルな風味をふんだんに持ち込んだ音作りが特徴。英語とスウェーデン語で歌われており、3曲目はこの年代の同国のバンドに多く見られる北欧トラッド・メロディーをクラシカルなコード進行に乗せた、カイパを思わせるインスト曲。唐突にシンフォニックに場面展開する6曲目はイタリアのジェットみたい。ハモンドの暴れ方といい、シンセ・ポルタメントの音のずれ方といい、これはいいですよ。当時のライヴから3曲のボーナス入り。
SC-0426J RAGNAROK / Same CD \2940
 「ラグナロク / ラグナロク」 キャメル・ファンに受けがいい76年リリースの1st。冷たい新鮮な空気を含みながら、クールに泣くギター、うっとりさせられるアコギ、水滴のようなエレピ、リリカルなフルートらが優しいメロディを紡ぎ、開けた窓から流れ込んでくる夜風のようなサウンドを聴かせる。北欧叙情が深ける前半、ジャズ・ロック色を帯びる後半、全編インストだが詩が宿る名作だ。SHM-CD紙ジャケット・解説付き(内袋、インサート、プロモ・ポスター、プロモ・ニュースペーパーもミニ再現され同封)。同傾向のボーナス1曲収録。国内盤
SC-0427J RAGNAROK / Fjarilar Magen CD \2940
 「ラグナロク / 神経衰弱」 世界初CD化となる80年リリースの2nd。メンバー・チェンジがあり、ヘヴィなオープニングには別バンドかと思わせるほどインパクトを感じるが、聴き通せば北欧叙情の夢見は変わらず、ただ、前作よりロック色が出た結果だろう。美しい深みが広がっていくシンフォ調の2曲目や、より幻想的な演奏を聴かせる3曲目、7曲目に対し、ジャズ・ロック的なサウンドの6曲目等、メリハリが効いたアルバムとなっている。全編インスト。SHM-CD紙ジャケット・インサート&解説付き。国内盤
SC-0409 RODA BONOR / Same CD \2500
 女性9人によるフォーク・グループの76年デビュー作。アコギ、ピアノ、シンセ、リコーダー、ウッドベース、パーカッションらを演奏し、ソロ、コーラスを交えながらスウェーデン語で歌われていく。牧歌的な曲、物悲しさに包まれる曲、教会音楽を思わせるクラシカルな曲、そして、北欧らしさを感じさせるトラディショナルな曲等、レパートリーは広く、ただ、そのどれもが手作りの人肌を伝える優しさを持っており、レア・フォーク物としての魅力を放つ。78年の3rdアルバムから4曲ボーナス入り。限定見開き紙ジャケット。
SC-0072 ROINE STOLT / The Flower King CD \2500
 90年代を代表するグループとなったTHE FLOWER KINGSの母体となったのが、94年に突如ソロとしてリリースされた本作。彼の素晴らしいギター・ワークを中心にドラマチックなシンフォニック・プログレを展開。THE FLOWER KINGSの原点がここに。
SC-0423 SALVA / Thirst CD \2200
 マジェンタのROB REEDが立ち上げたニュー・レーベルからのリリースとなった、バンド3作目となる4年振りの2011年作。1曲目はメタルではないハード・プログレといった感じで彼らの1stを思い出させるが、2ndからシンフォへ方向性を変えており、スウェーデンのトラッド風味を持たせた哀愁の2曲目や、泣きの効いたギターをフィーチャーした3曲目など、北欧然とした叙情性を引き出し、バンドの成長の跡が見られる。サンプリングのストリングスを美しく配した6曲目や、ケルス・ピンクを思わせる物悲しい旋律を持つラストも本バンドの魅力。
SC-0123 SAMLA MAMMAS MANNA / Same CD \2500
 70年のデビュー作。部分的にはまだ散漫なところがあるものの、充分に突出したオリジナリティーがすでにあって、あらためて驚く。クールな、というイメージの彼らだが、本作ではレスリー・トーンのハモンドなど熱いし、曲がわかりやすい分、とっつきやすい。彼らの作品の中で、いちばんロックだったりする。リマスター&ボーナス2曲入り。
SC-0075 SAMLA MAMMAS MANNA / Maltid CD \2500
 73年リリースの2nd。初期は初期で独特の味を出し、ストイックな演奏に重点を置いた後期よりも、メロトロンをフィーチャーするなどプログレ然とし、メロディアスな曲調も持つ。もうこの時点で、オリジナリティーと特異さは十分に抜き出ている。ボーナスのうち2曲は2nd録音時の未発表曲で、もう1曲は1stから。
SC-0076 SAMLA MAMMAS MANNA / Klossa Knapitatet CD \2500
 74年リリースの3rd。初期サムラの最も完成された1枚で、ほんと、びっくりするぐらい様々なアイデアと音楽要素が詰め込まれている。シンフォニック・ロックでもジャズ・ロックでもない、彼ら独自のオリジナリティーあふれるプログレッシヴ・ロックを確立。ファン必聴作。
SC-0419 THE SAMURAI OF PROG / Undercover CD \2500
 ロイネ・ストルト、ヨナス・レインゴールド、カナダのネイサン・マールのガイ・ル・ブランら多数のゲストを迎えリリースされたプログレ・カヴァー・アルバム。フィンランドの雑誌企画シリーズ2011年新作。THE SAMURAI OF PROGは、イタリア人ベーシスト、フィンランドのMIST SEASONのドラマー、そして、ヴァイオリン、フルートもこなすヴォーカリストのトリオで、今までもこのシリーズには参加していたが、バンド初のアルバム・リリースとなった。ジェネシスのTHE LAMIA、イエスのSTARSHIP TROOPER、フラワー・キングスのWORLD OF ADVENTURES、マリリオンのASSASSING (ALTERNATE VERSION)、アルティ・エ・メスティエリのGRAVITA 9.81、EL&PのJERUSALEM、ピンク・フロイドのDOGSといった曲を演奏。また、バンドの新曲も1曲収録。さらに、ベーシストが70年代に活動していたローマのバンドELECTROSHOCKの4曲をロシアのROZ VITALISら4バンドがカヴァー。因みに、ロイネ・ストルトはTHE LAMIAとDOGSで、らしいソロ・プレイを聴かせている。
SC-0370 SAN MICHAEL'S / Same CD \2500
 カイパの源流バンド。激レアだった71年リリースの1st。キーボーディストのハンス・ルンディンをメインにしたオルガン・トリオで曲によってギターやフルートも加わる。バンドは60年代から活動しており、英国ポップやサイケから影響を受け、同国のHANSSON OCH KARLSSONやMECKI MARK MENのハードさを抑え目にしたようなサウンドで、メロウなスウェーデン語のヴォーカルも魅力だが、なんといっても哀愁を帯びた音色のハモンドがとても良く、プログレ・ファンを惹き付ける。スウェーデン盤。
SC-0371 SAN MICHAEL'S / Nattag CD \2500
 カイパの源流バンド。後にURA KAIPA名義でリリースされたレア・シングル2曲を含む72年録音の未発2nd。本作ではギタリストも加わった4人編成で曲によってブラスも入る。クラシカルなフレーズはカイパの1stへ確実につながっており、サイケポップさが残っているものの、明らかにオリジナリティーを意識したサウンドで、甘いフォーク・タッチも見せる。けっして作りかけのデモ的な代物ではなく、きちんと録音・ミックスされた内容で、プログレの未発アルバムとしては価値が高い。スウェーデン盤。
SC-0285 SOLID GROUND / Made In Rock CD \2500
 07年リマスター&3面開きデジパックで再リリース。76年に200枚のみでリリースされたスウェーデンのウルトラ・レア・アイテム。サバス、ツェッペリンが見えるヘヴィなサウンドと粘着的なヴォーカルで聴かせるツイン・ギターのハード・ロック・バンドで、1曲ながらオーケストロンというメロトロンに似たストリングス・サウンドを出すキーボード(初期レインボーが使っていたので有名)も使用。哀愁のギター・ソロを引き立てる。ずっしりとした手応え十分。新たに74年、75年、そして06年の計8曲のボーナスを追加収録。
SC-0420 SONIQ CIRCUS / Reflections In The Hourglass CD \2300
 70年代の英国シンフォに影響を受けた彼らのメンバー・チェンジを経てリリースされた2011年作2nd。前半は近年のバンドに多いハイブリッドなハードさを見せるも、リリカルなピアノをフィーチャーしたインスト・ナンバーの5曲目、そのフレーズを受け継ぎテクニカルなブリッジを持つ6曲目、プログレテイストを争うギターとシンセがソロを織り込み見せ場を作る7曲目、ピーター・バーデンス風のシンセとメロディアスなヴォーカルで叙情派シンフォを聴かせるラストの8曲目と、後半は北欧らしいスケールを展開。締めの泣きも工夫があって印象的。
SC-0288 THE TANGENT / The Music That Died Alone CD \2500
 英国のプログレバンドPARALLEL OR 90 DEGREESのキーボード奏者兼ヴォーカリストANDY TILLISONが、V.D.G.G.のサックス&フルート奏者のDAVD JACKSON、フラワー・キングスのROINE STOLT、JONAS REINGOLDら豪華メンバーを迎えてバンド・スタイルでリリースした03年1st。アレンジされたフラワー・キングスやカイパに比べて、自由に弾きまくるハード・ドライヴィングなロイネのギターが堪能できる。注目のDAVID JACKSONはサックスよりもフルートが光っている。
SC-0364 3RD WORLD ELECTRIC / Kilimanjaro Secret Brew CD \2500
 フラワー・キングスのROINE STOLTとJONAS REINGOLDがメインとなり、バンドメイトのZOLTAN CSORSZや周辺での活動が今著しいキーボーディストのLALLE LARSSONらと制作したテクニカル・フュージョン09年作。ソウルフルなサックスをフィーチャーし、WEATHER REPORT、RETURN TO FOREVERらをリスペクトした作品で、キャメル、ジェネシス系のシンフォから育ったイメージのROINE STOLTとしては異例だが、さらに驚くのは前半ではあまりギターをフィーチャーせず彼はローズやムーグといったキーボードを弾き、ソロはLARSSONの助けをかりているものの、2曲目などはギターを弾かず鍵盤に徹している。同傾向だがラストはどんどんとROINE STOLT本来のカラーへ加速。このあたりの粋というか器用さが彼らしい。初回限定デジパック版。
SC-0396 TRANSATLANTIC / Whirld Tour 2010 - Live From Shepherd's Bush Empire London 3CD \2700
 2010年5月21日のロンドンでのライヴ音源を完全収録。ROINE STOLT(フラワー・キングス)、NEAL MORSE (ex.スポックス・ビアード)、PETE TREWAVAS(マリリオン)、MIKE PORTNOY (ex. ドリーム・シアター)の4人が集結した多国籍スーパー・グループのド級ライヴ。約80分の壮大な組曲THE WHIRLDからスタートし、ALL OF THE ABOVE / WE ALL NEED SOME LIGHT / DUEL WITH THE DEVIL アンコール:BRIDGE ACROSS FOREVER / STRANGER IN YOUR SOUL といった組曲を中心とした選曲。3枚組で約3時間の収録。ヨーロッパ盤。
SC-0210 TRETTIOARIGA KRIGET / Same CD \2500
 74年にリリースされた北欧屈指のハード・プログレの必聴傑作。まったく先の読めない展開と、超強力な変拍子、妖しいまでのメロトロン、プログレッシヴ美学を貫いた知的感性など、この完成度とテンションはイルバレのYSに唯一並ぶもの。スクワイアのようなベースも圧巻。4曲目は屈指の名曲で本作をさらに印象付ける。リマスター&ボーナス3曲入り(当時の未発で凄く良い)デジパック。ブックレットも充実。
SC-0220 TRETTIOARIGA KRIGET / Krigssang CD \2500
 75年リリースの2nd。デジタル・リマスター&デジパックで出直し。1stも良いがこの2ndも良い。本作ではアコ・ギを織り交ぜるなどアンサンブルに陰影が現れ、よりメロトロンも各所で深淵にフィーチャーされるなど、作曲面でもバンドが進化したことがうかがえる。攻撃的なサウンドに独特の哀愁を帯びるヴォーカル・メロ、旧B面すべてを使った大曲でのせめぎ合う演奏の密度は相当なもの。気合が凄い。そのサウンドと姿勢はANGLAGARDやANEKDOTENへ確実に受け継がれた。旧盤とは違う新たなレア3曲(76年、77年)ボーナス入り。
SC-0228 TRETTIOARIGA KRIGET / Hej Pa Er! CD \2500
 78年リリースの3rd。オープニングから北欧の澄み切った空気を含んだ歯切れの良いサウンドが流れ出す。1stや2ndほど、もろプログレッシヴ面ではないが、アコ・ギが放つパストラルな清涼感や、同年代のカイパを思わせる泣きのギター、エネルギッシュな展開など、どうしようもないぐらい北欧情緒でいっぱいだ。ラストの叙情派シンフォ・チューンなど紛れもなく後のISILDURS BANEへ受け継がれている。とても北欧らしいいいアルバム。79年の4thから3曲等、4曲のボーナス入り。リマスター&3面開きデジパック。
SC-0337 TRETTIOARIGA KRIGET / War Years 2CD \2980
 2枚組によるライヴ・アーカイヴ08年盤で、ディスク1には70年代のライヴを中心に14曲、ディスク2には復活後の2000年代の音源を13曲収録。攻撃的なギターやベースとあの独特のイントネーションのスウェーデン語のヴォーカルをメインに展開される突出したサウンドは通してスタイルを崩さず、音の質感が少し変っているだけで、今もテクニカルさを保ちエネルギッシュに畳み掛けている。また、ファンが聴きたい1stのB1など、選曲も集大成として整っており、結成翌年の71年の音源などヒストリー的な貴重さも十分。3面開きデジパック。
SC-0410 TRETTIOARIGA KRIGET / Efter Efter CD \2500
 名作となった真の復活作。実際には再編3作目にあたる2011年作だが、メロトロンを配し、シンセも美しくフィーチャーし、曲がすべて良く、そしてプログレッシヴだ。円熟した余裕を北欧独特の「間」にし、かつてのスタイルを意識しながらも現在の彼らのベストで作られている。クリムゾンも思わせる2曲目などパワーと鋼鉄のような厳つさは衰えず、かつセンチメンタルなメロディアスさがポップというフレッシュなサウンドで魅了。タイトル曲も初期2作に入っていてもおかしくない出来だ。3面開きデジパック&ポスター型のインサート付き。
SC-0194 TURID / I Retur CD \2500
 コンピながら遂に、遂に、遂に彼女の作品がCD化! 北欧アシッド女性ヴォーカル・フォークの最高峰。71年の1stから5曲、73年の2ndから9曲、75年の3rdから6曲、82年の共作から1曲の全21曲収録。バックには、KEBNEKAISEのKENNY HAKANSSONや、GREGORY ALLAN FITZPATRICK、BJORN J:SON LINDHらが参加。うつろで、あぶなげな彼女のヴォーカルを、優しい陽だまりのようなアンサンブルが包んでいく。ロック色が強まれば、バックの連中が流し込むサイケ・トーンもぐるぐるまわり、アコ・ギでの弾き語りになれば、英国フォークのような物悲しさで心がいっぱいになる。女性ヴォーカル・ファン、アシッド・フォーク・ファン必聴!
SC-0424 VARGTON PROJEKT / ProgXpriMetal CD \2200
 カイパのキーボーディスト、HANS LUNDINが3曲でゲスト参加している2011年作。メタル系ギタリストがMATS MORGANのドラマー、MORGAN AGRENとスタートさせたプロジェクトで、後にヴォーカリストも参加。他にも、ギタリスト、ベーシスト、キーボーディストらが複数加わっており、ハイブリッドなヘヴィさとテクニカルな鋭角さがハードにせめぎ合う。近年のクリムゾンあたりを感じさせるも、加速させた変拍子や、スウェーデンらしい哀愁のメロディーで迫る曲もあり、また、ジャズ・ロックへも行く。北欧色を持っているのがポイントだ。
SC-0178 ZAMLA MAMMAZ MANNA / Schlagerns Mystik + For Aldre Nybegynnare 2CD \3200
 G.A.FITZPATRICKとの共作を挟んでバンドとしては4作目にあたる78年リリースの大作。2枚組で各レコードに違ったタイトルが付けられたもの。初期3作を踏まえてかつ脱皮エネルギーと新たな挑戦が満ちる過渡期の力作。実験色が散漫な印象を与えるのは拭えないが、モンスターが自覚し分裂増殖していくような不気味さがある。
SC-0129 ZAMLA MAMMAZ MANNA / Family Cracks CD \2500
 80年リリース。メンバーの脱退など、バンドの不安定な時期に制作されたにもかかわらず、ハイ・テンションで終始ヒステリックにまくし立てる。膨張し、破裂しそうなパワーを、ぎりぎりの線で押さえ込んで、フレーズをストイックに詰め込んでいく様には、ある種の奇妙な感覚さえ生まれる。もっとも風変わりな傑作。その後、VON ZAMLAと改名。原題FAMILJESPRICKOR。
SC-0405D V.A. / PROGFEST '95 - Day Two DVD(NTSC) \2500
 2011年初DVD化。2日間に渡って行われた95年のプログフェストでのライヴ。2日目の収録は、SPOCK'S BEARD (1曲)、LANDBERK (3曲)、DEUS EX MACHINA (4曲)の3バンド。改めて見て、アメリカで体験した衝撃が鮮明に甦った。ステージ上にはメロトロンなどヴィンテージ・キーボードがバンドの為に手抜き無く用意され、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、ヨーロッパからもファンが集まり、みんなが熱狂していた。1stCDを出したばかりのSPOCK'S BEARDの演奏の上手さ、ローソクを立てての暗いステージングでのLANDBERK、AREAとPFMが合体したようなDEUS EX MACHINA。特にDEUS EX MACHINAはストリングス・カルテットを同行させており、バンドと一体となったテンションは95年の最大の見所であった。唖然、呆然。超絶を超えた超絶である。彼らの全盛期がどれだけ凄いのか、ぜひ見て頂きたい、プログレ・ファン超必見DVD! 最後に、これがプロのイベンターではなく同志によって企画運営され、ネットもまだそんなに普及していなかった時代に、これだけのファンを世中から集め、後の各地のプログレフェスへ広がっていったことを付け加えておきたい。
SC-0415 V.A. / A Flower Full Of Stars - A Tribute To The Flower Kings 4CD \4800
 フィンランドの雑誌企画のオムニバス・シリーズ。2011年作。内容にも定評があるシリーズだが、今回はフラワー・キングスのトリビュート・アルバムを4枚組のボリュームでリリース。聴き所は、自分達の叙情性で原曲を染め直してしまっているFLAMBOROUGH HEADや、フラキンがイタアン・シンフォ化してしまっているPANDORA、現在のポップな良さを持ち込んでいるYESTERDAYS、女性ヴォーカルをフィーチャーしながらもフラキンの本質を見抜いている注目のイタリアのバンドAURORA LUNARE、また、タイトなリズム感で本家に迫るSKY ARCHITECTなど尽きないが、当店が決めるロイネ大賞は、旧ユーゴスラビアのセルビアのバンドEXPEDITION DELTA。全34バンド、34曲を収録。<収録バンド> ABARAX (Ger)、ARGOS (Ger)、ASHWAVE PROGCHARD PROJECT (Ven)、AURORA LUNARE (Ita)、CHRIS (Hol)、CONTEMPORARY DEAD FINNISH MUSICENSEMBLE (Fin)、EXPEDITION DELTA (Ser)、FINAL CONFLICT (UK)、FLAMBOROUGH HEAD (Hol)、FORGOTTEN SUNS (Por)、GAOU (Jap)、GUITAR GARDEN WITH THREE LEGGED FOX(USA)、KATE(Fin)、MARCO LO MUSCIO(Ita)、MICHAEL OGORODOV BAND(Rus)、MIST SEASON(Fin)、CARY CLOUSE & ORACLE(Can)、ORCHESTRE CELESTI(Ita)、PANDORA(Ita)、PHAEDRA(Ita)、PROJECTION(Ger)、ROMANOV(Hol)、ROZ VITALIS(Rus)、SKY ARCHITECT(Hol)、SKY CLUB(USA)、SONIQ CIRCUS(Swe)、SPOTON(USA)、SUPERNAL ENDGAME(USA)、TABULA SMARGDINA(Hun)、THE SAMURAI OF PROG(Fin/Ven/USA)、TINYFISH(UK)、UNITOPIA(Aus)、VANILLA PROJECT(Ita)、YESTERDAYS(Hun)

〓[FINLAND]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
SC-1074 APOLLO / Same CD \2500
 90年代に入りその価格が一気に高騰した、フィンランド激レア・プログレ! 71年作。妖しげな雰囲気いっぱいのヘヴィ・プログレで、豪快なリズムとギターの重いノリ、叙情的なストリングやフルート、闇に響くリコーダー、たなびくハモンドが落とす哀愁の影、味のあるヴォーカル、濁っていくようなサイケ感覚もはびこり、夢の深層が浮かび上がるような幻覚を見る。ハイカラあたりに通じるか。内容良し! JUKKA GUSTAVSSONゲスト参加。24ビット・デジタル・リマスターにて。
SC-1161 COMBINATION / Relax CD \2500
 同年にアルバムをリリースしたKAAMOSが全員参加しており、他、JUKKA TOLONENなど約10人のミュージシャンがクレジットされた77年のプロジェクト作。数人のヴォーカリストをフィーチャーし、曲によってオーケストラも加え、泣きのハモンドとギター、英語によるメロウなヴォーカルなど、やはりKAAMOSあたりを思わせる内容となっている。翳りを薄く持ち、シンセなどプログレッシヴなアレンジも見られる。一方で、ジャズ・ロックへ向かう曲もあり、静寂な詩情をアコギで映す曲も聴かせる。北欧というよりは英国風の作品に仕上がっている。リマスター。
SC-1178 ELONKORJUU / Harvest Time CD \2500
 72年に名門PARLOPHONEからリリースされた北欧ヘヴィ・プログレの名作。リマスターによる2010年ドイツ盤。変則的なリフを多用し、湿り気を多分に含んだツウ好みのハードでメロウなサウンドを展開。英語で歌われるので、英国のそれらのタイプにも近いが、ハモンドのたなびき方、フルートが生み出す叙情性、暗くよどむまどろみ、など、やはり北欧産の音である。ヨーロッパのレコード・フェアに行くと、壁張りによくなっていたディラーの人寄せ目玉クラス。
SC-1153 HARVEST (ELONKORJUU) / Flyin'High Runnin'Fast CD \2500
 72年にハード・プログレッシヴ・アルバムをリリースしたELONKORJUUがバンド名英意のHARVESTに改名し78年にリリースした通算2作目。ペッカ・バンドのキーボーディストや、タサバランのドラマーもゲストで加わりプロデュースを担当するなど、メンバーを大幅に入れ替えテクニカルなジャズ・ロックへ大変身。全編透明感のあるインストで、サックス、トランペット、ホルン、クラリネットも導入しインターナショナル・マーケットを目指した作品だったらしいが、巧みなアコギやシンセがファンタジックな叙情を描く3曲目など北欧らしさは十分。とてもプロフェッショナルな演奏とアンサンブルで聴かせる。リマスター。
SC-1132 ESA KOTILAINEN / Ajatuslapsi CD \2500
 再結成後のWIGWAMのキーボーディストが77年にリリースした1stソロで、ハモンド、アープ、ストリングス・シンセ、ローズ等を多重した作品。旧A面すべてを使った1曲目はシュルツェ系とも言えるが、リズムレスの上をソロがテクニカルに披露され、エンディングではフィンランドらしくカンテレとアコーディオンが入る。シリアスではなくプログレしているのがミソ。旧B面は北欧の暗さを伴い、スウェーデンのRALPH LUNDSTENを思わせる神秘な扉が開く。抽象的だが、ロシア系とも異なる北欧のみの静寂だ。78年のライヴと08年の新録の2曲ボーナス入り。24 BIT DIGITAL REMASTER盤。
SC-1155 FANTASIA / Same CD \2500
 オープニングからキャメルを思わせる叙情派シンフォの75年レア作。バンドはイエスやジェネシスの影響を語るが、サックスを織り交ぜたジャズ・ロック的な展開もあり、ウィグワムとも共通するスキルの高い1枚。きらびやかなストリングス・シンセや幻想感を高めるローズ・ピアノ、フェイズで揺れるギター・アルペジオの多用、ノスタルジックな哀愁をもたらす管楽器などがフィンランド語のヴォーカルにマッチし、北欧が映るマニアックなサウンドを聴かせる。リマスター。
SC-1005 FINNFOREST / Finnforest + Lahto Matkalle CD \2800
 3枚のアルバムをリリースした彼ら。75年リリースの1stと76年リリースの2ndの2in1 CD(フィンランド・プレス盤!)。フルートを絡めた、この国ならではの北欧美あふれるインスト・ジャズ・ロック。オルガン、ギターも冷たい叙情を美しく奏でる。テクニックよりもメロディーと全体の構成で聴かせるタイプ。
SC-1114 GJALLARHORN / Grimborg CD \2800
 3面開きデジパック仕様。2002年作3rd。前作SJOFNの奇怪なラジカル色を受け継ぎながら、より洗練されたコンテンポラリー・サウンドで聴かせる。フィンランドからスウェーデンにまたがる地域の中世の詩を用い、スウェーデン語で歌われている。暗い森の迷宮のような深みにどんどんと引きずり込んでいく魔性。聖なるものと邪悪なものが同居するような幻想感がたまりません。女性美ヴォーカルも言うことなし。
SC-1104 GJALLARHORN / Rimfaxe CD \2600
 北欧神話をコンテンポラリー・トラッドへ投影させる彼らの06年作4th。今回は気鋭のサウンド・デザイナーを迎え、サンクト・ペテルブルグ・フィルハーモニック・オーケストラをフィーチャー。クラシックやジャズが混入し、アンサンブルと演奏スタイルはさらに音楽性の複雑さとイメージの多様さを増した。まさにマジカルな域に到達している。発想があまりにも高度な為、これは数十回聴いても、新鮮な発見が相次ぐだろう。フィドル1本をとっても一筋縄では行かない。女性ヴォーカルには神が降霊。美! 魔法の馬をテーマにした傑作。デジパック。
SC-1175J HAIKARA / Same CD \2940
 「ハイカラ / ハイカラ」 72年リリースの1st。初期クリムゾンやヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターに強い影響を受けたバンドで、いかにもフィンランド・ノリの1曲目を除くとヘヴィ級の名盤だ。ジャージーさを持ち合わせ、ブラスが漆塗りのような照りと重厚さを演出。チェロとフルートの合奏がまるでメロトロンのように入る2曲目や、クリムゾンのアイランズから切り取ったような5曲目の叙情はマニアにとって衝撃的だった。反面、サックスやギターが唸り狂う破壊性も見せつけ、まさに重量級の1枚。SHM-CD紙ジャケット・解説付き。国内盤
SC-1176J HAIKARA / Geagar CD \2940
 「ハイカラ / こうのとり」 73年リリースの2nd。この年代のフィンランドのレコードはセールスを考えてか1曲目は我々にとってダメなものが多い。本作が名作と言われる由縁は3曲目から。ピアノ、チェロ、女性ソプラノから引き継れる後半は突出した出来で、叙情の極致が味わえる。その後に続くフルートをフィーチャーしたメロディアスなヴォーカル・パートにも引き込まれ、ハイライトと言えるタイトル曲は女性ヴォーカルをフィーチャーし、弦オケのカットインやホーン・セクションを加え高テンションで展開していく。SHM-CD紙ジャケット・解説付き。国内盤
SC-1091 JIM PEMBROKE HOT THUMBS O'REILEY / Wicked Ivory CD \2500
 当時は、HOT THUMBS O'REILEY名義でリリースされたWIGWAMのヴォーカリストの1stソロ。バンドの2枚組の大作FAIRYPORTとBEINGの間に制作された72年作。コンセプト・アルバムとなっており、バックはPEKKAやJUKKAらで、JIMのノスタルジックな歌声をサポートするクラシカルなハモンドやピアノ、ホットなリズム・セクションなど本作は実質的にWIGWAMなのである。ストリングス・オーケストラの導入も効果的だ。FAIRYPORTとBEINGの間というのがポイント。聴き込むとその関係が見えてくる。リマスター盤で出直し。
SC-1143 JUKKA GUSTAVSON / Community Jazz CD \2500
 ペッカらと70年代にWIGWAMの全盛期を築き上げたキーボーディストの10作目となる09年ソロ作。2つの異なったバンドがアルバムの中に存在するといったフォーメーションを取り、ジャズ、ブルース、ロック、ポップの要素が顔を出す如何にも彼らしいアルバムに仕立てている。温かみのある音色のハモンドで聴かせる1曲目はファンならすぐにWIGWAMを連想してしまうだろう。ピアノや途中ヴォーカルも加え、アグレッシヴなギターを混ぜながらホットに弾き込まれるラストまで円熟しながらも情熱を失わないサウンドを展開。フレンドリーでかつ職人的な作品だ。
SC-1082 JUKKA TOLONEN / Tolonen! CD \2500
 TASAVALLAN PRESIDENTTIのギタリスト。24 BIT DIGITAL REMASTER盤。PEKKA POHJOLAやJUKKA GUSTAVSONら、WIGWAMのメンバーがバックを務めた71年リリースの1stソロ。メンバー全員のテクニックに舌を巻く。北欧美が光る中、ロック、ジャズ、クラシック、トラッドなどあらゆる音楽をベースにしたかのような、メロディアスな音楽性。ピアノやスピネッタなど、彼の鍵盤楽器の腕前にも驚く。PEKKAファンも要チェックの、北欧ジャズ・ロック必聴の1枚。
SC-1083 JUKKA TOLONEN / Summer Games CD \2500
 24 BIT DIGITAL REMASTER盤。73年リリースの2ndソロ。フルートなど管楽器の響きをより美しくフィーチャーし、前作に比べ、TASAVALLAN PRESIDENTTIやFINNFORESTのような北欧の冷気を音楽と共に感じさせ、シリアス寄りになるわけでもなく、遠い国の山間から流れてくるようなメロディーとハーモニーを聴かせる。素晴らしいテクニックに裏打ちされた、叙情派ジャズ・ロックと呼べるのでは。
SC-1086 JUKKA TOLONEN / The Hook CD \2500
 24 BIT DIGITAL REMASTER盤。オーロラの風と題されたヘヴィなナンバーで幕を開ける彼の74年作3rd。ピアノやムーグも重厚さを醸し出し、多種の音楽性が混在していた初期に比べると幾分洗練された感じを受ける。ギター・プレイはもちろんだが、例によって彼がプレイするピアノにも注目したい。完全に一人二役。そこへフルートがリリカルに響く。サックスやアコーディオンの導入法も独特で個性的。ラストはなんかサムラ風。
SC-1087 JUKKA TOLONEN / Hysterica CD \2500
 24 BIT DIGITAL REMASTER盤。イメージを削ぎ落とし演奏勝負のジャズ・ロック化した75年リリースの4th。2ndや3rdにあった北欧の叙情的なヴィジュアルさに変ってここではにらみを利かせた音が走り回る。1曲ながら一聴でもしやと思うアクのあるベースを弾いているのはPEKKA POHJOLA。ハモンドも絡みこの曲だけダークでヘヴィ。北欧ジャズ・ロック・シーンが充実していた時期の1枚。
SC-1149 KAAMOS / Deeds And Talks CD \2500
 73年に結成され、イエス、ジェントル・ジャイアント、ジェスロ・タルらに影響を受け、77年に本唯一作をマイナー・レーベルからリリース。木管風シンセやハモンドがスリリングな変則を生む3曲目、バロック調のクラシカルな4曲目、シンプルな中に変拍子が絡む6曲目などのプログレッシヴさと、ポップなノリや、ジャズ・ロック的な展開もあり、ウィグアムあたりにも近い。10分近いラストはさながらJIM PEMBROKEミーツJUKKA GUSTAVSONといった感じで、英語ながらフィンランドらしさが漂っている。リマスター盤。
SC-1162 KALEVALA ORCHESTRA / Abraham's Blue Refrain CD \2500
 仏盤LPも出た77年作3rd。初期のハードさを残しながら泣きが効いたギターを活かし、メロディアスさを売りにしたサウンドへ変化。バンド名もカレバラ・オーケストラと改名。キーボードの感じや、少々ポップなノリなど同年代のウィグワムに通じる国民性があり、また、レスリーのヘヴィさがカッコいい後半の曲などテクニカルでプログレッシヴだ。バンドはアンジュとヨーロッパ・ツアーを行うものの、惜しくも解散(近年復活)。ウィグワムのヴォーカリスト、JIM PEMBROKEがゲスト参加。リマスター。
SC-1115 MARJA MATTLAR / Polku CD \2800
 ガブリエル・ヤコブやペッカのプロデュースでプログレ・ファンにも知られる存在となっている彼女が新作をリリースした。これぞ北欧コンテンポラリー独創美フォークと言える出来で、幻想的なシリアス性とプログレッシヴな深みがあり、ヴァイオリン、チェロ、オーボエらのクラシカルさは寂しげで、少しエフェクトを加味したギターやロマンチックなピアノなど最高の哀愁と切なさを映し出し、薄暗さに溶け合う。凝ったエンディング部分など細部まで聴き逃せない仕掛けが。めちゃ良い。07年作。デジパック。
SC-1181 MIDDLE-EARTH BAND / The Thoughtful Bride CD \2500
 初CD化。80年にリリースされたジャズ・ロック作。ピアニストが結成したグループで、タサバランにも参加していた管楽器奏者を始め、有能なスタジオ・ミュージシャンが6人集まっている。どよ〜ん、とした暗さが独特で、アシッドでサイケデリックな雰囲気を持ち、アコピ、ウッドベース、エレクトリック・ギターらがソロを流し込んでいく。ゆったりとしたリリカルな演奏で、提示されたリフに、メンバー間のインスピレーションで曲を構成していく、といったスタイルで聴かせる。北欧色は強い。リマスター。
SC-1179 ORNE / The Tree Of Life CD \2500
 ヴィンテージ系をマニアックに聴かせる2011年作。5年振りにリリースされたバンド2作目で、以前のサイケ色は払拭され、幽玄な深みのあるメロトロン、レスリーが効いたハモンド、メロウなギター、時折入るフルート、そして英国的なジェントリー・ヴォーカルらで雰囲気を作り出していく。ヴァーティゴ物にも通じるが、どちらかと言うとシンフォで、北欧なのにノヴァリスあたりを思わせる叙情が立ち込め、国籍を当てるのが難しい。サウンドに夢想感があり、激しくソロを取るもプログレ・ファンの心地良さを憎いほど知っている。少しクリムゾンの泣きにも近い。
SC-1183 PAIDARION / Behind The Curtains CD \2200
 女性ヴォーカルをフィーチャーし、サックスやフルートらの管楽器も加えたフィンランドらしい、シンフォ、ポップ、ジャズらが混ざった洒落たプログレッシヴなサウンドを聴かせる彼らの2011年作2nd。方向性が定まっていなかったデビュー作に比べると格段にプロダクションやバンドのグループ感がアップしており、英語で歌われているものの北欧らしい哀愁とクリアーさを秘めメロディアスな展開を見せる。ギターやキーボードも質が高く、ジャズ・ロックな曲では隣国の後期ルーファスあたりも思わせる。ペッカ張りのベースや、クラシカルなゲスト・ヴァイオリンもポイント。
SC-1058 PEKKA POHJOLA / Pihkasilma Kaarnakorva CD \2500
 24 BIT DIGITAL REMASTER盤。WIGWAM在籍時にリリースされた1stソロ。72年作。サックス、クラリネット、フルートをフィーチャーし、独特のコード進行で展開していく。それは、一言で言い切ってしまえない幅の広い音楽性を見せる。JUKKA GUSTAVSONのハモンドも冴えを見せ、当時の全盛期WIGWAMに匹敵するホットな出来となっている。また、ペッカはヴァイオリンも披露。
SC-1059 PEKKA POHJOLA / Harakka Bialoipokku CD \2500
 24 BIT DIGITAL REMASTER盤。74年作2ndソロ。WIGWAMを離れた後の事実上の初ソロで、WIGWAMの音楽性に近かった(というか1人BEING?)前作に比べ、現在の彼が見えるオリジナリティーを確立。厚いブラス・セクションを加えたコンポーザーとしての前半、ジャズ・ロック色のプレイヤーとしての後半、ともに次作以降の布石となっている。75年には、B THE MAGPIEというタイトルで英ヴァージン盤も出た。
SC-1060 PEKKA POHJOLA / Keesojen Lehto CD \2500
 24 BIT DIGITAL REMASTER盤。知られた傑作。77年リリースの3作目。英タイトル、MATHEMATICIANS AIRDISPLAYとして当時UKヴァージンからもジャケ違いでリリースされた。そしてマイク・オールドフィールドとの共演盤としても知られてきた彼の代表作。サリー・オールドフィールドも参加し、あのエンジェル・ヴォイスを聴かせてくれる。研ぎ澄まされた感性と演奏はシンフォ・ファンもジャズ・ロック・ファンも必聴! 以前のCDとは比べ物にもならないくらいのスーパーな高音質。
SC-1146 PEKKA POHJOLA / Visitation CD \2500
 79年リリースの4作目。その完成度は前作、KEESOJEN LEHTOと並ぶ。前年にリリースされたプロジェクト・バンドのTHE GROUPを核にし、ブラス・セクションとフル・オーケストラを伴った力作で、ジャズ、クラシック、民俗音楽など幅広いエッセンスを吸収し、広角な視野を持った高度な音楽性が展開される。すべてが彼のフィルターで濾過されているのも凄い。もちろんジャズ・ロックとしてのテクニック面も超一級。最も内容の濃い反面、少々とっつき難いか。03年にWARNER FINLANDからリリースされたデジタル・リマスター盤です。
SC-1164 PEKKA POHJOLA / Urban Tango CD \2300
 2010年リマスター&見開き紙ジャケット。82年リリースの5作目。タンゴをテーマに奇怪なジャズ・ロックを繰り広げる1曲目。軽やかさとヘヴィさが同居する楽曲の質の高さには舌を巻く。シンフォニックな波が押し寄せる美しい2曲目、プログラミングを導入し、ストリングスが淡々とリズムを刻み、サックスとギターがダークなソロを取るハケット風のアレンジの3曲目、ヴォーカルが入り、北欧然とした哀愁を感じさせるもメリハリが効いている4曲目、どの曲も力作だ。弦を配したバラードのボーナス1曲入り。
SC-1165 PEKKA POHJOLA / Jokarnies (Everyman) CD \2300
 2010年リマスター&見開き紙ジャケット。83年リリースの6作目。彼の作品の中で最もダークで物悲しさを感じさせる1枚。本作ではジャズ・ロック色が影を薄め、全編でポリフォニック・シンセが多用されたシンフォニックな作品だ。ハケットの作風を思わせるヘヴィなリズムにストリングスがミステリアスで美しいパースペクティヴを描き出す。また、パイプ・オルガン風のキーボードに壮麗な混声合唱団がフィーチャーされるなど、元はサウンド・トラックとして制作されながらもアルバム・リリースにあたって手が加えてある。
SC-1166 PEKKA POHJOLA / Space Waltz CD \2300
 2010年リマスター&見開き紙ジャケット。85年リリースの7作目。フュージョン・タッチかと思わせるオープニングもギターが入ればたちまち複雑さを増し、2曲目ではダークで妖しい雰囲気が漂う。タイトル曲の3曲目ではワルツのリズムに乗りシンフォニックでジャズ・ロックな演奏がテクニカルに展開。非常に幾何学的な楽曲だが、これぞペッカの真骨頂と言えるサウンド。後半もドラマチックで美しく、ポリシンセをバックにギタリストのSEPPO TYNIのスキルが炸裂。ストイックなイメージの強いペッカのエモーショナルな作品。
SC-1174 PEKKA POHJOLA / Heavy Jazz 2CD \2800
 2011年リマスター&見開き紙ジャケット。95年リリースの2枚組ライヴ盤。95年のヘルシンキ公演9曲に前年の日本公演から2曲加えた内容で、ギター、キーボード、ベース、ドラムスの4人編成により、CHANGING WATERSから3曲等80年代の曲を中心に演奏され、77年の傑作KEESOJEN LEHTOの後半の名曲や、スタジオ盤未収のALBATROSSも披露。どの曲も入り組んだテクニカルな音楽性と美しいメロディーが噛み合い、リリカルな繊細さを壊さず、ハートフルなインストが繰り広げられる。まさに、シンフォニック・ジャズ・ロック!
SC-1180 PEKKA POHJOLA / Pewit CD \2300
 長らく廃盤だった彼の傑作必聴シンフォ作が見開き紙ジャケットで再リリース。ペッカと言えば硬派なジャズ・ロックの印象が強いが、本作はその高度な音楽性でシンフォニック・ロックをドラマチックかつ叙情的に描き切っている。彼の作品にこう言った例えを出すのは失礼だが、イエスやハケットを思わせるテクニカルさと透明感、複雑な緻密さと、人を惹き付けて止まないヒューマンなリリカルさ、といったものが、まるで映画を見ているように展開されていく。ヴァイオリンやヴィオラをフィーチャーした壮絶・壮大なラストまで、録音の良さも特筆。97年作・2011年盤。
SC-1177 THE SAMURAI OF PROG / Undercover CD \2500
 ロイネ・ストルト、ヨナス・レインゴールド、カナダのネイサン・マールのガイ・ル・ブランら多数のゲストを迎えリリースされたプログレ・カヴァー・アルバム。フィンランドの雑誌企画シリーズ2011年新作。THE SAMURAI OF PROGは、イタリア人ベーシスト、フィンランドのMIST SEASONのドラマー、そして、ヴァイオリン、フルートもこなすヴォーカリストのトリオで、今までもこのシリーズには参加していたが、バンド初のアルバム・リリースとなった。ジェネシスのTHE LAMIA、イエスのSTARSHIP TROOPER、フラワー・キングスのWORLD OF ADVENTURES、マリリオンのASSASSING (ALTERNATE VERSION)、アルティ・エ・メスティエリのGRAVITA 9.81、EL&PのJERUSALEM、ピンク・フロイドのDOGSといった曲を演奏。また、バンドの新曲も1曲収録。さらに、ベーシストが70年代に活動していたローマのバンドELECTROSHOCKの4曲をロシアのROZ VITALISら4バンドがカヴァー。因みに、ロイネ・ストルトはTHE LAMIAとDOGSで、らしいソロ・プレイを聴かせている。
SC-1152 SCAPA FLOW / Uuteen Aikaan CD \2500
 キャメルの影響を感じさせる良質な叙情派シンフォの80年作。男女ヴォーカルをフィーチャーしたツイン・キーボードの6人編成で彼らが残した唯一のアルバム。フルートもリリカルに配し、アコースティックな良さを兼ね備え、今のVIIMAと重ねることが出来る作風だ。ギターソロやオルガンのメロディアスさ、フィンランド語が放つ独特の雰囲気、漂うナチュラルな光景など、北欧らしい清々しさが浮かび上る。当時、マイナー・プロダクションであったが、ドラマーは後にペッカに誘われるなど、録音とテクニックは上級。リマスター。
SC-1160 SESSION / Unikuva CD \2500
 74年にEMI ODEONからリリースされた激レア物。73年にLOVE RECORDSからシングルをリリースするもアルバムはこれが唯一。コレクターならイチコロの内容で、翳りを持ちながらシャープに走り回るプログレッシヴなハモンド、切り込みメロウに歌うギター、攻撃的なエッジのベース、タイトに捲し立てるドラムス、フィンランド語のヴォーカルと彼が吹くジャージィなサックスらがバツグンのコンビネーションでアルバムを一気に聴かせる。ナイスのようなクラシカル・ロックのインスト・ナンバーもあり、ゲストの女性ヴォーカルも好ポイント。英国のデラムあたりの一級バンドに並ぶ出来だ。リマスター。
SC-1033 TABULA RASA / Same CD \2500
 75年リリース。北欧の深い霧の立ち込めたフィヨルドの奥から聞えてくるかのような、そんな幻想的な雰囲気のあるドラマチックでメロディアスな傑作。不思議な感のイントネーションのフィンランド語のヴォーカル、ギター、オルガン、フルートetc.をバランス良くフィーチャーし、多くの人に愛されるべき叙情派シンフォを奏でる。必聴の名作。ガラス細工のような2ndも良い。
SC-1034 TABULA RASA / Ekkedien Tanssi CD \2500
 76年リリース。WIGWAMのJUKKA GUSTAVSONのプロデュースにより繊細になった2作目。泣きのフレーズを多用し、ガラス細工のように美しいキャメル・タイプの北欧シンフォを奏でる。4曲目、6曲目などはほんと絶品! 1stと甲乙付け難いシンフォ・ファン必聴作。ボーナス2曲も良い。これぞ叙情派。
SC-1130 TAINATAR / Hamaran Juhlat CD \2600
 傑作バンドがデビューした。プログレとポップとトラッドのハイブリッドで、フィンランド語で歌う女性ヴォーカリストの可愛いニュアンスがまず最高。そして、ピアノをメインにした畳み掛けるキーボードと、ロックを加える変化自在の技巧派ギター、涼しげなフルートやサックス、それに変拍子ありのころがるようなテンポ感覚は若干サムラ、いや、グレゴリー・アラン・フィッツパトリックを思わせる北欧然としたプログレッシヴ・ロックのノリで、ドラマチックな重厚さがあり、トラッドを引き合いに出したものの、この国のヴァルティナ系とはまったく別物。古さも軽さもなく新鮮。作品の素晴らしさはもちろん、バンドそのものが傑作。唯一無二と言っていい個性を感じ取って。女性ヴォーカル・ファンもプログレ・ファンも必聴! 3面開き紙ジャケット自主盤。08年作。
SC-1078 TASAVALLAN PRESIDENTTI / Same (1st) CD \2500
 24 BIT DIGITAL REMASTER + 3 BONUSで出直し。フィンランドが誇るギタリスト、JUKKA TOLONEN率いる知られたグループ。69年リリースの1st。年代的な古さはあまり感じられず、逆に新鮮な部分も。クラシカルなハモンド・オルガンと、美しいフルートがサウンドを特徴付けている。当時の英国と北欧がミックスされたサウンドだ。英語。(旧盤より、ボーナスも1曲多い。69年と70年のシングルから)
SC-1167 TUULIA - TORMA / Same CD \2500
 71年にリリースされた、フォーク・コレクター垂涎の激レア物。A面に女性シンガー、TUULIA MYLLYOJAを7曲、B面に男性シンガー、PEKKA TORMAを6曲収録したカップリング盤で、なんと言っても清楚で可憐なTUULIAの歌声が魅力。アコギの爪弾きをバックに哀愁と想いを込め、切々と歌われていく。TORMAのスタイルも同じで、どちらもフィンランド語で歌われ、曲によって薄くオルガンとタンバリンが入る。いたってシンプルだが、明るさはなく、北欧特有の閉ざされた翳りがもやもやと流れている。リマスター。
SC-1156 UNISONO / Same CD \2500
 ペッカ・ポーヨラを含む5人編成のジャズ・ロック・バンドの75年作。キーボーディストは後のTHE GROUPにも参加し、ドラマーはペッカの1stソロでもプレイ。当時のフィンランドの有能なスタジオ・マンが集まったプロジェクト的なアルバムで、フルートやサックスを担当する管楽器奏者が主に曲を書いている。彼のスモーキーな音色はブリティッシュ・ジャズを思わせ、派手さは無いが、1曲1曲が他とかぶらないよう計算されており、リフの上をギターやエレピが巧みなソロを取る部分と、キメの部分が絶妙に配置。何度かドラムとベースのみになり、ペッカのプレイに耳を奪われ、変拍子が催眠作用を引き起すラストまで玄人好みの必聴作。リマスター。
SC-1136 VIIMA / Ajatuksia Maailman Laidalta CD \2500
 06年デビュー作。本作では女性ヴォーカルをフィーチャーし、優しい歌声でフォーク・タッチに歌われ、インスト・パートになるとバーデンス風のキーボードや、フルート、ギター、リズム・セクションがプログレ度をぐっと上げる、といった独特のバランスを持つ。あくまでもフィンランド・タッチの彼女のヴォーカルと、キャメルでまとまっているバックとの関係が個性を生み、メロトロン系の音色、全体の柔らかな録音、クラシカルさ、リリカルさ、まどろみなど北欧らしいファンタジーを届けてくれる。自主リリース。
SC-1137 VIIMA / Kahden Kuun Sirpit CD \2500
 最大級のキャメル派が誕生した。09年作2nd。女性ヴォーカルが居なくなったもののスタイルを統一し完全なシンフォ・バンドになった。それも北欧のリリカルな幻想とドラマチックさを十分にたたえ、同国ならタブラ・ラサ、隣国ならカイパといった本格的なバンドへ変貌した。メロトロンを含むメロディアスなキーボード、まさにラティマーを思わせる甘美なギター、フルート、ヴァイオリン、チェロらのクラシカルさ、フィンランド語のヴォーカルのエキゾチックさらが醸し出すそのファンタジーはどこまでも深淵で壮大なロマンに満ちあふれている。叙情派ファン必聴! 自主リリース。
SC-1069 WIGWAM / Hard N'Horny CD \2500
 24 BIT DIGITAL REMASTER盤。69年のデビュー・アルバム。JUKKA GUSTAVSONのブリティッシュ・ナイズされたハモンド・ワークとジャージィーなピアノをメインに、メロディアスなヴォーカルでプロコル・ハルムのように聴かせる。ストリングスを配した曲などまるで英国式で、ホットかつウォームハート。また、GUSTAVSONがヴォーカルを取る彼ら唯一のフィンランド語・ナンバーもあり、グループのイニシアティヴは彼の手にあったと思われる。リマスターにより音がズバ抜けてよくなった。LP未収の69年のシングルからボーナス1曲入り。
SC-1070 WIGWAM / Tombstone Valentine CD \2500
 24 BIT DIGITAL REMASTER盤。70年リリースの2nd。本作からPEKKA POHJOLAが参加。ジャズやクラシックの要素も大きくミックスされた、独自のプログレッシヴ性を見せる。サイケデリックな余韻もメロディアスに広がり、この年代のみが生み出す深い味となって溶け込んでいる。前作でギタリストが抜けてしまったため、TASAVALAN PRESIDENTTIのJUKKA TOLONENが助っ人参加。PEKKAとのコンビネーションが冴えている。リマスターだけでなく、ブックレットやアートワークも充実。
SC-1071 WIGWAM / Fairyport CD \2500
 24 BIT DIGITAL REMASTER盤。71年に2枚組でリリースされた3rd。2in1 CD。妖精王国をテーマにした一大コンセプト・アルバムとして制作された。メロディアスなヴォーカルとハモンドをメインに、本作でもJUKKA TOLONENをゲストに迎え、さらに、オーボエ、バスーン、クラリネットも加え、プログレッシヴかつジャージィーに展開する。また、PEKKAは独創的な曲作りに大いに貢献しているほか、ヴァイオリン、ピアノ、アコ・ギ、ハープシコードとマルチ才能ぶりを発揮。次作、BEINGに並ぶ必聴作。あなたも、北国の妖精の世界への扉を開けてみれば。聴き応え十分! 72年のライヴから10分以上の白熱テイクをボーナス収録。必聴!
SC-1052 WIGWAM / Being CD \2500
 73年リリースの4作目にして最高作。クラシック、ジャズ、ロック、が見事に彼らによって消化された独自のスタイルのサウンドを持つ。ハモンド、ピアノ、シンセ、独特のヴォーカル・ワーク、そして生の管弦楽の導入。めちゃくちゃ計算された楽曲とスタジオ・ワークだ。暗めの不思議な曲調も個性的。もちろんPEKKAのプレイも光る! 24 BIT DIGITAL REMASTER盤。
SC-1043 WIGWAM / Nuclear Nightclub CD \2500
 当時、英国VIRGINからもリリースされた75年リリースの6作目。PEKKA POHJOLA、JUKKA GUSTAVSONが脱退し、新メンバーを加えたポップながらも独自のカラーと、北欧特有のメロディーでメロディアスに聴かせる。VIRGINからもリリースされただけのことはあって、そのクオリティーは高く完成されている。4曲のボーナス(LIVE)入り。24 BIT DIGITAL REMASTER盤。
SC-1099 WIGWAM / Lucky Golden Stripes And Starpose CD \2500
 24 BIT DIGITAL REMASTER盤。当時、英国盤も出た76年リリースの7作目。これがフィンランド盤のオリジナル・ジャケット。前作、NUCLEAR NIGHTCLUBですでにPEKKA POHJOLA、JUKKA GUSTAVSONは脱退。しかし、ヴォーカリストのJIM PENBROKEを中心にバンドは持続され、円熟さと新たなメンバーのフレッシュさが混ざり合う、ポップな新境地へ歩み出た。ポップと言っても陰影のあるメロウさと力強さが組み合わさった独特の音。4曲目、8曲目など前作よりプログレ調の曲も収録。75年のシングルから2曲ボーナス入り。
SC-1127 WIGWAM / Dark Album CD \2500
 24 BIT DIGITAL REMASTER盤。77年リリースの8作目。当時のウィグワムとしてはこれがラスト作。なんと言ってもJUKKA GUSTAVSONが2曲でハモンドを弾いており、雰囲気を盛り上げている。アコギと涙を誘うヴォーカルで始まる2曲目、バンドのスキルが光る3曲目、4曲目など、曲の良さはNUCLEAR NIGHTCLUB、LUCKY GOLDEN STRIPES AND STARPOSEらと比べても落ちない。アルバム未収曲と、JIM PEMBROKEの1st収録曲の再録によるボーナス2曲入りで、後者は10分近くに引き伸ばされたカンタベリー・タッチのキーボード&ギター・ソロが聴ける名演となっている。
SC-1182 WOODOO / Taikakulkunen CD \2500
 初CD化。激レア・レーベルで知られるUFOから71年にリリースされた少々サイケなフォーク・ロック・プログレ作。サックスやヴァイオリンをフィーチャーし、ギター、ベース、パーカッションをバックにメロウなフィンランド語で歌われていく。このジャケットのイメージがサウンドを伝えていると思うが、管楽器がジャージィなソロを展開し、また、切々とした叙情的な曲もあり、アンサンブルは至って真面目で、いわゆる瞑想型ではない。この辺りが隣国のスウェーデンとは違うところか。完結している内容だ。リマスター。
SC-1168 YELLOW / Keltakuume CD \2500
 75年リリースのレア・ハード物。コレクターの間ではかなり有名だった1枚だ。フィンランド語と英語でメロディックに歌われ、ヴォーカリストはピアノも弾く。ギタリストのスキルが高く、自身で重ねたギターはツイン編成のような構成になっており、またアコギのプレイもシャープで巧い。まっしぐらの正統派ハードから、ウィッシュボーン・アッシュのような哀愁を持ったサウンドまで、マイナー・レーベルながら強度が光る出来だ。おそらく、バンド・メンバーもびっくりの正規再発では。リマスター。

〓[NORWAY]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
SC-2001 AGNES BUEN GARNAS / Draumkvedet CD \2850
 JAN GARBAREKとの共作等でも知られる女性トラッド・シンガーが、84年に放った孤高の1枚。本作は約42分1曲という内容で、彼女の素晴らしいシンギングを中心に、非常に効果的にフルート、フィドル、ハープ、そしてスモール・パイプ・オルガンが加わる。特にこのパイプ・オルガンの控え目なトーンとフルートがこの作品のポイントで、中世音楽的な暗さが作品を覆う。ノルウェーの孤高の名門レーベル、KIRKELIG KULTURVERKSTED(シルケリグ・クルチュールヴェルクスタ)からのリリース。
SC-2094 AGNES BUEN GARNAS & JAN GARBAREK / Rosensfole CD \3600
 89年にリリースされた北欧コンテンポラリー・トラッドの大傑作。シンフォニック感のある幽幻なサウンドに至高の女性トラッド・シンガー、AGNES BUEN GARNASの声が深く、尊く響く。拙い例えだが、DREAMINGの頃のケイト・ブッシュに似た音作りとも言える。聴き手はその素晴らしさに、体が硬直するほど。文句なしの必聴作。オリジナルLPとジャケ違い。
SC-2233 AIRBAG / All Rights Removed CD \2200
 メランコリックなシンフォを聴かせる彼らの2011年作2nd。フロイドのアニマルズを思わせるオープニング。メロウながらもある程度の重さを持った泣きの曲が続き、曇ったストリングス系の奥行きがミステリアスな4曲目へ。リック・ライトとギルモアに似たソロがドラマチックな幻想感を醸し出す。5曲目はさらに深く、北欧然とした薄暗い冷気が叙情に染まり、バンドの成長を実感。ラストは17分越えで、アルバムを総括した大作となっており、シンプルながらもメロディーの良さで一気に聴かせてしまう。3面開き紙ジャケット&ポスター付き。
SC-2228 ARABS IN ASPIC / Strange Frame Of Mind CD \2500
 ヴィンテージ一直線のハード・プログレ・バンド。2010年に先行アナログ・リリースされていた新作2ndのCDヴァージョン。英国70年代回帰型ながらもハモンド、メロトロン、シンセらをプログレッシヴにプレイするキーボーディストの存在が効いており、ヒープあたりを感じさせるも、マニアックな突っ込みや多々のシンフォ色があり、同国の偉大な先輩バンドのHOSTやAUNT MARYを思わせるドラマチックなサウンドを聴かせる。ジャケットはサイケ調だが、実際の音は構築アンサンブル型で、ラストのフォーカスのHOCUS POCUS(CDボーナス)がそれを物語っている。
SC-2126 AUNT MARY / Same CD \2800
 70年リリースの1st。2ndのLOADEDはハード・ロックの名作として、3rdのJANUSはヘヴィ・シンフォの名作としてそれぞれ知られているが、1stはまだサイケ色が全体に残り、メロウなヴォーカルをメインとし、70年というヴィンテージ感に、どっぷりと浸った内容。それでも、闇に響くクラシカルなハモンドや、フルートが前に出て来てソロを取り始めると、邪悪な泣きのヘヴィ・プログレの資質が妖しく覗く。特に旧B面がいい。ノルウェー盤にてCD化。
SC-2003 AUNT MARY / Loaded CD \2800
 当時3枚のアルバムをリリースした北欧屈指のハード・ロック・バンド。70年の1stでは、まだサイケ色が残っていたが、72年リリースのこの2ndでは、彼らが北欧を代表するプログレがかったハード・ロック・バンドであることを十分に証明している。。特に後半、クラシカルでワイルドに唸るハモンドとヘヴィなギターの絡みは、二期パープルにエマーソンが加入したかのような迫力で迫る。
SC-2231 D'ACCORD / Helike CD \2200
 ジェネシスとヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターをミックスさせたようなサウンドを聴かせるヴィンテージ・プログレッシヴ・ロック・バンドの2011年2nd。失われたアトランティスをテーマに20分越えの曲2曲という大作を完成。この手のバンドだとギターはハードロック寄りのポジションを取るが、本ギタリストはハケット系に属し、ロマンチックなプレイを見せるのが特徴だ。オルガンをメインに、ピアノ、フルート、メロトロンも加わり、ハミルを思わせるカリスマティックなヴォーカルが先導し、ブラスが物悲しくエンディングを奏でるラストまで、まるで72年頃の再発物に接しているような展開だ。時に激しくも、詩情的で哀愁が漂う。
SC-2009 ERIK WOLLO / Where It All Begins CD \2500
 限りなく美しい北欧シリアス・シンフォの傑作。83年リリースの1stに同年の2ndからボーナスを加えたもの。リリカルなオーボエを全編にフィーチャーし、幻想的な奥行きのある色彩感を与えるキーボード、ハケットを思わせるような12弦ギター、TERJE RYPDALからの影響を感じさせるトーンとフレーズのE・ギターなど、絵に描いたような北欧叙情美作。
SC-2010 FARMERS MARKET / Speed, Balkan, Boogie CD \2850
 95年リリースの1st。サムラのような変拍子を多用した北欧のプログレッシヴ・トラッド・ロック。サックスやヴァルティナ風の女性コーラスを導入し、独特の屈折した音楽性で楽しませてくれる。あまりロック色は強くないけれど、バルカン、地中海色も多く、ジャズ・ロック・ファンやアレア・ファンあたりからも絶賛された。デジパック。
SC-2011 FARMERS MARKET / Musikk Fra Hybridene CD \2850
 97年リリースの2nd。もはや笑ってしまう究極の内容。サムラやアレアを倍速で再生したようなノリで、007、ピンク・パンサー、AVEXトラックス、吉本のテーマ(?)、ヴァン・ヘイレンetc.なんでもあり。そこへヴァルティナ系コーラスや美声女性ソロ・ヴォイスを加え、これぞヨーロッパの大道芸人! 2001年に来日もした。デジパック。
SC-2219 FATAL FUSION / Land Of The Sun CD \2500
 ヴィンテージ色を持ったハード・プログレ・バンドの2010年デビュー作。ヴォーカル、ギター、キーボード、ベース、ドラムスの5人編成により、ブリティッシュ・ナイズされたサウンドを聴かせる。英語で歌われるヴォーカルが好みを分けてしまうかもしれないが、ソロの見せ場も作るハモンド、シンセ、マニアックなメロトロン系などキーボーディストが全編でメロウなシンフォニック・テイストを与えており、中でもトーンを抑えたギターが延々と泣きまくる15分越えのインスト・ナンバーはキャメルとフロイドの中間のような感じで、聴き入ってしまう。自主盤。
SC-2222 FINN ARILD / Testament CD \2500
 ずばり、ハケット風な2010年作2nd。スペクトラル・モーニングあたりを思わせる清涼感に陰影が差すシンフォニック・ロックで、しなやかなエレクトリック・ギターや、格調のあるナイロン・ギターなど似過ぎてしまっている感もあるが、北欧らしい開放的でメロディックなヴォーカルも良く、曲調がそうさせるのか、キーボードもニック・マグナスのようで、かなり聴けてしまう。スウェーデンのセッション・ミュージシャンがプレイするドラムス以外はほとんどマルチ録音だが、完全なバンドの音で仕上がっている。これは注目。自主盤。
SC-2013 FLAX / One CD \2800
 2枚のアルバムをリリースした彼らの1st。76年にノルウェー・ヴァーティゴからリリースされた。メロトロン入りのハード・プログレで、徹底して屈折したアレンジの曲作りは、常に攻撃的。次から次へとリフが畳み掛け、強力&重厚なリズム隊と一体となってかなりの破壊力を持つ。ピアノ、オルガン、シンセ、コーラスでの切りかえしもハッとさせ、叙情的に流れるメロトロンも的を得、シンフォ・ファンにも強くアピールする。
SC-2015 FOLQUE / Same CD \2800
 マンディー・モートンに似た女性ヴォーカリストをフィーチャーするフォーク&トラッド・グループ。75年リリースの1st。北欧の70年代のレア・アイテムとしてコレクターには古くから知られていた。全体の雰囲気もSPRIGUNSに近い。名曲、CRUEL SISTERもやっていて、この手のファンの人には絶対の自信を持っておすすめ。まずは、この1st。
SC-2191 GAZPACHO / Tick Tock CD \2500
 傑作。マリリオンのサポートで着実に人気を得て成長してきた今や北欧シンフォ・バンドの代表格のひとつ。遂にメジャー・デビューとなった09年作5th。メランコリックさは極限にまで達し、霧のようなメロトロンや悲壮なヴァイオリンがギターやヴォーカルらとバンドの中でゆっくりと溶け合い、オーロラに照らされた雪原を思わせるエキゾチックな幻想風景が立ち込める。静寂の彼方からオーヴァーラップするグレゴリアン・チャント、邪気を取り払ったかの如く光を求めて上り詰めていく力強いアンサンブル、もはやカタルシスに包まれ、荘厳なオルガンの響きとギターソロで浄化されていく。組曲を含みアルバム全体で1曲とみなすコンセプトの流れが彼ららしい。
SC-2021 HOLE IN THE WALL / Same CD \2800
 非常にレアだった名作。72年にソネットからリリースされたフォーク・ロック・バンド。男女ヴォーカルをメインに、アコ・ギ、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、etc.+リズムの編成。当時のサイケ色もミックスされ、英国のバンドに例えるなら、COMUSの2ndやINCREDIBLE STRING BAND、HERONあたりに近い。その手のファンはお見逃しなく。英語。
SC-2022 HOST / Pa Sterke Vinger CD \2800
 当時、3枚のアルバムをリリースしたグループ。本作は74年リリースの1stで、ヨーロッパで非常に人気の高かった1枚。WISHBONE ASHのような哀愁のツイン・ギターがポイント。さらに変拍子を加え、メロディアスにかつテクニカルに展開される一級クラスのプログレッシヴ・ハード・サウンド。このタイプではTRETTIOARIGA KRIGETの1stに並ぶ。ラストは泣き泣き。
SC-2023 HOST / Hardt Mot Hardt CD \2800
 ノルウェーが生んだ屈指の北欧プログレの傑作。大幅なメンバー・チェンジ後にリリースされた76年の2nd。テリー・ポジオを思わせる強力なドラマーに支えられた変拍子に、スリリングなキーボードとギターがスキなく入り乱れ、フルートやアコ・ギ、オーケストラetc.の叙情性も十分。このダイナミックさとキレの良さは超ド級。ジャケットで引かないように。必聴!
SC-2025 IVER KLEIVE / Kyrie CD \2850
 その参加作品の数は200を超えると言われるオルガン奏者。本作は94年にリリースされた彼の初の単独作品。荘厳なパイプ・オルガンとリリカルなピアノをメインに、美しい女性ヴォーカルと合唱団を加えた圧巻のスケール。力強いドラマチックな展開を見せる。パイプ・オルガンに絡む女性ヴォーカルを、パーカッションとドラムがいやおうなく盛り上げるラストは言葉も失うほどの感動を呼び起す。このテイクは94年のリレハンメル・オリンピックのオープニング・セレモニーで使われた。デジパック。
SC-2026 IVER KLEIVE OG KNUT REIERSRUD / Himmelskip CD \2850
 パイプ・オルガンを導入した圧巻のシンフォニック作品、KYRIEでプログレ・ファンからも注目されるようになった彼と、ギタリスト、KUNT REIERSRUDとの96年共作。あまりにも荘厳なパイプ・オルガンとアンディ・ラティマーを思わせるギターの重なりは、ここでも感動的。ヴォーカルをとるPOVL DISSINGは、デンマークの有名なシンガー。デジパック。
SC-2029 KALENDA MAYA / Norske Middelalderballader CD \2850
 1作目がERIK HILLESTAD(KIRKELIGのオーナー)の目に留まり、89年にKIRKELIGからリリースされた2nd。TONE HULBAEKMOヴォーカル、ハープと、HANS FREDRIK JACOBSENが奏でるリュート、カンテレ、パイプ、フルート、などの多種の楽器類が美しく融合。厳格な北欧トラッドだが、中世ルネッサンス音楽にテキストを求めている。KIRKELIGの作品群の中ではめずらしい、ルーツ作。
SC-2030 KALENDA MAYA / Pilegrimsreiser CD \2850
 女性ヴォーカリストTONE HULBAEKMOをフィーチャーし、屈指の出来となった3作目。マルチ・プレイヤー、HANS FREDRIK JACOBSENも極めて重要な存在。ノルウェー独特の薄暗い空間に、森の魂の如く美が木霊する。やはり、中世へ遡ったルーツ作品だが、KIRKELIGならではのコンテンポラリーな感触が素晴らしい。傑作!
SC-2093 KARI BREMNES / Losrivelse CD \2850
 本作もまたKIRKELIG KULTURVERKSTEDならではのコンセプトを持つ女性ヴォーカル物名作。共作も含めて彼女の10作目。ムンクの絵と詩からインスピレーションを受けて92年に制作された作品。曲とアレンジはKETIL BJORNSTAD。薄暗い空間と、どこか退廃的なイメージに浸りながら、洗練されたアレンジで聴かせる。美の深みが恐ろしいほどに、ぽっかりと口を開けている。以後も良作をリリースしているが、本作を代表作としたい。3面開きデジパック。
SC-2193 KERRS PINK / Same CD \2500
 長らく入手困難だった北欧叙情派の代表作が限定紙ジャケット・ロシア盤にてリリース。彼らの80年デビュー作で、キャメル度ではドイツのルソーと双璧だが、泣きに込められた情景はカイパにも通じ、ノルウェー語のヴォーカルが北国のエキゾチックさを醸し出す。メロトロン・コーラスでドラマチックさを引き立てる9曲目、オーロラの荘厳さに涙が止まらないような感動的な出会いがある10曲目など、この後半の感情の発露は今でも色あせない。ただ、最初からじっくり聴かないとこの感動が満ちてこない。プログレの接し方の教えがここにあり。旧盤と同79年のシングルからボーナス2曲入り。
SC-2194 KERRS PINK / Mellom Oss CD \2500
 限定紙ジャケット・ロシア盤。81年リリースの2nd。実際には前半は90年前後に再結成メンバーで再録され、後半はリミックスされた、ムゼア盤と同じ92年CDヴァージョン。そこで手が加えられた分、サウンドはスタイリッシュになったものの、あふれ出るメロディーと泣きの感情はオリジナルとさほど変っていない。アコギやストリングス・シンセを薄く使った遠近感のあるメリハリ、音色でも泣かせるハモンド、キャメル愛のギターなど切ない叙情が満ちる。17分の組曲が入っており、フルートも流れるこの奔放な美に何も考えず浸っていたい。きらきらとした雪解け水が見えるはず。旧盤と同ボーナス(アルバム未収)6曲入り。
SC-2202 KERRS PINK / A Journey On The Inside CD \2500
 限定紙ジャケット・ロシア盤。解散、FOXTROTを経て、93年に突如リリースされた3作目。新メンバーのキーボーディストが書きおろしたストーリーをベースに、70分以上にわたって展開する大作のコンセプト・アルバム。3年以上の構想らしい。アイリッシュなリコーダーやティン・ホイッスル、曲によっては女性ヴォーカルをフィーチャーし、優美なギターがリードを取っていく。北欧シンフォの90年代の名作のひとつ。
SC-2037 KERRS PINK / Art Of Complex Simplicity CD \2500
 不変の美しいキャメル・タイプの叙情派シンフォを聴かせる彼らの97年リリースの4作目。もう、キャメルを意識したとしか思えない詩情あふれるハートフルなサウンド。泣きのギターも優美だが、フルートがいっそう効果を上げている。曲の出来も今までの中でいちばん良いのでは。
SC-2109 KERRS PINK / Tidings CD \2500
 再びメンバー・チェンジを経てリリースされた2002年作。5作目。まるでキャメルに歩調を合わせて活動しているような感じさえ受ける。北欧に根差したメロディーと女性ヴォーカルが印象に残る2曲目、キャメルがたまに見せるハードなブリッジを持った4曲目、そして、キャメルの新作に混ざっていても違和感を感じないような5曲目をはじめ、ギターのトーンや、ヴォーカルのニュアンスまでちょっと似せすぎか、と思ってしまうほど。オリジナリティーとシンフォニック度では、カイパの優美な幻想に通じる2曲目が素晴らしい。まさに、キャメルが北欧に染まったような交響叙情詩。至福の傑作曲。
SC-2038 KETIL BJORNSTAD / Odyssey CD \2850
 本作も90年にKIRKELIGからのリリースされたもので、ECMでも有名なオスロのレインボー・スタジオ(KIRKELIGもこのスタジオを好んで利用)で録音された。彼の奏でる美しいピアノにマイク・オールドフィールドを思わせるギターとアコーディオンを絡め、北欧らしい美しいアンサンブルを聴かせる。BJORN J:SON LINDHあたりに通じるアカデミックなミュージシャンであり、北欧の冷たい空気を奏でれるアーティストだ。
SC-2040 KETIL BJORNSTAD & ERIK HILLESTAD / Messe For En Saret Jord CD \2850
 傑作。ノルウェー屈指の二人のアーティスト(ERIK HILLESTADはKIRKELIGのオーナーでもある)による壮麗なシリアス・シンフォニック・ロック作品。女性オペラ歌手とオスロ混声合唱団をフィーチャーし、ミサ組曲をドラマチックに展開する。泣きのギターまで加わった本格的なクラシカル・ロック・アルバムと言える。1曲目から2曲目あたりで、B級シンフォ・バンドなどぶっ飛んでしまう。このレーベルではIVER KLEIVEのKYLIEと並ぶシンフォ・ファンも必聴作。92年作。
SC-2041 LYNNI TREEKREM / Haugtussa CD \2850
 傑作! これぞ、まさにKIRKELIGならではの女性ヴォーカル物。ノルウェーの詩人、アーネ・カーボルグの世界をKETIL BJORNSTADが女性ヴォーカリストLYNNI TREEKREMをメインに、ANNBJORG LIEN、TONE HULBAEKMO、HANS FREDRIK JACOBSENらという、そうそうたるメンバーで仕上げたコンセプト作品。繊細なアンサンブルに、LYNNIの素晴らしいシンギングが冴えわたります。幽幻美の極み。女性ヴォーカル・ファン必聴作。デジパック。95年作。
SC-2204 MARI BOINE / Cuovgga Airras - Sterna Paradisea CD \2800
 ファン待望の彼女の09年新作。グローバリズムをトラッドで見せるといったアーティスティックな内容で、前作でのリスナーを抱擁するかのような優しさをそのまま保ちながら新たなワールドと北欧ルーツが融合しており次なるステージへアップしている。幻惑のダイナミズムというか、KIRKELIG系にコンテンポラリー化されたサウンドと時に少女かとさえ思わせるヴォーカルの素晴らしさが一体となり、曲によってヨイクを残すも、ホルンと溶け合うラストまでまたしても新境地と言える内容だ。今までに無いポップな感覚も秘めた1曲目にも注目。必聴!
SC-2224 NORDAGUST / In The Mist Of Morning CD \2200
 アネクドテンやアングラガルドを最初聴いた時のポテンシャルを思い出させる、北欧の闇の哀愁に満ちたシンフォニック・ロック・バンドのオフィシャル・デビュー盤。90年代末から数枚のデモ盤を制作し、ノルウェーの音楽雑誌で月間NO.1に選ばれた07年のプライヴェート作を地元のローカル・レーベルがプロ・スタジオでリミックス&リマスターし、2010年末にリリースされたのが本作だ。フリップにも通じるギター、背景を埋め尽くすメロトロン、嘆きのヴォーカル、重厚ながらも小技も効いたリズム・セクション、雰囲気を高める厳かな女性入りの合唱、さらに、カンテレやダルシマーも導入し、まさに彼らが伝えようとする昔から守られてきた自然の魂を描き切っている。北欧神話から取られたバンド名そのもののサウンド。これぞプログレッシヴ・ロック幻想!
SC-2048 OLE PAUS, KARI BREMNES, MARI BOINE PERSEN / Salmer Pa Veien Hjem CD \2850
 ノルウェーを代表する二人の個性派女性ヴォーカリストをフィーチャーする作品。個々に歌っているが、バックの感じは統一されており、コンセプト物と感じる。パイプ・オルガン風のハモンドが中世的な暗さを醸し出しており、MARI BOINEの聖歌のようなシンギングも聴き物。KIRKELIGからの91年作。
SC-2196 THE OPIUM CARTEL / Night Blooms CD \2500
 必聴09年作。WHITE WILLOWの中心人物が、ANGLAGARDやWOBBLERらのメンバーを巻き込み作り上げた北欧シンフォで、メランコリックなメロトロンが渦巻くクリムゾン的なナンバーから、愁いの美声女性ヴォーカルが歌うドリーミィーなタッチの曲まで詩的に聴かせる傑作。エレクトリックがベースながらもアコースティック情緒に満ち、とてもナチュラルでバックはアコギ、ピアノ、チェロ、弦オケ、管楽器など配置が細かくアレンジされており曲中でどんどん変化していく。静謐なドラマチックさが絶品。PAATOSやKIRKELIG系の女性ヴォーカル・ファンも必聴です。見開き紙ジャケット。
SC-2226 PLUTO AND THE PLANETS / 360 Degrees Of Wonder CD \2500
 北欧ファン注目! 80年代初期にハケットを思わせるシンフォ作をリリースしたギタリスト、PLUTO率いるグループの2011年デビュー作。本国ではTV出演するなど知名度のある存在だ。女性ヴォーカルをフィーチャーした少々ポップな作風だがアコースティックなパートも繊細で完成度は高く、なんと言っても随所で入る甘くもタイトなギタートーンと北欧風味に染まった哀愁のフレーズが琴線に触れまくる。さらに特筆は幽幻なシンフォニック・ナンバーが数曲あり、やはりハケット、またはキャメルに通じるメロディアスな叙情に満たされる。
SC-2128 REBEKKA / Neophyte CD \2850
 KIRKELIGからリリースされた、このレーベルならではの女性ヴォーカル物。03年作。一聴だと、ビョーク系のアンビエントにクラシカルなストリングスを加えた風、と思ってしまうが、声の高域や歌い方、到底ポップス物とは思えない暗さ、屈折度、異様なアレンジの凝り方、あふれ出るファンタジーの美しさなど、ずばり、ケイト・ブッシュが女性ヴォーカリストとして前人未到の域に達したドリーミングを思い出させる。他人の感性など気にしないで作り上げられたような、彼女の妄想の中。ぶっ飛んだ傑作。デジパック。
SC-2162 REBEKKA & THE MYSTERYBOX / Good Or Goodbye CD \2850
 05年新作2nd。KIRKELIGからのリリース。まさにドリーミングの頃のケイト・ブッシュを思わせる前作で衝撃のデビューを果たした彼女。本作でもビョークとケイト・ブッシュを混ぜ、さらに世紀末的なポップセンスをダークに持ち込んだ、凡人の発想では到底思いも付かないアレンジのサウンドで聴かせる。前作が彼女の妄想の中の1人遊びなら、本作は彼女が大人になって自分の街を非日常的に作ってしまったような現実味を帯びる。ファンタジーが立体映像で浮かび上がっているような凄さ。再び、ぶっ飛んだ傑作。デジパック。
SC-2050 RUPHUS / New Born Day CD \2800
 73年リリースの1作目。EARTH&FIREの1stを思わせるような、パワフルな女性ヴォーカルとハモンドをフィーチャーしたドラマチックな内容。メロディアスで、時折入るフルートも美しい。ハード・プログレと北欧シンフォの中間に位置するようなノルウェーきっての名作。AUNT MARYのJANUS、HOSTのHARDT MOT MARDTと並ぶ。シングルから2曲のボーナス入り。
SC-2051 RUPHUS / Ranshart CD \2800
 ハード色が後退し、北欧シンフォの傑作のひとつとなった、74年リリースの2nd。明らかにイエス影響下の構想美あふれるプログレッシヴなサウンドを力強く聴かせる前半、キャメルを思わせるようなフルートとメロトロンが至上の美を奏でるムーン・マッドネス調の後半、妖精の如く幽幻な響きは聞く者すべてを美のとりこにしてしまう。ファンタジックです。英語。
SC-2161 RUPHUS / Let Your Light Shine CD \2800
 TERJE RYPDALのプロデュースで75年にリリースされた3rd。ハード・プログレッシヴで迫る1stとも、純シンフォ調で感動を与える2ndとも違うサウンド指向となり、本作では全員のテクニックで押すジャズ・ロックとなった。北欧ならではのメロディーが美しく、80年前後のキャメルを彷彿させるギターとキーボードを中心としたインプロヴィゼーションに女性ヴォーカルを加え、スリリングなテンションと美的感覚のバランスが取れたアルバム構成で聴かせる。TERJE RYPDALはキーボードでも参加。
SC-2178 RUPHUS / Inner Voice CD \2800
 前作同様にTERJE RYPDALのプロデュースで77年にリリースされた4th。女性ヴォーカリストとキーボーディストが当時のバンドの音楽性に合ったよりジャズ指向のメンバーに代わり、スマートに疾走するサウンドを完成。ギターとピアノがテクニカルに絡みシンセやソリーナによって美しい北欧色が広がる。ボーナスとして、彼らが参加し77年にドイツのBRAINからリリースされた2枚組のライヴ盤「BRAIN FESTIVAL ESSEN」のSIDE 4を収録。本作と前作から各1曲で、白熱のジャズ・ロックを聴かせる。
SC-2201 RUPHUS / Flying Colours CD \2800
 78年リリースの5作目。前作の延長線上にあるサウンドで女性ヴォーカルをフィーチャーしたリズミカルな曲調と北欧らしい美空間が広がるジャズ・ロック・テイストのバランスがいい。テクニカルなギターとキーボードは硬質な輝きを持っており、非常にセンシティヴな、そして円熟を感じさせる演奏を聴かせる。ゲストでヴァイオリンが入る5曲目やアコギがリリカルなラストなど英語で歌われているものの透き通った北国の情景が浮かぶ。ボーナスとして78年のイヴェント・ライヴ盤「BRAIN FESTIVAL ESSEN II」からINNER VOICEを収録。
SC-2208 RUPHUS / Manmade CD \2800
 初期の女性ヴォーカリストが戻って録音された79年リリースの6作目でバンド最終作。北欧らしい美空間は本作でも失われておらず、クリスピーさはより透明度を増している。ゆったりとした曲調も見られ、シンフォニック・ジャズ・ロックと呼べる叙情的な内容へやや変化。後半はリミックスされており、10分を越える4曲目などまどろみの中にピーンと糸が張ったリリカルさがあり、キーボードやギターがまさにダイヤモンドダストの情景を映し出す。ジャケットのイメージからは想像出来ない、とてもヒューマンなサウンド。アルバム未収のスタジオ・テイクから3曲のボーナス入り。
SC-2054 SAFT / 1971-1996 2CD \3800
 70年代初期に3枚のアルバムをリリースしたグループ。レアなコレクターズ・アイテムとしても知られる71年リリースの1stは、哀愁を帯びたたなびくハモンドをプログレッシヴにフィーチャーし、ヘヴィなギターとメロディアスなヴォーカルで聴かせる。AUNTMARYにも通じる音だ。3枚のLPからほぼ全曲とシングル、LIVEを網羅した内容。リマスター盤
SC-2114 SINIKKA LANGELAND / Runoja CD \2850
 古代ゲルマンの神秘主義や魔法を差すルーネという言葉がキー・ワードのコンセプト作。ジャズ系のミュージシャンをバックに名門RAINBOW STUDIOで録音された彼女のソロ5作目。北欧のロリーナ・マッケニットと言われる彼女のヴォーカルやカンテレの幽幻な美しさは言うに及ばず、チェンバー・ジャズ・ロック・バンドのような演奏と呼応し始めると、かのアート・ベアーズやスラップ・ハッピーのような異端さを見せ、魔術さながらの呪縛を投げ掛ける必聴問題作! デジパック3面開き。2002年作。
SC-2184 SINIKKA LANGELAND / Starflowers CD \2800
 北欧のロリーナ・マッケニットと言われる彼女の久々となる07年作。KIRKELIGも愛用するオスロ・レインボー・スタジオでの録音。トランペットとサックス奏者入りの静謐なジャズ・バンドをバックに、彼女の澄んだヴォーカルときらきらと木漏れ日のようなカンテレが響く。ローカルな純トラッド部分が薄くなり、北欧ルーツのデザイン化されたアコースティック音楽といった感じでもあり、もちろん、トラディショナル音楽がベースになってのことだが、狙った立ち位置が絶妙で、プログレ・ファン層へ持ってくるには地味過ぎたそれまでの作品よりは、この凝り方がとっつきやすい。スリップケース付き。
SC-2213 SINIKKA LANGELAND / Maria's Song CD \2800
 北欧のトラッド・シーンを代表する女性ヴォーカリストであり、ハープ&カンテレ奏者の09年作。教会で録音されており、彼女が歌う中世のバラードと、ヴィオラやパイプ・オルガンで演奏されるバッハの曲を交互に並べて宗教的な統一感をもたらす、といったコンセプトのようだ。時折、彼女が弾く美しいカンテレも加わる。録音が非常に良く、実際にカテドラルの中で聴いているような慈悲深さに包まれる。浮かび上る聖堂と優しい光を通すステンドグラス。彼女の歌声は自身のカンテレと溶け合い、またオルガンの重厚さにも映える。バロック・フォークと呼びたい。スリップケース付き。
SC-2190 THE SMELL OF INCENSE / All Mimsy Were The Borogoves CD \2500
 長らく廃盤だった94年作1stの08年デジパック盤。男女ヴォーカルのプログレッシヴ・フォーク・ロック・バンドで、メロトロン、オルガン、エレクトリック・ギター、シタール、パーカッションらをフィーチャーし、サイケ色を伴った自然回帰の思想を歌う。どっぷりと瞑想にハマる曲がある一方で少々ポップなノリを見せたりプログレっぽいソロが挿入されるのがこのバンドの特徴だ。後半へ行くと初期フロイドのようなぐるぐるとした世界が広がり、またヘヴィさも現れ、音楽性を自分達の範疇で多様化させている。
SC-2063 THE SMELL OF INCENSE / Through The Gates Of Deeper Slumber CD \2600
 傑作! アシッド・フォーク・プログレ・バンドの97年作2nd。女性ヴォーカルをフィーチャーし、女性ヴォーカル・ファンにはもちろん、シンフォニック・ファンにもぜひ聞いてほしい内容。何故って?もし当時ルネッサンスにロバート・フリップが入っていたら、こんなのを作ったかもしれません。メロトロンの洪水と美しさはポセイドン級。本当。デジパック
SC-2182 THE SMELL OF INCENSE / Of Ullages And Dottles CD \2700
 必聴! メロトロンを全編にフィーチャーし、女性ヴォーカルで情感と哀愁たっぷりに聴かせるプログレッシヴ・フォーク・ロック・バンドの10年振りの07年新作。前作、THROUGH THE GATES OF DEEPER SLUMBERも傑作だったが、本作はそのファンタジーがさらに拡大され、各種音源搭載のメロトロンが泣きまくり、ルネッサンスだけでなく、カンタベリー風味になったアース&ファイアー、ヘルダーリンの1st、スプリガンズのマジック・レディ、ブレッド・ラヴ&ドリームスのアマリリスなど名作群がよぎっていく。フルート、ヴィオラ、ハモンド、ハープシコード、シンセ、ギターといった楽器が溶け合う魔法の森。これぞロマン派。デジパック。
SC-2214 THE SMELL OF INCENSE / A Curious Miscellany CD \2600
 過去3作すべて傑作というプログレッシヴ・フォーク・ロック・バンドの92年から05年のアルバム未収シングルや、レア・トラック、ロング・ヴァージョン等を12曲集めた2010年コンピ盤。男女ヴォーカルで歌われ、ヴィオラ、ギター、シタールらの他に、オルガン、ハープシコード、メロトロンを持ち込むキーボーディストがこのバンドをマニア向けにしているポイントだ。もちろん、中世色を漂わせる女性ヴォーカルの良さも見逃せない。INCREDIBLE STRING BAND、FOLQUEといったカヴァーも含むが、メロトロン入りでのCZAR必殺名曲TREAD SOFTLY ON MY DREAMSには驚かされる。ヘヴィ・プログレの趣味もあったのか。デジパック。
SC-2170 SUSANNE LUNDENG / Nattevak CD \2850
 美傑作。LENA WILLEMARKやMARI BOINEと並ぶ北欧屈指の女性トラッド・ミュージシャンの、KIRKELIGからの待望の06年新作。ピュアーな北欧哀愁にケルト風味も感じさせ、彼女のフィドルに導かれるかのように、ダークな優麗さが精気を纏いダイナミックに上昇していく。コンテンポラリー・タッチが強まれば、TERJE RYPDAL風のギター、彼女らの幽玄なヴォイス、ジャズを感じさせるベース、パーカッション、それに薄化粧のエレクトロニクスらが北欧原風景を、とてつもなく壮大に映し出す。プロデュースはKETIL BJORNSTADとの共作、MESSEで知られるERIK HILLESTAD。隠そうともレーベル・カラーが浮き出る。3面開きデジパック。
SC-2074 TONE HULBAEKMO - HANS FREDRIK JACOBSEN / Langt Nordi I Skogen CD \2850
 HANS FREDRIK JACOBSENとの共作名義で名門KIRKELIGからリリースされたソロ3作目。89年作。おとぎの国のようなジャケットがまさにぴったりのフォーク&トラッドの名作。彼女のヴォーカルをメインに、ハープ、フルート、ホイッスル、そして、うっすらとしたキーボードetc.といった幻想色を持つ、あまり土着的なものを感じさせない内容。不思議の国のトラッド&フォーク、といった感じの知られた名盤。
SC-2076 WHITE WILLOW / Ignis Fatuus CD \2500
 95年リリースの1st。デビュー作とは思えない程にその完成度は高く、女性・美・ヴォーカルをフィーチャーし、フルート、ヴァイオリン、チェロ、メロトロンも加え、北欧の幽幻美と初期クリムゾンの叙情をミックスさせたようなシンフォ・プログレ・サウンドを展開。妖しい翳りが深く、なんとも良い。
SC-2078 WHITE WILLOW / Sacrament CD \2500
 オルガンが響きメロトロンが深淵を奏で、薄暗い光の中で美声女性ヴォーカルが歌う彼らの2000年作3rd。ややゴシックぎみになっていた前作に比べ、1stでのトラディショナルな中世風味を取り戻したように思う。このアコースティックな北欧美こそ彼らの持ち味で、スウェーデン産のバンドらとは違う個性となっている。女性ヴォーカル・ファンやトラッド系の人もぜひ。
SC-2138 WHITE WILLOW / Storm Season CD \2500
 4年振りの04年作4th。1曲目を聴いてほとんどの人がPAATOSを思い浮かべると思う。メロトロン、湿ったギター、管弦楽器、女性ヴォーカル、忍び寄るダークな哀愁が闇に美しく映る。そしてこのバンドの特徴の北欧トラッド風味が裏で流れる。2曲目もそんな感じだが、後半へ向けて徐々にゴシック・ロックになり、ギターのハードエッジも目立つ。そんな中、6曲目はアルビノーニのアダージョみたいで、ここは女性ヴォーカリストが冴え叙情が際立つ。
SC-2171 WHITE WILLOW / Signal To Noise CD \2500
 新たな女性ヴォーカリストをフィーチャーしての、06年作5th。彼女の特性なのか微妙な色合いのサウンドになった。バンド・カラーのやや濁った彩度と青の色相はそのままで、明度が淡くなった。と、言っても闇が無くなったわけではなく、合わせ鏡のように存在。覗いた者だけ誘うゴシックな仕掛けを見せている。ギターのハードエッジは薄くなり、ヴォーカル・パートを綺麗に出しているので、オランダのギャザリングのようにもなった。メロトロンと女性ヴォーカルのハーモニーが美しい。
SC-2232 WHITE WILLOW / Terminal Twilight CD \2300
 女性ヴォーカリストが2nd以降のシルヴィアに戻り、ANGLAGARDのドラマーが再び参加するなどメンバー・チェンジがあり、5年振りにリリースされた2011年作6th。必聴バンドのTHE OPIUM CARTELもスタートさせた、WHITE WILLOW唯一のオリジナル・メンバーのJACOB HOLM-LUPOと、WOBBLERでも知られるヴィンテージ・キーボーディストのLARS FREDRIK FROISLIEを中心にプロットが固められており、一時期のメタル色は皆無で、前作でのGATHERING路線を持ったまま、北欧らしいシンフォニックなサウンドを華麗に配し、メロトロン、アコギ、フルートも美しく織り交ぜた作品となった。演奏が込み入ると少しANGLAGARDにもなる。女性ヴォーカル・ファンも必聴。3面開きデジパック・ノルウェー盤。
SC-2216 THE WINDMILL / To Be Continued... CD \2500
 キャメルを思わせるシンフォ・バンドの2010年デビュー作。フルート奏者を加えた5人編成で、全員で疾走するインストの1曲目から駱駝道まっしぐらといった感じだが、ヴォーカルが入りヴィンテージ色で大きく聴かせる2曲目あたりもキーボーディストのプログレ・センスが効き、20分越えの3曲目ではバロック調のクラシカルさと甘美なギターが見せ場を作り、イタリアン・ロックとセバスチャン・ハーディーが合わさった風な、とも言える。ラストはまさに月夜のファンタジア。01年に結成され音源は早くからネットで公開していたようだが、CD化にあたり、わざわざニューヨークでデジタル・リマスターを行ってプレスされた。自主盤。
SC-2156 WOBBLER / Hinterland CD \2500
 ノルウェーのヘヴィ・シンフォ・バンド。05年デビュー作。ヴィンテージ・キーボード群が魔力を発揮し、70年代の様々なプログレ・バンドが横切っていく、かなりマニアックに研究を重ねたツウなサウンド。北欧のバンドなので、アネクドテンやアングラガルドを思わせるのは当然かも知れないが、バロック・ギターやハープシコード、リコーダーから浮かび上がるのは紛れもなくPFMから影響された中世ルネッサンス風味で、柔らかなヴォーカルと合わせて、ここが他の北欧のバンドと違うところ。プログレの塊のような力作!
SC-2195 WOBBLER / Afterglow CD \2500
 傑作シンフォ。09年作。キーボーディストが根っからのプログレマニアであり、かつキーボードマニアでないと生まれない作品だ。本物のメロトロンの最も魅力的な音域、ハモンドとレスリーの絶妙なかすれトーン、女性的なアープシンセと男性的なムーグの使い分け、クラヴィ、ローズ、ソリーナ、エルカといった贅沢な盛り合わせ、そして、それらの特性が自然と導く曲作り、脇を固めるギタリストの存在、曲をヴァージョンアップさせるリズム・セクション、フルート、リコーダー、クルンホルン、チェロ、アコギが生む中世を垣間見るリアリティーなど、約40年間のプログレのすべてが凝縮。
SC-2227 WOBBLER / Rites At Dawn CD \2300
 イエスがジェントル・ジャイアントを担いでやってきた2011年作3rd。ヴォーカリストが代っており、その印象もあるのか緻密でテクニカルなリズム・セクションを含めバンドとしての強固なチームワークを感じさせる超絶な力作だ。フルートやバスーンもフィーチャーし、中世色も垣間見せながら、ハウを思わせるギターと、まるで楽器ショーのようなヴィンテージ・キーボード群が絡まりに絡まりあって紡ぎあげるスリリングなシンフォニック・サウンド。イタリアの迷宮型に対し、いくら込み入っていようが風通しがいい北欧設計の美学。メロトロンがドラマチックな4曲目にノックアウト。
SC-2217D V.A. / PROGFEST '95 - Day One DVD(NTSC) \2500
 2010年初DVD化。2日間に渡って行われた95年のプログフェストでのライヴ。実際に見に行きました。この1日目の収録バンドは、ARS NOVA (4曲)、WHITE WILLOW (4曲)、SOLARIS (4曲)の3バンド。前年のセバスチャン・ハーディーの再結成に続き、当時はまだ今のようにネットに情報が溢れている時代でもなく、旧共産圏エリアのヴェールに包まれていた伝説のバンド、ソラリスがライヴを行うというのが注目された。この時は、オリジナル・ギタリストもまだ健在で、テクニカルなギターとハードなシンセが入り組み、凄まじいフルートが絡み付くスリリングな火星年代記等の曲をパワフルに再現。演奏が始まっても止まらない歓声が如何に期待されていたかを物語っている。同年にデビューしたノルウェーのホワイト・ウイローは、オリジナルの女性ヴォーカリストをフィーチャーし、フルート、ヴァイオリン、メロトロンも加え、北欧の幽幻美と初期クリムゾンの叙情をミックスさせたようなサウンドを展開。近年作とは趣きが違い、ハモンドやムーグなどヴィンテージ感のある純なシンフォ・プログレ色で聴かせる。インディ・プログレのバンドでは海外初進出とも言える日本のアルス・ノヴァは、女性トリオが繰り出すイタリアン・プログレを思わせるマニアックなサウンドが世界中から集まったプログレ・ファンを大いに沸かせた。金沢さんのリッケンがカッコいい。

〓[DENMARK]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
SC-3001 ACHE / De Homine Urbano + Green Man CD \2500
 4枚のアルバムをリリースした彼ら。徹底してハモンドをフィーチャーする彼らの69年の1stと71年の2ndの2in1 CD。デンマークのバンドならではの英国ナイズされた重みのあるサウンド。終始ハモンドに支配され、クラシカルに、ヘヴィに、プログレッシヴに展開してゆく。バレエ団のために演奏された2ndでは、よりギターもフィーチャーされるが、圧巻は20分近い1stの後半だろう。デジタル・リマスター盤。
SC-3056 ACHE / Pictures From Cyclus 7 CD \2500
 カヤック・ファンにぜひおすすめしたい彼らの3作目。5年のブランクの後76年にCBSからリリースされた本作は、1stや2ndのオルガン・ロックとは違い、初期カヤックに似たメランコリックなシンフォニック・ロックに変貌していた。もちろん、ハモンドの他に、ピアノ、ソリーナ、ムーグもプログレ然とフィーチャーし、そのヨーロッパの哀愁に満ちた美しい旋律で魅了。物悲しさが込み上げてくるような2曲目、3曲目が特にたまりません。隠れた名盤!
SC-3058 CULPEPPER'S ORCHARD / Same CD \2500
 4枚のアルバムをリリースした彼らの71年リリースの1st。シングルやライヴから3曲のボーナス入り&リマスターにて出直し。ハモンド、ハープシコード、ピアノ、フルート、ハードなギター、メロディアスなヴォーカル (英語)、統率されたリズム・セクションでカッコ良く聴かせる。ハードな曲調にメローでアコースティックなパートが混ざるフレキシブルな展開がお見事。北欧ハード・プログレッシヴ必聴作の1枚。
SC-3059 CULPEPPER'S ORCHARD / Second Sight CD \2500
 ジェスロ・タルやツェッペリンなどブリティッシュ・ロックから影響を受けた彼ら。1stと甲乙付け難い72年リリースの2nd。当時のライヴ5曲のボーナス&リマスターにて出直し。アコースティック・アンサンブルも上手く取り入れながら、バランスの取れたメロディアスな英国調のサウンドで聴かせる。本作はジャケットのような、ややドリーミィーな叙情性も持ち合わせ、ファンタジーやスタッドあたりに通じるところも。
SC-3071 EUZEN / Sequel CD \2500
 ウェットで甘い美声で歌う女性ヴォーカリスト、マリア・フランツをフロントに置いた5人編成のバンド。2011年新作2nd。北欧のバンドらしいほの暗いダークさを持ち合わせたポップ・ロックで、もしも彼女がアメリカやイギリスのアーティストであればケイト・ブッシュ風になるのかもしれないが、そこは、デンマークというだけあって、ビヨークや、フェローのEIVOR PALSDOTTIR、当店では人気のノルウェーのREBEKKA辺りの新鋭アーティストに通じるものを感じさせる。ギター、ピアノ、ベース、ドラムスらに交じるカンテレ系の音色が北欧らしい。クオリティーも高く、プログレ・ファンにもおすすめ出来る。1曲のみデンマーク語で他は英語。3面開きデジパック仕様。
SC-3009 MIDNIGHT SUN / Same CD \2500
 デンマーク・ソネットで4枚のアルバムをリリースした彼らの72年リリースの1st。デンマークのバンドならではのブリティッシュ・ナイズされた音作りで、サイケ、プログレ、ジャズ、ハード&ブルースetc.といった音楽指向が混在するものの、それらが、うまくまとまっていてレベルに達している。テクニカルな面も。ロジャー・ディーンのジャケットで昔から知られてきた。英語。
SC-3020 MIDNIGHT SUN / Walking Circles + Midnight Dream CD \2500
 ロジャー・ディーンの幻想的なジャケット(彼の名作の1枚!)で知られる2nd(72年)と、3rd(73年)の2in1。ブリティッシュ・ナイズされたホットなサウンドは、フルートやストリングスもフィーチャーしたメロディアスなもの。アップ・テンポの曲になるとジャズ・ロック・ノリになってテクニカルなチーム・ワークを見せる。所々で漂わせる北欧然とした空気も良い。英語。
SC-3026 SAVAGE ROSE / Dodens Triumf CD \2500
 72年リリースのよく知られた6作目。それまでの、ブルージィーだった作品とはまったく違い、舞台演劇のために制作された初期の異色作で、ロウソクの明かりだけで絵本を見ているようなファンタジーがある。オルガンやアコーディオンを中心としたインスト寄りの作品で、BO HANSSONに通じる薄暗い独特の作風。初期の必聴作。DIGITAL REMASTER&REPACKAGE
SC-3029 SAVAGE ROSE / Solen Var Ogsa Din CD \2500
 メンバー分裂のため、活動を停止していた彼らが、5年の沈黙を破って78年にリリースした通算9作目。本作からデンマーク語で歌われ、アイデンティティーを見つめ直し、独自の哀愁のあるサウンドを確立しはじめた重要作。初期のロック色から、胸を打つアコースティックなアンサンブルへ変化。良い。DIGITAL REMASTER&REPACKAGE
SC-3032 SAVAGE ROSE / Kejserens Nye Klaeder CD \2500
 バレエ音楽のために制作された86年の作品。そのため舞踏曲や、フルートをフィーチャーしたシリアス寄りのインスト・ナンバーも多くなっているものの、合間を縫って歌われるアニセッテのヴォーカルはここでも絶品。北欧シリアス女性ヴォーカル美を好む方はぜひ本作も。リマスターなのでより音が繊細に。DIGITAL REMASTER&REPACKAGE
SC-3070 THE SAVAGE ROSE / Universal Daughter CD \3200
 トマス・コッペルに捧げられた07年作。録音はマドリッドやストックホルムなどデンマーク国外でも行われ、フラメンコ・ギターを情熱的にフィーチャーするなど新たな試みが見られる。映画の挿入歌となった04年の曲やプエルトリコでのテイクにはコッペルも参加しており、あの美しくも物悲しいピアノやオルガンがまだ聴ける。全体に落ち着いた中に激しさが満ちる作風で、コッペルの居ない曲でもバックミュージシャンがアコーディオンや独特の暗いトーンのオルガンなどアンサンブルを見事にフォロー。愛や平和へのメッセージが強い。カラー34ページ綴じ込み付きデジブック仕様。
SC-3065 SECRET OYSTER / Same CD \2500
 73年リリースの1st。メジャーCBSからの作品だが、マルチ録音ではなく2トラックへダイレクトに録音されたと言う。スピーディーなリズムに乗せて、ギター、サックス、キーボードがソロを取り合いっこするわけだが、次作のように整合感を意識したものでは無く本作はサイケデリックで荒れている。そのロック的なワルぶりが最高で、唸る管楽器と弾き倒しのギターに鍵盤楽器が鬼の如く速く絡む。その正確性がリズムを倍速させ、まったく退屈さを感じさせない恐い内容となっている。その後、FURTIVE PEARLのタイトルで国外発売もされた。73年の2曲の未発ボーナス入りで1曲はライヴ。
SC-3062 SECRET OYSTER / Sea Son CD \2500
 74年リリースの2nd。ストリングス・クァルテットを配し、バンドの重さのあるジャズ・ロック・サウンドにインテリジェンスなクラシカルさを加味しており、全編インストながら陰りのあるヨーロピアンな印象を残す。管楽器も交え演奏力で押していくがソロ・パートだけが突出するのではなく、きちんと作曲されたメロディーが光り、うねりを作るムーグなど、このバンドの特徴が出る。アコースティックな部分も良い。曲のヴィジョンを音で描けるテクニックに裏打ちされた作品。同傾向の3曲の未発ボーナス入り。
SC-3061 SECRET OYSTER / Vidunderlige Kaelling CD \2500
 デンマークを代表するジャズ・ロック・バンド。BURNIN'RED IVANHOE、HURDY GURDYといった、やはりこの国で知られたバンドのメンバーによって結成された。本作は彼らの最高作と言える76年リリースの3作目で、元は好色な詩歌に基づく刺激的なバレエの為に作曲された。アメリカではASTARTEと言うタイトルでリリースされ、インターナショナルで知られる存在となる。管楽器、シンセ、ギターらメロディー楽器が深い海のようなうねりと北欧独特の神秘的な美を紡ぐ。全編インスト。アルバムと同傾向の3曲の未発ボーナス入り。
SC-3066 SECRET OYSTER / Straight To The Krankenhaus CD \2500
 76年リリースの4th。プログレとジャズ・ロックがシームレスにブレンドされた名作で、演奏のスリリングさで持っていくところと、奇妙でかつ沸き立つ深いイメージでじっくりと聴かせる部分のバランスが絶妙。うねりのある6曲目などドラマチックさまで感じてしまう。ミステリアスで叙情的な7曲目から一気に加速する8曲目あたりもハイライトか。同傾向の2曲の未発ボーナス入りで、特にラストの1曲はバンド史上最もアグレッシヴでテクニカルなナンバーとなっている。獣じみた壮絶さ。アルティ系ファンも必聴です。

〓[FAROE]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
SC-6010 EIVOR PALSDOTTIR / Same CD \2850
 今、当店で急激な注目を浴びる北欧フェロー諸島。その中にあって多くの女性ヴォーカル・ファンの心を射抜いた彼女。本作はあのアンドリュー・クロンショウが01年に英フォーク・ルーツ誌で絶賛した作品。彼女の2000年ソロ・デビュー作。フェローのフォークに、ジャズ、ロック、ポップスをミックスさせたアコースティックでコンテンポラリーな作風で聴かせる。彼女のヴォーカルはまだ身近に感じられるものの、無垢かと思えば何かに憑かれたかのように突如闇の変化を起こす。見開きデジパック。
SC-6017 EIVOR PALSDOTTIR / Live CD \2850
 再び来日し、女性ヴォーカル・ファンを魅了した彼女の待望のライヴ盤。アイスランド、デンマーク、ドイツ、オーストリア、そして09年日本公演からもピックアップ。シンセやリズム・セクション入りのバンドでのプログレッシヴなコンテンポラリー・スタイル、アコギでの弾き語り、ロマンチックなストリングス・カルテット入り、さらにシンフォニー・オーケストラ入りとアレンジは多彩で、またジャズやスタンダードなど音楽性も幅広い。中には15才の時に書かれた失恋を歌った曲もあり、これがダークな執念に満ち、今でも相手は相当怖いはず。
SC-6018 EIVOR PALSDOTTIR / Larva CD \2850
 フェロー諸島の人気女性ヴォーカリスト。2010年作。多才な彼女らしい今回はロック&アンビエント指向の内容で、1曲のみフェロー語、他は英語で歌われ、ケイト・ブッシュやビョークを思わせながらも美的感覚が研ぎ澄まされた斬新さとプログレ・ファンも虜にする幻想的なドラマチックさを秘めて聴かせる。ギター、シンセ、リズム・セクションにストリングス・オケとコーラスを交え、ダークでかつ底無しのドリーミィーさの中で妖しく天使を装う魔性を帯びた美声、そしてこの美貌。11曲中9曲はオリジナルの新曲で、他2曲は彼女が居たニューウェイヴ・バンド、CLICKHAZEのセルフ・カヴァーと、ケイト・ブッシュのHOUNDS OF LOVE。デジパック。女性ヴォーカル・ファン必聴!
SC-6006 PINIARTUT / Same CD \2850
 フィンランドからHEDNINGARNAの女性ヴォーカリスト、TELLUや、フェロー諸島を代表するミュージシャン、KRISTIAN BLAKにアイスランドのミュージシャンらも加わり、グリーンランドのエキジヴィジョン関連のイメージ音楽として制作された、北欧トラッド・ベースのコンテンポラリー物。01年作。フェロー人気により、再入荷。これがびっくり仰天の内容で、入荷当時も話題を呼んだ。ラジカル、呪術的、シアトリカル、などプログレ的な要素が散乱していて、まさに異端トラッド・ロックと呼べる傑作だった。GARMARNA、HEDNINGARNAファンは要チェック。ケイト・ブッシュのような9曲目には驚きを隠せない。
SC-6016 VALRAVN / Koder Pa Snor CD \2600
 傑作。女性ヴォーカル・コンテンポラリー・トラッド・ロック・バンドの09年作2nd。ガルマルナらが確立したラジカル・トラッドの先にあるサウンドで、アコースティック楽器とアンビエントの組み合わせが更に進化。手が切れそうなほどの透き通った叙情が幻想美をたなびかせダイナミックに展開。哀愁のメロディー・ラインも絶品でハイブリッド型ながらもヴォーカルを聴かせる点においてはガルマルナを超えており、前作で「彼女のヴォーカルは純粋さを装った悪の妖精」と評したANNA K.EGILSTROD嬢はどちらかと言うとトラッドではなくビヨークのようなアンビエント・ポップ系のスタイルを取る。ラストの感動的なクライマックスはシンフォ・ファンも直撃。女性ヴォーカル・ファン必聴! 3面開きデジパック。
SC-6019 VALRAVN / Re-Coded CD \2600
 来日もした、今最も旬な北欧のラジカル系コンテンポラリー・トラッド・バンドの、エレクトリック・リミックス2011年作。10曲の内、1stから2曲、2ndから8曲の選曲で、2曲はリメイクとなっている。重いループが効いた前半はクラブ系のビートを打ち出し、オリジナルに無い陶酔的なアシッド感覚があって、無機質なサウンドに幽閉されたようなANNA K.EGILSTROD嬢のヴォーカルが不気味なほど妖艶。アコースティックを織り交ぜた中盤あたりから、このバンドらしさが出て、奇抜さを発散。3面開きデジパック。
SC-6008 YGGDRASIL / Kristian Blak & Yggdrasil CD \2850
 デンマーク領・フェロー諸島を代表するコンテンポラリー・トラッド・バンド。02年作。本作からフェローの至宝とも言える女性ヴォーカリスト、EIVOR PALSDOTTIRが参加しており、ピアニスト、KRISTIAN BLAKを中心に、フルート、ソプラノ・サックス、ギター、ベース、ドラムスの編成で、シェイクスピアの詩に曲をつけたロマンチックなものから、マリ・ボイネ・バンドのようなジャズ・ロック・スタイルまで、非常にキレたセンスと演奏で聴かせる。ジャズが混在する北欧トラッドとして、ボイネ・クラスをいく。意味ありげなアートワークの見開き紙ジャケット仕様。
SC-6009 YGGDRASIL / Live In Rudolstadt CD \2850
 注目の女性ヴォーカリスト、EIVOR PALSDOTTIRが在籍するフェロー諸島のコンテンポラリー・トラッド・バンド。03年ドイツ・フェスでのライヴ。伝説の精霊を呼び覚ますかのような、神秘的なインプロヴィゼーションをジャズ色、ロック色を自在に交え展開。時に鋭く、時に美しく舞うフルートや、多彩な効果音まで生み出すギターの絡みは、プログレッシヴ。ヴォーカルを楽器に見立てたメンバー間の呼応も素晴らしい。また、ピアノが流れ、ウッドベースが歌い、EIVORがたおやかにシンギングする様も非常に幻想的で、音楽の魔術を堪能出来る。けっこういろんな事やってます。見開き紙ジャケット。

〓[ICELAND]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
SC-4027 ANNA HALLDORSDOTTIR / Here CD \2850
 前2作が当店でとても人気だったアイスランドの女性ヴォーカリストの2010年作3rd。以前はケイト・ブッシュがKIRKELIGから出したなら、といった作風だったが、本作はそのクオリティーを保ちながら、フェローのEIVOR PALSDOTTIRあたりを思わせるコンテンポラリーなサウンドで聴かせる。ピアノ、エレピ、シンセ、ギター、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、トロンボーン、リズム・セクションらのバックはフォークやポップのそれとは何かが違い、凝ったアートなプログレッシヴさを秘めている。そして、北国らしい冷気が優しく暖められたような空気があふれ出てくる。女性ヴォーカル・ファンは見逃せない美作。3面開きデジパック。
SC-4030 ELDBERG / Same CD \2500
 狂喜。氷と炎の国、アイスランドから本格的なプログレ・バンドがデビューした。少なくともここ20年以上は不毛だった地である。しかも全編アイスランド語で歌われ、ハモンドやメロウなギターを配するサウンドはかのTRUBROTを彷彿。ゲストでサックスも含む完全なヴィンテージ系の音で、70年代初期にこの国で生まれた名作群に加えても、なんら見劣りもしない完成度だ。時にメロトロン風のキーボードも遠鳴りし、感情的なヴォーカルも説得力十分で、ワーグナーやバッハを交え後半はハードなクラシカル・ロックへ突入。ハモンド弾き倒しだけでなく、この情感。ヴァーティゴライクと言うなかれ。最高です。2011年デジパック。
SC-4024 HINN ISLENZKI PURSAFLOKKUR / Kassi 5CD BOX \9800
 氷と炎の国、アイスランド最高峰のプログレッシヴ・ロック・バンドの30周年を記念した3面開きデジパック&08年デジタル・リマスター5枚組限定ボックス。1stからライヴを含む4枚のアルバムに、未発&レア・マテリアル16曲入りボーナス盤がセット。ファゴットを導入し、グリフォンとカイパとサムラを掛け合せたようなサウンドは、中世音楽やアイスランドのトラッドまで吸収し78年リリースの1作目で早くも傑作の域に到達。そして、TRUBROT、NATUURAを経た伝説の故キーボーディスト、KARLS J.SIGHVATSSONARを迎え制作された79年リリースの2作目PURSABITは、アイスランディック・シンフォニック・ロックの驚異的なモンスター作となった。泣きのギター、切れの鋭いハモンド、元EIKのドラマーが叩き出すタイトな変拍子等でプログレ・ファンを圧倒。80年にリリースされた3作目A HLJOMLEIKUMはライヴ盤となり、1作目、2作目からの選曲と、それに並ぶヴォルテージのアルバム未収録曲をテクニカルな演奏と圧巻のテンションで繰り広げる。82年リリースの4作目GAETI EINS VERIDはKARLS J.SIGHVATSSONARが抜けてしまって、いきなりニュー・ウェイヴになってしまうが、暗さと変拍子が屈折。本ボックスのみ収録のボーナス盤には、78年から91年の未発ライヴやスタジオ・テイク、マキシ・シングルを収録。あくまでもアイスランドのアイデンティティーにこだわった、他に類が無い個性派。ちなみに、特殊文字を頭にする、PURSAFLOKKURは英スペルだと、THURSAFLOKKURが本当は正しい。
SC-4021 ODMENN / Same CD \2500
 オリジナルLPは2枚組で70年にリリースされた激レア・アイテム。前半はハモンドも絡めたサイケ・ハードを英国調にメロウに展開、そして後半、特にLPでのSIDE Dすべてを使った攻撃的なチューンはあまりにもアグレッシヴ! 終始、殺気立ったギターがのたうち炸裂する。エクスペリエンスのようでもあるが、プログレッシヴな闇にハマった影を引きずる。コレクターズ・アイテムとしてだけでは終らない濃い内容だ。2in1。
SC-4031 RAGNHEIDUR GRONDAL / Tregagas CD \2850
 幻想色を浮かび上らせ、EIVOR PALSDOTTIRを思わせるアーティスティックなサウンドで聴かせる女性ヴォーカリストの09年作。北欧だけでなく、アイリッシュやブルガリアン・ミュージックからも影響を受けているという。クラリネット、カヴァル、ギター、ピアノ、オルガン、パーカッション、ドラムスらのバンドを率い、アイスランドに伝わるフォークを独自のアレンジで展開し、ゆったりとした愁いが差すも、哀愁感と、彼女の天性の歌声が抱擁する温かみが絶妙に混ざり合い、洗練されたアンサンブルと共に聴き入ってしまう。後半見せるプログレッシヴな高鳴りも感動的。3面開きデジパック・アイスランド盤。
SC-4007 SPILVERK PJODANNA / Gotuskor CD \3500
 76年に変型6つ折りポスター・ジャケットでリリースされた3作目。本作もまた原盤は超レアで、オークション・クラス。曲によって、澄んだ声の女性美ヴォーカルや、ヴァイオリン、管楽器をフィーチャーし、アコースティック・アンサンブルで美しくナチュナルに聴かせる。その洗練された演奏と手の込んだ内容は、英国や北欧のトップの作品に肩を並べる。氷細工のような繊細さと、どんどんと広がってゆくイメージを放ち、聞き手を離さない。
SC-4019 SVANFRIDUR / What's Hidden There? CD \2800
 72年リリースのハード・サイケ・プログレ・バンド。後にPELICAN、PARADISEといったアイスランディック・プログレ・バンドへ発展する。当時の英国から影響を受けたメロディアスなヴォーカル(英語)に、ファズ・ギター、フルート、ヴァイオリン、ムーグetc.が絡む通好みの音。TRUBROTと同じく、その後の重要な流れをアイスランドで作ったバンド。
SC-4029 TRUBROT / Same CD \2500
 氷と炎の国、アイスランドの70年代初期を代表する伝説のロック・バンド。69年の1作目は後にNATTURAへ移る女性ヴォーカリストと、HINN ISLENZKI TURSAFLOKKURでも知られる故キーボーディスト、KARLS J.SIGHVATSSONARをフィーチャーし、アイスランド語で歌われサイケとフォークとポップが混ざった独特の風味で聴かせる。ワーグナーを取り上げた8曲目やプログレッシヴな展開を見せるアルバム・ラストの11曲目など注目だが、ボーナス収録された、サンドローズを思わせるシングル曲も一度聴くと忘れられない。
SC-4013 TRUBROT / Undir Ahrofum CD \2600
 70年リリースの2nd。女性ヴォーカリストのSANDY OWENSと、キーボーディストのKARLS J.SIGHVATSSONARは抜けてしまったものの、新加入のキーボーディストによりアルバム・ハイライトの大作、FEEL MEのような超名曲が生まれた。ハモンドがたなびくこの哀愁感は、例えばタイ・フーンのシスター・ジェーンの曲調を思い出させるもの。韓国盤。


FOR SALE IN JAPAN ONLY.
(c)ガーデン・シェッド 2000 / 無断転載お断りします。