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2024/07/27(11:09:46)

入荷済みのものからおもだったおすすめ盤をピックアップしています。
もちろん入荷はこれらだけではありませんからぜひご来店下さい。
在庫に関しては、電話(03-5389-6721)にてお気軽におたずね下さい。

表示金額は全て税込みです
BS-19189 SONUS UMBRA / Whiteout CD \3800
 ヘヴィで翳りの深い構築で支配される中南米特有のシンフォを聴かせる2024年作。元はメキシコで結成された彼ら。現在はオリジナル・メンバーのベーシストを残すのみで、シカゴを拠点にフレキシブルな編成にて活動。ジョン・ウェットンやスクワイア張りのベースを始め、自在にスタイルを変えるプログレッシヴなギター、クラシカルで耽美なピアノ、ウェイクマン風のテクニカルなシンセ、ワイルドなハモンド、幽幻なメロトロンら光と影を巧妙に描き出すキーボードらゲストも含め10人以上のメンバーで織り成すバンド初のインスト作となっており、嘘は常に真実より一歩先にあるといった精神的なホワイトアウトをコンセプトにしたポリティカルなトータル・アルバムとなっている。デジパック。 USA/MEXICO
BS-19188 RITUAL / The Story Of Mr. Bogd Part 1 CD \3600
 現カイパのヴォーカリスト(&ギター)を含む4人編成のシンフォ・バンドのアルバムとしては17年振りとなる2024年作。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのクラシカルな幕開けからミスター・ボグドの奇妙な物語をテーマにカッコいいハードなサウンドが展開されるが、本バンドの特徴である、アイリッシュ・ブズーキ、リコーダー、ホイッスル、ダルシマー、ニッケルハルパ(スウェーデンの鍵盤付きヴァイオリン)らのアコースティックな響きが鮮烈に美しく、メルヘン漂うインストやポップ感にマジカルな光景を織り交ぜたナンバーもあり、メロトロンも劇的に導入され、カイパやフラワーキングと並ぶドラマチックさをテクニカルな演奏で聴かせるシンフォ・ファン必聴作となっている。 SWEDEN
BS-19187 ICE / Man In The Moon CD \3600
 ジェネシスの影響を感じさせるもオリジナリティをドラマチックに見せ付ける2024年作。19年振りの2作目で、どこまでも歌い上げるギターとカラフルさにクラシカルさを秘めたキーボード群にややフィッシュ風のヴォーカルで真正面からメロディアスに聴かせる正統派だ。本作ではアポロ・プロジェクトをテーマにしているが、スペーシィなものではなく、確固たるシンフォニック・ロックの王道と言え、タウラス系ベース・シンセも重厚に配し、光あふれ両手に降り注ぐようなシンセの充実感を纏い、時にカッコよく駆け抜けていく。90年代に好作2枚を残したMARYSONのメンバーが結成したバンドで、そういったキャリアに裏打ちされた揺るぎないサウンドの力作となっている。必聴です! 3面開きデジパック。 HOLLAND
BS-19186D MAGNESIS / Dernier Delire CD+DVD(PAL) \5200
 アンジュ、モナリザ、ジェネシス影響下のシンフォ・バンドの結成35周年記念ライヴDVD映像と同ライヴ音源(抜粋)の2枚組。2022年のコンサートを収録したもので、18世紀のフランスを恐怖に陥れたというオオカミにも似た謎の生物「ジェヴォーダンの獣」をテーマにした2020年のコンセプト・アルバム「LA BETE DU GEVAUDAN」の曲を中心に構成され、メロトロン系を含むシンフォニックなキーボード、エモーショナルなギター、そして、仮面、道化師など七変化を見せる、フランス語によるシアトリカルなヴォーカルで織り成し、ファンタジックな幻惑世界へと誘う、まさにフレンチ・シンフォの王道。ラストはデビュー・アルバム収録の「ASSASSINE」で締めくくる、全120分。2024年リリース。 FRANCE
BS-19185 ANGE / Emile Jacotey CD \3980
 <2024リマスター&見開き紙ジャケット・フランス盤+4つ折りポスター封入> 75年リリースの4th。前作AU-DELA DU DELIREでのトータル性をさらに押し進めた内容で、絵本をめくっていくかのような仕掛けになっており、もはやジェネシスを越え、違う次元のシアトリカル・シンフォニック・ロックを確立。フランス的にデフォルメされた非現実的なファンタジーが現実味を帯びて迫り、呑み込まれていく。前作と並ぶ必聴作。手に入れたレコードを夜な夜な聴き込んだことを懐かしく思い出す。幻想的なメロトロンの深みも底知れない。内ジャケ等のアートワークはオリジナル・フィルムから再構成されており、ファン必携のコレクターズ品となっている。 FRANCE
BS-19183 OMEGA / Babylon + Kisstadion 1987 2CD+BOOK BOX \6500
 <2024年リマスター&6曲ボーナス+ライヴ+ブック> 当時のオメガのラスト・アルバムとなった13作目の87年作。前作のヒットを受けハードなキャッチーさとエキゾチックなエレ・ポップが融合したサウンドに、2曲目、5曲目、7曲目のような切々と東欧然としたバラードも交え収録。ドラムスの派手なデジリヴァーブやギターシンセにCP-80などこの年代の音色が印象的だが、宗教や哲学をテーマにしているという。ゲストのサックスが目新しい。ボーナスとして前作と本作から選曲された未発の英語アルバム「The Dark Side Of The Earth」から6曲入り。また、本ボックスのみのリリースとなるディスク2には25周年を記念して87年9月に行われたライヴから初出の12曲収録。残存するテープから編集されたもので、当時の最後のライヴとされる。さらに本ボックスには64ページのフォト集がセットになっている。ハンガリーでの限定生産品! HUNGARY
BS-18934 EAST / 1986 CD \3500
 再入荷。ギタリストらオリジナル・メンバー2人に新たなヴォーカリストが加わった3人に、KORALのドラマーを起用するなど変則編成にて録音された86年作5th。オメガでも知られるハンガリー産のシンセ/リズム/コンポーズのインターフェス「MUZIX 81」を導入し、同年代のジェネシスの影響を感じさせるプログラミングやゲート・リヴァーブに、ギターシンセ、イーミュー、シモンズなど当時の先端サウンドと東欧ならではの切々と哀愁を歌い上げるハンガリー語の熱いヴォーカルが混じり合う他にない作風となっている。そして、スタインウェイなどアコースティックも含めた美しいキーボードやジャズ色のフレットレスベース、シンセに似せたギターシンセのハイトーンのキュンキュンとした泣き、重厚な空間を生み出すムーグ・タウラス、さらに幻想的な詩情など、トータルで描き出される広大なスケールはドラマチックで、今聴くと実に新鮮で良い。EASTならではのシンフォと言えるだろう。500枚限定リマスター盤。 HUNGARY
BS-19129 ANNA SJALV TREDJE / Tussilago Fanfara CD \2980
 再入荷。初CD化。北欧シンセ・ミュージックの77年の傑作。中世と未来をテーマに2人のマルチ・ミュージシャンがシンセとオルガンとエフェクトでねじれるギターを駆使し、エコーをかけクラウス・シュルツェのような暗黒をスカンジナヴィアの幻想へ落とし込んだ、まさに北欧のダークな夢想が果てなく広がっていく神秘的な作風となっている。そして、エレクトリックでありながらメロディアスであり、ラストなどメンバーが後に参加するRAGNAROKに似た哀愁が染み込んでいく。この年代でしか生まれなかった奇跡的な必聴名作だろう。リマスター。 SWEDEN
BS-19134 RED / Same CD \2980
 再入荷。初CD化。バンド名通りクリムゾンを思わせるヘヴィな変拍子ナンバーでスタートする彼ら唯一の83年作。ギターをメインにキーボードも加えた5人編成にてクリムゾン系のリフとマハヴィシュヌの影響も感じさせる速弾きで押しまくるハード・フュージョンを組み合わせ、シンセやオルガンやピアノも加わった技巧派のインスト・サウンドはポンプらの当時のネオ・プログレとは全くの別物だ。動きの多いベースやパーカッションなど、どちらかと言えばブランドXあたりからの派生なのかもしれない。メロウに聴かせる叙情美も。リマスター。 UK
BS-18955 VRIJEME I ZEMLJA / Same CD \3500
 再入荷。<ラスト・ストック!30周年記念リマスター盤> 初入荷。メロウなヴォーカルとストリングスやエレピの軽やかなシンフォ色で聴かせる79年作。アコギ、ハープ、ピアノらのアコースティック色と、シンセ、オルガンなどキーボードが紡ぐアンサンブルのロマンチックな曲想は他の熱い旧ユーゴ物とは一線を画しており、甘美でありながらリズミカルなナンバーではタイトなドラムスをバックにテクニカルな演奏も見せる隠れ名盤だ。フルートやサックスも入り、果てなく広がる草原のような光景も感じさせる叙情は70年代初期に録音されたものでは、と思わせる時間が閉じ込められている。ラストではクラシカルなオーケストラが本格的にフィーチャーされ、クライマックスへ駆け上がっていく。3面開きデジパック限定09年盤。 CROATIA
BS-19179D JOHN LEES' BARCLAY JAMES HARVEST / Philharmonic! The Orchestral Concert 2CD+BLU-RAY+DVD(NTSC) BOX \9800
 1973年以来、英国では50年振りとなる2023年9月に行われたフィルハーモニック・オーケストラとの共演ライヴをCD2枚、映像を各BLU-RAYとDVDに収録した2024年4枚組スペシャル・ボックス。ジョン・リーズを中心としたバンド編成にてシンフォニー・オーケストラと共に初期の名曲群が感動的に甦る。もともとオーケストラをフィーチャーしていたMocking BirdやGaladrielらの良さはもちろん、3rd収録のMedicine Manや特にThe Poet〜After the Dayの流れは圧巻のスケールと言え、超ドラマチック。また、静寂の海収録のPoor Man's Moody Blues、クラシック・ホールならではのパイプ・オルガンも加わるHymnなど、涙を禁じ得ない。さらにデビュー作からこれまたオーケストラが重要なDark Now My Skyや、4thのウーリー・ウォルステンホルムによる唯一のオーケストラ・ナンバーのMoonwater(本ライヴでは女性ヴォーカルにて)などなど全19曲。各メディア同収録。 UK
BS-19173 ATILA / Encarnasio CD \3300
 エキゾチックなスペイン色に染まった、まさにこれぞスパニッシュ・シンフォと言える2024年作。46年振りの新作で、オープニングに見られる邪悪さを始め、幻想色を交え濃密に絡み合うキーボードやギターの妖し気なアンサンブルは名作3rd「Reviure」を彷彿させるもので、強力なリズム・セクションと妖艶な女性ヴォーカルを含むスペイン語の男女ヴォーカルをフィーチャーし、まるでタイム・トンネルでつながっているかのようなヴィンテージ色の作品に仕上がっている。80年代、解散直前まで試行錯誤していた当時の未発表曲3曲など全盛期の面影そのもので、奇怪で緻密なサウンドにゾクゾクさせられる。また、新曲も良く、狂おしい哀愁を交えたジャズ・ロック・タッチのものもあり、ゲスト参加のGUADALQUIVIRのギタリストのプレイが光る。伝統的なスパニッシュ・ロックの名盤がまたひとつ生まれた。3面開き紙ジャケット限定盤。 SPAIN
BS-19172 SYLVAN / Back To Live 2CD \4500
 バンドの長い歴史の中で最高の曲をミックスしたとメンバーが語る2023年10月オランダでのライヴを2枚組で収録した2024年盤。15年作「Home」の曲でエネルギッシュに幕を開け、最新作「One To Zero」の曲へと前半は直近&近年の曲が続く。前ライヴ・アルバムからすでに16年経っており、SYLVANスピリットを再確認するべく、中盤以降は2000年代中期のバンドがピークを迎えた「X-Rayed」「Posthumous Silence」「Presets」らの悲哀のヴォーカルが刺さるドラマチックな展開の曲が新曲も交え並ぶ。高貴な詩情を湛えるピアノ、包み込むストリングス、メロディアスなシンセらにここぞとのタイミングで繰り返しギターが壮大に泣き出す。唯一ギタリストの違いもあり、ややヘヴィな質感が新味となり、ただメロディーの洪水は不変で繊細さとエネルギーによる「表現」の実直さとパワーが感動的にあふれ出るエモーショナル炸裂の演奏に圧倒される。見開き紙ジャケット。 GERMANY
BS-19166 MINDGAMES / Spirals In The Wider Space CD \3800
 ジェネシスの影響を中部ヨーロッパの叙情と翳りへ落とし込んでいったシンフォ・バンドの9年振りとなる2024年作。フロイドや自国のマキャヴェルの影響も感じさせ、キャッチーさと幽幻さが交じり、エモーショナルだがベタつかず、でも、センチメンタルさが郷愁となって広がっていく。本作ではギタリストがスリリングなプレイをアクセントにし、かつアコギをメルヘンチックに配し、メロトロン系やフルートも織り交ぜた独特の構築の進化を見せる。ピアノで切々とバラードを歌い上げるなど中盤の懐の深さにもマキャヴェルを思わせるものがあり、アルバムをひとつの物語として練り上げ、雄大なドラマが解放されるようなラストまでじっくりと聴かせる力作となっている。3面開きデジパック自主盤。 BELGIUM
BS-19165 LOUISE PATRICIA CRANE / Netherworld CD \3500
 かつてジュリアンヌ・リーガンも参加したゴシック系バンド「THE EDEN HOUSE」 関連の女性ヴォーカリストでマルチプレイヤーの2024年新作2nd。そうそうたる面々がサポートしており、共同プロデュース&ギター、キーボードにジャッコ・ジャクジクを迎え、リズム・セクションはトニー・レヴィンとゲイリー・ハズバンド、そして、イアン・アンダーソンのフルート、メル・コリンズのサックスらに加え、ヴァイオリン、ヴィオラも導入し、夢想感のある美声ヴォーカルに乗せて、ケルト色を交えたシンフォ&プログレを聴かせる。アコギの爪弾きにメロトロンも加えたロマンチックな英国叙情の5曲目も印象的。幻想に彩られた魅惑のサウンドが広がる。各アーティストのソロ・パートを活かしつつ彼女のヴォーカルのポテンシャルを最大限に引き出したプロデュース力も光る。デジパック仕様。自主盤。3面開きデジパック仕様。 UK
BS-19137 THE WINDMILL / Mindscapes CD \3600
 再入荷。ドラマチックな正統派シンフォを聴かせる2024年作。キャメルのロマンが満ちていく22分越えの1曲目から、甘美でメロウなシンセ、同じくこちらも甘美でメロウなギター、気品のあるピアノらに切々としながらもジェントリーな姿勢のヴォーカルが加わり、ヨーロピアンなオルガン、そして本バンドの魅力を引き立てる脇役を超えたリリカルで時にハードなフルートら、すべてが絵に描いたようにハートフル。中盤では宝石の如き繊細さを、終盤ではヘヴィな展開を見せる、全編、非の打ちどころがないプログレの超王道作となっている。キャメルだけでなく、ジェネシス、フロイド、タルなど70年代の英国シンフォへの憧憬も見える6年振りの必聴アルバム。デジパック。 NORWAY
BS-19140 FLAME DREAM / Silent Transition CD \4800
 再入荷。<バンドからの直筆メッセージ入りポスト・カード付き> スイスのシンフォ・バンド、FLAME DREAMがオリジナル・メンバー4人で再結成し新作を38年振りにリリース。全盛期も基本ギターレスだった為、今回イギリス人ギタリストを加え録音。サウンドは美しくシェイプアップされ、変拍子も含めモダンなリズムに切れの鋭いプログレッシヴなオルガンやシンセが時計のパーツの如く緻密に配され、時にホールズワースも思わせるギターが加わり、曲によってはUKを思わせ、華麗なピアノや郷愁を誘うフルート、メロウなヴォーカルで聴かせるスイスらしい透明感のあるシンフォとなっている。クラシカルなストリングス・オーケストレーションや幽幻なインスト・ナンバーもあり、熟成されたキャリアとテクニックを感じさせる力作だ。なお、メンバーによると初期の曲とのつながりもあり、過去と現在の間の想いが込められているという。ナンバーリング入り・デジパック自主盤。 SWITZERLAND
BS-19158 KAIPA / Sommargryningsljus - Limited Mediabook Edition CD \3980
 夏の夜明けの光と題され、夕暮れから夜明けまでの夜の旅をコンセプトに緻密でドラマチックなシンフォを哀愁を込めて聴かせる2024年作。ヴァイオリンやリコーダーを配し、スウェーデンのトラディショナルなクラシカルさと郷愁美を溶け合わせたソリッドでスリリングなサウンドはハンス・ルンディンのソロ色が強かった近年作よりも2010年代前半のテクニカルでモダンなバンドの強固さを強調した作風に近く、美声の女性を含む男女ヴォーカルをフィーチャーし、まったくスキのないギターとシンセやプログレ然と包み込むメロトロンなどアルバム全体が究極の作曲密度で作り上げられている。リーダーでありキーボーディストのハンス・ルンディンの常に心の奥底にあるという夜明けの印象で感動的に幕を閉じるが、初期カイパの3枚にもこのテーマで曲を書いていると語っている。なんとトータル80分越え!の超力作。綴じ込み付きハードブックカヴァー仕様限定盤。 SWEDEN
BS-19157 ARGOS / Halfway Between Heaven And Mirth CD \3600
 キャラヴァン風カンタベリー・テイストを持つシンフォニック・ロック・バンドの2024年新作。前作から新加入したルーマニアのシンフォ・バンドYESTERDAYSのブレーンAKOS BOGATI-BOKORのエモーショナルなギターや、オルガンをフィーチャーし、ハートフルなヴォーカルで綴る。メンバー4人に加え、今のジャーマン・ロック・シーンに欠かせない木管奏者のMAREK ARNOLDのサックス、THE TANGENTのANDY TILLISONのキーボード、ツアー・メンバーによるアコ&エレクトリック・ヴァイオリンも適所に導入し、2曲目でのフルートとメロトロンの2重奏による幻想的なパートも絶品。変拍子を用いた20分を越える組曲も含み、リリカルかつメロディアスな叙情に彩られた瑞々しいサウンドが広がる。デジパック仕様。自主盤。 GERMANY
BS-19121 MERIT HEMMINGSON / Mother Earth Forever - featuring Roine Stolt CD \3800
 再入荷。傑作。BJORN J:SON LINDHやJANNE SCHAFFERとの共演でも知られる女性オルガン奏者がROINE STOLTのギターや共同プロデュースなど全面参加を得てリリースした2024年作。元は93年頃から作り始めた共作で、アレンジと録音を重ね、SAMLA MAMMAS MANNAのメンバーを含む数人のドラマーや管楽器奏者ら10人のミュージシャンが参加。パイプ・オルガンをメインに彼女の美声ヴォーカルやハモンドやピアノやシンセを加え、全曲でROINE STOLTのギターをフィーチャーし、サックスなどのジャズ色や北欧トラッド、さらにはバグパイプやハーディ・ガーディなどケルト色も交え荘厳かつダイナミックに展開。北欧エレメンツ炸裂のエモーショナルでドラマチック、時に寄り添うように切なく哀愁を奏でるギターに彩られるファン必聴のシンフォニック・ロックとなっている。ラストのなんと感動的なこと。自主盤デジパック。 SWEDEN
BS-19153 INSOMNIA / II CD \3600
 ジェネシスに影響され80年代から活動していたミュージシャンが集まり結成された正統派シンフォの2作目となる2024年作。前作はガブリエル風の英語ヴォーカルで歌われており、影響もろ出しだったが、本作ではヴォーカリストが替わって、感情がこもった伊語で歌われている。オルガン、シンセ、ギターらにはジェネシス色が残るも、それらがうまくイタリアン・ヴォーカルとマッチし、淡くリリカルなフルートや重厚なタウラス・ベースなど雄大でドラマチックなサウンドを聴かせる好作となっている。クリアーな哀愁と叙情は80年代や90年代を映し出しており、シンセを華麗に配し、マニアックさとメロディアスなキャッチーさが溶け合ったキャリアを感じさせる、超予想外の良い出来! 自主盤CDR。 ITALY
BS-19152 THE IKAN METHOD / Perfect Tyranny CD \3600
 英国のネオ・プログレに影響を受けているローマのシンフォ・バンドの2作目となる2024年作。速弾きと甘美なハーモニーを両立させるギターと閃光の如くシンセを繰り出すキーボーディストのアンサンブルが刺激的に絡み、英語ながらもヴォーカルはイタリアの情熱を振りまく。一聴シンプルに感じるも多用される転調が特徴で、華麗なコーラスや美しいピアノもフィーチャーされ、1曲目では室内楽風のストリングスやハープシコードを交えたクラシカルさがリリカルなアクセントを生む。NARROW PASSやTHE ROME PRO(G)JECTに参加したメンバーのプロジェクトで、今回、22年にデビューしたWILSON PROJECTで注目されたキーボーディストが新たに加わり、テクニカルさを押し上げている。自主盤。 ITALY
BS-19148 DAVE FOSTER BAND / Maybe They'll Come Back For Us CD \3300
 美声女性ヴォーカル・シンフォ・バンドの2024年新作3rd。コンテンポラリーでキャッチーな飛翔感のある英国調のサウンドを聴かせ、生のストリングス・クインテットを加えた3曲目や、スティーヴ・ロザリーのギタ・ソロが聴ける4曲目などが特に印象的。現BIG BIG TRAINのギタリストで、PANIC ROOM、MR.SO & SO、STEVE ROTHERY BAND等でも知られるベテラン・ミュージシャンのDAVE FOSTERを中心に、スティーヴ・ロザリーを筆頭に、ピアニスト、ストリングス、バンドメイトの面々ら多数のミュージシャンを迎えて制作された。ポップ、ニューウェイヴ色を交えたサウンドは、PANIC ROOMに近いイメージ。BIG BIG TRAINのENGLISH ELECTRIC RECOREDINGSからのリリース。デジパック仕様。自主盤。 UK
BS-19105 LAS OREJAS Y LA LENGUA / Buenos Aires Dos Mil Cuatro CD \2800
 再入荷。ヴァイオリン、フルート奏者を含む6人編成のバンドの、お蔵入りとなっていた2004年録音の未発表3rdアルバムが初リリース。90年代に結成され2作を残したバンドで、70年代の英国カンタベリー・ロックからの影響と、屈折した変拍子を取り入れたPICCHIO DA POZZOを連想させるようなイタリアン・プログレの要素もある。チェンバーや、エクスペリメンタルに、甘美なトーンも加味したサウンドがアルゼンチンらしい。20年前の作品とは思えない新鮮さがあり、演奏力&完成度が高い。2024年盤。特殊見開き紙ジャケット仕様。 ARGENTINA
BS-19088 ETERNIDAD / Apertura CD \2800
 再入荷。ファンタジックなシンフォニック・ロックを聴かせる77年唯一作。イエスやESPIRITUに通じる構築的でテクニカルなシンフォ性と、技巧的なアコギとフルートの美しいアンサンブルも交えた繊細なアレンジを施したサウンドに、SUI GENERIS辺りを思い起こさせる歌心のある柔らかいヴォーカル&コーラスワークが映える。ヴァイオリン、ピアノ、バンドネオンで綴るラストは小曲ながら特筆。5人組の短命バンドが残した、まさに70年代のプログレッシヴ指向のパッションが感動的に詰め込まれた1枚だ。2022年リマスター盤にて音質向上。特殊見開き紙ジャケット仕様。 ARGENTINA
BS-19143 SEVEN STEPS TO THE GREEN DOOR / The?Truth CD \3600
 近年のSTERN COMBO MEISSEN他、多数に参加し、現在のドイツのプログレ・シーンで欠かせない存在となった、管楽器奏者でキーボーディストのMAREK ARNOLDが率いるバンドの2024年新作。2011年から始まった「THE?BOOK」、2019年の「THE?LIE」に続く、3部作の最終章となるコンセプト・アルバムで、テクニカルなヘヴィ・プログレと、ドイツ的な叙情あふれるシンフォニック・ロックがドラマチックに交差する。4人のメンバーに加え、美声女性ヴォーカルと男性ヴォーカルの総勢12人のヴォーカリストをキャスティングし、PETER JONES (CAMEL/TIGER MOTH TALES)、MANUEL SCHMID (STERN COMBO MEISSEN)らも参加。3面開きデジパック仕様。 GERMANY
BS-19104 CIRCUS / The Remasters 2021 - Toronto NYC Istanbul CD \3600
 再入荷。スイスが誇る屈指のプログレッシヴ・ロック・バンドが企画制作していたライヴやスタジオ盤のエディットを13曲収録したコンピレーション2024年盤。4枚のアルバムから最も重要な断片を収集したと語っており、加えてCDボーナスでほぼ既発ではあるものの、76年から81年までのライヴを5曲収録。クリムゾンのヘヴィさ、バカテク・ドラムスのジャージィさ、多用されるリリカルなフルート、破壊力のあるサックス、けだるいヴォーカル、特徴的なアコギ、鋭いヴィブラフォンといった独自の編成の初期から大掛かりなジョイント・ライヴを経て、次世代へアップデイトされたモダンな3rdにて解散。いわゆるベスト盤とは違った彼ららしい編集の持っておきたい1枚となっている。ちなみにタイトルの地名は音源がリマスターされた場所を表している。 SWITZERLAND
BS-19142 GABRIEL KELLER / Hope Despite Everything CD \3800
 透明感のある美声女性ヴォーカルをフロントに置いた、スケール感のあるシンフォニック・ロック作。2024年新作2nd。才能豊かなマルチプレイヤーGABRIEL KELLERと、8名のミュージシャンを加えたバンド編成での2部構成のコンセプト・アルバム。戦争の不条理と恐怖をテーマにした第1部は、泣きを含んだエモーショナルなギターをフィーチャーしたメランコリックな叙情と、コーラスを加えたドラマチックな展開で聴かせる。そして、異なったイメージへと一変する第2部では、アコギ、チェロ、ヴァイオリンも導入したアコースティカルなサウンドへと変わり、スタートとなる8曲目は、フランス語の歌詞で歌われ一気にフランス色に包まれる。そして、最後は厳かで美しい愛の賛歌で感動的に締めくくる。女性ヴォーカル・ファンも必聴。デジパック仕様。自主CDR盤。*今回のみの入荷です。売り切れ後の再入荷はございません。 FRANCE
BS-19136 IZZ / Collapse The Wave CD \3600
 彼ら流を緻密に貫く必聴シンフォとなった2024年作。複雑なリズムと複雑なハーモニーを融合させて、説得力があり変革的な物語を作り上げたとバンドが語っているように、男女ヴォーカルを配し、最もメロディアスで、最もテクニカルなシンフォニック・ロック作となった。これでもかと埋め込まれた変拍子は何々風ではなく、飛び交うシンセやギターもアレンジの探求を繰り返し生まれたインパクトがあり、かつピアノやアコギの普遍的な魅力、染み入る美声の女性ヴォーカル、涼し気なストリングス等、これまたバンドが語るところの従来の認識に挑戦し、リスナーを伝統的なロックの境界を超えて誘うサウンドが詰め込まれている。オープニングからラストまでまったくスキがない超力作。デジパック自主盤。 USA
BS-19135 SOLAR PROJECT / Pictures At An Exhibition CD \3300
 ムソルグスキーの展覧会の絵をオリジナルの英詞にて原曲に沿って、キーボード、ギター、サックス、リズム・セクションらバンドで独自アレンジした2024年作。ELPや、ELPの影響が濃いSCMのヴァージョンとは違った作風で、荘厳な重厚感や緊張感は求めず、幽幻なメロトロンも配し、哀愁の漂うドイツ特有のマニアックなクラシカル・シンフォとなっており、88年に結成され、本作で13作目となるフロイドやグローブシュニット系バンドとしては、冒険的な力作となっている。ボーナスとして13分越えのバンドの新曲が入っており、これがなかなかの出来。 GERMANY
BS-19133 POP WORKSHOP / Song Of The Pterodactyl CD \2980
 初CD化。JANNE SCHAFFERやMADE IN SWEDENに加入するキーボーディストらにポーランドの管楽器奏者やデンマークのベーシストら多国籍メンバーで編成されたジャズ・ロック・バンドの2作目にあたる74年作。巧みなエレピと高鳴るサックスをメインに曲によってシンセやクラヴィが入り、タイトなリズム・セクションが締める納得のスタイルで、ソフト・マシーンあたりを思わせるクレバーなサウンドだ。エフェクターでの音色加工やフルートの浮遊感など部分的にカンタベリー風味も幻想的に漂わせる。漂う暗さが独特だ。リマスター。 SWEDEN
BS-19132 PROTEUS / Infinite Change CD \2980
 初CD化。プロのセッション・ミュージシャンらの単発プロジェクトだと思われる81年唯一作。手数の多いドラムスとベースに乗せて艶やかでかつテクニカルなキーボードとメロウにそしてエネルギッシュに燃え上がるギターのバトルを聴かせるジャズ・ロックで、スロヴァキアのフェルマータやスペインのバンドにも似たプログレッシヴで時にシンフォニックな質感も見せる構築派だ。曲によってサックスやトランペットも交えるオール・インストながら、バシバシとした切れのカッコよさでキメる飽きさせない内容となっている。リマスター。 USA
BS-19131 GINGA RALE BAND / Wir Bedauern... CD \2980
 初CD化。オーストリアはザルツブルクで結成されたジャズ・ロック・バンドの80年デビュー激レア作。テクニカルなリズム・セクションに煽られてギターとキーボードとサックスらが弾き込まれていくスタイルだが、屈折した変拍子でプログレッシヴに迫るダークなナンバーもあり、隣国スイスのバンドによく見られるクリムゾンの影響を垣間見せる。リリカルなアコギにサックスやピアノがシリアスに配される2曲目はスイスのCIRCUSが思い出されるのでは。ラストではシンセをアヴァンギャルドに配した実験性も見せている。 AUSTRIA
BS-19128 ARMOURY WAY / The Ram CD \3500
 キーボーディストが率いるジェネシス影響下のシンフォ・バンドの2024年デビュー・アルバム。スタジオ・ミュージシャンらを迎えた5人編成のバンドで、メロトロン、オルガン、ピアノ、シンセと、バンクス風のキーボードをフィーチャーし、ギターは時にホールズワース・タイプのソロを聴かせ、クラシック・ギターやフルートを交えた、丁寧に練られたアレンジで展開していく。初期IQも思わせるが、ジェネシス系に於いて、まだこれほど新鮮なアイデアがあったのかと驚かされる曲もあり、全体に緻密なアンサンブルで聴かせる力作。2018年にMAGENTAのライヴを観たのがアルバム制作のきっかけと語るが、70年代にイエス、ジェネシス、キャメル、ルネッサンスを聴いて育ち16歳でプログレ・バンドを結成した。その後ジャズ・プレイヤーとして歩んで来たというキーボーディストのミュージシャンとしてのキャリアは長く、また、全員の演奏力も申し分ない。デジパック仕様。自主盤。 UK
BS-19111 SONIC TAPESTRY / Into The Sun CD \3300
 再入荷。英国ファン必聴の知られざるシンフォ・バンドの2024年デビュー・アルバム。リーダーのSTEVE 'FOZZIE' FORSTER (ヴォーカル/ベース/フルート)が率いる5人編成のバンドで、アコ&エレクトリックのツイン・ギター、オルガンを含むキーボード、的確なリズムの、全員の演奏が上手くプロフェッショナルで、テクニカルかつソリッドなプレイに細やかなアンサンブルを施し、イエスやジェネシスを感じさせるもオリジナリティ豊かに聴かせる。また、フルートの存在感も欠かせない。今夏にイギリスで行われる「THE PROG FOR PEART FESTIVAL 2024 VOL.4」に、IO EARTH、COMEDY OF ERRORSらと共に出演する注目株。2015年にデビューEPをリリースし、今年9年振りに本アルバムをリリースした。デジパック仕様。自主盤。 UK
BS-19125 CARMEN / The Albums 1973-1975 3CD BOX \4980
 <3枚組・コンプリート・ボックス> 当時、フラメンコ・ロック・バンドと言われ、フラメンコのリズムを取り入れた変わり種としてセンセーショナルな印象を残したバンドの全3作品を収録したボックス。スパニッシュ・ギター、パルマ(手拍子)、カスタネットも多用した、スパニッシュ・ロックを意識したものになっているが、3作品ともにメロトロンも導入し、フラメンコを個性のひとつとして取り入れた、70年代特有のブリティッシュ・ロックの泣きと味わいのあるサウンドを聴かせる。アルバムの半分を占める組曲を軸にし、コーラスやストリングスを取り入れたドラマ性を帯びたコンセプト・アルバムの2ndはバンドの代表作。76年のラスト作となる3rdは、当時ジェスロ・タルのアメリカ・ツアー同行後すぐに録音したもので、その影響を感じさせ、前2作よりもより英国的なサウンドに仕上がっている。ベースのJOHN GLASCOCKはこの後、彼が亡くなる79年までジェスロ・タルでプレイした。2024年リマスター&各紙ジャケット収納。
CD1:FANDANGOS IN SPACE (1973)
CD2:DANCING ON A COLD WIND (1974) +2 BONUS
CD3:THE GYPSIES (1976) +2 BONUS
UK
BS-19124 COVEN / Witchcraft Destroys Minds & Reaps Souls CD \3200
 69年リリースの1stアルバム。当時、発売されてすぐに発禁になったという、いわく付きのアルバムで、廃盤コレクターの間では注目されてきた。曲は全て悪魔に因んだオカルティックなものが並んでいるが、彼らが本気で悪魔を崇拝していた訳ではなく、プロデューサーが作詞家に依頼して作られたものだった。その為、サウンドの方は、ヤクラのようなドロドロではなく、オルガン、ギター、ベース、ドラムスといったバンド・スタイルで、パワフルな女性ヴォーカルをフィーチャーしたプログレッシヴ・ハードとなっている。ロックに悪魔的言語を持ち込んだ先駆者で後のバンドにも影響を与えた。ラストは「SATANIC MASS」での黒ミサの儀式実況13分。内ジャケットではヴォーカルのお姉さんが素っ裸で生贄にされている。2024年リマスター盤。見開き紙ジャケット仕様。韓国盤。 USA
BS-19123 PANAMA LIMITED / Indian Summer CD \3200
 70年にHARVESTからリリースされた異色のアシッド・フォーク・バンド。PANAMA LIMITED JAG BANDから改名後の作品で、前半ではジャケットのイメージ通りの荒涼としたサウンドに、DENIS PARKERの枯れたヴォーカルがマッチ。後半の、ジャニス・ジャップリン影響下の女性ヴォーカリストANNE MATTHEWSがメイン・ヴォーカルをとるタイトル曲以降では、ハープシコードやピアノ等も導入。当時の英国特有のアンダーグラウンドで、サイケデリック感覚のプログレッシヴ・フォーク味を帯びる。通好みの強烈な個性を放つ1枚。ジャケはヒプノシス。2024年リマスター盤。見開き紙ジャケット仕様。韓国盤。 UK
BS-19122 THE FLOWER KINGS / Live In Europe 2023 CD \3800
 2023年10月オランダでのライヴ。95年のデビュー作から23年の最新作までの幅広いセットリストで、キーボードにLALLE LARSSON、ベースにMICHAEL STOLTを配した編成となっており、TOMAS BODINやJONAS REINGOLDでの以前のライヴとは選曲もアレンジも違う新感覚の演奏が聴けるファン必聴盤だ。中でもLALLE LARSSONは多くのパートでピアノをフィーチャーしており、そのイントロから始まる長尺に拡張されたギターソロも感動的なBACK IN THE WORLD OF ADVENTURES収録の2曲目や、最新作でのシンセ・ソロ、またラストの大作STARDUST WE AREでの美しい加筆パートなど彼のスタイルとスキルを全面にアピールした、あるいはロイネがそうさせたプレイが宝石の如く際立ち、旧曲にも新たな命を吹き込んでいる。また、ミックスはロイネが行っているが、その必要もないくらい元の録音状態が良く、本ライヴのリリースのきっかけになったという。自主盤デジパック。 SWEDEN
BS-19118 SELF PORTRAIT / Fishes Were Everywhere CD \3300
 ノスタルジックな雰囲気をフロイドの影響と共に漂わせる4人組シンフォ・バンドの2024年デビュー作。英国の70年代のプログレやポップをリスペクトしつつ自分達なりに楽曲を完成させていった10年以上のキャリアを持ち、ややブルージィながらも泣きがたっぷり効いたギルモア風のギターとアープ系シンセや時に荒々しさを巻き上げるオルガンはなかなか本質をつかんでおり、前半は不思議なサイケ・ポップに感じるも3曲目あたりから、ドリーミィさとヘヴィさを織り交ぜながらプログレッシヴに展開していく。メランコリックなヴォーカルもポスト系ではなく、インスト・パートも交えヴィンテージ趣向のサウンドに合ったメロディアスさで聴かせる好作となっている。3面開きデジパック。 ITALY
BS-19074 FAUST'O / Suicidio CD \3800
 再入荷。アルベルト・ラディウスがギターで参加しアレンジも担当したシンガーの78年デビュー作。カンタウトーレであり、ポップなニュー・ウェイヴでありつつ、イタリアの哀愁とデカダンな影を持つ作品で、メロトロンを導入したバラードやピアノをバックにマウロ・ペローシを思わせる悲哀を聴かせるなど、ラディウスのキュンキュンとしたギターと共にプログレ・ファンに刺さる内容となっている。ファルセットを交えた独特の唱法が印象的で、シアトリカルな展開を見せるナンバーや、幽玄でドラマチックなアレンジもあり、ラディウスのギターシンセがダークに配されるラストなど、もうプログレ。リズム・セクションはミラノで活動していたプログレ・バンドのCRISALIDEのメンバーだった。ラディウス色の出た名作となっている。28年振りのCD再発。リマスター。 ITALY
BS-19043 ARCANSIEL / Hard Times CD \3300
 再入荷。88年にデビューしたシンフォ・バンドの復活2024年作。哀愁に染まったクラシカルなサウンドはジェネシスの影響を感じさせつつ、シンセ、オルガン、ピアノ、チェンバロをイタリア然と配し甘美なギターとメロウなヴォーカルのバランスの取れた鮮やかで美しい整合感の正統派となっている。中世やバロック風味があり、かつ初期のマリリオン色も持った当時の雰囲気を残したシンフォ・ファン垂涎の内容だ。アナログ系のストリングスの荘厳さとアコギやフルート音の牧歌的なメルヘンが拡散していく中盤はオランダのバンドのロマンチックさにも共通し、締まったテクニカルさはスイスのバンドも思わせる。ドラマー以外は新メンバーで彼らが曲を作っているので、もう別バンドと言えるのでは。ラストではジャージィさもモダンに加わっている。全編メロディアスな極上作。デジパック。 ITALY
BS-19072 ANDROID / Wordless Scriptum CD \3300
 再入荷。クラシカルな哀愁をドラマチックに聴かせるハンガリーならではのシンフォニック・ロック・バンドの2024年作。端整な美を奏でるピアノが先導し、フレキシブルな音色でテクニカルに走り抜けるシンセと、速いパッセージから甘美なエモーショナルさまで巧みなプレイを見せるギターがサウンドの核となり、パワフルなリズム・セクションが支え、ストリングス・キーボードがきらめく。やわらかでロマンチックなブラス系や荘厳なオルガン、曲によってはアコギやヴァイオリンもフィーチャーし、疾走するパートあたりはソラリスを彷彿させる。どこか孤独感が漂い、東欧ならではの物悲しさが漂う。ハンガリー第二の都市デブレツェンで80年に結成され96年にカセットをリリース。その後、再編され09年にCDデビューし、配信のみや英語ヴァージョンを経て8年振りの新作。ボーナス1曲入り。 HUNGARY
BS-19062 FOR ALL WE KNOW / By Design Or By Disaster CD \3300
 再入荷。ウイズイン・テンプテーションのギタリストRUUD JOILEが率いるプロジェクトの7年振りとなる2024年新作3rd。構築的なキャッチーさを持った透明感のあるシンフォニック・ロックを聴かせる。ハードなギターがフィーチャーされる場面もあるがヘヴィな印象は無く、エモーショナルでさえある。哀愁を帯びた甘めのヴォーカルも良く、メランコリックなドラマ性を秘めた叙情的な世界が広がっている。ストリングス、ピアノ、アコギを加えたメロディアスで美しいバラードもドラマチックで感動的。人生のさまざまな段階における同一人物を象徴する3人の人物が描かれている。両親、恋人、そして子供たちとの関係を築いたり失ったりしながら、人生を歩んでいく若者の物語りで、それを描いたジャケットも印象的だ。デジパック仕様。 HOLLAND
BS-19103D JUMBO / Live In Caremma 2023 CD+DVD(NTSC) \4800
 傑作と名高い73年作「Vietato Ai Minori Di 18 Anni?」を50周年記念としてミラノ郊外のプログフェスにて全曲演奏した23年のライヴを収録。2枚組2024年盤。イタリアン・プログレの中でも最も強烈なヴォーカルを聴かせるアルヴァーロ・フェッラとオリジナル・キーボーディスト&管楽器奏者を中心にラディウス・バンドのドラマーが加わり、ギター、ベーシストら6人編成で熱く繰り広げられる伊ファン必見の内容だ。原曲は多彩な楽器が複雑かつスリリングに織り成すスタジオ盤ならではのアレンジだが、ハモンド、シンセ、ピアノ、デジ・メロトロンに、フルートとサックス、時に12弦も使い、クラシカルさとシアトリカルさが入り混じるサウンドを張り裂けるヴォーカルと共に再現。あの妖しさ宿るヘヴィ・プログレッシヴ・ロックの根幹は変らず、荒涼とした中に夢に現れているかのような繊細なリリカルさが今もあるのが驚きだ。ラストでは2ndのDNAからも演奏。CD&DVD同収録。3面開き紙ジャケット。 ITALY
BS-19110 PATCHWORK CACOPHONY / Hourglass CD \3300
 GANDALF'S FIST、FUSION ORCHESTRA 2 のキーボーディストでマルチプレイヤーのBEN BELLによるソロ・プロジェクトの2024年新作3rd。エモーショナルなギターや、華麗なシンセ、ピアノ、ピーター・バーデンスを思わせるハモンド・オルガン等をフィーチャーした英国調のシンフォニック・ロック作で、ジェネシスを連想させるところも。ピアノの小曲で繋いでいくコンセプト・アルバムとなっていて、5曲目ではゲストのDRIFTING SUNのPAT SANDERS がムーグ・ソロを披露。ドラムスを迎え、それ以外のヴォーカルに至るまで全てを自身が手掛けたマルチ・プレイによるものとなっているが、各楽器に於けるテクニックも申し分なく、アレンジもフル・ロック・バンドをイメージして作り上げられているため、バンドでのプレイかと思わせる程。自主盤。 UK
BS-19109 MIDAS FALL / Cold Waves Divide Us CD \3300
 スコットランドの美声女性ヴォーカル・バンドの2024年新作5TH。元々はマルチプレイヤーの女性ロック・デュオとしてスタートしたが、アルバムごとに異なったミュージシャンを迎え、バンド編成にてアルバムをリリースしてきた。本作では、ベーシストを加えたトリオ編成にて聴かせる。アナセマやギャザリングの影響を感じさせるシンフォ&プログレッシヴ・テイストのある、メランコリックでダークなゴシック色のあるサウンドとなっている。英国的なナチュラルな美メロとドリーミィな叙情、アンビエントな幻想色、そして、ドラマ性も持ち合わせ、そして、何より透明感のある女性ヴォーカリストの声が絶品。 UK
BS-18966 PLUTO / Soundtracks For Inner Movies CD \2950
 再入荷。傑作。初CD化(初リリース)。ハケット、そして、マイク・オールドフィールド・ファンも必聴の99年未発3rdアルバム。マイナーながら名作シンフォ「Voyage Into A Dreamers Mind」で知られるPLUTOことマルチ・プレイヤーのPETTER ESPEN GUTHEによる作品で、神秘的な哀愁に満ちたギターを感動的にフィーチャーし、シンセ、ストリングス、ピアノらにリズムを加えたバンド・スタイルのアンサンブルで録音。全編でこれでもかと響くマジカルなエレクトリック・ギターとリリカルで凛としたナイロン・ギターは超一級品。広大に澄んだ叙情をハートフルに描き切っている。北欧シンフォの指折りの名作だろう。元は映像作品のサウンド・トラックとして依頼されたもので、テスト・プレスのみを残した。2010年にリリースされた彼のシンフォ・バンド、PLUTO & THE PLANETSの曲も含まれている。リマスター。 NORWAY
BS-19068 NIEMEN / Enigmatic SACD \3500
 <POLSKIE NAGRANIA 2023リマスター SUPER AUDIO CD-HYBRID DISC> 69年、イタリア・ツアーでサイケデリック・ムーヴメントやプログレッシヴ・ロックの芽生えを体験し、前作までのソウルフルな歌物から転身。GRUPA NIEMEN ENIGMATICを編成し、70年にリリースされた名作。ニーメンが好んで取り上げた19世紀のポーランドの詩人、CYPRIAN KAMIL NORWIDの「ベム将軍を偲ぶ葬送狂詩曲」に曲を付け、合唱団をフィーチャーし荘厳に聴かせる冒頭の長尺ナンバーが印象的。ハモンドをメインに、切々と、そして力強く歌われる様は自然と感動を呼び起す。ゴールド・ディスクを獲得した。かつての最も東欧らしい1枚と言えば本作を挙げる人も多いはず。ハイブリッド仕様につき通常のCDプレイヤーで再生可。*ポーランド国内販売限定品の為、今回のみの特別入荷です。 POLAND
BS-19032 NIEMEN / Vol.1 & Vol.2 SACD \3500
 <POLSKIE NAGRANIA 2023リマスター SUPER AUDIO CD-HYBRID DISC> 73年の連作の2in1CDで、今までの2in1CDは曲名を取り、MARIONETKIと題され、盤の収録順が逆になっていたが、本盤では初めて順序が合っている。両作共、デビュー以前の実質上のSBB、GRUPA NIEMENをバックに、歌詞はポーランドの詩人のものを引用し、VOL.1はトランペットやコンバス入りのフリーフォームにてアヴァンギャルドでダークな異世界が混沌と流れ、VOL.2は唸るプログレッシヴなハモンドと共に絶叫ヴォーカルを聴かせる。そして、SBBのハードで巧みな演奏が炸裂。欧米のロックとは違う暴虐なDNA変化を起しており、傷だらけの叫びが渦巻く音楽性は他に類を見ない。ハイブリッド仕様につき通常のCDプレイヤーで再生可。*ポーランド国内販売限定品の為、今回のみの特別入荷です。 POLAND
BS-19031 NIEMEN / Katharsis SACD \3500
 <POLSKIE NAGRANIA 2023リマスター SUPER AUDIO CD-HYBRID DISC> 75年リリース。GRUPA AEROLITのドラマーが亡くなり、悲しみを深く受け制作された異色作で、ポーランドの戯曲も取り入れ、とてもシュールで独創に満ちた作品を1人で作り上げた。メロトロンやムーグなどのキーボードを多重し孤高の精神と芸術性を帯びる頂点の1枚。電子音的に用いられるシンセとクリムゾン張りの哀愁のメロトロンのコラージュは天才としか言いようがない。また、ヴォーカル・パートは少ないが喪失の中にうずくまるような嘆きを聴かせている。当初ドラマーとのデュオ作として予定されていた。東欧の悲壮感が襲う。かじり聴き厳禁。75年のシングルからボーナス入り。ハイブリッド仕様につき通常のCDプレイヤーで再生可。*ポーランド国内販売限定品の為、今回のみの特別入荷です。 POLAND
BS-19066 NIEMEN / Idee Fixe SACD+CD \4200
 <POLSKIE NAGRANIA 2023リマスター SUPER AUDIO CD-HYBRID DISC> 2年の歳月を掛けて録音され3枚組(LP2枚+EP/Sen Srebrny Salomei)でリリースされた78年作。ギタリストやリズム・セクション、ジャズ系サックス奏者らを曲によって加えたものと自身の多重作が交差するマルチな趣向を展開しており、19世紀ロマン派の詩を用いた絞り出す哀愁ヴォーカルや、トーキング・ヴォイスに生き物のように配されるムーグにサンプリングの走りとでも言えそうなリズムなど、超個性的。悲しいヴィオラ、メロトロン、後半のジャズ・ロック、キーボードの銀河など、もうやりたい放題。EP部分は演劇「サロメの銀の夢」の音楽の断片。本編のセッションからボーナス1曲入り。ハイブリッド仕様につき通常のCDプレイヤーで再生可。*ポーランド国内販売限定品の為、今回のみの特別入荷です。 POLAND
BS-19065 NIEMEN / Postscriptum SACD \3500
 <POLSKIE NAGRANIA 2024リマスター SUPER AUDIO CD-HYBRID DISC> エキゾチックなポリシンセで幕を開ける80年作。傷だらけの絶叫ヴォーカルはまだ悲しく、彼の弾くキーボード群と共に訴えかけてくる。KATHARSISと同様に彼一人の多重録音作で、年代的な音楽トレンドの変化と共に以前の痛々しさから憑き物が適度に落とされた空気に変ったが、シュールな奇怪さも残り混じる。フランス・カンヌで開催された音楽フェアのMIDEM'80の為に用意された作品でもあり、くねくねうねうねとムーグを駆使した風変わりなシンセ主体のナンバーがある一方で、中盤ではウェイクマンのようなクラシカルで華麗なプレイも聴かせる。エレピやピアノに加え、若干メロトロンも。ハイブリッド仕様につき通常のCDプレイヤーで再生可。*ポーランド国内販売限定品の為、今回のみの特別入荷です。 POLAND
BS-19025 BUDKA SUFLERA / Cien Wielkiej Gory SACD \3500
 <POLSKIE NAGRANIA 2023リマスター SUPER AUDIO CD-HYBRID DISC> シンフォニック・ハードをオーケストラ入りで聴かせる75年デビュー作。変則リフや屈折したキメを多用しながら、ヘヴィなギターにエマーソンも感じるハモンドも導入し、メロトロン風のストリングス・キーボードや女性コーラスもフィーチャーするポーランドの名作だ。彼らの最大のヒット曲となった1曲目など、どこかオメガも思わせるドリーミィな夢想色も持ち、安定したテクニックで迫るハード・プログレの前半も抜け出ているが、あのニーメンがムーグで参加しアグレッシヴなソロをまるで自分のバンドかのように繰り出す東欧的な宗教色も秘めた20分近い後半の組曲は必聴だろう。ハイブリッド仕様につき通常のCDプレイヤーで再生可。*ポーランド国内販売限定品の為、今回のみの特別入荷です。 POLAND
BS-19064 DRAGO MLINAREC / Kolekcija 8CD BOX \9800
 <ラスト・ストック> ザグレブ出身のプログレッシヴ・ロック・シンガーの1stから8枚のアルバムをセットにした2011年40周年記念ボックス。全タイトル初CD化という快挙であった。ヴォーカルをメインにしながらも、インスト・パートも多く、GRUPA 220をバックにヘヴィでかつオケも導入した1st、旧ユーゴのサイケ・フォークの傑作でありフロイド調の演奏も聴かせる2nd、コンセプト作として完成度の高い叙情的な名作3rdなど、初期は当時のプログレから感化された旧ユーゴスラヴィアらしいサウンドで聴かせる。ハモンド、ピアノ、ギター、フルートら、いかにもといった鳴り方だ。演劇音楽家としても活動していたらしさも加わっている。中期以降はユーゴのラヴェッツィといった感じで、イタリアからの影響を浮かび上がらせている。この年代でも10分越えの長い曲を含んでおり、プログレが香り聴き逃せない。各紙ジャケット(見開きあり)&リマスター。アルバム・データ、フォト、インタビュー等を掲載した136ページのスペシャル・ブックレット付き。収録アルバム:A TI SE NE DAJ(71)、PJESME S PLANINE(72)、RODENJE(75)、NEGDJE POSTOJI NETKO(77)、SVE JE U REDU(78)、TAKO LAKO(79)、SABRANO(80)、POMAKNUTO(83) CROATIA
BS-19098 AGUSA / Noir CD \3500
 リリカルなフルートとストリングスやオルガンらの深淵なキーボードにマジカルな音色で繰り出すギターで北欧幻想をプログレッシヴに紡ぎ出す2024年作。メンバーの友人の自主映画の為に作ったサウンド・トラックを基にバンドのアルバムとして完成させたもので、短編をつなぎ合せ長編のコンセプト作として仕上げられている。カンタベリー・タッチのサイケデリックさと近年のロマンチックなシンフォ色が融合されたスウェーデンならではの作風に、ジャージィなピアノや、アコギ、リコーダーなど21世紀アレンジの緻密さを通したクオリティーは極めて高い。キャメルも思わせる月夜の叙情と嵐のようなサスペンス。闇が過ぎて一気に光が差し込む荘厳なラストでの混沌を振り落としていくギターの泣きがドラマチックだ。ボーナス5曲入りデジパック。 SWEDEN
BS-19096 PETER SWART / Migration CD \3300
 70年代のシンフォニック・ロックから多大な影響を受けていると語るマルチ・ミュージシャンの2024年作。ハケットを思わせるアコギにストリングスなど幽玄なキーボードを配し、曲によってドラムスやパーカッションを加えたインスト作で、その幻想的な叙情が最大の魅力となっている。フルートやクラリネットなどの管楽器音源やチェロ系にリリカルなピアノも交え、美しく透き通りながらも微睡む夢見が交差する世界観に浸れる心洗われるとてもファンタジックな作品だ。リズムにシンセが入ると泣きがキャメルのスノー・グースを思わせるところも。自由であり、時に自然の過酷さにさらされる渡り鳥の旅をテーマにしたコンセプト・アルバム。見開き紙ジャケット。 HOLLAND
BS-19033 GUADALQUIVIR / Ole Corea! CD \3200
 再入荷。アンダルシアン・プログレッシヴ・ロックの中でもテクニカルなジャズ・ロックを誇っていた彼らが多数のゲストを迎え録音したチック・コリア・トリビュート2024年作。中心的なメンバーだった2人のギタリストとサックスやフルートの管楽器奏者に、ICEBERGやALAMEDAのキーボーディスト、リズム・セクション、ヴァイオリン、チェロ、トランペット、さらにはバーンスリー、タブラ、DOLORESのシンガーらも交えた総勢42人のプレイヤーが加わり、リターン・トゥ・フォーエヴァーやソロ曲から敬意を込めて、情熱的に、そして鮮やかにカッコよく、原曲にはない超絶フラメンコ・ギターやパルマ(手拍子)やアラビアン・パーカッションが加わったスパニッシュ&アンダルシアのエキゾチックな香りを立たせ熱演している。また、生管弦が混じる美しい色彩も豊かだ。3面開き紙ジャケット。アンダルシアの超マイナー・レーベルからの超限定リリース!
曲目:HYMN OF THE SEVENTH GALAXY、CAPTAIN SENOR MOUSE、500 MILES HIGH、NITE SPRITE、SPAIN、KING COCKROACH、HUMPTY DUMPTY、LOVE CASTLE、ARMANDO'S RHUMBA
SPAIN
BS-18944 GUADALQUIVIR / Live Bilbao 1980 CD \3200
 再入荷。エキゾチックなスパニッシュ・ジャズ・プログレを聴かせるグアダルキビルの2nd「Camino Del Concierto」期80年の未発ライヴ。バンド初のライヴ盤となり、1stと2ndから半々の選曲に未発表曲2曲を加えた8曲をツイン・ギターやサックス&フルートの管楽器奏者を含むオリジナル・メンバーにて全盛期を象徴するテクニカルなサウンドをエネルギッシュに繰り出している。小気味好いギターをメインに全員でスピーディに畳み掛けるキメがカッコよく、スタジオ盤より音が太くドラムスなどパワフルな印象を受け、ダイナミックなバンド像が浮かび上がる。限りなくイメージを掻き立て、スペインらしい鮮やかなコントラストを放つ彼らだが、加えて生々しい熱気が聴き所となっている。リマスター&3面開き紙ジャケット。アンダルシアの超マイナー・レーベルからの超限定リリース! SPAIN
BS-19092 EELA CRAIG / A Spaceman Came Travelling 3CD \4200
 ONE NITER(76年2nd)、HATS OF GLASS(78年3nd)、MISSA UNIVERSALIS(78年4th)、VIRGIN OILAND(80年/5th)の4枚をCD3枚に全曲収録した2024年リマスター盤。荘厳なブラス・メロトロンから幽玄な合唱メロトロンとハープシコードへ導かれ美しいストリングスとフルートが奏でられるギターも甘美なオーケストラ張りのアンサンブルが印象的な名作2nd、ジェネシスの月影を彷彿させるリリカルなヴォーカルから多彩な展開を繰り広げていく3rd、ラテン語、独語、英語、仏語で歌われミサ曲をスペーシィでドラマチックなシンフォニック・ロック化し1曲目のギターソロが忘れられない4th、トリプルからツイン・キーボードになったものの彼ららしい哀愁のクラシカルさを散りばめ入り組んだ構成の5thの4作。最初聴いた時の感動が閉じ込められた一気聴きしたい3枚組。リマスター。
CD1:ONE NITER
CD2:HATS OF GLASS + VIRGIN OILAND
CD3:MISSA UNIVERSALIS
AUSTRIA
BS-19091 PASTORAL / Same CD \2800
 73年にリリースされた1stアルバムが初CD化。暗くシュールで詩的な歌詞(死や狂気)と、内省的で心に響くサウンドで綴る。アコギ・アンサンブルにエレクトリック・ギター、ピアノ、リコーダー、ハーモニカ、パーカッションも加え、フォーク・タッチの叙情的でメロディアスなサウンドに乗せて、2人の美しいヴォーカル・ハーモニーで聴かせる。本作には「EN EL HOSPICIO」の最初のヴァージョンが含まれており、曲名をタイトルにした2作目に録音された新しいヴァージョンの結果、後に彼らの最も人気のある曲の1つになった。後にCRUCISのGUSTAVO MONTESANOとMERLINを結成するALEJANDRO DE MICHELEと、MIGUEL ANGEL ERAUSQUINの才能豊かな2人のバンドで、この年、ロック・デュオとして初めて公にライヴを行った。コレクターズ・アイテムとしても知られる1枚。ボーナス・トラック3曲(未発ヴァージョン&ラジオ・エディット)追加収録。2024年リマスター盤。 ARGENTINA
BS-19090 PASTORAL / Generacion CD \2800
 82年にリリースされた6thアルバムにしてラスト作が初CD化。前作までのアコースティカルな風味は影を潜め、新たなサウンドに挑戦した意欲作。2人のエレクトリック・ギターとヴォーカルに、CHARLY GARCIAとも共演した実力派キーボーディストによるシンセ、バンドメイトのMERLINのベーシストとドラムスを加えた、バンド編成での力強いロック・サウンドへと変化し、ファンを驚かせた。当時、マルビナス戦争(フォークランド紛争)とアルゼンチン軍事政権に対する民衆の不安の中で制作され、それを悲観的で皮肉に満ちた歌詞に反映させ、アルゼンチンのセールス・チャートの上位を獲得した作品。ALEJANDRO DE MICHELEが自動車事故で亡くなる前の最後のアルバムとなった。ボーナス・トラック(未発表曲)1曲追加収録。2024年リマスター盤。 ARGENTINA
BS-19089 MIGUEL ANGEL ERAUSQUIN (PASTORAL) / Hacia La Libertad CD \2800
 PASTORALの片割れが休止期(一時解散していた時期)の81年にリリースした1stが初CD化。自身のアコ&エレクトリック・ギター、郷愁を誘うアープ・シンセ、ピアノ、柔らかなタッチのヴォーカルに加え、当時SERU GIRANのメンバーとして活躍していたドラマーのOSCAR MOROと、バンドメイトでもあったセッションマンのベーシストの、キレがある強力なリズムセクションによるロック作。ドラマ性を帯びたプログレ色のある曲や、繊細なアレンジとメランコリックなメロディは、やはりPASTORALを思い起こさせるところも。「自由へ」というタイトルを掲げ、ある曲では労働者の自由、ある曲では精神的な自由について等、自由をテーマにした作品となっている。この後、PASTORALの最終作「GENERACION」をリリースする。ボーナス・トラック2曲追加収録。2024年リマスター盤。 ARGENTINA
BS-19058 HORIZONTE / Same CD \2800
 再入荷。78年にリリースされた1stアルバムが単体にて初CD化。打楽器に、チャランゴやケーナといった民俗楽器も取り入れた、フォルクローレとロックを融合させた特徴的なサウンドに乗せて、歌心のあるスペイン語の歌詞で聴かせる。ARCO IRISやAUCANと並べられるが、インプロビゼーション的なアプローチも見せ、プログレッシヴ・ロック性のあるシンフォニックな面も持ち合わせている。キーボーディストのシンセ、ピアノの繊細なプレイも光り、バンドの方向性を示している。旧盤の2in1盤では1曲(MAIZ AZUL)カットされていたが、今回初の完全収録となる。2024年リマスター盤にて音質も向上。 ARGENTINA
BS-19057 HORIZONTE / Senales Sin Edad CD \2800
 再入荷。79年にリリースされた2ndアルバムが単体にて初CD化。デビュー・アルバムをリリース後、SERU GIRANとの共演ライヴの機会に恵まれ、その衝動に突き動かされ本作のレコーディングを始めた。よりキーボードが活躍しその存在感を示しているが、各メンバーの演奏テクニックも大幅に上がり、アンサンブルを重視したアレンジの仕掛けの多いプログレ然としたナンバーも壮快さを増している。民俗的なメロディを取り入れながらも彼らの音楽性を確立した。また、スペイン語によるヴォーカルも叙情的で南米ならではの泣きで聴かせる。2作を残して81年に解散した短命バンド。2024年リマスター盤にて音質も向上。 ARGENTINA
BS-19060 SERU GIRAN / Same CD \2980
 再入荷。初のオリジナル・マスター使用となった2021年リマスター盤(LP+CDの2枚組セットのみで販売された)からの、単体初CD。PEDRO AZNARとエンジニアにより丁寧にリマスターが施され新たに甦った。アルゼンチンのロック・シーンを代表するバンドの78年1stアルバム。SUI GENERIS、LA MAQUINA DE HACER PAJAROS を経た、キーーボーディストCHARLY GARCIAが率いるバンド。PEDRO AZNAR(ベース)、DAVID LEBON(アコ&エレクトリック・ギター)、OSCAR MORO(ドラムス)の精鋭4人のアイデアが詰まったアルバム。当時のイタリア物を連想させるようなオーケストラと、ヴァイオリンを導入したシンフォニック・ロック、テクニカルなジャズ・ロック、ムーグやアープ・ストリングスをフィーチャーしたプログレッシヴ性が巧みに交錯する。また、ヴォーカル・パートも優しく繊細で心に響く。後のバンドに大きな影響を与えた傑作。2024年リリース。 ARGENTINA
BS-19059 SERU GIRAN / La Grasa De Las Capitales - Edicion 40 Aniversario CD \2980
 再入荷。<40周年記念盤> 2020年にLP+CDの2枚組セットのみで販売された作品からの、単体初CD。アルゼンチンのロック・シーンを代表するスーパー・グループの79年2nd。アルゼンチン・ロック史上最高傑作と名高いアルバム。社会に対する痛烈な批判を展開した挑戦的な作品で、当時のラジオで放送禁止になった曲もある反面、ヒット・シングルも含む、シンプルでポップな要素も持っているが、特筆は後半で、前半とは異なったドラマチックな作風へと一転し、シンフォニック、ジャズ・ロック、バラード等を織り込み、完成度の高い曲で構成されている(オリジナルとは一部曲順が変えてある)。メンバーは前作と同様、キーボーディストCHARLY GARCIAを筆頭に、強靭なフレットレス・ベースも聴かせるPEDRO AZNAR、DAVID LEBON(アコ&エレクトリック・ギター)、OSCAR MORO(ドラムス)の精鋭4人。ジャケットはゴシップ雑誌「GENTE」のパロディで、これもまたパパラッチと軽薄な雑誌への批判を表している。2024年リリース。 ARGENTINA
BS-19037 RAICES / B.O.V Dombe CD \2800
 再入荷。78年にリリースされたデビュー・アルバムが初CD化。アルゼンチンとウルグアイの混合バンド。当時、南米で流行したウルグアイから派生したカンドンベ・ミュージックに基づいたサウンドで、リズミカルなパーカッション、シンセ、ギター&ベース・ソロを多用したテクニカルなインスト・パートを披露するジャズ・ロックと、シンフォニック・テイストのあるアルゼンチンならではのスペイン語による淡いヴォーカル・パートを組み合わせた独自のスタイルで聴かせる。後にSPINETTA JADEに参加、MORO-SATRAGNIでソロ・デビューしたウルグアイ人ベーシストLUIS ALBERTO BETO SATRAGNIが率いる5人組。ボーナス・トラック1曲(99年のブエノスアイレスでのライヴ)追加収録。2024年リマスター盤。特殊見開き紙ジャケット仕様。 ARGENTINA
BS-19036 RAICES / Los Habitantes De La Rutina CD \2800
 再入荷。80年にリリースされた2ndアルバムが初CD化。アルゼンチンとウルグアイの混合バンド。当時、南米で流行したウルグアイから派生したカンドンベ・ミュージックに基づいたサウンドで、ウルグアイの名パーカッショニストRUBEN RADAを筆頭にピアニストやギタリストら多数のゲストを迎え、メンバーチェンジを経て、より洗練されたテクニカルなプログレッシヴ・ジャズ・ロックを聴かせる。リズミカルなパーカッションとギター、シンセのスピーディーな掛け合いなど、各人の技巧的なプレイが光り、スペイン語の叙情的なヴォーカルも映える。後にSPINETTA JADEに参加、MORO-SATRAGNIでソロ・デビューしたウルグアイ人ベーシストLUIS ALBERTO BETO SATRAGNIが率いる5人組。ボーナス・トラック1曲(99年のブエノスアイレスでのライヴ)追加収録。2024年リマスター盤。特殊見開き紙ジャケット仕様。 ARGENTINA
BS-18942 QUASAR / Same CD \2800
 再入荷。アルゼンチンの叙情派シンフォ・バンドの2023年デビュー・アルバム。イエス、ジェネシス、キャメルといった70年代のバンドの影響を語る4人組で、そういった印象を随所で感じさせるも、非常に南米らしいサウンドで占められており、クルーシスやパブロ・エル・エンテラドールといったアルゼンチンの名バンドを思い起こさせる力作。ファンタジックで幻想的なシンフォニック・ロックに、クラシカルな旋律やジャージィなパートも織り込み、プログレッシヴ然とした展開も見せ、滑らかなシンセやピアノ、甘美なギター、月夜のフルート等による、インストを中心としているが、柔らかなスペイン語で歌われる曲もあり、瑞々しい感性で綴る美しいサウンドは、ジャケットにも投影されている。特殊見開きジャケット仕様。 ARGENTINA
BS-19087 TRANS EUROPA EXPRESS / Il Gatto Dagli Occhi Di Giada CD \3980
 <300枚限定2024年リマスター新装ジャケット盤> 77年にイタリアのジャッロ映画のサウンド・トラックとして制作された初期バンコのギタリストやアドリアーノ・モンテデューロらプログレ・ミュージシャン4人組による彼ら唯一の作品。他にもドラマー、キーボード、ヴァイオリン、管楽器などクレジットのないメンバーも参加しており、未だ不明な部分も多い謎の録音で、ハードなギターとスクワイア張りのベースが核となり、イタリアン・ロックからアヴァンギャルドなインプロまでシンセやエレクトリックな効果音を交えながらダークに繰り広げられていく。アコギの耽美さにはゴブリンを感じさせ、中盤やフィナーレではクラシカルなソリーナをフィーチャーし、ニュー・トロルス張りのシンフォをドラマチックに聴かせるナンバーも。ボーナス6曲収録。当時、音源はリリースされておらず、06年にCDで初リリースとなったが、すぐに廃盤となり長らく入手困難だった。当店初入荷。 ITALY
BS-19086 SBB / Fos CD \2800
 75年にポーランドのグダニスクにあるスタジオでライヴ精神にて録音されたバンド史上最も暴力的でヘヴィなサウンドと言える音源を収録した2024年盤。当時、ワルシャワなどでは当局の監視が厳しかったが、地方では緩く、多くのバンドがそういったラジオ局のスタジオを利用して反骨ロック魂を剥き出しにした録音を残した。ハードな弾き倒しのギターに暴発するベースと唸りを上げるドラムス、反面、深い叙情性やイタリア製シンセのダヴォリシントによるサイケ色など過激な演奏が繰り広げられている。19年にアナログ・オンリーでリリースされた音源にさらに同セッションから2曲を加えCD化。1曲は後にJOZEF SKRZEKが80年のソロで再録。ボックスやボーナスで既発ではあるものの、同セッションを1枚にまとめたものはこれが初。リマスター。 POLAND
BS-19085 SBB / Sekunda CD \2800
 ワルシャワのドキュメンタリー映画のため77年に録音されたアーカイヴ音源。バンドの音楽性の過渡期のもので、ムーグやエレピをフィーチャーしつつヘヴィさを残した物悲しくも力強いサウンドを聴かせている。4作目の「Ze Slowem Biegne Do Ciebie」あたりに近く、さらに「Follow My Dream」収録曲の初期ヴァージョンと言える楽曲も収録されている。またその後、ライヴで演奏されるようになった原曲もあり、断片的ではあるものの、彼らならではの、そして東欧然とした美しいエキゾチックさを秘めたシンフォニック・ジャズ・ロック集と言えるのでは。19年にアナログ・オンリーでリリースされた音源に4曲を加えCD化した2024年盤。ボックスVOL.2等で既発も廃盤。新たにオリジナル・マスターから再構成され1枚にまとめられた。リマスター。 POLAND
BS-19084 BENJAMIN CROFT / We Are Here To Help CD \3500
 YES、ELPを筆頭に70年代プログレの影響を語る、キーボーディストのBENJAMIN CROFTによるプロジェクトの2024年新作。ソリッドでテクニカルなシンフォニック・ロックを聴かせるコンセプト・アルバム。ミニムーグ、プロフェット10、CS80、JUPITER8、ハモンドB3 といった16種類ものキーボードを駆使し、女性ヴォーカリストや、5人のギタリスト、4人のベーシスト、そして、ドラムスには、サイモン・フィリップスとマルコ・ミネマンらを迎えた総勢14名による超力作。リアル・ワールド・スタジオでスティーヴン・W・テイラー(ケイト・ブッシュ、ラッシュ)によってミックスされ、バリー・グリント(デヴィッド・ボウイ、プリンス)によってAIRスタジオでマスタリングが行われた、メジャー級の出来栄え。3面開きデジパック仕様。自主盤。 UK
BS-19083 SIX BY SIX / Beyond Shadowland - Limited Digipack Edition CD \3200
 <3面開きデジパック仕様 / 限定盤> サーガのオリジナル・ギタリストのIAN CRICHTON、3(スリー)のメンバーでマルチプレイヤー兼ヴォーカリストのROBERT BERRY、ex.サクソンのドラマーNIGEL GLOCKLERといった、加米英3か国の精鋭で結成されたトリオの2024年新作2nd。的確なドラミングに支えられた、独特なタッチのテクニカルなギターを前面にフィーチャーしたハード・エッジのヘヴィ・プログレを展開する、キャッチーなメロディにクリエイティヴなセンスを散りばめたメジャー指向のアルバムとなっている。アコギとヴォーカルで叙情を紡ぐバラード調の展開もあり。 CANADA/MULTI
BS-19082 MILLENIUM / Souvenir From Holland CD \3300
 2023年4月オランダでのプログ・フェス時のライヴを収録した2024年盤。TRK PROJECTからヴォーカリストが新メンバーとして加入し、全体が見違えるほどエモーショナルになった新作「Tales Of Imaginary Movies」の曲を軸に初期の02年の曲や20周年記念作だった18年作からも加えた12曲のセットリスト。荘厳で哀愁に満ちた幕開けからドラマチックに突入していくインスト・ナンバーで幕を開け、中盤ではジェネシス風のプログラミングと幽玄なストリングスを配し泣きのギターを安定したヴォーカルと共に聴かせる。東欧の重厚さが醸し出されるもバッキングなど切れが良く、そのコントラストが美しい。後半は再び荘厳な哀愁に包まれ、25年のキャリアを感じさせる。DVDと同収録。3面開きデジパック。 POLAND
BS-19081D MILLENIUM / Souvenir From Holland DVD(PAL) \3800
 2023年4月オランダでのプログ・フェス時のライヴを収録した2024年盤。TRK PROJECTからヴォーカリストが新メンバーとして加入し、全体が見違えるほどエモーショナルになった新作「Tales Of Imaginary Movies」の曲を軸に初期の02年の曲や20周年記念作だった18年作からも加えた12曲のセットリスト。荘厳で哀愁に満ちた幕開けからドラマチックに突入していくインスト・ナンバーで幕を開け、中盤ではジェネシス風のプログラミングと幽玄なストリングスを配し泣きのギターを安定したヴォーカルと共に聴かせる。東欧の重厚さが醸し出されるもバッキングなど切れが良く、そのコントラストが美しい。後半は再び荘厳な哀愁に包まれ、25年のキャリアを感じさせる。青と赤をベースにした深いライティングがサウンドに合っている。CDと同収録。3面開きデジパック。 POLAND
BS-19080D MILLENIUM / Souvenir From Holland CD+DVD(PAL) \6850
 <セット販売品> 上記2点をセットでご購入いただくと割引価格になります。数量限定販売。数に限りがあります。各3面開きデジパック。 POLAND
BS-19056 ANGE / Le Cimetiere Des Arlequins CD \3800
 再入荷。<2024リマスター&見開き紙ジャケット・フランス盤+4つ折りポスター&復刻ワッペン封入> 今聴くと、とてもサイケデリックな世界へ誘われる73年リリースの2nd。彼らのスタイルが見えてきたアルバムで、荒削りだが力強く、異様な響きで圧倒するオルガンやヘヴィなギターをバックにハードに歌い上げるナンバーと、アコギやフルートを交えた風変わりなフォーク・タッチのナンバーが混在しており、また、沈み込むようなリヴァーブ処理により、まるで異次元から聞えてくる幻想的なロック交響曲のような印象を受ける。妖しさと激しさが織り成す超力作だ。内ジャケ等のアートワークはオリジナル・フィルムから再構成されており、ファン必携のコレクターズ品となっている。 FRANCE
BS-19055 ANGE / Au-Dela Du Delire CD \3800
 再入荷。<2024リマスター&見開き紙ジャケット・フランス盤+4つ折りポスター封入> 74年リリースの3rd。ユーロ・ロック史上で語り継がれる傑作であり、次作のEMILE JACOTEYと、その次のPAR LES FILS DE MANDRINの3枚はどれも屈指の必聴作と言えるが、そのスタイルを本作で決定付けている。アルバムを劇場化させ、アイロニーと空想的なコンセプトを意味深なヴォーカルや独特のメロトロンを配し、複雑な場面展開でリリカルかつヘヴィに聴かせる。そのシアトリカルなシンフォニック・ロックは後のフランスのシーンに多大な影響を与えた。内ジャケのアートワークは原盤のインサート素材らのオリジナル・フィルムからデザインされており、ファン必携のコレクターズ品となっている。 FRANCE
BS-19075 MERGING CLUSTER / Peak Of Ephemeral Light CD \3300
 マリリオン直系の哀愁サウンドとヴォーカルを聴かせる2024年作。フイッシュ・スタイルではあるものの、あまり前に出ず幽玄に歌われていくあたりにイタリアらしいシアトリカルさを感じさせ、スティーヴ・ロザリーを思わせる泣きに撤したギターと霧のようなストリングス・キーボードに時にシンセが唸りを上げるようにソロを絡めていく。全体を覆うダークなマイナー調にピアノやアコギが光を差し、21世紀アンビエントも交えるもポストにならない正統派に留めているところがミソだろう。オルガンやメロトロンも加わり、後半のクラシカルさなど、彼ら流にマリリオン影響が見事に完結している。フィレンツェで2010年に結成され、EPを経ての初アルバム。ヴォーカリストはRAVEN SADにも参加している。デジパック。 ITALY
BS-19070 AMAROK / Hope CD \3300
 ドラマチックな音像と共に泣きのギターがエモーショナルに刺さり、ウォームハートなヴォーカルが切なく迫る2024年作。前2作での重厚でシネマティックなアンビエント色を残しつつ、時にヘヴィなギターやパワフルなドラムスなどロック色を強め、物悲しさと救いを求めるような甘いメロディアスさを入り混じらせて聴かせる近年の集大成と言える出来だ。ヴァイオリンやチェロなど生楽器とエレクトリック・サウンドの融合は絶妙な光と影を生み、過去にないカッコいい疾走も風を切り、特に後半は別バンドかと思ってしまうほどの堂々とした存在感で哀愁を彩っている。21世紀アレンジにアップデイトされているものの、とても誠実な正統派であり、最近、あまりポーランドのバンドに感じられなかったガラスの心が映る。でも、それは美しく温かい。3面開きデジパック。 POLAND
BS-19069 FUHRS & FROHLING / The Complete Recordings 3CD \4200
 SFFのキーボーディストとギタリストによるデュオの初CD化2作品を含む全リリース音源を収録した3枚組。AMMERLAND(78)、STRINGS(79)、DIARY(81)の3枚のスタジオ作から全曲と、既発の80年のライヴ盤から全曲に加え78年ブレイン・フェスから1曲を収録。AMMERLANDは美しいアコースティック・シンフォ作と言え、中世色もロマンチックに香らせ、どこかゲルマン叙情の影を持ち、ダイナミックなメロトロンや深い幻想性を見せ、14分近い7曲目はSFFを感じさせる作りとなっている。STRINGSは曲によってドラマーを配しシーケンサーも導入した動きの速い華麗な曲想も取り入れた進化した作風で、その2作の良さを合せたのがDIARYで、エレクトリック・ギターも入り、リズムの強化もありつつ、アコギやピアノの美しい叙情が絶品だ。ヴァンゲリスに通じる壮大さもありつつ、スリリングなパッセージはSFF譲りだろう。2人の才能がしたたる。80年のライヴは1stと2ndの曲を中心にアルバム未収曲も演奏。リマスター。3面開き紙ジャケット。
CD1:Ammerland & Strings
CD2:Live 80 + bonus from Brain Festival 1978
CD3:Diary
*ディスク2とディスク3の収録内容が逆になっています。予めご了承ください。
GERMANY
BS-19044 SAQQARAH / The Runaway CD \3200
 再入荷。フロイド、ジェネシス、キャメル、マリリオンの影響を語るブルターニュのシンフォ・バンドの2024年作。19年振りのアルバムで、デビュー当時からのメンバーのギターとキーボードをキメ細かく叙情的に配し、英語ながらもどこかフランス的な湿りを感じさせるメロディアスなヴォーカルを聴かせるネオ・プログレをフレンチ・シンフォで染めたようなサウンドと言えるだろう。波のようなストリングスをバックにギターが切々とソロを取る終盤など淡さが美しい。92年に結成され94年にデビュー。当時、フランスでは新たなプログレ・ブームが起っており、ニュー・ジェネレーション・バンドが多く現れたが、その雰囲気をいい意味で今でも湛えている。EPを含むと本作で4作目となる。デジパック自主盤。 FRANCE
BS-19054 SOCRATES DRANK THE CONIUM / On The Wings - 50th Anniversary Digipack Edition CD \3300
 <2023年リマスター50周年記念デジパック盤> ハード・ファンを直撃する73年リリースの3rd。本作ではツイン・ギターとなり、屈折したリフを多用するユーロ・ハード・ロックの超名作となっている。英語で歌われ、ツェッペリンが例えに出されることが多い本作だが、絡み合うツイン・ギターのプログレッシヴなアレンジに加え、ぎらぎらとした乾いたギリシャ的なヘヴィネスが重厚で、シャウトとメロウを絶妙にミックスするヴォーカルと共に王道の正統派でかつ英国ではないエキゾチックさが漂い続けるのが最大の魅力だ。稀有なほど全編アグレッシヴ! GREECE
BS-18952 VIIMA / Vaistyy Mielen Yo CD \3300
 再入荷。フィンランド最大級のキャメル派と言われた彼らが15年振りに新作をリリース! 前作とほぼ同じメンバーで録音されており、フィンランド語のヴォーカルをフィーチャーし、バーデンス風のロマンティックなキーボードとメロディアスなギターにフルートも加え、オルガン、エレピ、シンセ、そして深夜の湖畔から漂ってくるようなメロトロンが神秘の美を幻想的にドラマチックに描き出している。まさにキャメルの如し。なんという叙情の洪水。心の夜が消えていくと題され、それを映し出したジャケットのような光と希望も見え、ざわついた日常が溶けていく。リズムにもキャメル然とした適度な緊張感があり、時にハードでスリリングな展開に。ラストも絶品で、いつまでも鳴り続けてほしいと祈るロマンに満ちる。メロトロン・シンフォで人気のKOSMOSのメンバーがゲスト参加。キャメル・ファン、メロトロン・ファン必聴傑作! 2024年作・自主盤。 FINLAND
BS-18994 THE CHRONICLES OF FATHER ROBIN / The Songs & Tales Of Airoea - Book III CD \3300
 再入荷。WOBBLER、JORDSJO、TUSMORKEらのメンバーが集まった最強クラスのヴィンテージ・シンフォ最新の第3弾2024年作。1曲目はまるでジェントル・ジャイアント、2曲目、そして3曲目は、まるでイエスといった感じで、英国プログレへの崇高な憧憬が映し出される。ややサイケデリックな4曲目、女性ヴォーカルも交えたフォーク風味で始まるラストの5曲目も70年代初期の英国リスペクトが強く、ハモンド、ローズ、ソリーナ、チャーチ・オルガン、メロトロンなどキーボードの彩りも十分。北欧神話や伝説などからのインスピレーションを散りばめ完成させている。30年ほど前からあった構想で、3部作としてようやく形になった。その最終章で、もっとも統一感があり、透明感のあるリリカルな作品となている。 NORWAY
BS-19002 ISILDURS BANE & JINIAN WILDE / The Pearl Of Ever Changing Shell CD \3300
 再入荷。ダークな夢想の中を彷徨うような孤高の音楽性を見せる2024年作。ヴォーカリストとの新たなコラボ作となっており、本作ではDAVID CROSS BANDのJINIAN WILDEを抜擢。ピアノ、アープ、ムーグ、クラヴィ、メロトロン、プロフェット、オーヴァーハイム、CS-80といった多彩なキーボードに、ヴィオラ、クラリネット、トランペット、ギターらが加わり、パーカッションも交えた気鋭のリズム・セクションがダイナミックな情景を浮き上がらせる。様々な音楽性と手法が融合し、彼らの作品の中では最もエレクトリックなアンビエント色が強いが、水の底に漂うような叙情は穢れなく神聖で、まぎれもなく息吹があり、ラストではすべてを許し合ったような讃美歌が未来へ木霊する。常に新しい音楽を求めるバンドにとって、絶えず変化する貝殻と真珠をタイトルにしたという。その意味を全編に込めた超力作! SWEDEN
BS-19046 SISYPHOS / Teardrop Symphony CD \3600
 70年代初期のロックをコンセプトに制作された2024年作。ジャケットやシタールを導入したラストで顕著なサイケデリックな要素も取り入れており、ハミル似のヴォーカルをフィーチャーし、鉄壁の4人がストレートに繰り広げるダークで棘のあるサウンドとなっている。変幻自在のハモンドとハードなギターがアンサンブルの核となり、切れの鋭いクラヴィやエレピ、幽玄なコーラスが効果的に配される。一聴シンプルに感じるも、展開や変拍子、キメの凝った、そしてそのストイックさはスイスならではと言え、屈折しクラシカルさも見せる6曲目、インストでじわじわと迫り来る7曲目などSISYPHOS然としたプログレッシヴな風格を見せる。曲によってはトリオ・ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターを思わせるところも。彼ららしい挑戦作となっている。自主盤。 SWITZERLAND
BS-18996 SEMIRAMIS / La Fine Non Esiste CD \3300
 再入荷。50年振りとなる新作がリリース! 彼らもまた、たった1枚のアルバムでイタリアン・プログレのレジェンドとなった。その「Dedicato A Frazz」のドラマーを中心とした新ラインナップで来日メンバーだったキーボーディストのダニエレ・ソレンティを含む6人編成により未発表新曲を6曲収録。巧みでハードなギターと歌い上げるイタリアン・ヴォーカルに彼らの特徴でもあった鋭いアコギや鍵盤打楽器を効果的に配し、エキゾチックな地中海の光と影が織り成すテクニカルなサウンドで構築された強力な内容となっている。フルートの新味もあり、ぎらつくシンセやキメの畳み掛け、アップテンポで迫っておいての広大なシンフォ展開など中盤からはらしさがダダ洩れ。何かに取り憑かれたようなラストなど当時に書かれた曲ではと思ってしまう傑出ナンバーだ。伊ファン必聴! 2024年作。デジパック。 ITALY
BS-19041 PEREGRINE / Songs Of Mine CD \3200
 初CD化。72年にウェールズのマイナー・レーベルであるWESTWOODからリリースされた英国レア・フォーク・バンドの唯一作。12弦&アコ−スティック・ギターのアンサンブルと男性ヴォーカル(&コーラス含む)で聴かせるトリオによるウォームハートなフォーク・アルバム。柔らかい雰囲気のメロディアスな曲が多い中、当時の英国の香り高いドリーミィさやマイナー調のアンダーグラウンドな趣の曲もあり気を引く。フォーク・ファン垂涎のコレクターズ・アイテムとしても知られる1枚。紙ジャケット仕様。韓国盤。 UK
BS-19040 ELDBERG / Same CD \3300
 <ラスト・ストック> 氷と炎の国、アイスランドから本格的なプログレ・バンドの2011年デビュー作。全編アイスランド語で歌われ、ハモンドやメロウなギターを配するサウンドはかのTRUBROTを彷彿。ゲストでサックスも含む完全なヴィンテージ系の音で、70年代初期にこの国で生まれた名作群に加えても、なんら見劣りもしない完成度だ。時にメロトロン風のキーボードも遠鳴りし、感情的なヴォーカルも説得力十分で、ワーグナーやバッハを交え後半はハードなクラシカル・ロックへ突入。ハモンド弾き倒しだけでなく、この情感。ヴァーティゴライクと言うなかれ。最高です。EIKのキーボーディストによるプロデュース。デジパック。 ICELAND
BS-18991 LA FUENTE / Same CD \2800
 再入荷。初CD化。2枚のアルバムを残したアルゼンチンの短命バンドの81年1st。アコギ&12弦ギター、マンドリン、フルート、クラリネット、ピアノ、チェロ等による繊細なアコースティック・アンサンブルと、物悲しいメロディに惹きつけられる。南米のバンドにしては珍しく、まどろむ英国調のアンダーグラウンド・フォークのような趣や、夢想的なシンフォ色、室内楽風のクラシカルな風味もあり、サウンドに乗せてスペイン語の柔らかなヴォーカルとコーラスも美しい叙情を紡ぐ。当時、LOS JAIVASのTODOS JUNTOSのカヴァーをした事で有名となり人気を集めた為、アンデス音楽の要素も含んでいる。原盤はLITO VITALEのレーベルCICLO3からリリースされた。隠れた名盤。2024年リマスター盤。 ARGENTINA
BS-19035 LA FUENTE / El Grito Primal CD \2800
 再入荷。初CD化。2枚のアルバムを残したアルゼンチンの短命バンドの83年2nd。繊細なアコースティック・アンサンブルと洗練されたコンテンポラリーなサウンドがバランス良く配され、こちらも前作と同様に、英国調のアンダーグラウンド・フォークのようなメロウな趣や、品格のあるクラシカルな叙情、スペイン語の柔らかなヴォーカルとコーラスで綴る。当時、LOS JAIVAS が築いたアンデス音楽とロックの融合を引き継いだバンドとして注目を集めた為、アンデス色を打ち出した曲も含むが、彼らの本質と方向性はそこではなく、そこから独自に派生させた相反するオリジナリティであったのだろう。原盤はLITO VITALEのレーベルCICLO3からリリースされた。隠れた名盤。2024年リマスター盤。 ARGENTIN
BS-18934 NURT / Same CD \3500
 <ラスト・ストック> ポーランド屈指のヘヴィ・プログレを聴かせる73年作。彼らの唯一のアルバムで、あのSBBのJOZEF SKRZEKも感化されたという凶暴に歪んだベースと豪快なドラムスにハード&サイケなギターが加わりポーランド語のハイトーン・ヴォーカルで歌われる。ヘヴィまっしぐらかと思うとこれがとんでもなく音楽性が広く深く、シタールを配した瞑想的な曲を始め、バート・ヤンシュ風のギターの曲、シンセやハモンドも加えた初期SBBを彷彿させるプログレッシヴな曲、アシッドなフルートを交えた眩惑的な曲、ジャズ界で著名なトランペッターをフィーチャーした曲、そして王道ハード・ロックと、強烈な多様性で構成されている激作。この屈折、暗み、東欧ならでは。2013年リマスター盤。 POLAND
BS-18794 EDUARDO MORENO / Disorder - Inner Odyssey Expanded Edition CD \3200
 再入荷。70年代のクリムゾン、イエス、ジェネシス、ELPらをリスペクトしたグラナダのマルチ・ミュージシャンのシンフォニック・ロック2023年作。ジャケットには宮殿がオマージュされているようにその溺愛ぶりは相当なもので、彼が作り上げた英国プログレのユートピアが展開される。宮殿と戦慄と危機とサパーズと脳みそサラダがミックスされたような濃密さで、邪悪なギターにバンクス風のオルガンにエマーソンの如く攻撃的なピアノも襲い掛かり、かつ速いキメや後半の圧倒的な音圧での持続性は21世紀型という、想像を絶するとんでもない内容となっている。ヴォーカリストや女性コーラス、サックス奏者など数人が参加。リマスター&ボーナス1曲入り3面開き紙ジャケット。 SPAIN
BS-19030 TVINNA / Two - Wings of Ember CD \3300
 ドイツの人気バンドFAUNの女性ヴォーカリストLAURA FELLAが率いるメディヴァル系バンドの2024年新作。彼らは自らをダーク・プログレと位置づけており、ルーツである民俗的なフォークよりも、ロックへとより舵を切ったコンセプト・アルバムとなっている。ギタリスト、ドラマーとのトリオ編成に、ブッケホルン(羊またはヤギの角から作られた古代スカンジナビアの楽器)や、ハーディ・ガーディもゲストに迎え、ドライヴ感のあるエレクトリックと融合させ、幽玄で神秘的な中にも、コンテンポラリーでポップな感性を持ち込んだサウンドは、やはりFAUNを思わせるところも。LAURAの可憐なヴォーカルも映える。デジパック仕様。 GERMANY
BS-18857 SEPTEMBER / Zadnja Avantura - Deluxe Edition CD \3600
 再入荷。スロヴェニア屈指のジャズ・ロック・バンド、SEPTEMBERの必聴2タイトルが2023年リマスター再発! 壮絶な演奏が聴ける76年作1st。スリリングなエレクトリック・ヴァイオリンをフィーチャーし、キリコ張りのバカテク・ドラムスと切れ味の鋭いオルガンやエレピと巧みなギターが一体となり、ずばりアルティ・エ・メスティエリも彷彿させる疾走型ジャズ・ロックを展開。キーボードとリズム・セクションはTIME、ヴァイオリニストはスロヴェニアン・フィルのメンバーだった。ギターを兼任するヴォーカリストを中心にリュブリャナで結成。ヘヴィな重厚感もあり、旧ユーゴスラヴィアならではの熱い歌心も沸き立つ名作だ。旧ユーゴのトップクラスの1枚だろう。76年のシングルから初CD化ボーナス2曲入り。デジパック限定スロヴェニア盤。 SLOVENIA
BS-18856 SEPTEMBER / Domovina Moja CD \3600
 再入荷。スロヴェニア屈指のジャズ・ロック・バンド、SEPTEMBERの必聴2タイトルが2023年リマスター再発! 今回、初CD化となる79年2nd。ヴァイオリニストが抜け、その分、よりギターを配したアンサンブルとなり、ヴォーカリストとTIMEのキーボーディスト以外は新メンバーとなっているが、前作の延長線上のテクニカルなサウンドでありつつ、ロックの骨格が強くなり、バルカン色も交えながらヴォーカルやギターはメロウな哀愁も湛える作風だ。また、キーボードはプログレッシヴな切り込みのハモンドに加え、ピアノやクラヴィのカッコいいイタリア風のバッキングやアープ・シンセの速弾きソロなどヴァリエーションを増し、ゲストでサックスも入る。バンドはソ連やドイツを始め、アメリカでのツアーも行った。デジパック限定スロヴェニア盤。 SLOVENIA
BS-19021 DRIFTING SUN / Veil CD \3200
 メランコリックな英国叙情が胸に染み渡るマリリオン、ジェネシス影響下のシンフォ・バンドの2024年新作。泣きを含んだエモーショナルなギター、ピアノがクラシカルに響き、メロトロン系、シンセ、オルガン、生のヴァイオリン、合唱も導入した、ドラマチックな哀愁に満ちたシンフォニック・ロックを聴かせる。メンバーチェンジを繰り返しながら新たな試みを取り入れ進化を続ける彼ら。本作では、リーダーのフランス人キーボーディストと、前作から参加したギリシャのシンフォ・バンドVERBAL DELIRIUMのヴォーカル、IQ/ARENAベーシストJOHN JOWITTに加え、新たにex.PENDRAGONのドラマーFUDGE SMITH、ギタリストらを迎えた精鋭の5人組にて。3面開きデジパック仕様。自主盤。 UK
BS-19017 SBB / Live Cuts - Bytom 1979 2CD \3200
 未発ライヴ・シリーズ「Live Cuts」第10弾。恐るべし驚愕の閃光シンフォニック・ジャズ・ロックを聴かせる79年10月のライヴを2枚組で収録した2024年盤。それまでのトリオに、NIEMEN AEROLITに参加していたギタリストをもう1人加えた「Memento〜」での4人編成となり、彼らのホームタウンで新しいラインナップのプロモーションとして行われた。速さ、キレ、輝き、ドラマチックさ等、群を抜いており、Memento〜の1曲目を始め、4作目のZe Slowem Biegne〜、Follow My Dreamから前半の組曲、ギターがむせび泣くWelcomeの2曲目などに加え、JOZEF SKRZEKのソロ・ナンバーではリリカルなピアノやアコギを聴かせ、79年のオムニバスのみに収録されていた曲など絶頂期の演奏が堪能出来き、嘆きのヴォーカルが胸に染み入る。リマスター。 POLAND
BS-19005B ORANGE POWER VOL.7 BOOK \2860
 
「不思議音楽館 ORANGE POWER Vol.7」

 特集:南米ウルグアイ(この規模の特集は世界初かも)
  (ヒストリー+ピックアップ伝説アーティスト+レビュー126枚)
 特集:北欧アイスランド(この規模の特集は世界初!)
  (ヒストリー+レビュー84枚)
 総勢30名の無人島レコード・レビュー10選(レビュー300枚以上)
 日本のプログレ・バンド最前線(フェス・レビュー)
 ディスクス再発レビュー
 レコード・コレクター虎の穴「オークション」
 世界レア盤・廃盤買い付け記 特別寄稿トルコ編
 レコード・マニア偏愛録
 Collectors Notes 他
 新企画も満載!
 (全164ページ/カラー14p)
 完全限定制作品

■ガーデン・シェッド独自制作の「永久保存特典ペーパー」を差し上げます! プログレ・ファン、シンフォ・ファンへ捧げるイタリアの2000年以降の女性ヴォーカル傑作選です

ARC-7391 DISCUS / ...Tot Lich! CD \3300
 「ディスクス / トット リヒト!光へ!」 03年2nd。プログレへの強い愛着心とインドネシアというアイデンティティーを踏まえた上で完成された驚愕のテクニカル・パワー・ジャズ・ロック。その恐るべし内容に一聴で仰天! 緻密なのに、こんな破天荒な音は聴いたことがない。女性ヴォーカルをフィーチャーし、野生に舞うサックスやフルート、バカテクで荒れるギター、鋭く切れ込むヴァイオリン、ケチャのように叫ぶ打楽器群、ポリリズムを超越させたガムランの可能性、そして、傑出バラードの3曲目に見られるような美しい叙情性。既発ボーナス+09年のドイツのライヴから圧巻の新規ボーナス1曲収録。解説付き。2024年リマスター&紙ジャケット。 国内盤
ARC-7392 DISCUS / Live In Switzerland (Official Bootleg) CD \3300
 「ディスクス / ライヴ・イン・スイス (オフィシャル・ブートレッグ)」 05年にスイスで収録された圧巻の未発表ライヴ。2ndの「トット リヒト!光へ!」の曲をメインに1stから最もプログレ色の強い2曲を加えたセットリストを、妖艶な歌声の新たな女性ヴォーカリストを交え、ギターなどスタジオ盤よりハードなロック・テンションと驚異のテクニックで聴かせるモンスター・ライヴとなっている。キーボードやヴァイオリン、21弦ハープギター、フルートやサックスやクラリネットらに加え、竹のオーガニックな響きがエキゾチックな情景を浮かび上がらせるスリンやリンディックと言った民俗楽器も持ち込まれ、眩い光と神秘が強烈に宿る。音質&バランス最上。解説付き。紙ジャケット。 国内盤
BS-19011 LOST WORLD BAND / A Moment Of Peace CD \3500
 超絶ヴァイオリンをメインにまるでフリップな激しいギターをフィーチャーし、変拍子でスリリングに迫る2024年作。拠点をニューヨークに移しており、ロシア系のフルート奏者やカナダのドラマーなど在米のミュージシャンで録音。クリムゾンの暗黒の世界からレッド期のサウンドを軸に、ピアノと鍵盤打楽器を交えたディシプリン風ナンバー、ケルトまたはアンビエント色を漂わせる女性ヴォーカル・ナンバー3曲や、さらに12弦などアコギによるアンソニー・フィリップス風の情景が広がるナンバーまで収録している。とは言え、大半を占めるアグレッシヴなプログレッシヴ・ロック・ナンバーが主流で、やはり欧米とは一線を画す尖ったエキゾチックな内容となっている。見開き紙ジャケット自主盤。 RUSSIA
BS-19010B BIG BIG TRAIN / The Likes Of Us - Limited Mediabook Edition CD+BLU-RAY \4200
 <ブルーレイ付き/28ページ・メディアブック仕様/限定盤> 近年のPFMに参加経験もあるイタリア人ヴォーカリストALBERTO BRAVINを迎え、レーベルも移籍しリリースした、新生ビッグ・ビッグ・トレインの2024年新作。少年時代の思い出をテーマに郷愁を誘う美しい世界観で聴かせるコンセプト・アルバム。マルチプレイヤーが多いため、7人編成のバンドの中で4人がキーボードを担当し、5人がギター・パートに係わっている。12弦ギターやメロトロンも英国調で、2015年のスタックリッジと共に来日した女性ヴァイオリニストCLARE LINDLEYのプレイも欠かせない。イタリアのスタジオにメンバーが集まっての録音で、ハートフルな彼らのサウンドに、よりリアルな深みを与えている。ブルー・レイには、DOLBY ATMOS, 5.1 SURROUND SOUND & HIGH RESOLUTION 24-BIT STEREO MIXESを収録。 UK
BS-19006 MANDALABAND / Legacy - The Story Of Mandalaband 1975-1978 4CD BOX \5800
 <4枚組ボックス> 英国シンフォニック・ロック史上に残る傑作2作品。75年作の1st「MANDALABAND」と78年作の「THE EYE OF WENDOR」が、リーダーのデヴィッド・ロールによる2024年リマスター盤と、2024年リミックス盤の4枚組ボックスにてリリース。さらに今回初CD化となるシングル・ヴァージョン3曲を含むボーナス・トラック9曲も追加収録。バークレイ・ジェームス・ハーヴェスト、ジャスティン・ヘイワード、10CC、マディ・プライアーといった優れたミュージシャン達による凝った演奏はもちろん、オーケストラや合唱団をフィーチャーした、マルチ・トラック数の多い作品。最新リマスターにより色鮮やかに甦る。リミックスは、ディテールにかなり違いが出ており、より壮大なスケール感と荘厳な響きを持たせ、約50年経ってさらに手が加えられた内容は必聴と言わざるをえない。ボーナス・トラックのデモ音源では、オーケストラを使わず、ウーリー・ウォルステンホルムとデヴィッド・ロールのキーボードによるオーケストレーションによるもので、彼らがライヴでも遜色なくこのアルバムを演奏出来たであろう事を証明している。各紙ジャケット収納。ブックレット封入。
CD1:MANDALABAND (2024 REMASTER)
CD2:THE EYE OF WENDOR: PROPHECIES (2024 REMASTER)
CD3:MANDALABAND (2024 DAVID ROHL REMIX VERSION) +3 BONUS
CD4:THE EYE OF WENDOR: PROPHECIES (2024 DAVID ROHL REMIX VERSION) +6 BONUS(内、3曲は今回初CD化のシングルVer)
UK
BS-18998 EXPERIMENTAL / Homonimo - Limited Edition CD \3200
 クリムゾン、ロバート・フリップ影響下のバンドのお蔵入りとなっていた未発表アルバムが23年の時を経て初リリース。2001年の録音で、ツイン・ギター、チャップマン・スティック/ドラム・プログラミングといったトリオ編成にて、ポリリズムの応酬に邪悪に歪んだギターをフィーチャーし、ディシプリンをより過激にしたようなプログレッシヴ・ロックに近年のモダンさも加えて聴かせる、本格派クリムゾン・リスペクト・サウンドで、リズムなどかなり迫っている。一時期多発したこの手のものとは一線を画する出来。昨年、オリジナルメンバーにて再結成を果たし本国で注目され、本作のリリースが実現された。2024年リマスター盤。デジパック仕様。 CHILE
BS-18986 L'UOVO DI COLOMBO / Schiavi Del Tempo CD \3300
 再入荷。<200枚限定・自主盤> 73年に唯一のアルバムをリリースしたL'UOVO DI COLOMBOがオリジナル・メンバーであり、FLEA、ETNAでも知られるベーシストのエリオ・ヴォルピーニによって再編され50年振りに新作2ndを制作。いくつかの新曲に73年作からの新録3曲と、さらにFLEAとETNAの曲も新録。メンバーだったマランゴーロ兄弟らゲストを迎え、ある意味、彼らのキャリアをニュー・レコーディングでプログレッシヴに集約した作品と言える。マランゴーロ兄弟とギタリストのカルロ・ペンニーシらで録音されたジャージィでテクニカルな新曲はどちらかと言うとETNAを思わせるが、L'UOVO DI COLOMBOの73年作の1曲目を始め、FLEAの再現度も素晴らしく、ハモンドやムーグのヴィンテージ感やリズム・セクションなど申し分ない。他にもRDMやRRRのヴォーカリストも参加。また、単に録音プロジェクトではなく、数か月に渡りライヴ・ツアーも行われる予定だ。イタリアン・ロック・ファンにはまたひとつ驚きの再編となっている。2024年作。自主盤CDR。 ITALY
BS-18606 OMNI / Cronicas Del Viento 2CD \3800
 再入荷。泣きが甘美に立ち込めるずばりキャメル直系シンフォの2023年作。アンダルシアはカディスのバンドで16年振りにリリースされた待望の4作目。スパニッシュ・ムードも漂わせながらの優美でカラフルに舞う哀愁のサウンドは、かつてのIMANやCAIあたりも思わせ、ロマンチックな世界が描き出され、月夜のファンタジーが浮き上がる。ギターが奏でる極上の叙情、アラビック・パーカッションを泳ぐように奏でられるシンセと共に泣きじゃくる。風のクロニクルと題された本作ではスペイン語のヴォーカルもフィーチャーしており、リリカルなフルートやリコーダー、サックスらゲストも多く参加。彼らもまたギターとの絶妙な絡みを見せる。後半ではエキゾチックな幽玄さも漂う2枚組での大作となった。最高作だろう。必聴まちがいなし! 1stの曲を新録したボーナス1曲入り。3面開き紙ジャケット。 SPAIN
BS-18990 EL RELOJ / La Esencia Es La Misma CD \2800
 かつてはアルゼンチンのセミラミスとも言われたハード・プログレ・バンドが、リーダー以外のメンバーを一新し、83年にリリースした3作目。ツイン・ギター、ムーグなどをフィーチャーした6人組により、洗練されたテクニカルなプレイと、スペイン語の情熱的なハイトーン・ヴォーカルも駆使し、ジャズ・ロック・テイストや、スタイリッシュなインスト・サウンドも織り込んだ、新たなスタイルに挑戦した力作。初期に見られたようなヘヴィなギターは陰を潜め、手業と伸びやかなプレイで聴かせる。2024年リマスター盤。 ARGENTINA
BS-18989 EL RELOJ / Santos Y Verdugos CD \2800
 94年に再結成されリリースされた4作目。それ以来、長らく廃盤で入手困難だったアルバムが30年振りにアルゼンチン盤にて再発。ツイン・ギターによる速弾きのハードなギターや、スペイン語の情熱的なハイトーン・ヴォーカルを駆使したヘヴィ・プログレ。テクニカルに疾走し爆発させるが、ハード一辺倒ではなく、ピアノや幻想的なシンセをフィーチャーした曲もあり、シンフォニックな趣やプログレッシヴな展開も見せる。どこか翳りを帯びたサウンドに民俗色も加味し、欧米のバンドとは一線を画する南米ならではの構成となっている。2024年リマスター盤。 ARGENTINA
BS-18988 LE FRANCIS DECAMPS DELIRIUM / ...A Couches CD \3600
 <初回入荷特典:直筆サイン入りポストカード付き・500枚プレス限定盤> 2022年11月12日にフランスで行われたライヴを収録。ユーロ・ロック史上で語り継がれる傑作、アンジュの74年作「AU-DELA DU DELIRE (新ノア記)」を、オリジナル・キーボーディストのフランシス・デカンによりリメイクした、22年作のシン・新ノア記と言える「BIEN AU-DELA DU DELIRE」を再現したライヴ盤。22年に5か所で、23年に2か所でのツアーが行われた。シンフォ・バンドMOTISのメンバーがエレクトリック・ブズーキとキーボードで参加し、フランス屈指のスティックチャップマン奏者PASCAL GUTMANの手腕も光る4人編成にて。ドラマチックなメロトロン、シアトリカルなヴォーカル等踏襲しながらも、フランシスの感性でファンタジック&コンテンポラリーに描き上げ、オリジナルをリスペクトしつつ、全くの新作として接する事が出来たスタジオ・テイクをベースに、ダイナミックな臨場感と70年代アンジュのライブを彷彿させるシアトリカルな世界観を味わえる傑作ライヴとなっている。3面開きデジパック仕様。自主盤。 FRANCE

解説は個人の主観で書いています。それぞれの好みもあり、また聴いて来られた音楽歴、プログレ歴で受け止め方も違ってくると思いますので、
解説は目安としてください。オープンな気持ちで接してもらえ、音楽を楽しんでもらえるのが一番かと思います。店主。


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